すいれんさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

2.9

5つの感情のキャラ、特によろこびが常に三人称でライリーのことを話すから自分の感情というより子どもを完璧に管理したがる母親のように感じて気分悪い。
第一、パパとかママとか他の人は感情が自分の分身で構成さ
>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.2

この作品の良さが最後までピンとこなかった。

少年ゆえのデリケートな心が見せる現実逃避の世界は映像としては魅力的で見ごたえがあったけど、語られることはどうにも哲学的でスルッと飲み込めず。2つ目3つ目の
>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.3

すごい映画。

何から話していいか話しても話し足りないくらい幾重にも重なった事件展開に驚嘆。

事件の朝、いつもの風景がイベントの高揚感で包まれてそれがとても愛おしく撮られていて(事件が起こることがわ
>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

これはなんと言ったらいいのか…

今までのシリーズを愛してるが故に、辛すぎて受け止められない。

X-MENの終幕としてあまりにしんどすぎて耐えられない。観てるのがずっと辛くて、これが正統な歴史だと
>>続きを読む

ボルケーノ(1997年製作の映画)

3.8

圧倒的な恐怖とホラー味で記憶に残り続ける自然災害ディザスタームービー。
溶岩流や降り注ぐ炎の岩のクオリティは今観ても全くがっかりしない出来で驚き。

これリメイクしないかな〜。ドン・チードル続投で観た
>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

3.8

聞いてはいたけどやっぱり驚くアニメーションの忠実実写ぶり。ちょっとでも変わってると「あっ、ここが違う あそこが違う」と気になるので、そーいう意味ではストーリーに没頭するよりも確認作業にとらわれ気味に。>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.4

BGMの主張がすごい。
映画館だからこそ最大限の音の効果が発揮されているから、これは家で観たら半減くらいしちゃうかも。

「あぁなるほど、そういうことか」の部分が気持ち良いかと言われると…うーん。
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.9

今回はストーリー重視。ノリも笑いも惜しみないけど前作に比べたらだいぶ真面目な印象。
ガーディアンズ周辺の過去のいきさつが綿密に組み立てられていて、結果予想通りに泣かされる羽目に。
惜しいのはエリザベス
>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.3

過去のトラウマという言葉では足りない、深すぎる傷を負って心が壊れたケイシー・アフレックにやりきれない。

爽やかなハートウォーミング系とは実は対局で、低温で哀しくて痛々しい作品。
余計に思えるカットや
>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

この万人受けしない内容でなぜ全米3週ナンバー1がとれたのか? の謎が解けた。
みんなアンブレイカブル(とブルース・ウィリス)好きすぎじゃないw

シャマラン初期作品を映画館で観た世代には歓喜のラス
>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

4.5

ちょっとものすごく良かったんですけど!!!

青春コメディだと油断していると結構なアツイ展開にやられますよ!
確かにやってることはただの高校の生徒会選挙。そこにみんなそれぞれに抱えてる思いがあり、戦略
>>続きを読む

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

4.2

面白かった!
冒頭のレースから最高に派手なアクションの連続。
安定のシャーリーズ・セロンに加えて同じく新登場のスコット・イーストウッド(無駄にイケメンがはまり役すぎ)、ヘレン・ミレン(使い方贅沢すぎ)
>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.3

これは鳥肌のラスト、あの終わり方は絶妙で好き。
もっと目を背けたくなるようなしんどい展開を予想してたけど、そこはヒュー様のキャスティングのおかげか、主人公に対して “ダメだけどわかる” な思考だったの
>>続きを読む

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.0

華やかできらびやかなショーは流石だったけど、時代感に合わない現代ミュージックとシリアスから急にコミカルになる緩急にはどうにもノレなかった。(特に序盤30分が無理)
そのせいで後にくるいいシーンにも揺さ
>>続きを読む

バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.7

思ったよりグッとこなかったのは予告である程度の絶望シーンを観ちゃってたせいかな。
命がけで仲間の救出と現場からの脱出を成し遂げる姿をドラマ的な味付けをせずに爆発の恐怖だけで押し通したことで臨場感は凄ま
>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

POVなのはおいといて、子どもたちの自分語りの分量が多くて前半ダレるし、もっと人里離れた山奥かと思ったらそうでもないから緊迫感にかけたけど、これそういうホラーじゃなかった。(斜め上のコメディだった)>>続きを読む

ハプニング(2008年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

それで、終わりとか、ウソでしょー?

