Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

K

K

映画(313)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

5.0

完璧では。妻夫木の方もかなり好きだったし観たのが結構前なのもあって色々補正かかってるけど、それを踏まえても完璧としか言えない。見事に現代的にアップデートされた姿が観られて満足しかない。まずキャラデザが>>続きを読む

エクリプス(2017年製作の映画)

4.5

『ポゼッション』と同じく最終的にエクストリームバトルが始まるお洒落雰囲気ホラーだったので本当に好き。かなり怖い。ポルターガイストが結局一番得体知れないくせにリアリティあるから最強かも知れない。二度目の>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.3

最後にたった一文で恐ろしい衝撃与えてくるのが最強の狙撃手の物語の幕引きには相応しすぎて平伏した。イーストウッドはやっぱりイーストウッドだった。手加減してくれない。終わり際にちょろっと描かれるだけだった>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.1

暗くって良い。エズラ・ミラー君はハワイで暴れてないで何とか立ち直ってくれ。

アリス(1988年製作の映画)

4.7

登場するキャラクターが軒並みアリスに対して意地悪しかしてこないのが幼子の悪夢としてとてもリアルだった。アリスっていうモチーフが持つ嫌な部分だけが煮詰められているという感じ。骨のクリーチャー達に襲われる>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

物を呑み込んでしまいたくなる気持ちが最初は全く分からなかったけど、カウンセリングでの「感触が好き」っていう発言とその時のハンターの雰囲気で急激に感化させられそうになるのがとても恐ろしかった。これは迂闊>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.9

世に「もうすぐおっ死ぬ」系映画は数あれど、もしかするとこれ一番好きかもしれないまである。サリンジャーの短編みたいだ。バナナフィッシュにうってつけな感じがする。特に前半部での捨て鉢みたいなリチャードによ>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

2.1

とりあえず隙あらばなんか良い事言おうとしてくるのがあまり好きじゃなかった。ループの中でもそこまで焦らず安穏と暮らそうとするっていう発想をひとつの大きなポイントにしようとしてるんだろうなとはなんとなく分>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

5.0

急速にフォントが変わっていくエンドクレジットの演出キモすぎ。ただ文字のスタイルが変わっていくだけなのにあんな本編を観た後だと恐ろしくグロテスクな描写を見ている気になる。ニクい。時間が通常の何百、もしか>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

普通にサスペンスとして最高に面白い。イヤミスって言ったほうが正しいのかもしれないが。制作側の思いもどんな批評がされているのかも容易に想像が付くし、そういった部分を汲まずして語るべきではないのかもしれな>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.8

スリラー映画のお約束的な状況考えずにおっぱじめるバカップルが出て来ることで実はこれそういう映画ですって遅めの提示してくるのおしゃれ過ぎ。そういう意図では無かったのかもしれないけど、自分にはそんな役割を>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

公開間も無い頃に飛行機の中で終盤まで観たけど終わる前に降りなきゃいけなかったので結局どういう落着をしたのかを観るのは初めてだった。最後の最後に出てくるアレのデザインが良すぎて色々妄想が捗る。日本が誇る>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

-

浅い。粗い。絶望に見せかけた安い茶番が延々繰り広げられるだけで毛程も心に響かない。何もかも御都合主義に思えるし、何がやりたいのかの軸もブレまくってる。描きたいのがサイコ野郎のヤバさなのか無辜の市民が抗>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.9

説明が極力省かれていて、台詞も最小限に留められているのが凄く良い。それだけに、おそらく実際にそういう状況で行われるのであろう中絶に関しての説明や会話の内容がより強烈に感じる。しかし出てくる男たちの揃い>>続きを読む

オーファンズ・ブルース(2018年製作の映画)

-

小劇場臭が強過ぎて全く受け付けなかった。役者に素人っぽく喋らせてる映画はやっぱり苦手。でも現代日本でここまで日本っぽくない、中国かどこかみたいな雰囲気を出せているのは凄いと思うし、空気感に関しては割と>>続きを読む

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

-

U-NEXTの無料期間が今日一杯なので滑り込みで視聴。幼少期に炎のゴブレット辺りまでは金ローだか日曜洋画劇場だか親が珍しくレンタルしてきたかで観た記憶はある程度のにわか者でも面白く見られた。実を言うと>>続きを読む

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

-

丸一日観てた気がする。でも自分の好みに合わない映画を引いてしまった時の苦行としての長さは感じなかった。登場人物が狂騒的に喚き散らすし訳の分からない高尚なことをのたまいまくるというザ・苦手な作風なのに。>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

4.2

何事。ずっと、全部、一体全体何事なんだ。幻覚症状を伴う危ない粉による不思議体験なのか。それとも小説を書くという行為がもたらすある種の覚醒状態を奇々怪々な筆致で描いているのか。いわゆる「降りてきてる」時>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

