KEYさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

運命は踊る(2017年製作の映画)

3.9

調べてみたらイスラエル映画を観るのは今作が初めてだった。親子間の絆や愛、共通する視点をダンスや日常のありふれたシーンで表現した世界観が良い。カメラワークや構図が驚くほど良くて監督の作家性があるのは伝わ>>続きを読む

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

4.2

アメリカンニューシネマは『俺たちに明日はない』『M★A★S★H マッシュ』に続いて3本目。バリー・ニューマン演じる妻を亡くした寡黙な男がカッコいいんすよ〜!

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

4.0

最近はコメディに振り切ったナチス・ドイツ映画をよく観ていたので、今作はユーモアもあるが全体的にシリアスに作られていて意外だった。スターリンの葬儀の際に目まぐるしく変わる権力構成は、ファシズムを上手く表>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.0

マイノリティが重視される時代を肌で感じられる映画。ハリウッドがアジア人を中心に作った映画で、王道のシンデレラストーリーというのは革命の一歩としては理想の形だったのかも。

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5

設定に目新しさは感じなかったけど、スタインフェルドが可愛いし、新しいバンブルビーのフォルムも丸くてメカメカしくなくてレトロな雰囲気とあってる。監督のトラヴィスナイトがライカの創立者と知って驚いた。

どろろ(2007年製作の映画)

3.3

演出はともかく、キャスティングと脚本が良いのでとても楽しめました!テーマ曲も含めて世代だった笑

欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ブルジョワ紳士の主人公が自分の娘くらいの女の子に恋をする話なんですが、差別や差別される対象への興味の低さを滑稽かつ暴力的に描いている傑作です。
タイトルの「欲望のあいまいな対象」とは、テロにもコンチー
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

一つの部屋に十二人の陪審員が18歳の少年の父親を殺した罪について有罪か、無罪か話し合う。それだけなのにセリフにはキレがあるし、95分の尺で早い展開で進むから観やすい。これが初監督作品とは思えない出来。

半世界(2018年製作の映画)

3.9

『クソ野郎と美しき世界』の怪演がまだ記憶に新しい稲垣吾郎ですが、息子を怒る冒頭のワンシーンを観て一気に作品に引き込まれました。
舞台は三重の田舎町。物語は長谷川博己演じる元自衛隊の旧友の急な帰郷から始
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.4

噂のアップ多過ぎ問題は最後まで続いて、緊張感、圧迫感を強調させたいにしても似たようなショットばかりで退屈。ただそれらの演出も、月面着陸時の主人公の感情を描くために一役買っていたようにも思えた。夫婦関係>>続きを読む