古印さんの映画レビュー・感想・評価

古印

古印

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蛇の道(1998年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

狂人役が誰よりもハマる時代の香川照之
執拗な乱射とゴア描写
荒廃したロケーションを撮って、黒澤清の右に出るものなし
終わり方かっこよすぎて痺れた
体感時間がかなり短かったけどなんでだろう

#妖怪ウォ
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ギラッギラ
冷たい熱帯魚ばりの乱闘シーン
リスカした直後の幻想は、完全に『レクイエム・フォー・ドリーム』のワンシーンだった
この上なく幼稚な「やだー」の連呼はちょっとしんどかった
何よりも水谷豊かっこ
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(ハル)(1996年製作の映画)

3.7

ホッパーを想起させるショットが幾つかあった
可愛いラスト、「あの夏」みたいな余韻
深津絵里が本当に本当に綺麗

202427

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

初タルコフスキー(タルコフスキーの誕生日)
迂闊にポンデリングを持ち込むべきじゃなかった、、
難解という言葉をぶつけるのは、無粋な気がするからやめておこう

燃える本、人形の写真、鼻血、見たことのない
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.7

ホラーだと思ってたけど、全然そんなことなかった
美術も脚本も重厚で、面白かった

202425

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはちょっと会話劇が過ぎた
トリニティ実験までは飽きなく観れた
(時系列を弄るのがノーランだから仕方ないけれど)
ありきたりな感想にはなってしまうけど、音が凄まじい。直に音圧が伝わってきた
間違
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

大島育宙が去年絶賛してたのを思い出した

あの時違う選択を取っていたら、と想いを馳せるのはわかる。
でも全くハマらなかった!
見方がわからない。 
違う選択を取った、それぞれの世界線が映し出されるのが
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テオレマ(1968年製作の映画)

2.0

時々字幕が縦表示されるのどういう意図?
Mステの椎名林檎か

階級とかの風刺/皮肉とか含めてるんだろうけど、アーティスティックなことしか分からない
砂の質感が伝わってきた
大胆なフォーカスの仕方好き
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.0

何この信じられないくらい可愛い人、と思えばウィノナでした〜
モラトリアム良いね

202421

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

ここが私の、アナザースカイ____

原作未読
完全に藤井風目当て
今期ワースト!
とにかく面倒臭い人たちの苦悩
恋愛に対する思い入れの肥大化?みたいなのを押し付けられているというか、温度感の差で置い
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.1

お昼に観たのもあってか、正直眠すぎたけれど、エリセの新作をリアルタイムで観れたことが本当に良かった。

『ミツバチのささやき』でも映画(フィルム)が登場する。そして今作。
やはり光/陰影の魔術師・エリ
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.2

ミニマムかつ壮大
造形、セットに目を引かれた
午前10時の映画祭で観たい

202418

恋は光(2022年製作の映画)

4.2

この人たちイタい?イタくない?と自問自答しながら見た。紙一重だけれど、心地良い。
"男女の恋愛は成立するか"という題材大好きだし、恋愛の定義を延々と語ってくれるのが見ていられる。
全ショットに光がある
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.2

芝居に向き合ってた
気付かないふりをしているのと、嘘も方便なのと、直接伝えないこと
法事で団欒してる風景から、何故か日本をすごく感じて、邦画からしか得られない共感性・説得力の存在を認識した

#藤井風
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.7

間違いなくティーン映画の金字塔だ!
スクリーンで観られて幸せだった

202415

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.2

起伏こそないけど、光を蓄えたショットは見応えアリ。
このモンタージュはなに??→上映してたんかい!の件は徐々に気付かされる感覚が面白かった(理にかなってるし)
感じ悪めの光石研も嫌いじゃない
カネコア
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メメント(2000年製作の映画)

3.7

オッペンハイマーに向けてようやく初ノーラン。
この上なくスタイリッシュ(硬派すぎる画作り)に酔いしれた
一度では咀嚼しきれない、ちょっと退屈

202413

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

三宅監督初見
ダークホース枠
光石研と渋川清彦がベストアクト!
色彩までもが優しい、肌理が細かくなった
正直冒頭のナレーションで説明する演出は、映画である必要があまり感じられないのでいただけなかったけ
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(1960年製作の映画)

4.2

往復が気持ち良い
色がないことに意味がある映画

2024 11

本気のしるし 劇場版(2020年製作の映画)

4.4

長尺苦手なのに観れてしまった
終始終わりの始まりを突き付けられている
演劇のように、滑らかに移動する感じがとても心地良かった
やはり反射・影の描写がとんでもなくヤバイ
所々LOVE LIFEの片鱗
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パララックス・ビュー(1974年製作の映画)

2.8

次代背景と唯ならぬ思想を感じる
青い春を彷彿とさせるショットがあった
如何せんプロットが弱い

2024 9

逆光(2021年製作の映画)

2.0

通い慣れた尾道を見たく観た
どうしてもこの映画に必要な解像度が不足してる
議論してるシーンはありえない、蛇足でしかない

2024 '8

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

3.3

叙情的でシブい。
荘厳な景色と哀愁漂う音楽が、HANA-BIを彷彿とさせる
マリオが湖畔を漫歩しているショットが、画面の近くに置いていた置き時計に反射して、それはもう綺麗だった
師弟ものの特権を振り翳
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.3

ずっと憧れていた作品
説明の無いエリセワールド、ディストピア感
途方もあてもない感じが子供っぽくて、危うい
音響含め、自然(炎、水面)を用いた画作りが印象的
こんな夢が見れたら良いな

2024 '6

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.7

リンチ2本目
この映画を前にすると、解説も意味を為さないのだろうなーと思った
緻密(と思われる)プロットがあるのに、違和感が後追いしてくる未体験の感覚。
難解が故に魅力的で、カルトを確立している、、
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破局(1961年製作の映画)

3.4

短編だからと言って詰め込まない姿勢が良い。ミニマム。
エテックスは道具に向き合っているのかな、と思ったりした

2024 '4

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

大傑作
全てのショットが美しい。かつ多幸感に溢れている。
海外の巨匠が、今の東京という街に焦点を当てていることが尊い。
劇中に登場した固有名詞を全て網羅したい。
……田中泯?

姪っ子が現れたときに、
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.7

言ってしまえば、身のない話ばかりなんだけれど、とてつもなく愉快で楽しい
遊び心と童心を忘れないでいたいと思った

2024 '2

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

3.4

2024映画初めはエテックス!
渋滞で足止めされている時間をこの映画に当てたい
これからエテックス作品掘り進める

2024 '1

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作未読
忘れられないシークエンスが幾つかある
多幸感あふれる木漏れ日のような、地続きの映像も好み
ただ、エゴを押し付けてくるような、説教臭い人が登場してきたり、そんな台詞があったりと、あまり没入でき
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愛唄 ―約束のナクヒト―(2019年製作の映画)

1.0

仕方なく観なければいけない場面で観た
本編と同じ時間草毟りしてた方が為になると思う

2023 '116

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

2.5

叙情的だ〜
舞台が舞台なのが故、ちょっと回りくどかった(かっこつけてた)
擬似的にキャバレーに入れる映画は珍しくて良い
森田剛は既視感しかない役

2023 '115

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

肌で感じる映画だと思う、「あの夏、いちばん静かな海」を観た時と同じような浮遊感
ソフィが放った「一生は無理だよね」みたいな台詞が希死念慮をチラつかせていて、、切ない
ただ余白がデカすぎる気がして、あま
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シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

3.9

ずっと近くにいるのに、大切なところだけ見落として、すれ違っていた2人

2023 '113

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