sunaimaiさんの映画レビュー・感想・評価

sunaimai

sunaimai

映画(256)
ドラマ(0)

サイコ(1960年製作の映画)

3.5

BSでやってたので、映画史上最も有名なシャワーシーン目的で録画。個人的には純粋にお金と追手の追い駆けっこを見てみたかった気がするが、当時としては斬新なサスペンスだっただろう。オープニング映像、音楽、そ>>続きを読む

飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.1

見応えのあるサスペンス。戦後間もない時期、貧困から抜け出そうとする者達が大金に人生を翻弄される。左幸子のひたむきさ、高倉健の熱血刑事もさることながら、主人公三國連太郎の変幻自在の演技は圧巻。前半と後半>>続きを読む

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

3.0

BSにて。時代が時代なので、ツッコミを入れつつ斜めから見てしまいがちなのだが、それを差し引いても藤純子と高倉健のスクリーン映えが素晴しい。録画媒体のなかった時代、近所の映画館にちょいと健さんを観に行く>>続きを読む

オレの獲物はビンラディン(2016年製作の映画)

2.0

下町コメディ映画祭で鑑賞。仕事を選ばないニコラス・ケイジの懐の広さ…。
実話をベースにしたストーリーは「正義感の滑稽さ」を描いているのだろうか?テーマといい、年齢といい、日本版を作るなら、津川雅彦かベ
>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

子役天才かよ、ってこと以外は、なかなか先に進まないストーリーにちょっとイライラ。でも、でもでも、ラストの展開は予期していなかった!
観終えた後のヤラレタ感は、『ファイトクラブ』、『ユージュアルサスペク
>>続きを読む

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.8

東映の代表作をBS録画で。ヤクザや犯罪が、捕まえる側からではなく「蜂起する側」から描かれた、古き良き時代。

社会の底辺からデカい花火をブチ上げようとする高倉健と、国鉄という大組織にいながらも矜持を失
>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

血の繫がっている家族と、身を寄せ合って一つ屋根の下で生き延びるようとする集団。どちらが「家族」と呼ぶにふさわしいか。どこか田中邦衛を思わせるリリー・フランキーが、作品全体のやるせない雰囲気を支える。脇>>続きを読む

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.6

これは名作。全編に漲るカオス(日本だと寺山修司的な?)の奥に、戦争を起こす現代社会の異常さを鋭く批評する視点がある。衣装、音楽、動物、市街地の風景など、細部に渡るまで丹念に作り込まれた「虚構」が「現実>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

映画を観る醍醐味には、観たあとの自分に変化が起きる、観たあとの社会が良くなる希望を持てる、といった要素があると思う。この作品は十分にそれを満たしてくれる。当初は2つのグラスをゴミ箱に入れたトニーと、自>>続きを読む

バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

2.5

ブラピの使い方が贅沢すぎる、というのが第一印象。登場人物のそれぞれが隠し事を持っていて、それがあちこちで繋がってる、ってだけの話。それ以上でもそれ以下でもないけれど、こんなことに振り回されるCIAを皮>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

4.0

アダム・マッケイが、得意の神業的編集手腕でチェイニー副(vice)大統領の悪徳(vice)ぶりを映像化。実物映像と見分けがつかないほど似せたキャスト達が見事。メタ的な立場からのナレーションや「釣り餌」>>続きを読む

イエスメン2 〜今度は戦争だ!〜(2009年製作の映画)

5.0

更にパワーアップした第二弾。ダウケミカルの広報マンになりすまして工場事故の被害者救済を勝手に記者会見!おかげで株価は大暴落という、なんとも痛快なイタズラ(では済まないレベル)を仕掛ける二人。被害者を糠>>続きを読む

ザ・イエス・メン(原題)(2003年製作の映画)

4.8

「松島町山未公開映画を観るTV」で紹介された中で、最も衝撃的だった作品。
世直しプレゼン芸とでも呼ぶべきか、真剣にバカバカしい内容を発表し、金に目の眩んだ投資家連中が本気にしている構図が面白い。相当の
>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.9

人生史上最も多く再鑑賞した映画。工場の場面もさることながら、夜中のデパート、川原のボロ家、ダイナーでのショーなど見どころが満載。冒頭の羊の群れが象徴するように、人間の機械化・近代化への批判がテーマの作>>続きを読む

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(2010年製作の映画)

5.0

最高に面白かった!MBWのノリっぷりが良過ぎるから、本人はすっかりその気なのでは!?それとも全ては台本ありきのフェイクか。すでに評価を得ているバンクシーが、アートの価値を問うところが誠実。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.7

冒頭、フレディがステージに登場せんとするシーンで、既にグッときてしまった。ロックが、音楽が、ライヴが持つ、「生」のエネルギー。人生の光と闇を、全力疾走で駆け抜けた姿。歌詞の意味もようやく理解できた。

竜二(1983年製作の映画)

4.9

この時代、ヤクザや不良は男の憧れだった。何かデカいことしたい、人と違う人生を歩みたいという想い。それは家庭を持ち安定した生活に満足する事とは両立しない。窓の外に、どんな世界を見るか。銃撃シーンより胸を>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.1

状況設定が面白いし、魅せる俳優陣も充実。ドンパチと殺陣アクションにも満足。車両ごとに変化してゆく世界観の映像化も見事。階級格差が車両に置き換えられているのみならず、戦争や宗教の問題が散りばめられていた>>続きを読む

