軽骨さんの映画レビュー・感想・評価

軽骨

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さがす(2022年製作の映画)

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浅い。粗い。絶望に見せかけた安い茶番が延々繰り広げられるだけで毛程も心に響かない。何もかも御都合主義に思えるし、何がやりたいのかの軸もブレまくってる。描きたいのがサイコ野郎のヤバさなのか無辜の市民が抗>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.9

説明が極力省かれていて、台詞も最小限に留められているのが凄く良い。それだけに、おそらく実際にそういう状況で行われるのであろう中絶に関しての説明や会話の内容がより強烈に感じる。しかし出てくる男たちの揃い>>続きを読む

オーファンズ・ブルース(2018年製作の映画)

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小劇場臭が強過ぎて全く受け付けなかった。役者に素人っぽく喋らせてる映画はやっぱり苦手。でも現代日本でここまで日本っぽくない、中国かどこかみたいな雰囲気を出せているのは凄いと思うし、空気感に関しては割と>>続きを読む

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

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U-NEXTの無料期間が今日一杯なので滑り込みで視聴。幼少期に炎のゴブレット辺りまでは金ローだか日曜洋画劇場だか親が珍しくレンタルしてきたかで観た記憶はある程度のにわか者でも面白く見られた。実を言うと>>続きを読む

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

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丸一日観てた気がする。でも自分の好みに合わない映画を引いてしまった時の苦行としての長さは感じなかった。登場人物が狂騒的に喚き散らすし訳の分からない高尚なことをのたまいまくるというザ・苦手な作風なのに。>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

4.2

何事。ずっと、全部、一体全体何事なんだ。幻覚症状を伴う危ない粉による不思議体験なのか。それとも小説を書くという行為がもたらすある種の覚醒状態を奇々怪々な筆致で描いているのか。いわゆる「降りてきてる」時>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

クライドが不能に悩んでるのが意外な要素で面白かった。途々銀行を襲いつつどこまで逃げて行けるのかということと並行してどこかで彼のコンプレックスは克服されるんだろうかという部分も興味を惹く要素として活きて>>続きを読む

ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

3.6

アメリカン・ニューシネマの何が好きってハリウッドに飽きた人々が文字通り新しい物を作ろうとした結果出来上がった作品達であるというのは勿論のこと、この「どん詰まり感」がたまんないんだよなとしみじみ思った。>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.5

初めのうちは画面分割やリズミカルなドラッグ使用のバンクのおかげでスタイリッシュですらあって、かっこいいけどなんか映画観てる感じはしないな、とかナメた姿勢でいた。でも、ハリーとサラが久しぶりに会って話す>>続きを読む

夢二(1991年製作の映画)

5.0

大正浪漫三部作でこれだけまだちゃんと観られてなかった。何年か前に「夢二だー!」の辺りで寝落ちてしまったので。だからほぼ初見みたいな感じだったけど何故か「天ぷらそばは天ぷらだけ先に食ってそれで酒一合飲ん>>続きを読む

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

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この映画のことはかなり前から知っていて、エヴァ・イオネスコの写真も見たことはあった。その時は、耽美な芸術を追い求めてるのは分かるけど結局被写体のショッキングさで成り立っているだけという印象を持った。今>>続きを読む

リベリオン(2002年製作の映画)

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アクションがとんでもなく良いだけにストーリーのスーパー後出しジャンケンバトル大会っぷりが目に付いてしまう。〇〇だと思ったか? 実は〇〇だったんだよ! 騙されたな! ……と見せかけて本当は〇〇だったんだ>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.8

かつてのアンファン・テリブルもついに大人になったんだなと喜ばしいのと同時に一抹の寂しさもある。良い映画だ。初期作からは考えられないほど拓けている。なんとかして自分語りから抜け出してストーリーを物語ろう>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.7

思ったより静かな映画だった。静かな緊張感のあるシーンで溢れてる。それを生み出しているのが大体クリストフ・ヴァルツ演じるランダ大佐なので、最早主役はあの人だと言ってもいいくらい。一見良い人そうに見えるし>>続きを読む

アナとオットー(1998年製作の映画)

5.0

ヌーヴェルヴァーグとアメリカン・ニューシネマと北欧映画の境界線を楽しげに跨いで遊んでいた。それでいてスペイン映画を観ている時に感じる謎の神秘性・魔術性もたっぷりで最高。好きなシーンは色々あるけど、特に>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

5.0

夢みたいな映画だった。信じられないくらい理想的で素敵っていうことではなく、まさしく作中で西島秀俊演じる吉井豊が感じていたであろう気分が読後感として残る。こういう素朴で優しくて悲しい映画は短絡的だと分か>>続きを読む

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

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TVシリーズが大好きでもう全話に思い入れがあるくらいなんだけどこれは一ミリも刺さらなかった。ストーリーが存在しない。ただ戦ってるだけ。TVシリーズでも最終話で第四の壁破ったりしてきてたからそういう方向>>続きを読む

