Sさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

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予算や知名度はフランス版の方があるのだろうが、やはり原作の方には、無名のワークショップ参加者の、『これで俺らは爪痕を残すんだ』という熱気があったと思う。愛せるのはやはりオリジナル版か。NEWキャラの劇>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

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めちゃくちゃ現代の映画!って感じ。主人公、自分とはまったく違うけど、すごく分かるな〜って思えてしまった。語るのが難しいのだけれど、この複雑性が人間だと思った。

FLEE フリー(2021年製作の映画)

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あまりのことに、日本の、自分の、恵まれた環境のことを改めて思った。凄惨な難民の生き方に、時折深い溜め息をつきながら見る他なかった。アニメーションでよかった。実写だったら耐えられない。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

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キャストがキャストだし、テーマから想像して激動の慟哭みたいなものを想像していたら、めちゃくちゃ日本的なゆったりとしたのほほんとしたシーンが多かった。韓国勢のまったり感、前半は少しスロウに感じられたが、>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

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私には昔「もーじー」という同人仲間がいて、休み時間のたびに漫画の話をしたり地方の弱小コミケにスペースだしたりしていた。あの頃の、誰かと好きなものを共有することの歓びを思いだした。分かち合うことの素晴ら>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

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呪いにより業を背負った2人が、平家の物語を唄い舞うことで己を取り戻してゆく様は、演劇にも通じるなと思った。アバンギャルドな琵琶法師、ロックを通り越してポップな演出に笑いながらも友有の生き様に涙。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

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私は日本の恋愛映画はあまり好んで観ないのですが、これは観ると決めていました。恋愛の地獄をずっと見せつけられ、もうHPは残ってません。藤原季節、マジで藤原季節!!でも私はこういう男を知っています。絶対に>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

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アニメ制作会社の派遣モノ?と思いきや、放映時の反響の覇権を獲るため良い作品を創るぜ!と闘う物語。クリエイター魂ブッ刺さり、終映のエンドロールの見え方が変わる!過去作『エンドローラーズ』が最高に面白かっ>>続きを読む

夜を走る(2021年製作の映画)

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足立智充さん×玉置玲央さんとか絶対面白いじゃんね、とポスター見た時から思ってたけど、全然想像を超えてきた。何度も裏切られる展開が不穏なのに爽快な作品。なぜか鑑賞後元気出る。構想9年の脚本が凄い。ハチャ>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

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控えめに言って今年絶対に観るべき作品でした。報道されていた時から感じていた違和感を、本作は丁寧に当事者たちの暮らしに寄り添い、描き出しています。これを観た方には『ブエノス・ディアス、ニッポン: 外国人>>続きを読む

ルッツ 海に生きる/ルッツ(2021年製作の映画)

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祖父の代から続く漁師が家族のために決断したこととは…。変わりゆく環境の中で、変化を余儀なくされる生き方を描く作品が増えてきた気がする。主人公に本物の漁師をキャスティング、かつマルタ共和国の映画が日本で>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

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阿部サダヲさんの猟奇殺人鬼のキャラクター造形が凄い。目の光の無さ、それでいて微笑を湛えたアンバランスさが怖い。人間の行動原理について考えながら観てしまう。岡田健史さん演ずる雅也の巻き込まれていく様や動>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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圧倒的に異なる他者を相容れぬ者として排除するのか、理解しようと努めるのか。斎藤工さんの深さったらないわ。vs山本耕史さんとのシーン面白かった。あっ、この工さん好きなら阪本順治監督『団地』ぜひ観て下さい>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

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当事者にしかわからぬ内実さえ、周囲の価値観や物差しに当てはめ、決めつけ、裁く、この世の理を、ホン・ギョンピョの撮影が美しくも残酷に映し出す作品でした。理解されない存在であることの苦しみと、痛みを分かち>>続きを読む

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

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面白かった!役所さんは本当に素敵だなあ。そこらへんにいそうな感じもまたいいな。出てくる人出てくる人、個性強すぎて笑っちゃうんだけど、コメディとして強度ありすぎて唸りながら見ている。俳優それぞれのキャラ>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

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なんて映画なの…!こんなに心の氷床が溶けてく映画だなんて。喩えられない、喩えたくない感情と涙に、私は今後もこの作品を何度も見返すのだろうなと思う。子どもたちの偉大さや鋭さに胸打たれながら、大人の未熟さ>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

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前情報を入れぬ主義なので「RAW」のジュリア・デュクルノー監督作と知らず描写の凄まじさに面食らいつつ観ました…女性客数名が前半で退出するも後半は謎の感動に包まれることとなりました。愛の話。相手が何者で>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

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賛否がすごいので覚悟して観た。確かに冒頭から付いていけないかも…と思ったが、意外といけました。大林宣彦監督みを感じる。でもずっと音楽なってると眠くなります。突然の古舘寛治さんに笑いました。
ファンタジ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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コメディと分類されていたからクスクス笑いながら見てたら、ラストで泣いてしまった。これはすごい。家で見ても一度も止めずに見てしまった。クソみたいな富や名声のために無碍にされる物事、メディアや世間の浅はか>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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見終わったあとジワジワきちゃうな。喪失を抱えて暮らす日々は少しだけ痛むけど、紡がれた過去の温かさや愛おしさは確かにそこにあったから、後悔なんてしなくていいし、いまを生きてゆくべきなんだよね。もうない特>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

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めちゃくちゃ面白かった。尋常ならざる耳の良さを持つ音声分析官が旅客機墜落事故の真相に迫る話なのだが、展開が面白く、のめり込んで見た。そしてこれはまた「音」の映画なので、ぜひあなたも映画館の良い音に包ま>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

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主演のジャスティン・チョン、観終わってから監督と脚本も兼ねていたことを知る。俳優主導の作品。小さい頃に親に棄てられたり見放されたりした子どもは、どんなに大人になってもその哀しみは拭えず、苦しむんだよね>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

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めちゃくちゃ点数ひくいので見てなかったけど結構おもしろかった。芹澤さん撮影かあ。適材適所って感じで暗いけど再生に向かう少しの力学も感じられる不思議な映画だ。