jocxさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ある男(2022年製作の映画)

3.9

かつての日本なら簡単に成り済ますことができた。されど戸籍を変えれば別人になれるのか?さまざまな事情を抱えた人物が、別人の人生をなぞるように演じている。暗い過去を持った男、在日韓国人の敏腕弁護士、老舗旅>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

音楽のせいなのか、ヤギのせいなのか、なんだかほのぼのと感じてしまう。根底にあるものは、とても重いものなのに。どんなに足掻いても、人間は死んで骨になる。その骨をどう弔うかは、生きている人間の勤め。役者が>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

新海監督のリアリティある景色、その中に生まれるSFファンタジー。始めはよく分からない設定も、徐々に紐解かれ引き込まれる。とにかく松村北斗の声がいい。とても自然に響いてくる。自然現象と人の心。全然違うよ>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

役者は一般ウケするメンバーだけど、内容がハード。中学生の喫煙シーンなどもありインパクトがある。永野芽郁ちゃんのイメージや人柄のせいか、頑張っているのは伝わるけど、しっくりこない。むしろ奈緒のメンヘラ的>>続きを読む

アウシュヴィッツのチャンピオン(2020年製作の映画)

4.0

1番恐ろしいのは、人を人とも思わない人間。それがアウシュビッツ。強制労働の中で見つけた一筋の光。ボクサーであることと少年との出会い。タデウシュ・ピエトジコフスキの人として諦めない気持ちと少年の魂の崇高>>続きを読む

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

4.2

タイの作品はあまり観たことがなかったが、よく練られた作品だった。白血病の友だちが、元カノに渡すものを届けるのだが、単なるロードムービーから以外な展開に。幻想や時空列の前後で分かりづらいところもあったが>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.4

70年代のファッションと音楽、アメリカの若者が自由に主張している時代、題名が時代を象徴している。高校生と年上の女性の関係、この時の10歳の溝はなかなか埋まらない。大人になったり子供になったり、きっとず>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.3

有名シェフの狂気、分かるようなわからないような‥ひとつ言えるのは食事の後に観ると重くなる。食事と殺人は別物がいい。

はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.5

簡単なコメディで、泳げない男が泳げるようになるまでの話しだと思ったら、表面には見えない深い事情があった。面白さとそれ以上の悲しさ寂しさ、それでも浮き上がれることの喜びは、観終わった後すっきりする。何故>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

なんだかほんわかしてしまうのは、やはり縁側のせいだろうか?芦田愛菜のもどかしい演技が、ラストに向けていつの間にか応援していた。BLの世界に踏み入れる老女。ワクワクすることは年齢など関係なく、恥ずかしが>>続きを読む

エリザベス 女王陛下の微笑み(2021年製作の映画)

3.5

さまざまな映像を交えてのドキュメンタリー作品。特に女王の若い頃の美しいこと。
イギリス王室が国民に大切にされていることが分かる。いろいろな意見、問題あるが、女王の親しみやすさが伝わってくる。女王のヒス
>>続きを読む

ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)

3.3

なかなか興味深い題材なのに、肝心なところが抜け落ちている感じがする。それでも、役者がいいから引き込まれる。ツッコミどころも満載だが、施設から抜け出た少年や親に抑圧された少女の欠けた部分を、浮浪者のおっ>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.8

娘の結婚はバリ島に住む男性、それを阻止するためのあの手この手。ありがちだけど、バリ島の景色とこれから夫婦になる娘の純真さが微笑ましい。息の合った2人、とてもテンポが良い。ジュリア・ロバーツとジョージ・>>続きを読む

天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

3.5

不思議な世界に迷い込んだ作品、この作品を支えたのは、東日本大震災に思いを馳せた人たちだろう。のんの素人くさい演技、それでも魅力がある。門脇麦と高良健吾のシーンは本当に泣ける。ある日大切な人をなくしても>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.5

役者がいいと自ずと、全てにおいて期待値も高くなる。戦争での後遺症、そして戦争における金儲けや政治主導など深いテーマだったが、いまいち入ってこなかった。ほぼ真実であっだが、やはり役者に目がいってしまった>>続きを読む

耳をすませば(2020年製作の映画)

3.3

おそらくジブリを観ていない人にも分かる様に作られている。それがかえってもどかしい。雫と聖司、また出会えて嬉しいけれど、何かが違う。私たちと2人の10年が埋まらないからか?それが大人になったということか>>続きを読む

ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

4.5

ありがとうマギー・スミス。イギリス貴族の象徴、バイオレット様。彼女のウィットに富んだジョークや辛辣だけど思いやりのある言葉が画面を和ませた。私たちはこれからイギリスがどうなるか知っている。このクローリ>>続きを読む

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

4.0

イギリス『おみおくりの作法』の日本版リメイク。庄内の自然が美しい。そして脇を堅める役者、誰もが存在感を発揮する。まきもとの性格は時に楽しく、時にもどかしく、時に涙する。阿部サダヲがまるで、まきもとその>>続きを読む

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

4.0

筆と紙の擦れる音、白と黒だけの世界は深海のよう。そのグラデーションで水墨画の魅力に取り憑かれてしまう。絵と生命、幾重にも重なる油絵もいいけど、水と墨の濃淡も心揺さぶられる。音楽が邪魔をしてチープになっ>>続きを読む

七人の秘書 THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.5

テレビシリーズが面白かったので、期待値が膨らんでしまった。特に雪山での衣装は白けてしまった。その中で鶴瓶の悪者ぶりが板についていた。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.8

笑えるんだけど、笑い切れないのは、やはりR指定だからか。それでも、近未来のような日本を舞台にしてくれたのは嬉しいし、何より真田広之のアクション、殺陣を見られて暑くなった。レモンと続編が出来そうな…?

