kaitomoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

男はつらいよ 寅次郎忘れな草(1973年製作の映画)

3.8

久々に男はつらいよ鑑賞。
前半は寅さんがひたすらに面倒な男で口も悪いし、すぐヘソ曲げて当たり散らしたり、迷惑かけっぱなしで、本当にしょうもない男である(いつものことか)。しかし、周りの人たちはひたすら
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

4.1

序盤から早々に二人は空に繰り出して行って、早々に嵐に巻き込まれて、しっかり掴んでくれる。
人間ドラマは、そこから過去に戻っていく。序盤丁寧に積み上げて行って右肩上がりにしていくパターンも多いが、本作の
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幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.7

ひたすら無力な子供が可愛そうで、何もできない社会に苛立ちを感じ、毒親にヘイトが溜まっていく。キツイ。
主人公のキャラクターはリアルで、平凡な小市民でも頼ってきた子供があんな酷い目に合ってたら立ち上がる
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.3

ヒジョーに気持ち悪かった。久々に祖父母の家に行くと、二人がどこかおかしい?という、王道の老人怖いスリラーかと思いきや、割と変化球。
祖父母がおそらく役者ではないのか、自然すぎる抑揚で話しているのが逆に
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

これまた独特で奇怪な作品。
胎児の脳をもち、脳と肉体がアンバランスな女性ベラを演じるエマ・ストーンが凄すぎる。やたら素っ裸で、性交シーンも多い。先入観なしに性を知得したベラには、背徳感だとか世間体だと
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鬼畜(1978年製作の映画)

3.7

子どもたちの父親の家に子供を置き去りにし、姿をくらます鬼畜の女。突然現れた女に子供3人を置いてかれ、夫に当たればいいものの、愛人に似た子どもたちが憎くて憎くて辛くあたる鬼畜の女。そして、すべての元凶で>>続きを読む

セカンド・アクト(2018年製作の映画)

3.9

学歴がないことで昇進が叶わず、主人公が転職するところから物語は動き出すんだが、そこで経歴詐称しちゃったまま進むのはいただけない。社長に気に入られて入社したものの、学歴はないので周りの目が厳しい中、実力>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.4

面白くなりそうな設定なのに、ミステリーとして見ると謎解きはしないわ、死体は映らないわ、切迫感はないわ、動機はしょぼいわで何一つ面白くない。かと言って人間ドラマとして面白いわけでもない。
オーディション
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少林サッカー(2001年製作の映画)

4.1

やっぱ面白い。
今見ると(当時見ても?)粗くて迫力のないCGが、凄く良い味になっていて笑いを誘う。人がゴミのように吹っ飛ぶシーン全部好き。仲間が覚醒して急にポーズ取ってるシーン好き。
前半サッカー始め
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ピンポン(2002年製作の映画)

4.3

漫画のキャラが割とそのまま漫画っぽく演じられているのに実在感があるし、惹きこまれる。キャスト陣が最高。特にアクマとドラゴンの顔面力が素晴らしい。
ストーリーも無理なく、原作を壊すことなく、しっかり熱い
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.3

パッとしない。ディザスタームービー的な面白さはなく、ゾンビのいないゾンビ映画のような内容。もっとイ・ビョンホンが徹底的に悪党でも良いんだが、全年齢向けにしたせいか全体的に描写がぬるい。もっと深刻な状況>>続きを読む

殺人狂時代(1967年製作の映画)

3.9

殺し屋の組織に追われることになり、立ち向かう男は、冴えない大学講師。今ではありがちな、舐めてた相手が最強だった系の話でもある。この時代に、ハードボイルドありながらも、こんなにもコミカルで脳天気なエンタ>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.2

今更、くまさんが人を襲うパニック映画なんか、面白いのか?と思いきや、これが滅法面白い!!
コメディとして、登場人物のキャラ立ちもしっかりしていて、会話シーンも面白い。でも、くまさんを出し惜しみすること
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リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.2

前半は怖そうでホラーっぽい雰囲気だが、実際は低予算の感じも笑いにするような、脱力系オカルトコメディだった。なんじゃこりゃな内容だが、それなりに楽しかった。「きさらぎ駅」のが断然好きだけど。

パッチギ!(2004年製作の映画)

4.5

日本の不良と朝鮮の不良の、終わりなき抗争。憎しみ合う彼等を余所に、朝鮮高校の美少女に恋し、朝鮮の人々と交流する少年の話。
一部の憎しみ合ってる連中のせいで、分断が終わらない構図だが、イムジン河の使い方
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.8

10年近くも空けての新作で何がしたかったのか…。過去作を超えているものが何もない。見どころもない。
シュワもブルースもいない中で、スターが明らかに足りない。スター祭り映画だったはずなのに。
トニー・ジ
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クロース(2019年製作の映画)

3.9

舞台が、無目的に対立する荒んだ町、というのが良い。郵便局員を初め、皆が利己的に行動するんだが、クロースさんの無我の行動で自然と巧く事が運んでいくという話運びがキレイ。サンタの話なのに、善意のおしつけみ>>続きを読む

エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

4.3

めちゃ面白い。すぐ終わる。
前作のなんちゃって共演を取り返すかのように、本作ではスタローン、シュワ、ブルースが同じ画面に入ってガッツリ共闘するのが胸熱極まりない。なぜかよく分からないキャラでチャック・
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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画(2019年製作の映画)

4.1

探査機をインドで初めて火星まで飛ばす、お仕事ムービー。打ち上げのシーンは大迫力。それ以外にもカメラワークの質も高くて、しっかりお金が掛かっている感じがする。
ストーリーは王道だが、モチベーション低めの
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.4

卒業式とその一日前を描いた青春モノ。若手のキャスト陣がその辺にいそうな学生達を好演していて、彼女等それぞれに学生生活があったんだな、とちゃんと思わされる。
映像も綺麗で、話は日常系。とはいえ、こんな瑞
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

ある日付き合いの長い親友から突然縁を切られてしまう男の話。終始困り顔のコリン・ファレルがとにかく可哀想で、でも少しおかしくて笑ってしまう。
小さな島の小さな諍いの話と思いきや、原因も要領を得ず、徐々に
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.0

冒頭の殺人鬼不在の惨劇がしょうもなすぎて笑ってしまったが、現実にも似たような事が起こっていたと思うので、怖くもなった。この映画、もしやこういう感じ?と期待と不安が入り交じるが、本筋は正統派殺人鬼スプラ>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

犬神家風ミステリー✕妖怪モノ。絵柄はポップだが内容は中々エグくて見応えあり。
鬼太郎の出番は最初と最後チョロっとだけで、とってつけたようなエピソードにも感じてしまった。
おどろおどろしい雰囲気は良いが
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ニモーナ(2023年製作の映画)

4.0

現代×未来×中世のごった煮の不思議な舞台設定が面白い。無実の罪を着せられた騎士が、変身ガールニモーナと共に真相に迫っていくファンタジー。
ニモーナが無敵すぎて、あまりハラハラはしないが、手を変え品を変
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PATHAAN/パターン(2023年製作の映画)

4.0

往年のハリウッド映画のような派手でコテコテなアクション。新しいことはやってないが、インド作品だと新しく感じる。
主人公がキメるときは、屋内であっても風が吹く!とか、音楽がいちいち大げさに盛り上げる!と
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恋のいばら(2023年製作の映画)

3.4

ロマンス×サスペンスで、ちょっとした仕掛けもあって悪くないが、元カノさんと今カノさんが協力するきっかけが弱く、ストーリーに気持ちが入らない。
悪い男を成敗するという流れなら、もっと彼はヤバい男でないと
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市子(2023年製作の映画)

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杉咲花目当てで観たが良かった。宇野祥平も大体いつも良い。悪くなかったと思うんだが、ちょっと地味だったからか後半結構寝てしまった。だから未採点。
いつか再見したい。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.9

冒頭の掴みが恐ろしくて良い。こういうのって、主人公だけがモノホンの体験しちゃって誰も信じてくれない!みたいな展開になりがちなのだが、憑依チャレンジは誰でも体験可能な所が新しい。
90秒の手軽な娯楽とし
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.7

開始5分くらいで気づいたが「インビジブル・ゲスト」のリメイクだった。「インビジブル・ウィットネス」のときも観てから気づいたんだが、本作はタイトルも全然違うし、作品紹介のところにも書いてないんだから気づ>>続きを読む

テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.8

そこまでやらんでも…と言いたくなるほど、しつこく残忍な殺戮をするクラウンさん。恋人だか相棒だかも加わって、ますます楽しそう。前作の股割りのような必殺芸はないが、とにかくグロくて気持ち悪い。おそらくあま>>続きを読む

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

3.7

映画好きの人々を描いた映画館映画。
平坦でストレートな話で、大きな事件も起こらないので退屈といえば退屈。
でも、キャストが魅力的だし、終始優しく穏やかな気持ちで観られる、ちょっと古臭いほっこり喜劇。た
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ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

2.6

コメディと思いきや、最初から腕にぶっ刺さってるものがやたら痛々しいし、そういう表現が多すぎてしんどい。あとはウンチ系。 同じ立場だったら静かに安楽爆死を待ちたい。
脱出も全然できる気がしない焦れったさ
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対峙(2021年製作の映画)

4.0

被害者遺族と加害者遺族が対峙し、激論。まさかのファシリテーターなしの、まじりっけなしの2対2という恐ろしい状況。両者ともこの場に出てくるだけでもなかなかの覚悟。お互い良識のある大人として、冷静に対話を>>続きを読む

ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.9

分岐する人生。描かれているジュリアがどの人生を歩んできたジュリアなのか、場面が切り替わるごとに考えなきゃいけないのが忙しいが、出会う人によって、表情や服装まで変わっていくのが面白い。
順風満帆に見えた
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

第一幕は男女間のおごりおごられ論争。とことん本音をぶつけ合おうとする男が狂気的にも見えるが、セクシーじゃない話題を避けがちな男女関係にメスを入れている。
第二幕は富裕層のための客船が舞台となり、偽善的
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.0

凄まじい暴力と盛大な血液の量のバトルアクションスプラッター。船の中で囚人と警察が殺し合うだけでも成立するのに、死ななそうなキャラが早々に倒れ、めちゃめちゃな血みどろ展開になっていく。
ストーリーはどう
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