この監督にしては(失礼)なかなかの傑作だと思っているが、あまり評価が高くないのが残念。
柳楽優弥の「山田かまち」っぽさが何とも。ロケ地が高崎だけに。
ロケ地。
旧高崎病院。高崎市役所庁舎屋上。>>続きを読む
新井浩文のつけ鼻を見ると、
ロバート秋山に見えてくる不思議。
エンディング&エンドロールがかっこいい。
こういう画、なかなかない。
貴重。
「全員悪人 完結」
「一番悪い奴は誰だ?」のキャッチコピーの通り、
一番悪い奴が最後に消されていくわかりやすさ。
小日向文世さん。
すごすぎますね。
加部亜門くん。
『きみはいい子』では発達系の子を上手に演じてました。
またお会いできて嬉しゅうございました。
映画に出てくる森岡龍の自宅ガレージ。
恐竜とかの絵が壁にいっぱいペイントされていたり、キ>>続きを読む
とにかく森岡龍の学生服が眼福すぎる。
核とか芯とかコクとか。
そういうエッセンスを画面に投入できる稀有な力を持った人で。
器用に涙を流すような子役あがりの役者とは一味違う、「長いこと人間をやってい>>続きを読む
森岡龍強化月間につき、レンタル。
石井克人監督と主演の佐藤貴広くん。
よく似てますね。
顔立ち。
ほっぺの肉感。
人懐こい目。
肌の混ざりっ気がない感じの純粋さ。
ザ・昭和。
‥みたいなところが。>>続きを読む
森岡龍くんの出演シーン(数秒)を観るためだけにレンタル。
しかし、石井裕也監督と森岡龍くん。
同じ床屋さんでカットしてるのかなっていうくらい似てる。
石井監督初期作品にも出てたけど、兄弟以上に似てる>>続きを読む
80年代。
エナメルのスポーツバッグ。
スコラ。明星。ルービックキューブ。
オールナイト上映の『狂い咲きサンダーロード』。
一瞬にして、あの頃を思い出す映像の数々。
グミ・チョコレート・パイン>>続きを読む
森岡龍ファンには、垂涎モノの一品。
湿度の高い森岡龍。
貴重。
登場人物たちの台詞は、ことごとく青くて硬い。
台詞と音のないシーンがとてもよい。
森岡龍PV。
映画と舞台演劇。
似て非なるもの。
とにかくこの映画から感じるのは、とてつもない「映画愛」である。
自分もかつて舞台演劇を観に行くのが好きだった。
生身の役者が日毎に変わる演技をする。午前の部と午>>続きを読む
*テアトル新宿・東京プレミア上映会にて(28.7.28)
洟をすすりながら泣き、鑑賞後しばらく言葉を失うという映画を久々に観た。
柵に守られた遊園地の空中ブランコに乗る男の子。
檻から出たがらない>>続きを読む
ゲームのことは分からないけれど、これだけ連日満員御礼になっているところを見ると、やはり需要があるということだろう。
綾野剛の声優初挑戦ということで、ゲーム層だけでなく綾野層も動員されている感がある。>>続きを読む
『アルビノの木』ロケ地には、群馬県南牧村が何度か登場する。
目と鼻の先にある群馬県上野村は、『クライマーズ・ハイ』のモデルともなった日航ジャンボ機墜落事故で一躍有名になってしまい、皮肉にも平成の大合>>続きを読む
撮影・笠松則通、衣裳・宮本まさ江
松田龍平と新井浩文の光と影。
EITA時代の瑛太。
KEE時代の渋川清彦。
マメ山田に投影する理想の教師像。
台詞も痺れるが音楽にも痺れる。
綾野剛と、原作の稲葉氏が、一緒に映っている場面がある。
その時のふたりの表情の対比が、実に味わい深い。
稲葉氏の胸の中には、今どんな後悔が渦巻いているのだろうか。
後悔には2種類あるらしい。
「あの>>続きを読む
コンビニ弁当。
葛城家のすべてを象徴している。
赤堀監督『その夜の侍』にもコンビニ弁当は登場する。ラストの堺雅人が山田孝之と対峙する場面である。
『葛城事件』には、建物としての「ハウス」は存在する>>続きを読む
信仰する者が皆、救われる訳ではない。
それが世の常というものだ。
