オーウェンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

オーウェン

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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.1

前作のラストから9年後。
再び会った二人はどうなるかがコンセプト。

まずは前作以上に会話の嵐。
お互いの家族や恋愛感に宗教まで、1作目よりも芯に迫った内容。

最初の微妙な間から、徐々に掛け合いがテ
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ヴィーナス(2006年製作の映画)

3.2

人生の最期に近づいている老人。
でも友人の姪である若い女性と知り合い、見る見るうちに生気を取り戻していく。

すっかり老いて代名詞でもある青い瞳も衰えたように感じるピーター・オトゥールだが、存在感だけ
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幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.0

妻を亡くした親子が動物園を買う。
そしてスタッフたちと再建に取り組んでいく過程で、親子の絆を取り戻していく。
単純な粗筋だとこうだが、実話ということに意味がある。

これ以上ないくらいストレートな進み
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キッド・カディ: Entergalactic(2022年製作の映画)

3.8

ラップアーティストのキッド・カディが自身を演出したかのような青春アニメ。

物語はほとんどなく恋愛ものではあるが、アニメの描き方が独特で引き付けられる。
場所はニューヨークのマンハッタンから雑踏の部分
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デッド・サイレンス(2007年製作の映画)

3.4

ジェームズ・ワンのホラー作品は一定水準の怖さは保証付き。

「アナベル」など後続の作品を見ているだけに、その原点である人形が恐怖の対象となる。

そもそもあの人形を見て、可愛いという感覚がどうかと思う
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プロヴァンスの贈りもの(2006年製作の映画)

2.6

リドリー・スコットとラッセル・クロウといえば、やはり「グラディエーター」のような熱い作品が似合う。
それとは対照的でとても穏やかなこの作品。

金融界を沸かすトレーダーのマックスの元に、叔父が死去した
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座頭市(2003年製作の映画)

3.9

北野武監督作にしてはエンタメに徹した時代劇。
盲目で居合い抜きの達人以外は、全てがオリジナルな北野色全快で挑む。

殺陣の血しぶきや、居合いの太刀の一つ一つがセンスある見せ方で面白い。
浅野忠信の太刀
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スイートリトルライズ(2010年製作の映画)

3.2

ほとんど会話がない特殊な夫婦生活だが、お互い浮気することによって関係が変わり始める。

窓から起こす妻の描写。
食事の合図は携帯によってお知らせ。
抱きしめるのは妻からのねだり。

こんな家庭存在しな
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無ケーカクの命中男/ノックトアップ(2007年製作の映画)

3.4

ジャド・アバトー映画の話は単純そのもの。
一夜限りのセックスだったが、妊娠してしまい恋愛関係に変わっていくというもの。

だがそれとは別の映画をネタにした下ネタが炸裂している。
特に女優陣の裸のシーン
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.7

0-31で負けたサモアチームの状況はドキュメントで知っていたが、それを実写化したらという作品。

負けたところからのスタートであり、新監督のトーマス・ロンゲンを招集。
トーマスはその実情に嘆きながらも
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.1

予告から日本が舞台だという事や、やたら和風テイストなのが印象に残るアニメ。

江戸時代の日本で片目を無くしたクボ。
町で起きる死の真相を探るため、猿とカブトムシを引き連れ冒険に出る。
宿敵を倒すため、
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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年製作の映画)

3.1

走ってる印象しかない1作目だが、2作目もとにかく走りまくる。

収容所から脱出したトーマス一味。
外に広がるのは一面砂漠であり、その中に迷宮が広がっている。
ここでも多くの脱走したメンバーや、新たな人
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

3.4

ドウェイン・ジョンソンとケヴィン・ハートはそれにしても気が合うコンビだ。

「ジュマンジ」でも相性の良さがあったが、二人が掛け合いをしているところの呼吸もバッチリ。
ヒーローだった一方と、いじめでバカ
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テキサス・チェーンソー ビギニング(2006年製作の映画)

2.9

前日譚と言っているが、結局は1作目とやってることはほとんど変わらない。
何の理由もなく若者が、一家に惨殺されるだけだ。

あの一家がなぜ今のようになったかを求める物語だが、何のことはない。
最初から異
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キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー(2008年製作の映画)

3.1

子供が主役だからか、あんまりケチの付けにくい映画とでも言えばいいのか。

記者になりたいと願う少女キット・キトリッジの物語。
家庭の激情や、記者としての使命などを学んでいくという構成であり、活発な少女
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

3.0

韓国生まれながら、すぐに養子縁組となってフランスで育ったフレディ。
そんなフレディがたまたまソウルに来て、自分の両親と会うことに。

こういう話って、いかにもお涙頂戴な展開になりがちだが、このフレディ
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処刑剣 14 BLADES(2010年製作の映画)

3.6

明朝時代の暗殺集団錦衣衛。
そのリーダーを務めるチンロンは陰謀に巻き込まれ、錦衣衛舘に命を狙われることに。
正義護送屋の手を借りホアと共に京城に向かう。

触れ込みは歴史アクションだが、ワイヤーや特殊
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K-19(2002年製作の映画)

2.7

潜水艦映画に駄作なしの定説はあるが、見たら見事に裏切られた(笑)