エド・ウッド(1994年製作の映画)

3.0

才能は無いが映画作りに取り憑かれたエド・ウッド。その無邪気さとデタラメさに取り憑かれたティム・バートンの映画、というところか。細部の出来や、資金提供者の口出しなぞクソ喰らえ的な情熱の描写に、もうワンパ>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

3.9

これだけの論者に直接話を聞いた労苦は尊敬できる。だが、映画としては面白くない。否定論者の陳腐さに新鮮味はないし、終始流れる不穏なBGMも不要。問題点が頭に入りやすい編集手腕(当然恣意的。それで良い。)>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.0

ホロコースト否定論者から、名誉毀損で提訴された主人公。裁判ではホロコーストを実証するだけでなく、否定論者が意図的に歴史を曲解していることを証明しなくてはならない。話が凝縮された巧みな編集。『ボディーガ>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.2

ジャーナリズムの役割が真実を世界に伝えることならば、映画の役割はそれを命がけで行った人達とその時代を再現すること。その意味でこの作品は完璧。カーチェイスまで盛込んで、見応えも抜群だった。

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

1.6

ふたりがそこまで惹かれ合う動機がわからないまま話が進んでしまうので、ついて行けなかった。無条件に愛を与える様子はむしろ偽善的に映る。タイムカードを押してくれる同僚の掃除婦だけが救い。これでオスカーとは>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

2.9

全編をPC画面上で見せると云う手法。オジサンの自分には響かなかった。親子のコミュニケーション、マスコミの視聴率偏重主義、過失事故の当事者が捜査側の近親者だった場合など、映画で描ける問題点は多くあったは>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.3

スコセッシが遠藤周作を映画化。それも長年に渡る企画とは。何度も踏み絵を踏み、その度に許しを乞うキチジローを最初は鬱陶しく感じた。だが、殉死する切支丹でも棄教する司祭でもなく、最も弱いこの人物こそ我々の>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.3

グロ要素少なめのゾンビ映画。パニック状態での人間模様を描くことに重きを置いている。父と娘の物語も盛り込むならば二人の関係性にもっと変化が欲しい。走行中の列車が舞台とあって、緊張感は申し分なし!

華氏 119(2018年製作の映画)

3.0

今まで共和党を批判していたマイケル・ムーアが、政治への絶望と無関心を招いた民主党の変節ぶりに怒った!フリントの水質汚染、ウェストバージニア州の教員スト、パークランドの銃規制集会など、既存政党に頼らない>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.6

知られざる世界最先端の技術と資源。ワカンダ王国の安定を維持するために外部流出を防ぐのか、不平等で理不尽な先進国の状況を打破するために開放するのか。どちらの正義をとるのかという葛藤が描かれていた。

スリ(掏摸)(1960年製作の映画)

3.8

ブレッソンの名作。抑制の効いた演出と無駄のない展開。病気の母を抱えた無職の男による犯罪は、善悪の境界線を揺さぶる。女性を愛し、足を洗うものの、些細な欲望に負けてしまう主人公。盗むことのできない「愛」が>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.2

挫折や後悔を抱えて生きる大人に向けた映画。限りある生命の中で、男と女にはそれぞれの時間が流れ、時に交錯し愛を確かめ合う。老婆の回想シーンから不変の愛を描いた作品として『シザーハンズ』を思い出した。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.7

文句無しに面白い。特に働くお父さん達に観てほしい。日頃の仕事で感じる不条理、不公平、倦怠感、みんなこの映画がぶっ飛ばしてくれる!娘を持つ者には、さらなる感情の波が襲う。10代は『桐島』、40代は『カメ>>続きを読む

THE WAVE ウェイヴ(2008年製作の映画)

4.1

実際に行われた心理実験を基にしつつ、青春群像劇としても立派に成立している。本国ドイツでは大ヒット。抑圧と感じていたはずの規則や団結に、生徒たちが次々と服従し排他的になる様子がリアル。満員の講堂で、マル>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.1

アサド政権崩壊後に台頭したISの横暴を命懸けで世界に発信する組織RBSS。だが、ドイツに逃れた者はヘイトスピーチを浴び、シリアに残ればISに対する空爆の犠牲に。この世を逃げ場のない地獄だと断じる作品。>>続きを読む

スパイナル・タップ(1984年製作の映画)

3.8

なぜ今劇場公開なのか全くわからんけど、フェイクドキュメンタリーとしてもコメディとしても傑作。「スタンド・バイ・ミー」をとった監督というのが意外。「アンヴィル!夢をあきらめない男たち」は、この作品を、実>>続きを読む

ロボコップ(1987年製作の映画)

4.6

吹越満のモノマネのせいでB級作品かと思ったら、社会的な批評性を備えた硬派な映画!ED209の間抜けさや、巨大企業による公共サービスへの進出を、皮肉たっぷりに描写する手腕はさすが。ロボコップ目線の映像も>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.4

抑制された演出に好みが分かれそう。露骨な圧力や妨害があるわけではなく、歓喜の結末が訪れるでもない。ボストングローブの記者達が時に葛藤しつつも、どこか淡々と仕事に取り組む姿に頼もしさを覚えた。

>|