sugasanさんの映画レビュー・感想・評価

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レリック(1997年製作の映画)

3.0

先月末にコロナになり映画どころではなかったが、ようやく落ちついてきたので映画鑑賞もボチボチ再開していきたい。

タイトルだけは知っていたが、DVDがクソ高いプレ値で鑑賞機会のなかった『レリック』が待望
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エリミネーターズ(1986年製作の映画)

3.0

サイボーグやタイムトラベルなど、『ターミネーター』の影響をモロに受けたB級アクションだが、映画としての整合性よりも玩具箱をひっくり返したような娯楽性に振り切っているのは正解。

本作最大の目玉はガンタ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.0

うーん。これが『世にも奇妙な物語』の1エピソードだったなら神回として語り継がれたかもしれないが、大金かけた2時間越えのハリウッド映画でやる話かなあ。

無数の小ネタを「マルチバース」という都合のいい言
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

1.0

予告の時点でたぶん乗れないだろうなあという気はしていたものの、ネトフリにも来たし食わず嫌いはよくないかと思って挑んだが、結論から言うとやっぱり無理だった。

ストーリー自体はゾンビ映画のテンプレだし、
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キックボクサー(1989年製作の映画)

4.0

現在絶賛入手困難中なキンレコ盤ブルーレイを運良く中古で買えたので久しぶりに再見。
いやあ、やはりメチャクチャ面白い。
正にヴァン・ダム映画原点にして頂点。

映画の骨子はジャッキー映画の丸パクリだが、
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カンフー・カルト・マスター/魔教教主(1993年製作の映画)

1.3

原作はよく知らないが、長大な武侠小説からジェット・リーが演じるキャラクターが活躍する部分のみ映像化しているようで、途中から始まり途中で終わる。

リー登場までの物語はほとんど紙芝居で処理される上に無駄
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ザ・バウンサー(2018年製作の映画)

3.0

評判の高さも納得の傑作。

『レクイエム』で見せたノワールとの相性の高さをより突き詰めた重厚かつ激渋な雰囲気と、随所で見せるプロフェッショナルな仕事ぶり、寡黙だが只者ではない凄みを放つヴァン・ダムの演
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.0

テロ、強盗殺人、巨額の負債から南米にトンズラした人生どん詰まりアベンジャーズがニトログリセリンを満載したトラックで地獄のドライブ。

本題に入るまでが長すぎるし、この描写いる?と首を傾げたくなるシーン
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.0

チャド・スタエルスキ監督が放つ「ぼくのかんがえたさいきょうのあくしょんえいが」。

ボンクラアクション映画ヲタクなら誰しも一度は経験があるだろう「ドニー・イェンと真田広之とスコット・アドキンスとマルコ
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Returner リターナー(2002年製作の映画)

3.0

山崎貴と白組による高水準のVFXとアクションは日本映画トップクラスだし、岸谷五朗の憎々しい悪役も最高。
こうした題材で主役を張れる日本人がいないのは少し寂しいが、アクションもドラマもきっちりこなす金城
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

2.3

うーん、蛇足。
前作の語りすぎないドラマはどこへやら。

語られなかった部分の補完のために心情をベラベラ喋る登場人物に加えて、ストーリーを転がすために余計なことばかりするガキに終始イライラ。
というか
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

日本を襲う未曾有の危機『シン・ゴジラ』、外宇宙からの侵略『シン・ウルトラマン』に対して世界は一気に狭くなり、ご町内のスーパーヒーローどころか、下手をすれば誰にも知られることがないヒーローの悲哀と孤独を>>続きを読む

男たちの挽歌Ⅲ アゲイン/明日への誓い(1990年製作の映画)

2.0

マークの過去を描いた『男たちの挽歌』前日譚...なんだろうけど、昨今の異様に整合性の取れたプリクエルに慣れた目で見るとすっげえ雑。

マークのサングラス、コートが出てきたり、ベトナム脱出時に無意味にメ
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.8

近接格闘と射撃が渾然一体となり流れるように敵を制圧していくアクションと、語りすぎないドラマの配分が非常にいい塩梅。

映画館に比べるとどうしても集中力が途切れがちな配信での鑑賞を想定しているのか、ダラ
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ダーク・エンジェル(1990年製作の映画)

3.0

ドルフ・ラングレンVSスペース・マシアス・ヒューズ!

持ち前の正義感が災いして麻薬取引のおとり捜査でドジを踏んでしまったドルフだったが、現場からヘロインを持ち去った謎の存在は宇宙から来訪したエイリア
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マッハ!参(2010年製作の映画)

2.3

『マッハ!弍』の直接の続編というか、前後編の後編。

前作ラストで殺されたはずのトニー・ジャーは何故か生きており、瀕死の状態で生まれ故郷に帰還する。

映画の前半は治療と修行による解脱のためトニー・ジ
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マッハ!弐(2008年製作の映画)

1.7

『マッハ!』の正統な続編だが、トニー・ジャーとペットターイ・ウォンカムラオが出ている以外に前作との関連はほとんどない。

日本公開時のコミカルな宣伝とは裏腹に意外と陰惨な部分もあった前作からさらに鬱展
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マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

3.0

読んだ者は正気を失うホラー小説『マウス・オブ・マッドネス』を巡る悲喜劇だが、鑑賞前の期待値を上げすぎたせいか思ったよりあっさり風味な作風に少し拍子抜け。

崇拝者となり次々と暴徒と化す読者、主人公トレ
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レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード(2003年製作の映画)

1.7

なんで作ったん?