大体ソビエト時代の出来事でなぜ艦員は英語をしゃべるのか?
おそらくロシア語にしたら客が見込めないからなんでしょうが、事実うんぬん以前
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.5

キャストを見ると芸人の名前が多かったが、それはマジンガーZの格納庫を再現するというバカバカしいアイデアのためだと分かる。

ただこれは現実あったことで、それを至って真面目に映画化させた。
コミカルにそ
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幕が上がる(2015年製作の映画)

3.0

多分ももクロのファンが一番最初に見るのだろうが、普通に演劇の出発点を描く映画のようにも映る。

弱小の演劇部が元俳優だった教師に感化され、全国大会を目指すというのが主な件。

これから演劇をという過程
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ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE(2013年製作の映画)

2.3

探偵と泥棒という相反するルパンとコナンだからこそ、実現したコラボなのだろうがTV版そしてこの映画ときて早くも停滞感が見える。

まずなによりも話の筋が前作のTV版と似通っている。
某国王女様から某国ア
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チャンピオンズ(2023年製作の映画)

3.5

ピーター・ファレリーは「グリーンブック」など、ドラマの方に行ってしまったが、片割れのボビー・ファレリーの方はいつでもコメディ路線。

「メリーに首ったけ」もそうだったが、この監督は知的障碍者を使って笑
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.1

原作は確か見たけど、微妙に役柄が変わっているし、原田監督の演出は妙に落ち着かない気分にさせてくる。

OPから静と動を意識させる検事としての仕事。
それから4年後。教官の最上に教わった沖野が部下として
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帝都物語(1988年製作の映画)

3.3

懐かしさに浸り鑑賞。
内容はおぼろげでしたが「陰陽師」とかぶってる部分が結構あった。

特撮はしょぼいし、主役が石田純一というのも今考えるとすごい作品(笑)
西村晃や大滝秀治、勝新太郎など名のある俳優
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.1

日本ではメジャーだけど、インドではレスリングはマイナー。
その中でマハヴィルは金メダルを目指していたが断念。
そこで息子に夢を継いでもらおうと男の子を願うが、産まれてきた4人は全員女の子。

落胆する
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ヘルボーイ(2019年製作の映画)

1.8

デルトロが3を作れないと嘆いたところで、やってきたのはリブート版。

でもヘルボーイのような際物を映画化する場合、デルトロのようにきちんとしたビジョンを持っていないと、微妙になり兼ねない。
それに見事
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ニューヨーク一獲千金(1976年製作の映画)

3.2

『オー!ブラザー』にも通じる、軽快なノリが持ち味の強奪もの。

金持ちで強盗のプロである主人。彼に雇われている奴隷二人。
彼らが脱走して主人と盗みの勝負に挑むのが主な流れ。

能天気な奴隷二人にジェイ
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1492・コロンブス(1992年製作の映画)

2.8

コロンブスはもちろん新大陸を発見した歴史的人物ではあるが、この映画は伝記ものではない。

コロンブスの2度の航海を主軸に、描かれるのは現地民との交流と共存だ。
だが相容れない民族によって、主従と奴隷の
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知らなすぎた男(1998年製作の映画)

3.5

同じ題材にヒッチコックの「間違えられた男」があったが、こちらは主演がビル・マーレイということもありコメディになっているのが特徴。

ともすればレスリー・ニールセンや、ローワン・アトキンソンのビーンが演
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吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)

3.7

今見ると特撮などは目新しいものではないが、人々が疑心暗鬼になる様子が克明に分かる。

旅客機が不思議な閃光体と接触し不時着。
乗っている乗客たちの10人のうち一人が吸血鬼生物に侵されゴミケドロへと変身
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ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

3.0

映画の内容として成功失敗云々よりも、どうやったらこのレクターがホプキンスになるんだと(笑)

完全に別物というべきか。
人食いレクターにどうやってなるかで考え付くシナリオはこの程度だろう。

結局日本
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判決前夜/ビフォア・アンド・アフター(1995年製作の映画)

2.7

てっきり息子の犯罪をいかにして裁判で救うのかという展開を予想していたが、裁判劇などほとんどなく、家族間で問題に終始するという珍しいタイプ。

とはいえ最後のある人物が下す決断がどうにも腑に落ちない。
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1911(2011年製作の映画)

2.6

中国にとって歴史的な辛亥革命が起きた年。
その題材をジャッキー・チェンが主演と監督を兼任して挑む。

革命への取っ掛かりから、実行し終結へと流れていく様をじっくり見せていく。
ただ映画的な面白さは革命
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

4.0

続編ではあるが、1を見てなくても何ら問題はないつくり。

共助の名のもとに、北朝鮮と韓国の刑事が手を組むという形。
北朝鮮からやってきた刑事のチョルリョンが犯罪組織のリーダーを追って、再び韓国の刑事ジ
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.4

神々しいOPから始まる一人のボクサー、ジェイク・ラモッタ。
最もタフだったボクサーとして知られる男だが、全盛期から堕ちていった後年までを描いていく。

はっきりいってこの作品はロバート・デ・ニーロに尽
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誰のせいでもない(2015年製作の映画)

2.7

作家のトマスが起こした事故によってショックを受け、そこからの人生の再生を描くドラマ。

ヴィム・ヴェンダースなので、大げさに俳優が演じることがない。
むしろ淡々としており、それが中身と合っていない感触
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