かよさんの映画レビュー・感想・評価

かよ

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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ニューヨークのバーに並ぶ、アジア男性、アジア女性、白人男性。さてこの3人の関係性はどう見えますか?
という導入が面白い。

初恋の相手とすれ違う話が大好物で、建築学概論が答えを出しちゃった気はしていた
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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バーベンハイマーのせいでネガティブに話題になり、日本だけなかなか公開が決まらず…という中、ビターズ・エンドが配給というやや予想外の展開になった本作。(ビターズ・エンドには感謝しかない)

公開後も、広
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

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面白かった!

観たい映画がいくつもありつつ
長すぎんか…?
というものを除外して、たどり着いたら
今の私にはこれだったわ!
とまさかのシンデレラフィット。

プロットはシンプルでありながら
ツイスト
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影裏(2020年製作の映画)

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まったく好みでなかった。

執拗に綾野剛の生脚やら裸を映すので、そういう目線で「見られる」人の話かと思ったらそうではなく、矢印でいうと逆で混乱した。
ヨリも多いし、綾野剛のイメージビデオみたい。

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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ヨルゴス・ランティモスと言えば「パートナーを見つけられなければ動物に変えられる」映画『ロブスター』のイメージなのだけど、その延長線上にある作品のように思った。

胎児の脳を、その亡くなった母親に移植し
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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ヴィム・ヴェンダースは役所広司を愛しすぎてる

てくらい、ずーっと役所広司を見つめる2時間。しかも役所さん演じる平山は、無口でセリフはごく少ない。
毎朝、箒掃きの音で目指め、歯を磨き、ヒゲを整え、植物
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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新年映画館1作目。
何を観るか迷って、どれも決め手に欠ける中、よく聞いているコンテンツ紹介Podcastの「無限まやかし」で紹介されていたので、ネタバレ前まで聞いて止めて観に行った。

アニメがあまり
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(2023年製作の映画)

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殿が楽しそうで何よりです。

加瀬亮さん久しぶりな気がするけど、見たことない顔が見られて良かった。
エンケンさんの芝居はあれで良かったのか?ちょっと違和感。

キム兄と中村獅童の愛されっぷり。
獅童さ
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私がやりました(2023年製作の映画)

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これ、あらすじ紹介は「有名プロデューサーが殺された。若く美貌の女性俳優が容疑者と疑われ…」までで止めておいた方が良い気がする。

通常のフィクションでは犯罪を「やってない」を証明していくものが大多数だ
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福田村事件(2023年製作の映画)

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観ながら「お前はどの目線で観ているんだ」と自問自答せずにはいられない恐ろしい作品

子宮に沈める(2013年製作の映画)

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時折起きてしまう幼児の虐待死。
丁寧に紡がれたこの映画を観ていると、あのとき◯◯なら、のポイントがいくつもあり、それは報道で事件を知ったときに考えることであるが、それが簡単なことではないと思い知らされ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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You can't wake up if you don't fall asleep!

相変わらずのかわいい画にうっとりしてしまうけど、キノコ雲はなんなの!?今作は全然わからなかった…

三つ子かわ
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バービー(2023年製作の映画)

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グレタ・ガーウィグ&ノア・バームバックという稀代のクリエイターカップルと、前評判の高さに期待しすぎたかも。
フェミニズム、多様性を描く物語はまだまだ必要だと思うし好き、それをバービー人形で描くというア
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怪物(2023年製作の映画)

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なるほど「羅生門」。
母親パートを見ながら、これの目線を変えて、どうしたら善悪を逆転できるのか…と考えていて、結果、さすが緻密だった。とはいえこれはある種テクニックであり、当然テクニックも評価されるも
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バビロン(2021年製作の映画)

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感想難しい。
エネルギーはすごいけど、引きずり込まれる感覚はない。理解はできる(つもりになっているだけかもしれない))けど他人事として私は観た。

キンタローにそっくり!とか、終盤ライアン・ゴズリング
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別れる決心(2022年製作の映画)

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ヒロインが相田翔子。あんな目でじっと見つめられたら狂ってしまうんだろうな、というファム・ファタールとしての説得力があった。
理屈じゃなくて抗えない感じが花様年華を思い出しもした。

ただ、長く感じて
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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小さなコミュニティの中で、おじさんとおじいさんの間で育んでいたはずの友情が突然反故にされ…
というお話。

「この時間、私の人生には要らないな」
と思ったことが何度かあるので、コルムに感情移入しまくっ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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山内マリコさんの「一心同体だった」を読んで観たくなって。

モチーフは違うけどテーマは近しかった。

華子の姉妹たちが誰も良家の人に見えないな…と思ったけど、リアルはそういうものなのかしら。
他の女の
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空白(2021年製作の映画)

