雨宮はなさんの映画レビュー・感想・評価

雨宮はな

雨宮はな

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.0

男性性と女性性がよく描かれているコメディ。
選挙活動や政治もそうだけど、人間の心の動かし方が学べる。

セックスと恋愛が別もので、なおかつ結婚も別だと描かれているのがよかった!
恋愛のスイッチが入ると
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ガール/その女(2020年製作の映画)

2.0

せっかくミッキー・ロークが出てくれてるのに!
しびれるアクションなし、スリルも不足。

原題のとおり、ただの『GIRL』に過ぎない。
「だってママはパパが悪いって言ってたもん!」と喚いたと思いきや、「
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パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

2.0

田舎と書いて「女の地獄」と読むんじゃないかと思える、負の連鎖と蟻地獄のコンボだドン。

マイリスした理由はわからないけどとにかく観た。
めっちゃホラーだった。
「みんなワケあり、みんな受け入れる」みた
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断捨離パラダイス(2022年製作の映画)

4.0

この映画が偉いのは、美談キラキラ映画にしなかったこと!
ゴミ屋敷住人を老人男性だけにしなかったこと!!

オムニバス形式でありとあらゆるゴミ屋敷と片付けが展開されていく様子が楽しい!
ただ、Gの群衆と
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ルックバック(2024年製作の映画)

2.0

いい作品なんだと思う。
けど、この原作者を好きな友人と一緒に観なくて本当に良かった。

一緒に映画館に行ったり、同じタイミングで初鑑賞していたら、私の反応のせいで友人を傷つけたかもしれない。
それくら
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陪審員2番(2024年製作の映画)

5.0

配信だけだと惜しい気がするけど、日本の映画館でドカンとウケるかと聞かれたら、それは否かな~。

出遅れたのが悔やまれる!
面白い!
陪審員制度の穴をはっきりと描いただけでなく、「人間が人間を裁くことは
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.0

エシエン君の気持ちに寄り添いながら観ていた私のまったりを返してくれww

読書へのいざないとしては一級。
そのあとの指導は二級だと感じた。
いかにも老人らしく、そのシーンはまるでイソップ物語さながら。
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

5.0

絶対に嫌いなタイプだと思ってた。
評判がいいから、むしろ観ないようにしてた。
ちょっと後悔した。

今後、クリスマス映画に触れるなら、『#ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』を外すことは不可能
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

4.0

邦題はわからなくもない。
だけど、ポスターヴィジュアルが最悪!!
めっっちゃイイ作品なのに!
ポスターにある「43歳、デブ。オタク。ドウテイ。」という周囲の価値観からの脱却というか、それに染まらずにフ
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

クズ男×ダメ女=恋愛ドラマ?!
なるほど、こうやって恋愛ものの気持ち悪さと勘違い男はできあがるんだな!

男の気持ち悪さにオエッてしつつ、気持ちよくなりつつ、ゲラゲラ笑ってたら、女のアカンところをグー
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まる(2024年製作の映画)

4.0

この作品を観ると「アーティスト」は周囲がつくるもので、「芸術家」は本人が突き詰めた結果なんだと思える。

荻上監督の映画は美味しそうな匂いがする映画としない映画があるが、これは「しない」方だった。
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お祭りの日(2024年製作の映画)

3.0

予告編でこんなに「キンタマ」を連呼される映画はなかなか無いと思う。
本編中に「キンタマ」をまじめに情熱的に話す映画も、なかなか無いと思う。
しかもそれが本題じゃないんだからすごい話だ。
ある「玉」はた
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

2.0

「この主人公とは何か合うかもしれない」
そんなふうに考えていた時期が私にもありました。

予告編で「難しいと思わない?」「ちゃんと生きるのって」などと言っていたり、ウェブサイトでは紹介文として「“生き
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火の華(2024年製作の映画)

5.0

2024年の年ベスに入るはずだった作品。
2025年には入れたいので、ぜひ頑張ってほしい。
(個人ルールとして”その年に公開した”が条件なので)

自衛隊の闇、PTSDのリアルな発症タイミングや状況、
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うぉっしゅ(2024年製作の映画)

4.0

2025年のセックスワーカーヒロイン映画はこれなんじゃないかな。
人のことは洗えるのに、自分のきれいは保てない。
セックスワーカーだけじゃなく、現代人には多いと思う。

この作品において”ピンク”がと
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ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

3.0

スクリーン大正解作品!
バイク野郎たちの平家物語みたいに思えた。

この作品は私にとって、なんていうか眺めているだけで満足できる映画だった。
知識を持ち合わせていないから作品としての面白さを語ることは
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.0

子育て映画。
「こンの、クソガキャァアアアアア!!!」と叫びながら父親のものだというカメラを叩き壊してやりたくなった。

友人に「Tが嫌いなのがよくわかる映画だよ~」と教えてもらい観たが、私にとってめ
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フリークスの雨傘(2024年製作の映画)

3.0

社会的な弱者って、この主人公みたいなことを言うんだと思う……。
音楽に詳しくなくても、音楽で映画を楽しむ経験ができた作品のひとつ!

