すいかめさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

すいかめ

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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.2

戦場は人を変えるのだということ、そして愚かな指導者の犠牲になるのは下の者達だけということを改めて見せつけられた。
悲しいというより恐ろしい映画。

戦争映画としては普通の話。けれど細かな描写が印象的だ
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.3

ピノッキオを始めとしたキャラクター達の造形が魅力的。
ストップモーションのはずなのにここまで細かく滑らかに動くのかと驚くし、「これどうやって撮ったんだろう」と興味深いシーンもある。これ相当時間かけてる
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.2

映画に魅せられた1人の人間の人生、的な物語を想像していたが違った。
映画とは直接関係無い家族の、どちらかというと両親にスポットが当たった物語だった。これはこれでアリだと思うけど、映画に対する苦悩と素晴
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

映画そのものの面白さよりも、これがアカデミー賞作品賞を取ったという事実がまず面白い。
崇高で気品高い脚本や演出なんかは一切無視した、やりたいことをとにかくやった感じのぶっとんだ映画。
下品でおバカなシ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.5

なんといってもバスケの試合のシーンが熱い。
まるで自分も一緒に試合をしているかのような臨場感と、強大な敵に立ち向かっていく緊張感、選手達の疲れまで肌で感じる。
ラストシュート直前の映像は圧巻。
音楽も
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.2

実際のアニメの現場は知らないけど、こんな風に情熱を持った人達が日々戦いながら作ってるんだと思うと、胸が熱くなった。
王子が生みの苦しみを語る姿は、自分も似たような経験があるのでものすごく共感。
ピンク
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

2.3

なんだこれ。カルト映画か?

ミュージカルシーンの歌や躍りは確かにレベル高いし楽しかった。
しかし謎展開が多すぎる。
ヒロインが嫌いだった主人公を急に好きになったり、ピアニストの妄想?シーン、女主人は
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.4

ライブシーンの迫力が半端ない。
アニメーションで出来るあらゆる表現方法を使って、ジャズのカッコよさと情熱を訴えかけてくる感じがする。
自分は音楽には詳しくないが、心地良く連打されるピアノや、底から響い
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.6

やっぱり今泉監督の作る世界観は好きだなあと思った。
登場人物がただ日常を送っているだけだけど、くだらない会話や他人は気にとめないような小さな出来事が、とても大切なものだと思わせてくれる。

仲野太賀が
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.1

原作の雰囲気そのままに映像化したのはすごいと思った。
ただ特に新しい発見も無かったので、原作を読めば十分な気もする。

永野芽郁はどちらかというと可愛らしいイメージだったので、やさぐれた女の演技がこん
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.2

ボクシング映画で「特訓して試合で勝つこと」をメインにしなかった作品は初めて見たかもしれない。
今後のボクシング人生と、居場所だったジムの閉鎖に葛藤する主人公の姿が、台詞ではなく小さな行動で描写されてい
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キャバレー(1972年製作の映画)

3.3

ミュージカルシーンがとにかく楽しい。
まず曲がコミカルで自然とのれるし、ダンスも見たことのない体の動きに引き込まれ、歌も耳に残る。マスター役の人がクセの強いいい歌声だなと思ったら、アカデミー賞をとって
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劇場版 奥様は、取扱い注意(2020年製作の映画)

3.0

綾瀬はるかのアクションを見る作品だと割りきって見てたので、ストーリーが都合良すぎかつアラがあり過ぎるのはそこまで気にならなかった。
肝心のアクションシーンはやっぱり凄かった。スピード感ある攻撃の応酬で
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.4

ドラマシリーズが人生ベスト10に入る作品なので、どうしても通常よりも感情移入して見てしまうが、面白かった。
期待を越えるほどの感動というわけではなかったが、ドラマの暖かい雰囲気そのままで志木那島の世界
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.7

三時間はいらないと思う。
不要そうなシーンが多く、特に前半一時間は眠かった。

物語を明確に伝えずに無闇にひねった台詞ばかりで、何でこんな分かりにくくしたんだろう。
ダークな雰囲気は良かったが、ほとん
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ミート・ザ・ペアレンツ(2000年製作の映画)

3.0

「彼女の親に会いに行くと時、良く見られようとつい嘘をついちゃう」という設定がまさにコメディにぴったりだった。
所々展開にひねりがきいていたし、ドタバタ系というよりほのぼの系コメディとして飽きずに見れた
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

2.5

ドジな主人公が何度も失敗を繰り返しては、そのせいで冒険することに「なってしまった」話にみえた。
巻き込まれたわけではなく全部自分の責任だし、周囲も巻き込んで迷惑をかけているから、見ていて白ける。
意地
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.2

最近「過去の恋人を思い出してノスタルジーに浸る」系の映画が多い気がするが、その中ではいい映画だった。

伊藤沙莉の忘れられない恋人感がすごくリアル。単に可愛いだけの彼女や、夢中で好きになった彼女より、
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

