チェンコさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

アルゴ(2012年製作の映画)

3.6

現代史モノにありがちな、「時代背景はご存知の通り」みたいな感じではなくて、オープニングでしっかりと時代背景を説明してくれているから物語の導入が理解しやすい。

ただ物語の軸になる作戦がいざ始まってから
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.5

とってもポップで楽しい。
ただなんだか飽きてしまった。
理由はわからない。
テンポも悪くないし、音楽もめちゃくちゃ良い。
でも、クライマックスシーンからラストまでちょっと怠いんだなぁ。

音楽は「これ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

2.5

この内容だと特に過去作の鑑賞は必要ないかなって感じです。
逆にスピルバーグが何者か知っている必要もないかと思うくらい。
「スピルバーグの名作はこうして出来た」を描いた内容だと思ってたら、「スピルバーグ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.8

話の仕掛けが上手い。これに尽きる。

「差別」を題材にした映画だけどストレスはかなり控えめで見やすい。
100分程度だからこそテーマをしっかり絞ってまとめられれていると思う。
肝心の仕掛けもネタばらし
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.7

良い話ではあった。
でも、惜しいって感じのところまでだった。
エリアルがマキアを変に女性的に意識したりする下りが違和感あって、そのままストーリーの回収パートに行くから上手く話に乗れなかったんだと思う。
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オールド(2021年製作の映画)

3.0

ホラーとサスペンスがいい具合に混ざっててシリアス系の王道を行っている感じは凄く好き。

メインビジュアルで想像がつくように時間に関するトリックがあるわけだけど、そこの作り込みが甘いというか、ちょっとご
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A.I.(2001年製作の映画)

3.0

メイキング特典の中でスピルバーグ本人がいっていた、「人工知能が人を愛することを覚えた時、人はそれに応えられるのだろうか。」がこの映画の核心だと思う。

映画としては話は絶えず展開していくのに、なんだか
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

2.5

量子、時間軸、マルチバース、家族愛。
なんやかんや詰め込んで結局全部扱いきれてない印象。
いろんな材料をミックスして、めちゃめちゃ無難に仕上げてて全然面白くもカッコ良くもなってない。
ストーリーだけじ
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0

いやーまさか泣くと思わなかった。

「古くて長いだけの映画でしょ。スピルバーグの代表作だから仕方なく見るわ。」くらいの安易な気持ちで見てたら往復ビンタ食らったくらいの衝撃だった。

ぜんぜん普通に面白
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.0

今敏の「パプリカ」に【多様性を許容しろ】ってメッセージを上乗せしたらこんな感じになりました。みたいな印象。

多様性をマルチバースというものに置き換えて描いてるとおもうんだけど、それが収束していく意味
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

2.5

これは正直、全然わからんかったな。

たぶん当時としてはCGとか宇宙に対する描き方とか斬新だったのかなぁと思う。

ただ、申し訳ないけど現代の自分が見る分には目新しさはないし、ずーっと「だからなんなん
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カラーパープル(1985年製作の映画)

2.5

男女差別、暴力による弾圧、人種差別といろいろ描きつつ最後は宗教的に終わるという…
題材が豊富で長い上に難しくて暗い話なんだけど小さい展開が幾つも続くことで飽きさせない。
そこはさすがスピルバーグって感
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激突!(1971年製作の映画)

3.8

「フェイブルマンズ」に向けてスピルバーグの勉強開始。

昨今の映画が「差別」「宗教」「個性」「愛」「戦争」その他諸々の問題を複数詰め込むのに対して、本作は「あおり運転」だけの問題で撮られた映画。
極端
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.0

スピルバーグやばすぎる…

「激突」のあおり運転に続き超シンプルな題材。
シンプルに「サメが人を襲う」それだけの映画。
なのになんでこんなに面白いんだ。
衝撃的ですらある。

緊張と緩和の連続。そして
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ジャパン・ロボット(2019年製作の映画)

2.0

AIロボ、介護、親子愛、恋愛、ちょっと色々詰め込み過ぎて、全然処理しきれてない印象。
その結果、ヒューマンドラマとしての内容が薄まり過ぎてて、自分が抱いた感想としては「偏屈ジジイが甘えてるだけ」という
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別れる決心(2022年製作の映画)

1.5

中年色ボケ刑事の悶々捜査日記って感じ。

1時間超えたあたりから「早く終わってくれ。いっそ自分も殺してくれ。」って気持ちしかなかったせいもあり、とても辛い時間だった。

たぶんヒロインの女がめちゃくち
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

4.2

見終わった後、なんとも爽やかな気分になる映画だった。
好きすぎてあまりコメントとして感想を残したくない。

絵の構図的な上手さを序盤から感じて好感度があがる。
あと、やっぱりポルノ出身の監督だけあって
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

2.5

良いお話ではあるんだけど、基本的に全ての出来事がいい方向に転ぶ展開ばかりで毒気が無さすぎる。
アンパンマンでも一度はやられて新しい顔を投げてもらうのに…

原作は読んでないけど、たぶんもっと緻密でこま
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湯道(2023年製作の映画)