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

5.0

途中で出て来る眼鏡小僧がのたまう「人類は滅んで廃墟は植物に覆われて世界は神の下へ帰り、笛が鳴らされる」みたいな内容の少し違和感を覚えるほど長尺の演説はジュゼッペ少年への祈りだったのかもしれない。そんな>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.9

シンエヴァ観た時と近い感覚。綺麗に終わってる。前作は全然世代ではないから特に思い入れはないけど、一応かなり前に一度観ていて、でも内容ほとんど覚えてなかったから誰がどんなことをやらかしたのかをストーリー>>続きを読む

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.4

ク、クソ映画……。ゼメキスってこんなのも撮ってたのか。再生開始してからやっぱ気分的にホラーのほうが観たかったかもしれない、とちょっと後悔したんだけどまさかのその欲求がちょっと満たされるホラー描写があっ>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.3

そうなるのか。それは予想してなかったし望んでも無かった、っていう結末を迎えてしまったけど受け入れられなくはない。序盤にあからさまな感じでほぼ間違いなくただの友人以上の相手だなって人が出て来るのが上手い>>続きを読む

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.1

金の力で生み出した「駄サイクル」から抜け出すチャンスを逃した重度の自己愛性パーソナリティ障害の男がいかにして残りの一生を世界中から笑われて過ごさなければいけなくなったのかの顛末。なんなんだ一体。本当に>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

雰囲気とか設定とかアダム・ドライバーとかは好きなんだけどどうしてかあまり面白いと思えなかった。ロンが電話を担当する必要性無くないか? というところへの違和感が最後まで拭えなかったからかもしれない。ロン>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

学生時代に一度観たきりで下手したら十年ぶりくらいの再見だけど、面白かった。仕事に追われて物的幸福に縋る主人公の姿にかつては感じ得なかった強烈なシンパシーを覚えて、これは観るタイミングを間違えると変に影>>続きを読む

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.6

家族愛の話だとは思って無かったので普通に結構刺さった。カジュアルな『素晴らしき哉、人生!』だ。あっちも元々カジュアルと言えばカジュアルだけど。ザック・エフロンってなんかよく分からないけど好きなんだよな>>続きを読む

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

4.7

『スイス・アーミー・マン』の人だったのか。そりゃ面白いわけだ。コメディ風でありつつシリアスに張り詰めた空気がずっと漂っていて、タランティーノ映画みたいだなと思ったけど、どうやら監督はコーエン兄弟が好き>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.8

公開当時見た予告がなんかやけに面白そうで気になってたやつ。確か予告ではイケイケ女子とオッサン殺人鬼が「入れ替わってる〜!?」するみたいに謳ってたように思うけど実際はいじめられっ子ガールとシリアルキラー>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.8

ピュア過ぎて息が詰まった。イマドキここまで汚れなき恋模様もなかなか見られない。なかなか思いを伝えられない不器用な少年少女によるありがちなラブコメを換骨奪胎したかのような風情がどことなく感じられて、何も>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

4.9

タワマン住みのエリートの悲劇なんて知ったこっちゃねぇんだけど、こんなの好きになるしかないじゃないか。そして父になる、というかむしろ「そして他人にな」ってるじゃん。家族も結局は他人、全く違ったパーソナリ>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

3.6

好きかと言えばそんなことないしもう一度観たいかと聞かれたらとりあえずしばらくはいいって答えるだろうけど、たぶんずっと忘れられないだろうなとは思う。不思議な感覚。登場人物が途中から人間というよりむしろ建>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

スーパヒーロー映画には否定的な当方だけどもこんなの見せられたら拍手せずにはおれんわな。現時点で人類が作り上げ得るアニメーションの最高峰じゃん、どう考えても。まさしく次元が違うわ、シンプルに。見る電子ド>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

3.4

ユニディ狛江店のCMじゃん。売り上げかなり上がってそう。「ユニディってなんでもあんなぁ」じゃねーんだわ。ウケる。ぶっ壊れ染谷将太は良かったな。ドス効き過ぎな内野聖陽も、完全に病気の後遺症を強みに昇華し>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

良くも悪くもカンヌらしい、とか言うと何だか知った風な感じになってしまうけどそんな印象。やばい内容ではあるけどやばい映画ではなくて、エンターテイメント映画だなと思った。もっとアホな、芯から狂ってる映画を>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

最後の展開の急なメロドラマっぽさはその後すぐのちょっとしたメタ要素のための布石だったのか。いまいち最終的にどういう決着をしたのかがおかげでよく分からなくなってるけど、想像の余地があっていい。『レディ・>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.4

ジャケでまるでそれがメインであるかのようにされている大スターの失踪が丸ごと要らなかったような気がする。映画製作の現場で管理職として奮闘する男の悲喜交々だけに焦点を当てていたらもっと面白くなっていたので>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

5.0

佐藤泰志。かつヤマシタトモコ『違国日記』の変奏。すなわち非常に好み。煩わしさが一切ない。ストレスフリー。ミシェル・ウィリアムズとケイシー・アフレックが『レボリューショナリー・ロード』のプリオとケイト・>>続きを読む