主人公とくに活躍しないでただ生き残っただけだし、原因が中盤で同伴者が予想したまんまで伏線とか裏とか全くないし、対策も勝利もなく自然収束って…。

いろんな自殺を9
>>続きを読む

グレートウォール(2016年製作の映画)

4.0

マット・デイモンがマット・デイモン史上抜群にマット・デイモン。

ウソやん!っていう攻撃方法とビジュアル的に最高すぎる武装が次から次へと繰り出されとにかくアツイ!アツすぎる!
最初の長城戦なんか盛りす
>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.9

《25年・迷子・グーグル》、このキーワードで語られたアンビリーバボーなニュースが話題になったときは「そんなドラマチックなこともあるのね〜」くらいに思っていたのが申し訳ない。実際はそんな単純な美談でくく>>続きを読む

レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

3.8

ちょっと何言ってんの?と思われそうだけど、普通にレゴであることを忘れたくらい、バットマン好きによるバットマン好きの為のバットマン映画だった。(いや、私はバットマンそんなに詳しくないけどね)
「 ジョー
>>続きを読む

ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

3.7

予備知識なしで鑑賞。これ60年以上前の作品なのか、医師カッコいいなー。

不穏なオープニング、住民たちの異変、謎の体…全容が明らかになる過程にぐいぐい引きこまれた。
モノクロの効果もあって温室のアレが
>>続きを読む

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

魔法について説明不足なのと両親の方針がアレなのは気になるものの、姉ヒロインは下界を棄てて1人で生きる宣言を高々と歌い上げるし、妹ヒロインはあったその日に王子との結婚を決めたことをディスられるしと今まで>>続きを読む

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.9

これは“歌”がいいぞ!すごくいいぞ! (吹き替え版鑑賞)

モアナ役の新人ちゃんの伸びやかな歌声は主題歌のサビを高揚感マックスに歌い上げて超気持ちいい!
マウイ役の尾上松也はとんでもない上手さ!プロの
>>続きを読む

96時間(2008年製作の映画)

3.8

リーアム父さん、楽しすぎwww
ただ強いだけじゃなく情報分析、潜入、拷問と惜しげも無く出てくる特殊スキルの数々。それらが全部娘のため“だけ”なのが素晴らしいね。娘さえ助かればあとはなんでもいいところ最
>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

3.8

おー、これはまさしく新しい時代のドラ映画!
今回は複数のアートなポスタービジュアル(必見)を用意していたり単純な読み切りを原案にしていたりと、なにかいつものオリジナルと違う雰囲気。それが予想以上に大長
>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ほほう!と心踊るオープニングから島上陸までがテンポよく、無駄なくキャラ紹介をすませた後はひたすら生死をかけたサバイバルの連続。
とにかく激しい!!巨大という猛威!!興奮のバトルというよりも「もう、やめ
>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.8

相性の悪いイルミネーションだけに予告でワクワクしても信用しきれずにいた。それでも歌の数々を楽しめればOK、と思い字幕版に足を運んでみたところ、なんだコレ傑作じゃないか!

宣伝でも歌の話題ばかりでスト
>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

初荻上監督作品。
いつもこうなのかわからないけど、邦画によく感じる過剰さがなく、淡々とありのままを映し出すところに安心感があった。

全キャストの好演もあって善意と悪意と先入観と差別なんかの重くなりが
>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.7

奇跡的に今まで一切のネタバレに出くわすことなく無事に初鑑賞を迎えることができた。

ハラハラドキドキなサスペンスではなく「はー、なるほどね〜」と感心しきりなミステリー。登場人物の把握とポアロの人物像を
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.1

終始小馬鹿にされてるようで鼻に付く。

そりゃおしゃれですよ。

まぁ、それでもラストに感傷的な気分になるのでそこまで悪くもないんだけど、一貫して嫌いな悪ノリ。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

オープニングのハイウェイ長回しはいきなり持ってかれるね〜。ガールズでパーティに向かうシーンもいいね〜♪
ただゴズリングとエマのニコイチは歌もダンスもそんなに…だったかな、それも含めて女優の卵の未完成な
>>続きを読む

トリプルX:再起動(2017年製作の映画)

4.1

オープニングから最高!
前2作の出来事を踏まえた上で、それは未鑑賞でも察して楽しめる親切(バカ)設計。
仲間の紹介の意味不明さ、Xスポーツどころじゃないドニー・イェン様の超美技アクション、可愛いトニ
>>続きを読む

ドリームガールズ(2006年製作の映画)

3.3

ジェイミー・フォックスが稀にみるクズ男。
ジェニファー・ハドソンの歌う3人でのステージのパワフルさに比べビヨンセの存在が「スタイルも歌もパーフェクトな装丁だけど中身空っぽな物足りなさだな」と思ったら…
>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

3.9

ラストがよかったな〜。
あんなに簡単にグリーンランドとかアイスランド、アフガニスタン、ヒマラヤに行けちゃうの?とは思ったけど、旅自体は音楽と風景ありきみたいなとこあるからまぁいいか。ショーン・ペンの存
>>続きを読む

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

3.7

この作品の主役はジュリアン・ムーア。望まぬ日常に押し潰されまいとなんとか踏みとどまっている空虚な様子と、子供に対して何事もないように(気づかれているが)見せようと振る舞う危うさと、押し隠す涙と。
誰も
>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まさか上映時間の半分を使って序章のスパイ活動を描くとは思わなかった。
出会いから繰り広げられる2人の駆け引きのような会話と死の影を振りほどくようなラブシーン、パーティ会場での激しい銃撃とどれも見応えが
>>続きを読む