雨宮はなさんの映画レビュー・感想・評価

雨宮はな

雨宮はな

ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.0

考察捗る系ジャンルごった煮フランス映画。
SNSやブログで考察が行きかうんじゃないかと予想される。
誰かと観て「あれはどういうこと?」「こうじゃない?」が楽しくなると思われる。

観た直後は「どういう
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恋人はアンバー(2020年製作の映画)

3.0

主人公は1995年のアイルランドおける“碇シンジ”。
ヒロインは綾波よりはアスカ寄りといったところ。

1995年における様々な差別の資料集といった印象の映画。
人を勇気づけるものや開放するものが結局
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.0

トム・クルーズが示す、「ザ・アメリカ映画」!
デジタルとアナログ、老いと若きの対比が面白い。

この作品と『NOPE』は「IMAXカメラで撮った作品はIMAXで観ることが大切だ」と教えてくれた。
あり
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ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)

3.0

「使命」って結局ただの「やりたいこと」なんだなと。
公文式(国語)で読んだあの作品を初めて鑑賞した。

日本軍を描く戦争映画は基本的に嫌いなのだが、これはその嫌いな部分が一部しか描かれなかったため楽し
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.0

クライマックスは「なるほど、そのために!」と高まったのに、ラストで台無しになる残念な作品。

「工作員」が洗脳と脅迫によって仕込まれただけの一般人という認識になった。
それとも彼らがポンコツすぎるだけ
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恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)

3.0

私小説はウケるという鉄則、美女の男装、大岡の裁き…素晴らしい!
貴族の「結婚」や脳内お花畑状態の恋愛が好きじゃないのでスコアは3。

ジュディ・デンチを出しておけば、美や若さに甘くない正当な裁きが行わ
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

2.0

「そりゃあそうなるよなあ」しかない、大人の認識の甘さにより起こる悲劇。
主人公である少女が両親、ベビーシッターとその友人からただ加害されるだけの作品。

このシリーズはしっかり怖いから好きだったのだけ
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キッド(2000年製作の映画)

4.0

ブルース・ウィリスの確かな演技力を楽しむのに、これほどうってつけの作品があるだろうか。

設定も物語もいかにもお手本なものでありながら、それを退屈にさせないのはブルース・ウィリスの演技力とディズニーら
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

1.0

ミュージカルシーンがあるだけでミュージカル映画ではない。
胸糞映画の理由は主人公がクズだから。

病気なのは視神経だけじゃないとしか思えない。
「想像でうっかり」ですまされないレベルの注意欠陥。
子供
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神様メール(2015年製作の映画)

4.0

なにがどう「福音」なのかはわからないけど、面白かった。
「神」を「男」とする、「女」を「足りない」とすることの皮肉な描き方がとても良い。

人間が「神を信じなくなった」ことの表れ方が、神様を人間の生活
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近距離恋愛(2008年製作の映画)

3.0

ワンナイトする奴、勢いで結婚まで突っ走る奴に男も女も関係ない。
なのに、男が改める様子を描くと誠実に見えるのはなんでだろう。

役者のビジュアル、演技力、設定もろもろこんなに「ちょうどよく素晴らしいの
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

2.0

好みじゃなかった。
アメリカ映画における「しょーもない」を集めて突き詰めるとこうなるんだと思う。
それを演じる俳優陣や演技派すばらしいものだった。

聖書の引用があって「なんだかいいもののように感じる
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スターダスト(2007年製作の映画)

3.0

大人が深夜に何も考えずに観られる、絵本のような作品。
ミシェル・ファイファーとロバート・デ・ニーロが作品を支えてくれている。

グリムっぽい要素が盛りだくさんな物語だった。
王族の血がまじっていながら
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

4.0

ありがたいくらいほど良い娯楽ロペス映画。
予告編から逸れることなく、かといって失速するわけではない。

J・ロペスがJ・ロペスなだけなので、演技ではないかなとは思う。
ただ、J・ロペスだからこそ実現で
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

子供嫌いが観られる、子供を知るための映画。
母親神話を崩し、両親が揃っていることが良しとされる幻想を打ち砕く!

今後増えていくであろう主人公のようなタイプの人間に、とても現実的な「親子」を見せてくれ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

言われるほどグロさは無いが、やられていることはしっかり痛そうなのでニッコリしてしまう。
原作小説を読もうと思えた作品。

キーワードは「親子関係」。
疑問なのは、果たしてこれは「病」なのかということ。
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PLAN 75(2022年製作の映画)

1.0

「自己責任」でいたくない「他人任せ」を望む人間の無責任な話。
理想を超えた幻想世界に生きる人の「こうなって欲しくない」が駄々洩れな甘々映画。
尊厳死を認めない暴力が表れている。

せっかく「尊厳死」を
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

2.0

誘拐&殺人(?)犯が反省の機会を自ら手放し、けじめをつけるまでの物語。
マリアの身勝手さがただ気持ち悪く、愛情を注いでいるつもりの様子に虫唾が走り体が痒くなった。

