アラバンさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アラバン

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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

初回は赤と青の意味合いを知った程度で鑑賞したもののよく分からずに終わり、その後、解説を読みまくってからもう一度鑑賞しましたが、初見よりも劇的に面白くはなりませんでした。

意味がわからなくても凄い映像
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おとなの事情(2016年製作の映画)

3.8

3組の夫婦と1人の独身男の7人が集まり怖いゲームを始めます。

全員がテーブルに携帯電話を置き、届いたメッセージをみんなに晒し、電話がかかってきたらスピーカーで話さなければならないという。。

これを
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.9

香港ノワールの傑作と言われる作品ですが、評価に違わぬさすがの面白さでした。

マフィアと警察のそれぞれに潜入している2人が互いに正体を知ることになり、香港の高層ビルの屋上で対峙します。

こんなストー
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アンチグラビティ(2019年製作の映画)

3.6

ゴージャスだかチープだか分からないような、シュールで幻想的でやたらと綺麗な世界は一見の価値あり。

昏睡状態の人々の記憶と夢で作られている世界の中で、凶悪な怪物から身を守る共同体の人々の生活が描かれま
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.9

名を成した人物の多くが犯罪嗜好のないサイコパスだったという話がありますが、主人公のエリザベスはまさにそのタイプです。

さらに三大欲求全てを出鱈目に処理するほど破滅的で壊れた女性であり、そのグラグラし
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.5

ベタベタな勧善懲悪ストーリーで単純に面白かった。善が中国人で悪が日本人。。 

貧弱な丸メガネ出っ歯の日本兵がヒステリックにわめき散らしながら善良な中国人たちに非道な仕打ちを連発。

設定的には仕方な
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誰かの幸せ(2020年製作の映画)

3.8

最初のレストランでの4人の会話からして質の高いコメディ感。

仲の良い4人組のなかで、いつも受け身で野心がないと見下されていたレアが、実は小説を書いていると打ち明けます。

「はぁ?小説?はいはい、、
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ホワイト・ストーム(2019年製作の映画)

3.3

初めての香港映画。
初っ端から感情剥き出しの大袈裟な演技炸裂で嫌な予感がしましたが、以降はそんなことはなく、テンポよくストーリーが進み、映画というよりも面白いドラマを見ているようでした。

特になんて
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.7

なんとなく内容とか面白さの見当がつくタイプの映画に見えたので、まったく見る気もしなかったのですが、見てみたら予想以上に面白い作品でした。

特にスパイストーリーがよく練られていて見事です。
アクション
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.4

長尺というだけで避けていましたが、こんなに良い映画だったとは!
169分中弛みまったくなし。

アンハサウェイが愛について語っている時は、お花畑の薄っぺらい戯言にしか聞こえず、マコノヒーさんも即却下し
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欲望のバージニア(2012年製作の映画)

3.2

禁酒法の時代ですが、田舎を舞台にしているのでまるで西部劇のようです。
権力を盾にやりたい放題の極悪検取締官レイクスと、密造酒ビジネスで儲ける悪党三兄弟の、まさに殺るか殺られるかの対立。

腐敗した権力
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脱走特急(2019年製作の映画)

3.4

駄作感に溢れる風体。
どんだけ酷い映画なんだろうかと思い、冷やかし半分で見始めたら結構面白かった。

ドイツ軍に包囲されたレニングラードの一部をついにソ連軍が突破したニュースから映画が始まります。
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.8

老いぼれ爺さんにドップリ感情移入してしまいました。

老いぼれ美術商のオラヴィはオークションの下見で、署名の無い1つの肖像画に目をつけ、それをソ連のレーピンの作品だと確信します。
レーピン?誰?って感
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.1

フランスのどこかの郊外。
どん詰まりの掃き溜め団地に流れ着いた冴えない人たちの群像劇。華麗なるパリとは大違いです。

移民のおっさんと病院の看護師。
年増の女優と少年。
移民のおばさんと宇宙飛行士。
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.4

1930年代にウクライナで起こったポロドモールが題材。洋菓子みたいな名前ですが、600万〜1500万人が死亡した人工飢饉です。

大飢饉が起こっているにもかかわらず、共産主義国家として素晴らしい偉業を
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サラの鍵(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

1941年、パリでユダヤ人の強制連行が行われます。すぐに戻れると思った少女サラは、幼い弟を庇おうとして納屋の中に隠して鍵をかけますが、サラはそのまま収容所に送られて戻れません。

2009年、ジャーナ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

全編ワンカット、、ではないですが、まぁほぼほぼ全編ワンカット。。
緻密に計算されたカメラワークは、唖然とするくらい素晴らしいし、写し出される映像は美しくて随所で唸ります。

