SUNSHOWERさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

3.7

ストーリーにはそこまでハマれなかったけど、アニメとしての演出・映像は素晴らしくて見応えあった。デジタルでありながらも、アナログな質感が前面にきてるのはなんとも言えず心地いい。近年、アニメの可能性を見せ>>続きを読む

テトリス(2023年製作の映画)

3.8

超おもしろかった。テトリスについても勉強になったけど、解体直前のソ連の状況や当時の西側諸国との空気感についても勉強になった。まさに今のロシアは同じような状況だから感慨深いものがある。それにしてもテトリ>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.6

いい意味でマンガっぽく、いい意味でB級っぽい。日本で言うなら初期の三池作品みたいな感じ。ハマる人にはどっぷりハマり、ダメな人はまったくダメな感じ。なんとなくユニバースの始まりを予感させる作りになってい>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.7

思っていたほどじゃなかったけど、ファンとしてはそこそこ満足できた。自伝的な物語でありながら、スピルバーグ作品のセオリーはそのまま入ってて、背の低い主人公やいじめっ子、男らしさの定義、等々、ファンなら随>>続きを読む

その瞳に映るのは(2021年製作の映画)

3.8

すごくよく出来ていた。脚本や演出も良かったけど、とにかく見せ方が巧かった。群像劇のプロットの建て方も見事だったし、それぞれのキャラクターが印象的だった。特にシスターテレサの人間性はとても心に残ってる。>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.7

元のゲームとかまったく知らないけど、物語の世界観がしっかり作られていたので、思ってた以上に楽しめた。子ども向け『GotG』って感じだし、為になる描写も結構あるから、子どもに勧めるのにいい作品かも。いろ>>続きを読む

ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)

3.7

ちょっとしたセリフやアクションによって、不気味さがぐっと増したり、怪奇現象が真実味を帯びたりと、キング特有のストーリーテーリングの巧さが全面に出てて引き込まれた。演者の演技や印象を絶妙にコントロールし>>続きを読む

死体の人(2022年製作の映画)

3.3

なぜ死体役?なぜ妊娠?とか、いろいろ違和感を散りばめながら、物語としてちゃんと回収できてるのが巧い。『グッバイ・クルエル・ワールド』や『最愛』で存在感を魅せた奥野瑛太くんや、唐田さんの演技がかなり光っ>>続きを読む

The Son/息子(2022年製作の映画)

3.8

『ファーザー』と同じく、誇張しすぎの面もあったけど、テーマとなる日常の悲劇を切り取ったという点ではぞっとするほどリアティと説得力があった。監督いわく、悲劇を観ることで良い選択を選んでほしいという願いが>>続きを読む

スタッツ:人生を好転させるツール(2022年製作の映画)

3.7

嘘偽りのない等身大の作品を撮りたいという気持ちはわかるけど、その分本筋の「ツール」の説明が薄くなってしまったので、私はちょっと物足りなかった。「ツール」自体には大きな魅力があったので、これはこれで本を>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

原作とは違うアプローチで再構築された「ちひろさん」。今泉監督の作家性を強く感じた。原作よりリアリティは減ったけどキャラクターが柔らかくなり、感動がやさしく沁みる物語になった。いろんな挿話が平行しながら>>続きを読む

アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

3.7

基本、ストーリーがあるわけじゃなく、アポロ10号の月面着陸をリアルタイムで見た世代に向けたノスタルジー映画。私は世代も国も違うので、懐かしさを感じることはなかったけど、知識を得たり、当時の雰囲気を想像>>続きを読む

HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

3.7

ストーリーは王道スポ根だけど、演出のリアリティと説得力が巧みで、スポーツものが苦手な私もドキュメンタリーを観るような感覚で楽しめた。カメオで出てる人とか、エンディングでトリビュートされた人たちとか、N>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.7

眼福映画かと思ったけど、思った以上に寄り添って作られていた。というのも今作、日本で初めての「LGBTQ+インクルーシブディレクター」なるキャストがクレジットされたそうで、それこそ政治家の発言じゃないけ>>続きを読む

オキシジェン(2021年製作の映画)

3.6

おもしろいとこを挙げるなら、ストーリーのアイデアは良かった。どんどん舞台背景が広がっていく感じは、観ていてドキドキしたし。あとは、心理描写と盛り上げ方の下手さが感情移入を妨げになっていて、ベースは良か>>続きを読む

崖上のスパイ(2021年製作の映画)

3.6

驚くほど綿密に脚本が練られているスパイアクション。 『裏切りのサーカス』のように全部観終わってからもう1度観返すと、がらっと印象が変わると思う。チャンイーモウなので人間ドラマが追加されている分、ちょっ>>続きを読む

聖なる証(2022年製作の映画)

3.6

言いたいこともやりたいことも分かるけど、なんかのめり込めなくて、のっぺりとしたまま終わってしまった。映像は綺麗なのに演出はそれほどでもない。アイデアとしての物語は良いのに脚本がそれほどでもない。おもし>>続きを読む