2.8

疑問に思う展開、台詞が多かった。原作でちゃんと描かれてたとしたら、ちょっと省略し過ぎ。

どうして利根を容疑者と断定したかがあやふや。
被害者は悪意もなく正しいことしかしてないので、自分勝手な逆恨みを
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.0

原作の面白さを損なわず、そのまま映像化したという感じ。
ただ、原作はやっぱり越えてない気がした。無闇に改変するよりはいいが、マンガのアニメ化って基本はストーリーも絵もそのままで、無難な作りになるだけの
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.6

続編なので期待値高かったが、それに見事に応えてくれた。一作目に負けず劣らずの脚本。

それぞれ思惑を秘めた人物達が孤島に集められるという、いかにもミステリーらしい設定だけでもワクワクする。
伏線が回収
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

2.8

序盤の家族のシーンは良かったが、中盤事件が起きたあたりから流れが雑になったように感じた。
主人公の状況が悪くなっていく流れが強引だし、悪役はなぜか急にいい人になるし。同じ移民の人との交流は、主人公にど
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ベルファスト(2021年製作の映画)

2.4

ベルファストという地で宗教的な紛争があった、という歴史を知る意味ではためになったと思う。
ただ、映画としてみたら特に感動はなかった。

主人公の子が紛争に巻き込まれているだけで、最後まで特に成長しない
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RRR(2022年製作の映画)

3.4

とりあえず面白いの一言。
泣いた笑った感動した、とかじゃなくてテンション上がってとりあえず面白い。

ストーリーは正直あまり印象に残らないが、ハチャメチャで引き込まれるシーンの数々はすぐ頭に浮かぶ。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.2

今までの新海誠作品とは明らかに違った。
自分のことしか見えてない少年少女の暴走もないし、人気歌手のPVシーンもない。新海誠のクセが薄くなって、良くも悪くも「普通に」面白い作品だった。

ストーリーはよ
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

2.0

割と激しいことしてるんだけど、盛り上がりがない映画だった。ひきつけられるものがなく終始眠かった。

主人公は基本無表情で、例え笑っていても感情が見えずほとんど何を考えているのかよく分からない。感情の流
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

2.3

コリン・ファースとスタンリー・トゥッチが好きだったから見たが、イマイチ感情移入できなかった。

旅に出た後から物語がスタートするが、それまで二人が重ねて来たであろう長く大切な時間が会話からは感じられな
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

2.0

ラブでもコメディでもなく、ぶっ飛び切れてもいない、中途半端な映画に思えた。

脳内の声と会話するという設定だけならちょっと変な女の子だが、のんが演じると、彼女の独特なしゃべり方のせいで電波系キャラにな
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

2.2

自分の感情最優先の女が、男を傷つけながら「私が一番傷ついてる」とアピールする話に見えた。

ハッとするような展開も台詞もなく、ただ離れたりくっついたりしてるだけ。
主演二人が台詞に全く感情がのっておら
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

2.9

久々にガリレオを見れたのは嬉しかったけど、映画版では一番ハマらなかった。
大したトリックもないし、人情ものとしてもそこまで感情移入できなかった。
何より、湯川が謎解きして解決したっていうよりは、推測で
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.0

相変わらずのヴェノムのツンデレっぷりがかわいい。前作よりもシリアスさが減り、より軽快なやりとりが多くなった気がする。

楽しめはしたけど、続編としては特に新しい要素は無かったので、二番煎じに感じた。

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.4

そこまで期待せずに見たけど、かなり面白かった。俳優達の熱量高い演技が、見ていてこっちも熱くなる。

何より山田裕貴のドラケンが男気があってカッコよすぎる。
吉沢亮もキングダムとは違うカリスマ性が出てい
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レインマン(1988年製作の映画)

3.0

ダスティン・ホフマンの演技はすごかった。
けれど映画全体としては自分にはハマらなかった。

些細な事にこだわりがあったり、ストレスがかかると叫びだしたり、自閉症の人の細部の描き方がよく作られているとは
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.4

韓国映画といえばドラマチックな展開でとにかく感情の起伏が激しいキャラクターが多い、のイメージだったがこの作品は違った。
淡々と日常が描かれていくなかで、女性のちょっとした生きづらさが明らかになっていき
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.3

映画というよりアトラクション。
4DXで見たせいもあると思うが、ストーリーよりも恐竜達の迫力とワクワク感が印象的で楽しかった。

パークとワールドのメインキャストがチームになるという今までのファン向け
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

2.4

是枝監督でなくても撮れる平凡な映画だと思った。
テーマ性が感じられず、ただ一緒にいた人々が仲良くなったというだけの話(しかもその絆が深まる過程の描き方が雑)

設定の大きな要であろう「赤ちゃんポスト」
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