「アダちゃん、かわいい~」で済ませ
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

2.0

私には刺さらなかった、というスコア。
‟「もしこうだったら」という夢小説の映像化だったなら”、非常に良作だと思う。(寓話要素を探したり、考えたり)

そもそも、「ダイアナ」という人物を好きでないため彼
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ミューズは溺れない(2021年製作の映画)

4.0

なんて軽やかな青春映画。
ゆりかごに始まるスクラップ&ビルドを経て、自己認識と理解を深める主人公に注目。

作品の中の決定的な悪役がいないのが特徴のひとつだと思う。
”じぶん”を押し付けてくる教師、い
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

歓迎されない「何か」を受け止めてくれる今作は、
スクリーン越しの葬儀に参列した気分。

まぶしすぎない明るさ
おとぎ話なのだとわかる特徴的なキャラクター
スクリーン越しに匂いを感じられる食べ物
監督の
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

「みる」ことの展開がとても面白い。
「姉」としてはエムはただのあまったれにしか見えない。

いつから自分が「みる」側だと錯覚していた…?
「みる」のではなく「みさせられている」のではないか?
「みせる
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俺を早く死刑にしろ!(2022年製作の映画)

3.0

予告編に使われているこのセリフがとても効果的だった。
「かみさま、私は好きになってはいけない人を好きになってしまいました」

主人公は何も特別なことはなく、多くの現代人の代弁者だった。
教誨師の女性は
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(2022年製作の映画)

5.0

こういう言葉使いは嫌いだけど、あえて今の若者風に言うなら「バチくそ良かった」ってやつだと思う。
スクリーンがおすすめ。
これは自宅やら掌やらで観るのはもったいない。
知ってる光景やわかる言葉が多すぎて
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ホームレス ニューヨークと寝た男(2014年製作の映画)

3.0

どっちかというと「ニューヨーク“で寝てた”男」が正しい。
高身長イケメンでも大学を出ていても、ホームレスになるときはなるのだ。

断捨離やミニマリストとしての興味で「観たい」リストに2年以上前から入っ
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

2.0

毒親の犠牲者とストックホルム症候群の“ブロンド”ちゃんの珍道中。
人が生まれ変わる瞬間を私たちにみせている作品。

はっきり言って、好きじゃない。
観ている間はしんどかったけど、あとから考える材料にす
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

3.0

この印象的なメインビジュアルが、あのシーンだったなんて。
環境と付き合う人によって、人が変わることを教えてくれる作品。

前半は自分までガミガミ言われている気分になったり、各キャラクーたちの“ダメ”な
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

4.0

最高で最悪で、ゴミ箱を覗いてるような映画だった!
ちょいちょいケイト・ウィンスレットにビンタされてる気分になる。(褒めてる)

典型的な「ザ・男とザ・女」の映画で、あちこちでイライラするし、舞台が19
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.0

面白いと思えたけど、嫌い。
パット見は、毒親甘やかし肯定・洗脳済みいい子ちゃんは支配から抜けられない物語。

主人公が通う学校がキリスト教の学校だということと時代が、各キャラクターや出来事の理解を助け
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ピース・オブ・ケイク グランマのレシピ(2020年製作の映画)

1.0

ひどい映画。主人公の頭の中には角砂糖がひとつ入ってればいい方。
浅慮で他責、仕事と人をナメすぎ。

まともなのはハワードとスーザンくらい。
ビアトリスが影の主人公(商材に対する考え方やスキルアップ等)
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クレマチスの窓辺(2020年製作の映画)

5.0

作品名だけでも好感度が高いのに、中身のほどよい整い方で更に好感度が上がる。
おしゃれにみえる、おしゃれ映画じゃないヴァカンス映画。

一週間のヴァカンスは長いのか、短いのか。
日本の田舎町で、ホテルで
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ジャンヌ・ダーク(1948年製作の映画)

3.0

光の当たり方でジャンヌの心境や状況がわかってしまう。
最期の2つの十字架に救いを見出すのは鉄板。

処女戦はつっこみどころ満載、中盤まではエンタメ寄り。
ジャンヌが声をきけなくなってからが本番。
少し
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オールド(2021年製作の映画)

2.0

施設の設定は面白かったけど、映画作品としては微妙だった。
キャラクターに魅力を感じないし、キャラ設定もブレてたように思う。

子供たちが何も知らない状態で本能に従った結果、妊娠してしまったのは気持ち悪
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

5.0

まずは何も知らないまま一回、そのあとでもう一回観て欲しい。
必要なものは全て映し出されているのに、想像する余白を残す、ゆとりのある美しい作品。

邦題もなかなかお目にかかれない、素晴らしい意訳。
12
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痛くない死に方(2019年製作の映画)

4.0

自分が長生きしてしまうなら、本多夫妻のようなカップルでありたい。
人として死ぬための闘いが様々な視点から易しく描かれている。

「理想的な在宅医療」と「そうでない(そして現実にあってしまう)在宅医療」
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