人は大きすぎる悲しみの沼に浸った時、怒りという感情を持つことで、その沼から這い上がろうとする。
フレッドの日常は、怒りと縛りによって>>続きを読む
主役の二人の他、斎藤工、三浦誠己、石橋蓮司、麿赤児など、味のある役者が脇を固め、さらに狂言師の小笠原弘晃くんが出演しているということもあり、気楽な気持ちで鑑賞したのだが。
これは凄い映画に出会って>>続きを読む
韓国の文化、実力以上にモノを言うコネ、学閥。
日本で言うと1980年代に我々が見ていた夢だろうか。
こういう時代がかつて日本にもあった。
しかし、韓国映画というのは、カッコいい役者をさらにカッコよ>>続きを読む
後編は、前編の感想でも書いたように、後編の全編が「特典映像」である。
吉岡秀隆のヘリウム切れの声には何度も席を立ちたくなる衝動に駆られ、警察にこんなに色の白い奴はいないだろうと突っ込みたくなる柄本>>続きを読む
この映画。
前編後編と分かれているが、実際に映画であると思われるのは前編だけである。
後編は、特典映像なので好きな人が観ればよいだろう。
「客を何度も劇場に運ぶという仕事」までを前編が担っているの>>続きを読む
柳楽優弥は、いつものアクの強い役でなく、怯え続ける優しい青年役。
矢野聖人は、悪の魔力に取り憑かれた美しい青年役。
生と性。
死と志。
子ども時代の原体験。
ゲシュタルト心理学、人生脚本。
確か>>続きを読む
螢雪次朗とでんでんの、ネイティブかと思われるほどの上州弁がいい。
佐藤浩市主演のNHK版の傑作がありながら、あえて映画版を作った制作側の意図が痛いほど鼻についてツラい。
登山用語としてのクライマー>>続きを読む
シネマート新宿にて鑑賞。冒頭からアニメーションとは思えない迫力ある画面に圧倒された。
生きることはひとりで大海を泳ぐこと。
広い大海の中で行き先を見失い、流れてくる丸太や板切れにしがみつきながら泳>>続きを読む
棺に入る時、人は何を思うのだろうか。
そして、前もって棺に入る刻がわかっているとしたら。
できるだけ豪奢な棺を用意するか。
棺の中でパーティーを開催するか。
着たい服をたくさん詰め込むか。
命の起源>>続きを読む
女は喚きながらも、結局のところ孤独に強い生き物だ。
コンビニ。
トラックのアイドリング音。
東京から新潟に向かう風景の連写。
これら、孤独の象徴物たちは、不思議と女の孤独を癒してくれる。
大森南>>続きを読む
場面緘黙。
今の時代なら、そういう便利な言葉で定義づけられ、症状を価値付けてもらうことができただろう。
ヒリヒリしてた思春期の時代。
遠い昔、私にも確かにこういう時代があった。
挨拶もせず。人に>>続きを読む
「そこ」は、「there」でもあり「底」でもある。
全編通して、綾野剛の決め技である「饒舌な無表情」に感服。
やはりこの役者には寡黙な役がよく似合う。
紫陽花の花期は異様に長い。盛りを過ぎたはず>>続きを読む
「眠れる森の美女」スピンオフである。
ディズニー映画の主張する「真実の愛」とはどんなものか。
それは儒教思想に根ざした日本映画の訴える「真実の愛」とは、似て非なるものである。
この映画では、やはり>>続きを読む
冒頭。高速の疾走。
色とりどりのライトが自分の後ろに通り過ぎる。
いま、どこを走り、何に向かって走っているのか。
道路標識に目をやれば、前方右は、サンダーロード。
人間が感情を失ったとき、最も表出>>続きを読む
人間にとって最も苦しいのは、罪を犯した罪悪感を感じ続けたままそこから逃れられないときである。
この苦しさから逃れたいと思うとき、人はまた犯罪を犯すのだろう。
自分の中の善の部分が、忘れたくても忘れ>>続きを読む
しばらくぶりに自宅にてDVDで鑑賞。きっかけは綾野剛出演作という狭い入り口ではあったものの、いざ入ってみると映画の内部はまるで宇宙のように広がっている。
人間という生命体。
何種類もの「一部」が集ま>>続きを読む