1.5

とりあえず銭湯好きには絶対にオススメ出来ない。
制作サイドの銭湯への愛情が微塵も感じられなかった。
「湯舟の湯をグラスで汲んで飲む」「タオルを腰に巻いたまま入浴」「化粧を落とさずに湯船に浸かる」などな
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

1.9

ちょっとハイセンス過ぎるというか、凡人の自分には合わなかった。

更年期で統合失調症で拗らせてるおばさん(おばぁさん?)の恋物語とか中々キツい。

差別とかも織り込んできてるけど、そういった問題に向き
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ今時な感じのノーストレス映画だった。
見ているうちに要所要所が端折られてるような、もっと深く掘り下げても良いのになって感じるシーンがあるけど、これもちゃんと最後に意味を感じさせてくれる演出
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

原作ファンとしての感想だから評価は甘いかもしれない。
でも、原作ファンの期待にしっかり応えてくれる作品だというのは間違いない。
そして、結論からいってめちゃくちゃ大好きな1本です。

絵も音楽もストー
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

描かれているのはハリウッドの光と闇。
ハリウッドの歴史みたいなのを学べる映画かと思ったけど、そういう気持ちで見るとガッカリするかもしれない。

とにかく「光」と「闇」が強烈に描かれていて、その狭間にち
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

2.5

韓国版「アルマゲドン」をやりたかったんだろうなってのはよくわかるし、すぐわかる。
なので単調に感じて2時間が凄く長かった。

国の一大事を救う任務をポンコツ大尉にはまかせないだろっていうところから始ま
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.0

イギリスの内戦を扱った作品。
ベルファスト見たときに少し勉強したからまぁザックリは分かる。と、思ってたら別にそんな知識はいらんかったw

おそらくイニシェリン島という小さな島の中で繰り広げられる安直な
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ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)

3.9

ストーリーが面白いかは別として、制作側の「情熱」みたいなのがしっかり見える作品で凄く好きだ。
ぜんぜん透かしてなくて真正面から「ドリフト」という題材にぶち当たり、「どうだ!素晴らしいだろ!」みたいな感
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コンビニエンス・ストーリー(2022年製作の映画)

3.8

開始早々から相当にトリッキーなキャラクターが利いていて、一気に引き込まれる。
「これはなんなんだ」という気持ちのうちに気づけば物語の導入が終わっている。

話の本筋に至ってからも「なんとなく分かる。い
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その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃスモールな話。
でも、これは映画じゃないと出来ないね。
これをテレビ放送したらほぼ放送事故レベル…笑

言葉や仕掛けで表すのではなく、シンプルに演技だけでなにをしているのかを表現しようとし
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流浪の月(2022年製作の映画)

2.0

原作未読ながら、これは原作を描ききれてない作品なんだろうなと思った。

物語の肝となるフミの性に関する特殊性の描写があやふや過ぎる。
そこに何かあるのはわかるけど、結論に辿り着けない。
とてもモヤモヤ
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.7

ストーリーはとってもシンプル。
現金輸送車を襲う人と乗ってる人が殺し合う。
動機はネタバレになるので控えますが、それも劇中にしっかり描かれていて分かりやすい。

そんな単純明快な作品の何が魅力なのかと
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

泣かせに来るんだろうなって構えて見て、それで涙が出るのはなかなか久しぶりかもしれない。
家族とラーゲリのバランスが良いんだろうか。
最後の泣かせる仕掛けはなかなかに秀逸。
しかもこれが実話とか凄い。
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.9

ストーリーとは関係ないけど「過去」と「現在」で画面比を変える事で、どの時間軸の場面なのか凄くわかりやすかった。

そして、ストーリーは法廷モノとしてかなり良い線いってると思う。 …何様(´・д・`)
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前科者(2022年製作の映画)

3.3

森田剛が普通のおっさんになってて、役者になってるなぁというのが1番印象的だった。
ほかの役者さんもみんな上手でそれだけで見てられる作品だった。
最近よく見かけるマキタスポーツもしっかりハマってる。
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ザ・ミスフィッツ(2021年製作の映画)

2.0

尺が短いとはいえ、ちょっと話の起こりが雑すぎて、各登場人物の動機や心情、事の背景なんかが見えない。
主役の「一匹狼の伝説的な盗みのスペシャリスト」も全然スペシャリスト感のないまま話が進む。
この時点で
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

2.0

最初に過去から未来へ戻るシーンおかしない?
この時点で、握手したらタイムリープするってことを知ってないとおかしいセリフになってる。
違和感すごい。

まぁなにも考えずにみるべき映画ということか。

非常宣言(2020年製作の映画)

1.5

文化の違いなのかもしれないけど、さっぱり受け入れられなかった。
とにかく感情論先行で合理性がなくて自分には全く合わなかった。

ストーリーがあまりにもご都合主義。
オチに来るまでとにかく悪いように悪い
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