sukashigokeさんの映画レビュー・感想・評価

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冬時間のパリ(2018年製作の映画)

3.7

ウディ・アレンを意識したアサイヤス(?)

書籍と電子書籍、ハネケと『フォースの覚醒』との対比。
ウィットやエスプリが効いた会話の応酬が続くが、映画全体の作りとしては些かお行儀が良すぎるような印象を受
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アナコンダ(1997年製作の映画)

3.5

大蛇の腹に浮かび上がるオーウェン・ウィルソン

モーガンズ・クリークの奇跡(1944年製作の映画)

3.6

そもそもベティ・パットンがあまり可愛くないので、次々に男から言い寄られるというプロットは説得力にやや欠ける。

ラストは六つ子の出産ということで要はあの一晩に6人とヤッた、ということを暗に意味している
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周遊する蒸気船(1935年製作の映画)

4.0

ラスト20分の蒸気船レースのくだりが馬鹿馬鹿しくて最高に面白い。宗教家のオッサンを一本釣りするシーンは腹がよじれるほど笑った。

どうでもいいんだけど、ライバル船の船長、驚いたときの表情が西川きよし師
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チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密(2012年製作の映画)

3.5

『フロリダ・プロジェクト』と比べると流石に習作感が強いというか、編集だったりライティングも何処かぎこちないように感じた。

それにしても邦題は『ぼくのエリ 200歳の少女』とタメを張れるレベルでのネタ
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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

3.0

長回しと言えどもこうもバストショットばかりが続くと流石に辛いものがあるし疲れる。

ラストのSEの凄まじい蛇足感。駄目だ…

民衆の敵(1931年製作の映画)

3.6

ラストのジェームズ・キャグニーが夢に出てきそうなくらいビビる。
クライマックス、土砂降りの中で復讐を果たすシークエンスは人物の姿は映さずに銃声のみという鮮やかな省略。

ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画(2013年製作の映画)

3.9

環境テロリストによるダム爆破計画の顛末。
B級感が漂う邦題のせいで勘違いされやすそうだけど、実際は抑制されたリアリスティックな演出とカメラワークで淡々と背景が語られ、徐々に計画のあらましが明らかになっ
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

『15時17分〜』の何だか知らんがヤバいものを観ている、という感覚は希薄だったものの、洗練された演出と巧みな編集は今作でも当たり前のように健在。
終盤、扉を開け退出するサム・ロックウェルの微笑にグッと
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.1

面白い!嫌味に感じないギリギリのラインで10'sのアメリカカルチャーネタをこれでもかという程にブッ込んでくる。
相棒ポジのアイス・キューブの息子が実は熱心なクリスチャンで共和党支持者という設定の可笑し
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

寄生先の金持ち夫婦が流石にアホすぎたので、サスペンスの醍醐味はかなりの部分で失われてるのでは?とは思ったけどそれを差し引いても十分に面白かった。

邸宅が初めて登場する一連のシークエンス、風に揺れる庭
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

4.4

ファスビンダーの冴えまくった構図と撮影、隙間を埋めていくように捲し立てられる独白が独特なリズムとビートを形成していく。
諦念や絶望感が漂う内容だが、それに反してその流動性は心地よい。

闇の曲り角(1946年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

物語の黒幕である夫と主人公の仇敵である間男との間で揺れ動くキャシー・ダウンズの美しさに目を惹かれる。不倫相手との逢瀬を影だけで演出するショットが印象に残った。

クライマックスでダウンズが背後から夫を
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歩道の終わる所(1950年製作の映画)

4.2

路上にチョークでタイトルバックが描かれた最高のオープニングカットから始まる傑作ノワール。

立体駐車場のエレベーターのカットは文句なしのカッコ良さ。ジーン・ティアニーの寝顔がアップで映るシーンの幻想感
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.6

スコセッシの中でも割とこれは苦手なほう。2時間半はやっぱり長い。

それにしてもニコルソンが死に際に身に纏っていた"Irish"ロゴのTシャツはギャグとしてやってるのかそれとも大マジなのかが地味に気に
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.8

ジャンヌの顔の極端なクローズアップで構成された90分。
ラストの火刑、あまりの神々しさにため息が出た。

羽田へ行ってみろ、そこには海賊になったガキどもが今やと出発を待っている(1989年製作の映画)

3.6

GyaOのR-15版で鑑賞。

冒頭のアップショットの構図、表情、台詞といった画面を構成する要素すべてのキマり具合が半端ない。
曇天の東京湾にポツリと浮かぶ舟の上を飛行する旅客機など、海辺のショットの
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.9

ポン・ジュノのデビュー作だが、この当時から気合の入った跳び蹴りが炸裂してたので笑った。
無機質な団地とその住民を背景に、失踪した犬達をめぐるオフビートなブラック・コメディ。

ペ・ドゥナが可愛い。

ロボコップ(1987年製作の映画)

3.6

銃を棄てるよう警告するまではいいが、警告に従って棄てたとしてもそれを認識できずに結局マシンガンで蜂の巣にする、脚がデカすぎ&ゴツすぎるせいで階段が降りられない、そのうえ無理矢理降りようとして転倒した挙>>続きを読む

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