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.9

ロバート・エガースの魅力は、ファンタジー的な物語を、リアリティと説得力ある演出で映像に引きずり込むこと。その点で言えば、アリ・アスターも同じだけど、アリ・アスターのようなユーモアもシニカルさもない。良>>続きを読む

小さき麦の花(2022年製作の映画)

3.9

経済発展や競争社会に疲弊した中で、遠い話ではなく同じ時代同じ国で起こったことを描いた作品だから、中国の若者たちの心を掴んだんだと思う。私たちの方があらゆる点で恵まれてるはずなのに、彼らの愛や生活は美し>>続きを読む

ウィロー(1988年製作の映画)

3.7

期待していなかったけど、展開に想像力があって、思ったよりおもしろかった。どこまでジョージ・ルーカスが関わっているか分からないけど、ウィローがルーク的で、マッドマーティガンがハンソロ的で、その他もろもろ>>続きを読む

湯道(2023年製作の映画)

3.7

あまり中身のある話じゃないけど、ひとつのテーマの周りで巻き起こる群像劇としては、とても良くできていたしおもしろかった。コンスタントに笑いや泣きどころを設けて、かつそれを見せつける感じもないのでほっこり>>続きを読む

対峙(2021年製作の映画)

4.0

すんごいおもしろかった。結局はきれいごとなのかもしれないけど、この作品の意義は物語や答えにあるわけじゃなく、作品を仕上げた想像力や信仰心にあると思う。想像力とは、感情や慣例や安楽に捉われず真実を見つけ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.6

モノクロ、自伝的ドラマ、舞台背景、家族がテーマ、どこを取っても『ROMA/ローマ』と同じなのに、ROMAのような心の底から湧き上がる感動はない。ROMAは徹底した情景描写や心情演出で物語が進んだのに対>>続きを読む

白いトリュフの宿る森(2020年製作の映画)

3.7

被写体との距離感がすごい。ドキュメンタリーなのにまるで本人の生活に入り込んだようなリアリティがある。通常食べ物がタイトルに入ると、観たあとに食べたくなるけど、これは食べたことないし、一生食べなくてもい>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.7

ドラマやテーマは心に残るものがなかったけど、展開や映像が巧くできていたので楽しめた。あとは、なんと呼ぶのかわからないけど、ソニーのマーベルユニバースの始まりを予感させるようなエンディングも期待を持てて>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.7

まったく戦国史に興味がないけど付いていけない感じはなかったし、エンタメ過ぎずリアル過ぎずのちょうど良いバランスでおもしろかった。キムタクはいつものようなアドリブ全開な感じがなく、監督の演出に応えるよう>>続きを読む

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.6

なんかパリっとしなくて乗りきれなかった。ビリー・ホリデイが堕ちていく様子を描きたいのか、政府と闘ってる様子を描きたいのか、なんか相反しててモヤっとしてた。たぶんタイトルからすると後者なのだろうけど、な>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.7

テンポもいいし、アクションもすごいし、最後まで1回もダレることなく楽しめた。ストーリーは特に印象に残るほどじゃなかったけど、アクション映画はこれくらいが丁度いいのかな。続編を作るとしたら、彼女がどうい>>続きを読む

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.6

この内容でパンデミック前に撮影を終えてたというのだから驚き。実際に監督もロックダウンの中で編集作業を行って、不思議な心境になったそう。作品としては『ビバリウム』『スワロウ』のように、風刺をメタファーに>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.8

演出も脚本も巧く丁寧に作られていて楽しんで観れた。とは言え、強く心に残るという感じではなかったので、全体的に印象は薄かったかも。テーマはとても切実な問題だと思うので、意識的に心に留めておこうと思った。>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.5

テーマはものすごく繊細で意義のあるものなのに、演出や人間描写があまりに短絡的で表面的なので、観ていて辛かった。原作マンガがオンラインで3巻まで無料で読めたので、読んでみたら、映画と比べ物にならないほど>>続きを読む

弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)

3.6

阪本監督のオリジナル作品が好きで鑑賞。今までにないくらい前衛的なストーリーになっているので、正直ついていけない部分もあったけど、やっぱり演出や展開の巧さに引き込まれる。日本だとこういう作品は好まれない>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.8

人間ドラマに酔いしれてしまうキャメロンの悪い部分が薄まっていて、展開も速く、コンスタントに見せ場を作ってくれるから、3時間ちょい飽きずに楽しんで観れた。内容に関してはいろいろツッコミ所はあるけど、そん>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

3.7

公開時に劇場で観たはずなのに、びっくりするほど内容を憶えていないので、2を観る前に再鑑賞。設定はものすごく綿密に作られているのに、物語が勧善懲悪な王道ファンタジーに仕上がっているので、内容が残らないの>>続きを読む

ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

3.6

エネルギーと環境保全、革新的な考えと保守的な考え。題材としては良いとこ突いているのに、ピクサーアニメのような奥深さがないから、どうも退屈になってしまう。Disneyの技がないのか、ピクサーより低年層を>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.7

SFというよりかはファンタジー。AIの描き方にはそれほど深みがなく、作品のテーマ「女性の在り方」に深きを置いている感じ。AIや未来描写に興味あって観たのでちょっと物足りなかったけど、テーマについては考>>続きを読む