前作ではあくまで個人的な復讐の為に動いていたエル・マリアッチが、本作では自らを「メキシコの息子」と称して軍事政権のクーデターから大統領を守るため、祖国メキシコの為に立ち上がる...
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デッドリーターゲット/襲撃(1994年製作の映画)

2.5

なんと、本作を鑑賞かつFilmarksにレビューを投稿している奇特な人間が俺しかいない(2023/2/26時点)。

前田日明の盟友(後に絶縁)田中正悟の主演作のように宣伝されているが、実態は誰がどう
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デスペラード(1995年製作の映画)

3.0

草食系男子だったマリアッチ君が、しばらく見ない間にフェロモンむんむんの肉食系アントニオ・バンデラスに超進化。
3年の間に何があったんだマリアッチ君。

あまりの変貌ぶりに戸惑うが、見た目に反して割とズ
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仁義(1970年製作の映画)

2.0

出所後のヤクザはつらいよみたいな話と、護送中に逃亡した囚人の話が繋がるのはまあいいとして、出会ったばかりの素性を知らない同士で急に宝石強盗をやり出した辺りで「?」となってしまった。

一本のしっかりと
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サムライ(1967年製作の映画)

3.0

アラン・ドロン演じる主人公コステロの必要最低限の仕事、人間関係、暮らしが、歳を取って煩わしいものが多くなった身には染みる。
超男前でモテそうなのに、プレイボーイを気取ったり女を暴力で服従させたりしない
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

1.0

冒頭から殺人、無銭飲食、スリ、強盗を繰り返す主人公と、それをポップでオシャレなことのように演出する倫理観がバグった作風についていけずリタイア。

当時はこういうのが格好良かったの?

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

1.0

顔を黄色く塗った白人女性がベトコンの真似をする大道芸のシーンが非常に不快で、それ以外のシーンは記憶から吹き飛んだ。

ゴダール映画(『軽蔑』と本作しか観てないが)のヒロインって身勝手で我儘で最後には死
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ブレイクアウェイ(2002年製作の映画)

4.0

元がTVムービーで少しでも退屈させるとチャンネルを変えられてしまうからなのか、異様にテンポが良く無駄なシーンが一切ない。

ショッピングモール内の商品をDIYして敵を撃退したり、巨大なクリスマスツリー
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ブラッド&ボーン 真拳闘魂(2009年製作の映画)

4.8

キレッキレの格闘アクション、無駄のないキャラクター配置、勧善懲悪のシンプルなストーリー、こういうのでいいんだよと頷きたくなる無印良品のような傑作格闘アクション。

本作で特筆すべきなのは、とにかく格闘
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反逆児(1961年製作の映画)

2.3

なんか思てたんと違う...

今川の血を引く母と徳川家康の間に生まれた出自ゆえ、織田信長に疎んじられてしまった悲劇の武将、岡崎三郎信康(徳川信康)の半生を描いた歴史大作だが、嫁姑問題の印象が強すぎて昼
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エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

2.8

殺し屋と間違われたマリアッチ(歌手)の不運な日々をユーモラスに描くバイオレンスアクション。

人はバンバン死ぬけど殺伐とした雰囲気にならないのは、敵味方に関わらず情に熱いアミーゴが多いからか。

銃撃
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沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)

3.0

仰々しい演技のヨロキンしか見たことなかったので、一本芯の通った好漢を溌剌と演じる中村錦之助の姿は新鮮。

後半のプラトニックな悲恋を描いたラブストーリーがいいだけに、やっぱり前半の渥美清パートはいらん
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昭和残侠伝 死んで貰います(1970年製作の映画)

4.0

もう全編が様式美。これぞ任侠映画。

後世で100万回くらいパロディされたであろうお約束の数々、始まった瞬間からオチまで読めるどストレートなシナリオ、耐えに耐え抜いた末に筋を通すため死地に向かう健さん
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

2.5

商業映画である以上、最後にド派手なアクションがないと締まらないし売り物にならないのはわかるが、死生観をテーマにしているのにソボクの主観で悪人判定した人間をゴミのように殺すのが見せ場になっているのはやっ>>続きを読む

十三人の刺客(1963年製作の映画)

5.0

新春はやはり時代劇で。

いやめちゃくちゃ面白い。

時代劇、しかも60年近く前の白黒映画だが全く古さを感じないし、125分の長尺も無駄なシーンは一切なく苦にならない。
随所で見せるフィルムノワールの
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.0

ジェームズ・ワンお得意の「ホラーのようでホラーではないエンタメ」路線最新作。

純粋に恐怖映画を期待した人は「なんじゃこりゃ?」と呆れるかもしれないが、一度「こういうもの」と受け入れることが出来た人に
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

厨二病のマジキチコスプレ"復讐者"が、市民の信頼を得て真のヒーローになる物語。

面白い。いや、面白いんだけど、エンジンがかかるまでに映画一本分の時間を要するのはいくらなんでもスロースターターすぎるで
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ザ・シューター 大統領暗殺(2013年製作の映画)

1.3

うーん、なんじゃこりゃ。

戦争の英雄と称賛されるも退役後はアルコール依存症の保安官トッド(レイ・リオッタ)が一念発起して自信を取り戻すお話かと思いきや、ほとんど何もできないで拘束されるわ、思いを寄せ
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