素潜り旬さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

眩暈 VERTIGO(2022年製作の映画)

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出町座の『眩暈 VERTIGO』へ。実はクラファンで朗読に参加させていただいた。自分の声が吉増剛造さんの声と重なって聴こえた時は不思議だった。アフタートークでは写真家の津田直さんの語りに感動してしまっ>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

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20230917
シネ・ヌーヴォで観た『アル中女の肖像』はアル中の女性をただひたすら美しく撮っていて、この感覚って詩だ。詩的というより詩そのものを見ているよう。美しさがパセティックに詩に還元されていく
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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飼い犬と逃げるジョン・ウィックを見て、今度こそ犬の映画であれ!と思っていたら、またしてもホテルに預けられる飼い犬。ああ…そりゃそうだよなと。そしたらハル・ベリーが2匹の犬と共にアクション!格好良すぎる>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

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Netflixの画像が犬を散歩しているジョン・ウィックだったから、今回こそ犬の映画だ!と楽しみにしていたら早々にホテルの受付のひとに預けられてしまった。またしても愛でる気持ちを打ち砕かれて途方に暮れて>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

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絶対好きだろうけれど勿体ぶって観ていなかった『ジョン・ウィック』をようやく。そこまで好きというわけでもなかった。可愛い犬が出てくるのを楽しみにしていたが、早々に殺されてしまい、辛くて観るのをやめようか>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

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学生の頃から大杉栄が好きで彼の著作だけでなく登場する映像作品や書籍はかなり目を通したので関東大震災にまつわる差別やデマの描写を目にすることが多かったのだけれど、本当に辛い。この映画も観ること自体が辛く>>続きを読む

太陽と月に背いて(1995年製作の映画)

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『太陽と月に背いて』を観た。もう何度目だろう。いま俺はDVDで繰り返し観られるが、はじめは大学の図書館のレーザーディスクだった。あの衝撃は忘れられない。特にディカプリオの髪型を見た瞬間。あれにしたいと>>続きを読む

#ミトヤマネ(2023年製作の映画)

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TOHOシネマズ梅田でバターオイルのかかったポップコーンを食べながら宮崎大祐監督の映画を観るのは嬉しかった。しかも実験的でめちゃくちゃ攻めてて、しかも攻め方がエロとかグロとかの過激さじゃなくて、芸術的>>続きを読む

まあだだよ(1993年製作の映画)

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最近、再放送でやっていた『おげんさんといっしょ』『おげんさんのサブスク堂』を録画して観ている。ゲストが所ジョージの回があり、そこで『まあだだよ』撮影時のエピソードが語られた。黒澤明の話が面白く、少し流>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

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クローネンバーグ『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』をTジョイ梅田で観た。こんなに無秩序な臓器を見たことがない。タトゥーの入った臓器を公開手術によって見せ物にする。それが、アートであり、パフォーマン>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

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エキスポの4DX3Dで『トランスフォーマー/ビースト覚醒』を観る。4DXは字幕がないため吹替しかなく、字幕派の俺は観る機会がなかったが、子どもの頃に大好きだったビーストウォーズが登場してその時の声優が>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

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ホークアイが!ピースメイカーが!(ワイスピの弟が!)活躍するってだけで熱いけれど、それがすべてだった。

バービー(2023年製作の映画)

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あまりにも「死」の映画でお盆って感じがした。

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

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タイニー、邪魔。視線を送る。どかされる。感嘆詞を出すな、おまえ。
プレイリストのように配置換えされた家具のように、夫の元へ行ってしまって戻ってこないように、愛していると軽々しく言ってしまえるように・・
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

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不安(アンビバレンス、やん
魂(が重なる
食らう(ナチス・・・
二人は幸せ。だから不安。アンビバレンス、やん。良い気分のようだが、どことなく気になるナチスの影。俺は引っかかり続けるが男は気にしていない
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トランスフォーマー(2007年製作の映画)

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子どもの頃に観ていたシリーズの実写化、その最新作がいま公開しているというので観てみたが、大味で面白かった。こんなに人間が活躍するのかと熱くなる部分もあり、ガンダムめいていたら二度と観なかったのだけれど>>続きを読む

天使の影(1976年製作の映画)

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画が止まる時、急に引き込まれる感覚、吸い込まれる目の錯覚、眩暈、気をうしなう、動かない、動き姿勢を整える私たち、それは椅子に座り直すこと、やり直すことなく、幸運に恵まれること、それは結果的には継続によ>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

