jocxさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

スピルバーグの半生ということで、映画の製作段階がもっと観られると勝手に思ってしまったため、物足りなさを感じた。評判が高すぎて期待し過ぎてしまうのも、考えものだ。カメラだけだと真実を映してしまい、映画な>>続きを読む

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.5

ミステリー好きだったらエドガーアランポーの名前が出たら期待値が上がりそう、序盤は犯人探しでワクワクしていたが、だんだん分かってるきてしまった。当初はこのコンビで続編を期待したが、一筋縄ではいかなかった>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.0

命を守るために、決死の覚悟で嘘をつく。
ペルシャ人ではないが、ペルシャ語を作り出す。その単語をどのように作るか?その間にユダヤ人収容所で起こることは、想像するに容易い。最後まで観ないとその作品の良さが
>>続きを読む

湯道(2023年製作の映画)

3.8

設定は単純だけど、面白い作品。予告の期待を裏切らなかった。楽しく笑えて、お風呂が好きになる。むかしの銭湯の記憶が蘇る。お洒落な銭湯も増えたが、やはり薪の匂いがするお風呂を懐かしみたい。続編期待。

デリシュ!(2021年製作の映画)

3.8

あまりにも有名なフランス革命、その渦中の貴族の生活が贅沢であったと想像は容易いが、料理人の立場は考えたことがなく、腕の良いシェフはステータスだった。貴族を喜ばせることのみの料理から市民の料理になるまで>>続きを読む

愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

3.8

死というものに向き合うのは患者だけではない。見送る人、医師、看護師、の全ての人の関わり合い方や気持ちが伝わる作品だった。ずっと付き添っていても、その時必ず一緒にいられるとは限らない。ケアとは何か?も考>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.2

美しいDiorの衣装、それだけでも観た甲斐のある作品。どんなにいい人でも心が折れる時がある。大切な人亡くしたり、失敗したり、傷ついたり…それでも正しく生きれば、きっと良いこともある。それにしてもナター>>続きを読む

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.8

原作を読んでの鑑賞。展開は少し違うけど、分かりやすく楽しく観られた。役のイメージも壊す事なく、一つの事件の行方を追う。池井戸潤の銀行の闇は面白い。

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.0

稲垣吾郎の淡々とした仕草や台詞がとても好感を持てる。高校生作家との会話が魅力的。彼はなぜ失ったのか?それともとっくに失っていたのか?喫茶店の窓辺のシーンが素朴で、引き込まれた。派手さは無いけれど好きな>>続きを読む

イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.5

小さな滑稽な事件が大きな事件へと変わっていく。一連の流れだが、今置かれている問題がそのまま放置された感がある。少し強引な解決が否めないが、それでもこのメンバーに会えるのはやはり嬉しい。

仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

4.0

梅安のイメージが覆されるくらい、今までより綺麗な豊川悦司の梅安。そして天海祐希の色気があるけど寄せ付けない、何とも言えない存在感。そして何より美味しそうな料理がこの映画の醍醐味。生きるか死ぬかの世界で>>続きを読む

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

原作のイメージそのままでした。そしてラストのサービス映像が素敵です。原作を読んでいる人も読んでない人も、楽しんでみられる作品です。そしてコナンファンなら必見の台詞があります。会場で笑ったのは数人でした>>続きを読む

金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.0

マンガ大賞を受賞しただけのことはある作品だった。どんどん引き込まれる。登場人物がとても魅力的、戦争の愚かさ、人の優しさ賢さ、なんと言っても愛が溢れている。この作品に込められている製作者たちの思いがとて>>続きを読む

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

4.0

過去の映像でも楽しみ。家に全巻揃っているけどまだ見ないで封印。とにかく、知ってる人も知らない人もまだまだ楽しめる鬼滅の刃。それから条件反射で煉獄さんのシーンは涙が出るようになってしまった。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

me too が立ち上がるまで、どれくらい時間がかかったのだろう。被害者であるにもかかわらず、怯えて暮らしている女性たち。権力に立ち向かうのはニューヨークタイムズの女性記者。フィクションなら殺人やアク>>続きを読む

よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.8

顔に生まれつき痣があるアイコ。アイコの真っ直ぐ見つめる、覚悟を決めた姿がとても美しい。松井玲奈の名演技だ。今までの自分との変化に戸惑いながら、自分を受け入れている。脚本がとても自然で、会話と感情が私た>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.5

今までのAIロボット系とは違った焦点。ロボットの方が人間ぽくて人間の方がロボットのような…その中で中国人の養女が唯一人間らしい。壊れたロボットを娘のために復活させようとする父親、人間らしい血の通った気>>続きを読む

千夜、一夜(2022年製作の映画)

3.7

行方不明者にどう向き合うか?あえて行方不明になった人間は?さまざまな視点から立ち位置が示されるが各々切ない。中でも側にいるのに認知症の妻を介護している夫は身近な行方不明だ。新しい愛を受け入れれば、今ま>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.2