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.7

ただ、体裁のいい左遷の話しだけでなく、高齢者問題や高齢者を狙った犯罪、コンプライアンスやシングルマザー、そして警察官の正義など、現代の闇を捉えている作品だ。題材は面白かっただけに、後半はうまく行きすぎ>>続きを読む

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.9

彼女の美しさは、自らの欠点をを魅力に変え、決して幸福でなかった幼少期でさえポジティブにして、ありのままの姿を曝け出す。スクリーンの向こう側の姿が親しい人の証言から、とても気さくであったことに感動する。>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.8

今回は事件が絡みあって、糸口がどこなのか、どの人なのか、1人の少女の死が深い闇に向かう。被害者の少女に感情移入できないと、消化できない。むしろ東野圭吾特有の加害者に同情してしまう。原作は読んでいないけ>>続きを読む

アキラとあきら(2022年製作の映画)

4.0

長い小説をコンパクトにまとめて、スピード感があった。配役もほぼイメージだが、ユースケサンタマリアと児島が一緒だと、児島の素人くささが残ってしまう。気になったのは、上司との食事で上座に座っていたり、塚地>>続きを読む

三姉妹(2020年製作の映画)

3.3

期待値が高すぎてしまい、三姉妹の誰一人共感できなかった。韓国社会の一幕なんだと思うが、三姉妹の過去の生き様があまり描かれていなかったので、唐突に不仲を見せられた感じがある。後付けのような弟の存在も然り>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

ムロツヨシと岸井ゆきのの演技が光る作品。YouTuberという職業、若者に影響を与える善にも悪にもなる。フォロワーを得るために、エキサイトする動画。人の楽しければOK、話題になればOKのような無意識下>>続きを読む

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

信が帰ってきた。内容は知っていても楽しみでしかない。もう、アニメーションでは回想にしか出ない王騎、それに会えるのも楽しい。こういう作品を観ると、CG技術の進化が有り難く思う。賛否あると思うが、キャラク>>続きを読む

グロリアス 世界を動かした女たち(2019年製作の映画)

3.4

女性が男性同様の権利を得るまでに沢山の戦いがあった。それはあのアメリカですら記憶に新しい。女性が選択できる時代は、本当に来ているのだろうか?今は本当に幸せなのだろうか?主人公グロリアスの成長と共に単純>>続きを読む

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.5

正義って何だろ。ユダヤ人というだけの偏見、そして冤罪を見過ごせなかった軍人。世論は真実よりも都合の良い虚栄を選ぶ。しかし、ことが終わると人間の本質なんて、自己主義が殆ど。後味は悪いけど、この現実が繰り>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.2

夏の匂いや音、色が蘇る映画。子どもの冒険の中にいろいろな思いが詰まっている。「またねー」がこんなにも心に沁みる。大人のようなタケちゃんが子どもに戻った瞬間。なんだか、涙が出た。子供の頃、野山を駆けまわ>>続きを読む

ハウ(2022年製作の映画)

3.8

人間のエゴで声を失ったハウ。傷ついた人に寄り添う優しい犬。後半だんだんハウにリアリティがなくなって、拍子抜けしてしまった。しかし、別の意味で良かったのは、修道院のシーン。利重剛演じる神父様の所作が自然>>続きを読む

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

4.0

最近は悪役も主役になる時代。悪者でもミニオンは裏切らない。やっぱり引き込まれてしまう。何度も笑ったし、楽しかった。お気に入りはカンフーの先生。日本語吹き替えで観たが、最初は違和感あった鶴瓶の関西弁もグ>>続きを読む

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.8

トイストーリーのアンディが観ていてバスの世界を体験する。このバスとあのバスが同一人物なのか?と思うとやはり違うと思うが、楽しく観られた。アンディが観ていたのは、もう少し古い感じの気がするが、それもご愛>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

点が線となって結びつく瞬間、新旧のジュラシックが動き出す。歳もギャラも増えたであろう役者、大掛かりな撮影には技術の進歩を感じるし、それでいて、グラント博士の帽子への拘りはあの有名な作品を踏襲しているよ>>続きを読む

モエカレはオレンジ色(2022年製作の映画)

3.3

劇場で最年長、若い人たちに混じって鑑賞。救命救助のシーンは感動する。高校生と消防士、現実ならあり得ないけれど、どのシーンも夢があった。もう一つのテーマ、人の命の大切さも伝わった。