ハルさんの映画レビュー・感想・評価

ハル

ハル

2017/4/1~開始。邦画から洋画まで基本的には何でも観ます。

好きなのは、ゴッドファーザーシリーズ、タクシードライバー、グロリア、ロンググッドバイ、チャイナタウン、ディアハンター、ガルシアの首、サムライなど、古めの映画。あとは、パリ、テキサス、ハリーとトントなど、ロードムービーです。

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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.0

マフィアのドンパチ描写よりも悲劇の人間ドラマという点に比重を置いて作られている。

爺さんになったマイケルなんざ見たくない。

アンディ・ガルシアの演技が薄っぺらい。何か鼻につく。

ソフィア・コッポ
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ヒート(1995年製作の映画)

5.0

ゴッドファーザーパート2において、直接の絡みはなかったにしろ、親子として共演したロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが、今作では強盗団のリーダーと刑事として直接対決している。

敵対関係にありながら互
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

21世紀初頭、遺伝子工学の発展は、人間にそっくりな合成人間「レプリカント」の生成を可能にした。折しも、宇宙では、環境破壊に伴う植民地開発が進んでおり、レプリカントは人類の奴隷として、過酷な労働や戦闘に>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

第二次大戦中の広島・呉を舞台に、主人公のすずが知恵や工夫を凝らしながら懸命に生きていく様を、丁寧に描いている。

こうの史代が描くキャラクターはそのタッチの柔らかも手伝って、戦争とは無関係の世界に生き
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.0

ラップランドとは「辺境」を意味する蔑称である。ラップ人(ラップ人は自身をサーミ人と呼んでいる)は古くからこの地に住み、遊牧を生業としてきた。北欧から漂う牧歌的なイメージのせいなのか、その彼らが酷い差別>>続きを読む

パリ空港の人々(1993年製作の映画)

3.8

トム・ハンクスが出ていた映画に、「ターミナル」という、祖国が戦争状態となり空港から出られなくなった男の話があった。

こちらの作品も似たような話で、「ターミナル」より以前にフランス人の監督によって撮ら
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.8

かつて刑事だったが今はロサンズルスで探偵をやっている男が、水道利権に絡んだ陰謀とその周囲にいる人々の異常な過去に巻き込まれていく。


愛妻を殺され失意の淵にあったロマン・ポランスキーに渡米を決意させ
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アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.0

ハル・ハートリーという、インディペンデント映画界では有名な監督の作品である。

人を殺してムショに打ち込まれていた男が刑期を終えてシャバに戻ってくる。男は車いじりが好きらしくて、整備工のおっちゃんに雇
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.9

出てくる人が、ジャック・ニコルソンを筆頭にめんどくさい人ばかりである。中でも、ニコルソン演じる恋愛小説家は、毒舌家で、強迫神経症で、おまけに偏屈ときていて、めんどくささでは群を抜いている。(でも、本当>>続きを読む

偽りなき者(2012年製作の映画)

4.0

可愛くもねえガキがいい加減なことを言ったために一人の男が破滅に追い込まれてしまう話…などとついつい感情的な書き方をしたくなるのは、この映画の出来があまりに良かったからである。

作中に登場する大人たち
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.0

かつて、クレイマークレイマーという作品があった。息子の養育権を巡って、父親と母親が法廷で闘う話だったと記憶している。ちなみにこの映画では、年端もゆかぬ天才少女を巡って、叔父さんとお祖母さんが争っていた>>続きを読む

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

3.8

認知症のおじいちゃんが車運転しちゃいけないでしょって突っ込みは野暮でしかないからナシで。

認知症が進行した元大学教授の夫と末期がんで余命幾ばくもない妻の、生涯で最も長いであろう休暇である。夫婦は、ヘ
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.6

傍目には普通そうに見えているけれども実は家族としての体を成していない家族が存在するとしたら、それは機能不全家族と呼んで差し支えない。

映画は様々な機能不全家族を描いてきたが、今作「ハッピーエンド」に
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.5

「私、あなたのためにこんなに頑張ってるのよ」とか言っちゃう女は、結局、自分が男に依存したいだけなのである。その手の女は絶望的に頭が悪い。いわゆるだめ女の典型である。

そして、だめな女にはだめ男が漏れ
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.0

恥ずかしながら、何の予備知識もなしに鑑賞。ゴッホの伝記映画くらいに考えていたら、まさかのアニメーションであった。しかも、ゴッホの絵画に動きをつけたような油絵のアニメーション。その発想はなかった。

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リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(2014年製作の映画)

2.8

映画の感想を書くときに、極力、自分の思想・信条を絡めないように気をつけている。戦争を題材にした映画だったら尚の事である。ただ、この作品については、申し訳ないけど、違和感が残る。

まず、タイトルが、奇
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

5.0

この作品を鑑賞するにあたっては、前作ローグネーションを復習しておくことが望ましい。余裕があるなら、3まで遡って観ると良い。その理由は作品の後半で判明するだろう。

さて、このたび、イーサン・ハントに課
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トラフィック(1971年製作の映画)