とりわけ塹壕から兵士が一気
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.4

60年代を舞台にした、オールドテイストに彩られた現代風スタイリッシュスパイアクション映画。
米ソのイケメンスパイと謎めいた美女、謎の国際犯罪組織の陰謀、カーチェイスに派手なアクションシーン、テンポよく
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7


古典的で良質なミステリー小説を過不足なく良い具合に映像化した感じで、予想以上に面白かった。

大きな屋敷に親族一同が集まった翌朝、大金持ちの主人が死体で発見されるという、まさにミステリーの王道のよう
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THE INFORMER/三秒間の死角(2019年製作の映画)

3.3

素晴らしい原作のストーリーをなんとか2時間に収めたものの、旨味成分がほとんど抜け落ちて味気ない映画になってしまう見本のような作品。。と言うとさすがに言い過ぎで、それほど酷くはないんですが、でもやっぱり>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

3.9

親父の酒のせいでバラバラになった家族の、贖罪と赦しの物語で、その舞台が総合格闘技のビッグトーナメント。
これはMMA好きにはマスト。
衒いなき直球ど真ん中の熱い映画です。

親父と息子2人の溝の深さが
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主人公は僕だった(2006年製作の映画)

3.5

ある日突然、自分の行動を語る語り部のナレーションが頭の中に響き渡ってきて、自分が、誰かが書いている小説の主人公であることが分かります。

文学に精通する教授と一緒に著者の正体を探していきますが、この教
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.0

舞台はアブハジアのエストニア人集落。
なんのこっちゃ?です。

ジョージアの領地内にあるアブハジア自治区が独立を宣言して紛争中。エストニア人は中立の立場です。

みかんの箱を作っているエストニア親父の
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.6

良質な短編SFのような質感。 
短編SFほとんど読まないのでなんとなくですが。。

意思を持つAIによる身体乗っ取り。

たまたま最近読んでいた本の内容と重なってストライクでした。

この映画に関係し
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2012(2009年製作の映画)

3.2

公開当時は、でかいスクリーンでど迫力の映像を見たかったので劇場鑑賞しようと思ってましたが、あまりの評価の低さに興味を失い、それ以来ずっと見ていませんでした。

主演は、英雄的な役柄がまるで似合わないジ
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少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

3.6

9人のユダヤ人の子供たちが、ナチスの目を掻い潜り、列車に乗り、森を抜け、国境を越えてスイスを目指します。

何が過酷かって、13歳のファニーが引率者の大人に呼び出され、私はもう同行出来ないからこれから
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.1

1956年。
ベルリンの壁ができる5年前。

こっそり西側のラジオ放送を聞いていた東側の高校生たちが、ハンガリー動乱の犠牲者に対して学校で2分間の黙祷を行い、それが教育大臣が学校にやってくるほどの大問
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ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

モーガンフリーマンもエドハリスも渋いけど、不快指数MAXビッチを演じたエイミーライアンさんが出色。


私立探偵のパトリックは、少女誘拐事件を警察と共に調査していき、事件の真相を突き止めると同時に恐ろ
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消えた声が、その名を呼ぶ(2014年製作の映画)

3.7

喉元を掻っ切られながらも奇跡的に大虐殺を生き延び、さらに奇跡的に平穏な生活に落ち着いていたナザレットが、生き別れた娘を探す手がかりを得ると、躊躇なくそれを捨てて過酷な旅に。

トルコから砂漠を横断し、
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

ドイツ降伏後、デンマークの海岸沿いにナチスが設置した地雷の撤去作業が行われ、、作業を行う為にやって来たのはなんとドイツの少年兵たち。ほとんど何も分からずに戦場に駆り出された挙句に、後始末だけを押し付け>>続きを読む

ブラディ・サンデー(2002年製作の映画)

3.8

1972年に北アイルランドで起こった血の日曜日事件を、その1日をドキュメンタリータッチで撮った非常に緊迫感のある映画。

最近ハマってる小説ショーンダフィシリーズの映像参考的に鑑賞。

平和裏にデモ行
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

内容的にはハートフルなコメディって感じだけど、頭にこびりついて離れないコーリングユーのメロディと独特の色彩がこの映画の質感を軽いコメディとはまるで別物に仕立て上げています。
 
この脚本で映画を作ると
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エンド・オブ・キングダム(2016年製作の映画)

3.3

前作に感じた間延び感が無く、
カーチェイス、銃撃戦、ヘリによる空中戦と迫力あるアクションシーン連発。

さすが人気シリーズと思いきや、イギリス首相やドイツ首相、日本の首相など、主要国のトップが完全に雑
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最愛の子(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

誘拐された子供が3年後に戻ってきたら別人だったという、この映画の題材となったニュースを覚えていたので観賞。

中国=粗悪品というイメージを捨てなくてはと思うほど予想の上をいってました。

難を言えば、
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