身近にシベリアにいた人を知っている。寒さ、飢え、暴力、人の心を保つのも大変だったと察する。山本のおかげで人の心を取り戻す捕虜たち。事実と違うようだが、とても心が優しくなれる作品。エンドロールの平和な現>>続きを読む

ファミリア(2023年製作の映画)

3.9

難しい題材を作品にしたと思う。それぞれの家族の悲しみを抱えて、苦しんで生きる者たち。幸せを目の前にして奪われた者が最も悲しく、切ない。その後をどう生きていくか?人種、国籍、過去を乗り越えた者が一番強い>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.5

ツッコミどころはたくさんあるが、今どきの感じが出ていてそれなりに楽しめた。これだけキムタクと綾瀬はるかがプロモーションしてくれているので、やはり観たくなる。史実に忠実なのが好きな人には向かないかもしれ>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.5

久しぶりに観たONEPEACE、皆成長して大人になっていた。シャンクスに会いたくて鑑賞したけれど、UTAの歌のための作品だった。それでも簡単に収まらない、最後までワクワクした。東映の懐かしい顔がいたの>>続きを読む

スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.0

予告に惹かれて観たいと思ったが、この作品は予め断っていたように寓話要素が強いけど、正直、ダイアナに対して失礼の数々だったと思う。生身のダイアナを彷彿させたいのか分からないが、セミヌード的な部分や品のな>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

もし、このようなシステムがあったらどうするのだろう?そんなことを考えてしまう作品だった。PLAN75に関わる様々な立場の人間の葛藤。映画の世界だが、倍賞千恵子さんの演技が本当に普通自然で、身近な人を彷>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

設定が面白く緊迫感がある。地上と上空、密室での細菌テロ。ツッコミどころは多々あったけど、心理的な追い詰められ方や国や企業を巻き込むところなどは、今までの韓国映画ではあまりみられなかった。敵は細菌だけで>>続きを読む

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.0

ウェールズという土地、すべてに気力が失われている。しかし、ひとたび繋がればなんと力強い。1人の女性が競走馬を育てる。ドリームの走りに手に汗握り、いっしょに応援した。ウェールズの国家も初めて聞いたが美し>>続きを読む

ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)

3.5

福田雄一劇場、どんな2枚目もコメディアンにしてしまう。お馴染みの役者から新たなレギュラーまで、ツッコミどころ満載だけど、楽しく見られた。続編の予感を充分残している。

プリンセス・ダイアナ(2022年製作の映画)

3.6

ダイアナの肉声が聞こえる。こんなに綺麗なのにどうしていつも節目がちなんだろう…と思った。子どものころ見たダイアナは幸せそのものに見えた。異常とも思えるマスコミ。彼女の安まる場所はどこにあったのか?彼女>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.7

このメンバーが集まったら自ずとテンションが上がる。2時間にいろいろな問題が山積みで、まるで嵐のように一度に押し寄せる。テレビドラマなら一つ一つを丁寧に描けるのかもしれないが、映画では全てがあっという間>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.2

恐怖感やそれを回避する方法は人それぞれで、科学的に起きた事故から本当に大切なことを教えてくれるという当たり前のことを大掛かりにしているような。この変わり者だらけの家族がなんだか微笑ましく思ってしまうの>>続きを読む

名探偵コナン 灰原哀物語 黒鉄のミステリートレイン(2023年製作の映画)

3.7

今年のは映画はこれからスタートです。
もう一度見たくなるシーンが満載で、灰原哀を改めて知りたくなる。テレビで見ていても大画面だとより楽しめる。GW乗り場コナン映画のために、見ておくと映画をより楽しめる
>>続きを読む

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.8

劇場鑑賞100本目が、この作品で良かった。ホイットニーの美しい声にもう一度会いたい。チケットを取ったことがあるが、体調不良でキャンセルになった。薬に依存しなければならないくらい苦しんでいたのか。神様か>>続きを読む

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.7

とても面白そうな作品だと思ったのだが、ある部分で期待を裏切られてしまった。その思いは主人公エチエンヌに同調する。刑務所の囚人たちにサミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を演じさせる。この戯曲が深>>続きを読む

スワンソング(2021年製作の映画)

3.8

予告を見て引き込まれてしまった。ミスター・パットことパトリック・ピッツェンバーガー。この人のぶれない生き様、そして何より心を繋ぐ美を求めていることが、悲しくもあり感動する。かつての街で彼が洋品店で生き>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.7

面白いけど心底笑えないのは、闇が深いからか。その中であみ子の自然体。それがいかに周りを追い詰めるか、見ていてあみ子より周りの気持ちに同調してしまう。着地点が曖昧で、消化不良でもあみ子役の大沢一菜ちゃん>>続きを読む

母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)

3.6

母親の介護、そして生活費や治療費を稼ぐため年齢に関わらず働く。母親の好きなオペラを流し、歌う。男4人兄弟のそれぞれの思い。重苦しい中に流れるアリアに救われる。母親に関して描ききれてないので、感情移入が>>続きを読む