キャラクター設定がどこまでされているのかはわからないけど、ただのワ
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毒蝮寅子が行く!冒険篇(2024年製作の映画)

1.0

申し訳ないけど、同時上映でないと観ないだろし、同時上映にするのは拷問だと思った。

大学生のおふざけレベルか、いや、15年以上前のネット民がオフで集まって作ったような印象だった。
あのキャラクターたち
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ねこしま(2023年製作の映画)

3.0

マルタ島の保護猫活動は人助けならぬ、「猫助け」だ。
上級国民の道楽でも、ボランティア依存症患者の隠れ蓑でもない。

猫が歩くように人から人、場所から場所を渡る映像は明るくて楽しい。
途中で使われたアニ
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

5.0

2024年最後の試写会で、2025年の年ベス来たんじゃないですかこれぇええええええ?!
みんな、観てくれよなッ!!

普段はどんなに面白くても語る量が多くなって、若干熱量が増える程度の私ですが「雨宮さ
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また、あなたとブッククラブで(2018年製作の映画)

2.0

ダイアン・キートンを主人公にすれば下ネタや恋愛のみっともなさをカバーできると思い込んでいないか?

『セックス・アンド・ザ・シティ』よろしく女性を四人集めて老いらくの恋とセックスにはしゃぐ様子が展開さ
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.0

自分がきっとDOGだから、DOGへのモヤモヤがすごいんだろう。
ROBOTが”イワン”じゃなくて本当に良かった。

楽曲「SEPTEMBER」が効果的に使用されていて、使われ方はミュージカルのソレだっ
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白蛇伝(1958年製作の映画)

2.0

日本初の長篇カラーアニメーション映画というだけで観る価値がある。
手描きの美しさを堪能しよう。

内容はツッコミどころ満載。
出てくるキャラクターのうち誠実さを感じられるのは哺乳類の動物たちだけという
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INTERFACE 知能機械犯罪公訴部 01 ペルソナ(2022年製作の映画)

3.0

待ってた。待っててよかった。
シリーズ全部で一本なんだなとわかる、これからの時代への預言書。

前作『センターライン』はロサでチラシをもらって、興味がわいて観に行ったんだった。

今敏作品や攻殻機動隊
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母を亡くした時、 僕は遺骨を食べたいと思った。(2018年製作の映画)

2.0

甘やかされぼくちゃんが新しい母親とおもちゃを得るまでのお話。
安田顕さんじゃなかったら作品の体を保てなかったと思う。

スコアは1でもよかったけど、安田顕さんの演技があるから2に上げておいた。

タイ
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

4.0

蝋燭をともして廊下を歩くシーンだけで「いい実写化だ!」と思えた。
ヒロインのクズさ(若さ?)が際立っているように感じた。

霊(デザインはほぼモンスター)との追いかけっこ時間はあまり長くないけど、他で
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

5.0

女の子は人を殺したっておしゃべりする内容とテンションが変わらない。
社会不適合者のしんどさに共感、沁みる……。

まさかの好きなタイプだった。
アクション系がそもそも得意じゃないし、「こうすれば面白い
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金田一少年の事件簿 上海魚人伝説(1997年製作の映画)

3.0

まあまあ面白いアイドル映画。
『まる』を観る前に堂本剛作品を観ておこうと観賞。

金田一とシャオロンの二人でいるパートが面白かった。
あとは上海の街並みをローラーブレードで滑走するシーンがヴィジュ的に
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

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びっっっくりするほど、『#EMMAエマ』が私には面白くなくて15分で離脱した。
最後まで観ていないのでスコアは無し。

なんだあの空っぽ!すごいな!!
文章を読んでないからわからないだけなのかもしれん
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ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

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ジェーン・スー『おつかれ、今日の私。』で紹介されている。
>日曜日は家で元気になる映画を観る。『ローラーガールズ・ダイアリー』なんかがオススメです。

ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭にお礼を言いたい。
スクリーンで観る機会をくれてありがとう!

私は3ハゲを観るために映画館を訪れた。
3ハゲとは…この映画における主要人物3名を指す。
わからない人のために言うと、こ
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.0

よくできていて面白いけど、だからこそ二度と観たくない作品。
親になれない大人のもとに生まれ育つ子供の不幸。

DVDパッケージにもなっている家族会議のシーンに写った椅子の配置と椅子のデザインが素晴らし
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

2.0

スケボーファンにはたまらないんだろう。
スニーカーフリークスは別の意味で楽しみそう。

有名でしょっちゅう「名作だ」と紹介されるし、ヒース・レジャーが出演してるならと観たけど、私にとっては名作じゃなか
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理想の彼氏(2009年製作の映画)

3.0

かなり秀逸な邦題だと思った。
めちゃくちゃ皮肉だけど、そりゃあ理想的でしょうねと。

子どもの面倒を見てくれて、自分に敬意を払ってくれて、自分を女性としてみてくれる。
そりゃあ理想の彼氏でしょうね。
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Chatroom/チャットルーム(2010年製作の映画)

3.0

面白い要素はたくさんある。
それが面白くまとまってないだけなんだ!

主人公の親からの扱われ方とか、
チャットメンバーそれぞれが抱える悩みとか、
若者らしい言動とか、
面白がれる要素はたくさんある。
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