3.0

ユニークなキャンピングカーを、フランスからアムステルダムの国際展示場まで輸送する話。その道中で起こるトラブルを、コントっぽく、かつアーティスティックに描いている。

劇中でパントマイム的な動きをしてい
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.5

近々フォールアウトを観に行く予定なので、復習を兼ねて鑑賞。

普通、この手のシリーズものは回を重ねるにつれてつまらなくなっていくものだが、このシリーズはその逆だ。

1で当たり、2でコケて、3で少し盛
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

友人のおとうちゃんがジェレミー・レナーに似ている。つまり、ぜんぜん格好良くない。早い話がこの映画はぜんぜん格好良くない人が見事な人物造形によって格好良く思えてしまう話である。そして、そういう人が美味し>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8

男に生まれた者なら誰しも、オカンがうっとうしくなる時期があるものだ。それが普通の母親でなかったとしたら尚更である。そして、息子の中にそんな母をまだ愛したい気持ちがほんの少しでも残っているとなると、この>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

第二次大戦後のデンマーク。ナチスによって埋められた地雷を撤去するために約150万人のドイツ敗残兵が駆り出された。その大半が少年兵だったと言われている。彼らは、文字通り、「ヒトラーの忘れもの」によって、>>続きを読む

夏休みのレモネード(2002年製作の映画)

3.9

1976年の夏、カトリックの家庭に生まれたピートは、ユダヤ教のラビの息子・ダニーと仲良くなる。白血病に罹患したダニーを天国へと迎え入れるべく、ピートは「10のテスト」を考案する。

信仰の違いとか、人
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ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

4.0

若き日のジョン・トラボルタが映画の音響効果係(録音技師でもいいかな)に扮している。普段はつまらない映画に効果音を入れる仕事をやっていて、そのために外へ出向いて音を拾ったりしている。

ある日の深夜、彼
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

心と身体の性が一致しない問題は、別に今に始まったことではなく、大昔から存在したようである。

「私、身体は男だけど、心は女なんです」

と告白すれば、現代なら国や自治体や教育機関が何とか配慮してくれる
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恋人たちの食卓(1994年製作の映画)

4.0

舞台は台湾。郊外の古い家に父と三姉妹が住んでいる。普段は忙しい彼らも、日曜の夕方には食事を共にする決まりになっている。食卓には父が作った食べきれないほどの料理が並ぶが、娘たちは渋々付き合っているフシが>>続きを読む

ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

2.8

ナチスの戦犯を祖父に持つ男性とホロコーストの被害者を祖母に持つ女性が、加害者側と被害者側の立場から惹かれ合っていく、ラブコメディである。

少なくとも、予告編を見た限りでは、そんな感じでうまくまとめて
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心と体と(2017年製作の映画)

3.9

舞台はハンガリー。食肉処理場の代理職員としてやってきたマーリアは、コミュ障のため職場にうまくなじめない。同僚のエンドレが気を遣って話しかけようとするも、全然噛み合わない。

ある日、ある事件の調査でヒ
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.8

祖父の死をきっかけにバラバラだった家族が一堂に集まる。そして、一人一人の問題が露わになる。どいつもこいつも曲者揃いで、人の死を悲しむ気なんか微塵もない。ただ主人公の女の子だけは、祖父が死んだまさにその>>続きを読む

30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.5

とりあえず、どこが同窓会やねんと心の中で突っ込んだ人は数知れないだろう。

…まぁ、配給会社のセンスの無さは今に始まったことではないから脇に置いとくとして、まず、あのメガネのおっさんが戦友たちに会おう
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

3.9

1940年のイギリスを舞台に、プロパガンダ映画を撮ろうと奮闘する人々を描いた、ロマンスコメディ作品である。

ものづくりに携わる人々や働く女性を讃えるとともに、すべての映画ファンを魅了する内容となって
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.8

主人公のエリカは、厳格なピアニストの顔を持ちながら、密かに変態的な願望を持っている。過干渉な母親との関係性に因があるのだろう、彼女は本当の愛が何なのか知らないままに歳だけ重ねたようである。性行為につい>>続きを読む

静かなふたり(2017年製作の映画)

3.0

音楽のジャケ買い、漫画のジャケ買い、あと映画のジャケ借りとかは、当たる確率と当たらない確率とが半々。

今回は当たらなかった方。

古書店の店主とアルバイトの女性のラブストーリー。

パリのオシャレな
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ノーバディーズ・フール(1994年製作の映画)

4.0

どちらかというと、地味な映画が好きである。人からほとんど忘れ去られたみたいな作品だと尚良い。

この作品はその最たるものだと思う。実際、知らない人の方がほとんどではないだろうか。フィルマのレビュー数の
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評決(1982年製作の映画)

3.6

熱い法廷物というより、正義に目覚めた老弁護士の再起をかけた闘いの物語。後半でポール・ニューマンが陪審員に正義を説くシーンは、名シーンには違いないだろうけど、無理やり情緒に持っていった感じが否めなくて、>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

他人はもちろん、家族の絆が希薄になった現代だからこそ、この映画は刺さる。

絆って何ですかって問いかけは、現代社会にとって一番重いテーマであり、誰もが目を背けたい問題だからである。

昨今の虐待死事件
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