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吉田恵輔作品というくらいしか情報を持たずに観たので、事故のシーンが衝撃だった。

威圧的でヤバイ奴な主人公の、変化というよりは、彼の中にあった別の部分が徐々に見えてくるのが良かった。
藤原季節はなんで
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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コンビネーションミットが音楽だった。
たけしの座頭市を思い出す。

会長とケイコは親子のようで、暖かく切なかった。

生きちゃった(2020年製作の映画)

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大島優子が生々しくて、いそうな感じがすごく良かった。
若葉竜也と太賀の関係がよくわからないまま観てしまったけど、
ホテル行こうって、手をしっかりつないで行くところ好き(語弊がありすぎる)

ラストの車
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

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男はわかってくれない。
とか思いながら見ていたらガチめのホラー展開になり、いやでも女性視点では洒落にならん、しばらく夢見の悪くなりそうなものを観てしまった、と思っていたら超展開で吹っ飛んだ。良かった。
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.8

ジュリー、中江裕司監督だけの前情報で。

ジュリーが料理をする手つきも、小説を書く風情も、ツトムさんという人にしか見えなかった。
子供の頃禅寺で毎日精進料理を作っていたという経験が、いわゆる丁寧な暮ら
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

一時期伊坂幸太郎作品全部読んでて、今作も読んでるけどほぼ忘れたから、どこまでが原作なのか気になった。

勘違いとか偶然で転がっていく様子はガイ・リッチー的。
バイオレンスは、ヤクザも含めてタランティー
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.5

最高だった…!

笑いがあって、さわやかで、なのに一抹の寂しさがずっとつきまとっていて。

これをのんさんでやろうと思いついた人、天才!
生きづらさを抱えた主人公にピッタリだったし、ある瞬間に目が輝い
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

ボーイ・ミーツ・ガール、という言葉が何度も浮かんだ。
こういうタイプの映画をめちゃくちゃ好きになるかどうかは個人の経験によると思っていて、自分には当てはまらないけど好きな人がいるのはわかる、という感じ
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星の子(2020年製作の映画)

3.5

サリン事件直撃世代なので、宗教からは距離を取っている自覚があったけれど…
アトピーの辛さが水で治ったら、しかもそれが我が子だったなら、信じてしまうな、と思った。

親身になってくれる親戚がいて、離脱し
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

主人公の目移りしがちなところは完全に自分。結構な初期投資をしてもやめちゃう。今の仕事は続いてるな…と思うけど、若さゆえの体力気力を失ったせいかもしれない。

昔は大学生がモラトリアムの時代だったけど、
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.0

公開当時気になって、冒頭数分を宣伝映像で観ていたことを観始めて思い出した。

どん底に落ちた主人公の前に白馬の王子様が現れたものの…
この後、どんな嫌なことが起こるんだろうってワクワクしてたけど、なん
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.8

世知辛い世の中を描きつつも、優しさを失わない、諦観に終わらず希望を描くところが是枝裕和作品の好きなところ。

ファーストシーンは、パラサイトの続編か?と言うような雨の坂。
また擬似家族じゃん(笑)と思
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

自分が中年に差し掛かり、「アルバイト募集」などの貼り紙を見ると既に対象外であることも増えてきた。わかりやすい資格や実績のない身には、転職はなおさら難しい。
会社で言うところの定年にはまだ数十年あるのに
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.6

うららと雪が語り合う漫画の良さが、この映画にも貫かれていたように思う。

嫉妬してしまう相手は全く意地悪じゃないし努力家だし、親切な親子は徹頭徹尾親切だし、露悪的なことをしてもおかしくない漫画家はオタ
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アイヌモシリ(2020年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーとみまごうタッチで、退屈するかも…と懸念したが杞憂だった。漫画ゴールデンカムイで多少の知識を得ていたおかげも少なからずある。
主人公の少年がやらかすんじゃないかとハラハラする場面もあり
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

4.0

なぜ田中泯に惹かれるのか。あのかっこよさはどこから来るのかを探す旅の途中なのだけど、犬童監督に一つの橋を渡してもらったよう。

言葉より先に身体がある、けれども今や私の体は言葉なしに動いてはくれないと
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

内容は全く知らず、ウェス・アンダーソンが豪華キャストで撮った「フレンチ・ディスパッチ」とだけ認識してたので、チケット買うときに「これスピンオフじゃないよね?」と不安になった長いタイトル。

監督はアメ
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弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)

4.0

最近はスコアつけるのやめていたのだけど、あまりにこの作品の評価が低くて「は?」となったのでつけました。

阪本順治監督×豊川悦司×安藤政信×アンドロイドて、私のための映画かな?と錯覚するくらいだったの
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