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大号泣。違う人生の家族のことを思うといつまでも経っても涙が止まらない。彼らの世界が存在し、幸せに暮らしていることを祈っている。この作品がフィクションだとかそういう次元ではなく、彼らの幸せを祈っている。>>続きを読む

オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

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何度目かの再見。ディーン・モリアーティ役が別の俳優ならと観るたびに思ってきたが、今回ようやくしっくりきた。俺のニール・キャサディへの依存がゆるくなってきたからかもしれない。執筆するといううえで彼のこと>>続きを読む

死にたいほどの夜(1997年製作の映画)

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年に一度は観ている気がする。ニール・キャサディも素晴らしいが、なんといってもキアヌ・リーヴス演じる歳上の友人がヤバい。パシるだけでなく夢を掴めそうなニールに嫉妬してうざい絡みを1時間以上した挙句、嘔吐>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

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葉巻を吸いまくるトニー・モンタナが紙巻き煙草を吸うシーンはどれも印象的。ボスを殺して「THE WORLD IS YOURS 」という文字を初めて見かける時と、標的のジャーナリストを車で見張っている時(>>続きを読む

裸のランチ(1991年製作の映画)

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あまりにもグロテスクだと聞いていたので昼間に観たく、なかなか機会がなかったがようやく。虫嫌いのため、苦痛を伴うシーンばかりで、これを大きなスクリーンで観たら逃げ出したと思う。バロウズの印象的なエピソー>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

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ウェス・アンダーソンのデビュー作がこんなにダサく退屈だとは思わなかった…オーウェン・ウィルソンのチンピラ風情な魅力でもっているけれど、それも力技。ショットの大胆さや画のデザイン性をほとんど感じないので>>続きを読む

PLASTIC(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

青山真治監督『サッド・バケーション』の浅野忠信とオダギリジョーのあの名場面が上映されるスクリーンでするキスシーンの衝撃…!!質疑応答でそれに至る経緯を聞けてよかった。

赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

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赤ちゃんにまつわるナイーブなことをこうもコメディにしてしまうコーエン兄弟、ニコラス・ケイジ、ジョン・グッドマンに(文字通り)脱帽しそれで涙を拭うようなほろ苦さ。

それでも、やっぱりパパが好き!(2014年製作の映画)

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俺と同じ双極性障害でふたりの娘の父親の話。原題は『Infinitely Polar Bear』でポーラーベアーとバイポーラーをかけている(劇中の娘の言い間違いから)のが可愛らしくて全体のトーンもそんな>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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今作の目玉となる崖からバイクで飛び降りるシーンの直前のちょっとしたコメディ部分で奇声をあげながら笑っていた人がいて怖かった。トム・クルーズの熱狂的なファンだろうか。

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

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観ながらゲラゲラ笑っていたが、髪型も服装もビッグ・リボウスキみたいな自分に気づいてひっくり返りそうになったが、そうならなかったのはこの物語に語り手がいたから。安心するよなあ、語り手がいると。とはいえ唐>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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『ローガン』で肉体が年老いたけれど酷使しなければならない男(ウルヴァリン)をハンサムに描いた監督がほぼ同じ方程式でインディ・ジョーンズをやっちゃったから80歳のハリソン・フォードがさらに不死身で怖いく>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

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考古学と宇宙人という組み合わせを大作映画でやるのはロマンがあるしスピルバーグがやってこそ説得力がうまれる。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

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機転をきかせ鳥の大群で飛行機を撃ち落とす時のショーン・コネリー父さんの一連の芝居とセリフ「カール大帝いわくー我が軍隊は岩に木々、そして空の鳥!」とインディ・ジョーンズのなんとも言えない尊敬の眼差し。シ>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

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キー・ホイ・クァンのカンフー的なアクションはここからなのかと、エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの快挙がさらに嬉しくなる。

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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意外とグロいのに驚くも昔の映画はこういう刺激的な要素がアドベンチャーでも必須だったのだと楽しくなる。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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宮崎駿の思想や作品史の文脈を知っていて観たら面白いのだろうけど…母の不在と邂逅、人間になるモノの存在…なんだこれと思わせるストーリーテリング。ヤバすぎる。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

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ジェレミー・レナーがいねえ。ただそのぶんヘンリー・カヴィルがクソザコと見せかけてやばい役をやっているから良い。ビルとビルのあいだを飛び越えるのは痛そうで、足を引きずる姿が記念碑的に収められているが、い>>続きを読む