クライドが不能に悩んでるのが意外な要素で面白かった。途々銀行を襲いつつどこまで逃げて行けるのかということと並行してどこかで彼のコンプレックスは克服されるんだろうかという部分も興味を惹く要素として活きて>>続きを読む

ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

3.6

アメリカン・ニューシネマの何が好きってハリウッドに飽きた人々が文字通り新しい物を作ろうとした結果出来上がった作品達であるというのは勿論のこと、この「どん詰まり感」がたまんないんだよなとしみじみ思った。>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.5

初めのうちは画面分割やリズミカルなドラッグ使用のバンクのおかげでスタイリッシュですらあって、かっこいいけどなんか映画観てる感じはしないな、とかナメた姿勢でいた。でも、ハリーとサラが久しぶりに会って話す>>続きを読む

夢二(1991年製作の映画)

5.0

大正浪漫三部作でこれだけまだちゃんと観られてなかった。何年か前に「夢二だー!」の辺りで寝落ちてしまったので。だからほぼ初見みたいな感じだったけど何故か「天ぷらそばは天ぷらだけ先に食ってそれで酒一合飲ん>>続きを読む

ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

-

この映画のことはかなり前から知っていて、エヴァ・イオネスコの写真も見たことはあった。その時は、耽美な芸術を追い求めてるのは分かるけど結局被写体のショッキングさで成り立っているだけという印象を持った。今>>続きを読む

リベリオン(2002年製作の映画)

-

アクションがとんでもなく良いだけにストーリーのスーパー後出しジャンケンバトル大会っぷりが目に付いてしまう。〇〇だと思ったか? 実は〇〇だったんだよ! 騙されたな! ……と見せかけて本当は〇〇だったんだ>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.8

かつてのアンファン・テリブルもついに大人になったんだなと喜ばしいのと同時に一抹の寂しさもある。良い映画だ。初期作からは考えられないほど拓けている。なんとかして自分語りから抜け出してストーリーを物語ろう>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.7

思ったより静かな映画だった。静かな緊張感のあるシーンで溢れてる。それを生み出しているのが大体クリストフ・ヴァルツ演じるランダ大佐なので、最早主役はあの人だと言ってもいいくらい。一見良い人そうに見えるし>>続きを読む

アナとオットー(1998年製作の映画)

5.0

ヌーヴェルヴァーグとアメリカン・ニューシネマと北欧映画の境界線を楽しげに跨いで遊んでいた。それでいてスペイン映画を観ている時に感じる謎の神秘性・魔術性もたっぷりで最高。好きなシーンは色々あるけど、特に>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

5.0

夢みたいな映画だった。信じられないくらい理想的で素敵っていうことではなく、まさしく作中で西島秀俊演じる吉井豊が感じていたであろう気分が読後感として残る。こういう素朴で優しくて悲しい映画は短絡的だと分か>>続きを読む

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

-

TVシリーズが大好きでもう全話に思い入れがあるくらいなんだけどこれは一ミリも刺さらなかった。ストーリーが存在しない。ただ戦ってるだけ。TVシリーズでも最終話で第四の壁破ったりしてきてたからそういう方向>>続きを読む

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

5.0

途中で出て来る眼鏡小僧がのたまう「人類は滅んで廃墟は植物に覆われて世界は神の下へ帰り、笛が鳴らされる」みたいな内容の少し違和感を覚えるほど長尺の演説はジュゼッペ少年への祈りだったのかもしれない。そんな>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.9

シンエヴァ観た時と近い感覚。綺麗に終わってる。前作は全然世代ではないから特に思い入れはないけど、一応かなり前に一度観ていて、でも内容ほとんど覚えてなかったから誰がどんなことをやらかしたのかをストーリー>>続きを読む

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.4

ク、クソ映画……。ゼメキスってこんなのも撮ってたのか。再生開始してからやっぱ気分的にホラーのほうが観たかったかもしれない、とちょっと後悔したんだけどまさかのその欲求がちょっと満たされるホラー描写があっ>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.3

そうなるのか。それは予想してなかったし望んでも無かった、っていう結末を迎えてしまったけど受け入れられなくはない。序盤にあからさまな感じでほぼ間違いなくただの友人以上の相手だなって人が出て来るのが上手い>>続きを読む

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.1

金の力で生み出した「駄サイクル」から抜け出すチャンスを逃した重度の自己愛性パーソナリティ障害の男がいかにして残りの一生を世界中から笑われて過ごさなければいけなくなったのかの顛末。なんなんだ一体。本当に>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

雰囲気とか設定とかアダム・ドライバーとかは好きなんだけどどうしてかあまり面白いと思えなかった。ロンが電話を担当する必要性無くないか? というところへの違和感が最後まで拭えなかったからかもしれない。ロン>>続きを読む