あくびさんの映画レビュー・感想・評価

あくび

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ある男(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

犯罪者が家族にいたら、一族郎党全員犯罪者、みたいな考えって日本独特なのかな。
ちょっと中世っぽい。
親が犯罪者だからって子供は関係ないと思うけれど、実際の世間様はそうは思ってくれない。この映画を観て犯
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

池松壮亮演じるミナミ/ひろしだけ3年づつ前後した本人が出てくる、という演出。音楽、特にジャズを突き詰める事が、過去・現在・未来の自分と向き合う事とつながっているようで、表現としては好きな表現なんだけど>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.4

ノーランの初長編作品。エンドロールによるとノーラン本人が撮影も担当してるようで、手ブレとか画的に稚拙なところもあるんだけど、それも物語にリアリティを与える結果になっている。荒削りだけど、ノーラン作品の>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

スラムダンクは昔から好きだが、まさかのアニメ映画・井上雅彦が監督って!面白いに決まってる訳だけど、予想以上だった。

正欲(2023年製作の映画)

4.0

原作が良かったので鑑賞。
この作品の新垣結衣はもっと評価されるべき。心を閉ざしてる、社会に溶け込めない空気をすごく丁寧に演じていた。
原作に描かれてた緻密な心理描写が映画だとなかなか表現しにくいのかな
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マッチング(2024年製作の映画)

2.8

サスペンスホラー。佐久間大介が良かった。snowmanを知らないし、初めて映画で観たけれど、俳優業をもっとやったら良いと思う。アイドルで終わるのはもったいない。

怪物(2023年製作の映画)

3.8

現代版「羅生門」。是枝監督の作品の子供たちは本当にいつも良い。最後の終わり方は良かったけど、全編通していつもの是枝作品とちょっと違う印象があった。理由は脚本かな。

パレード(2024年製作の映画)

3.0

藤井道人監督の映画愛とスターサンズの河村さんに対する敬愛が溢れてた。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「魂の番」はきっと世界のどこかにいる。年齢も国籍も性別も関係ない。そして、その相手とは、血縁などという「呪い」とは全然別の絆で繋がっている。
心が動かされて自分でもびっくりするほど涙が出たけど、涙を人
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生きる(1952年製作の映画)

4.5

中学生の時に始めて鑑賞。当時は小田切みきの天真爛漫ぶりにツボって、小田切みきのマネがマイブームになるほどだった。志村喬の芝居がすごすぎて、圧倒され、強烈な印象が残った。
渡邉が無欠勤で勤めた年月と同じ
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

映画はやっぱり熱量あるものなんだと再認識。観るのも作るのも。

プルシアンブルーの肖像(1986年製作の映画)

3.5

子どもの頃、玉置浩二ファンの母親に連れられて鑑賞。玉置浩二にセリフを喋らせない事で、怖さを引き出すと同時に、玉置浩二の芝居がうまいかどうか判断させないという技。よく思いついたな。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.3

家族という不条理な存在の根本を突くために、こんな怖い映画作るアリ・アスターはやっぱりすごい。血縁関係とは時として結束に、時として呪いになる。親、その親、さらにその親がいなければ、自分という個体は存在し>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

3.9

最後に生き残った少年が被害者全員の名前を言うシーンは、被害者の方々に対する監督の強い思いが込められていた。
当日の社会情勢や、時代にかかわらず起こりえる災害時の狂気、色々な意味での人間の恐ろしさなどが
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.1

2も面白かった!2でダレないのはすごい。アクション映画、別に好きじゃないんだけど、このシリーズは大好き。
3もぜひお願いします。
「花束みたいな恋をした」いじり、絶妙でツボった。
俳優陣、軒並み素晴ら
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.8

タイプが違う作品なので単純に比較できないが、「秒速5センチメートル」をなかなか超えない。

バービー(2023年製作の映画)

3.3

バービーランドは女性が権力を握るピンク色の世界。ある日標準バービーの身体に異変が起きて、原因を探るためバービーが現実世界に来てみたら、そこは男性が権力を握る世界だった。
現実世界への皮肉を込めての色々
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東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

4.8

時代に関係なく紡がれる家族の物語。紀子の表情がずっと仮面のように感じられたが、義母が家に泊まりに来た時、義母の危篤の電話を受けた時、そして最後の義父との会話の時と、徐々に紀子の表情が本物になっていく様>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.5

今の時代にこんなすれ違いがあるか、とか、中年の恋愛はちょっと、なんて野暮な考えは一切無用。カウリスマキの世界に酔いしれる81分。ここまでブレないカウリスマキはやっぱりすごい。
デートでデッド・ドント・
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セックス・アンド・ザ・シティ(2008年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

サマンサの指輪のエピソードが大好き。共感しかない。
私も欲しい指輪はプレゼントじゃなくて自分で手に入れたい。
プレゼントしたいと思ってくれる気持ちは嬉しいしそこに愛を感じるけど、自分で獲得したものと与
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.8

何年も前に観て、元々大好きな映画だけど、おいしい映画祭の35mmフィルム上映で久しぶりに観ました。
私はまた映画に救われた。
今回の映画体験は一生忘れない。
ありがとうございました。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

期待してた以上だった。
才能ある人がめちゃくちゃ努力して、そこに運も重なってやっとたどり着ける世界。こんなにかっこよくて熱い映画はそうそう無いです。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.2

ウェス・アンダーソンの世界にどっぷり浸かる100分。スカヨハが相変わらず良い。宇宙人の造形がシュールなのに、妙に映画に馴染んでるのはさすが。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.5

こういう映画が観たいんだよー!!っていう映画。めちゃくちゃ面白かった。
アクション映画好きじゃないけど、この映画は大好き。

PLAN 75(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

物語の序盤、主人公の日常→仕事仲間の病気とその煽りでの失職、仕事が見つからずplan75を申し込む、までは丁寧に主人公や高齢者たちの心理・現実を描いていて良かったんだけど、後半がイマイチ。ストーリーに>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった。長い映画なんだけど、時間を感じさせないほど無駄が一切無い。うん?ってなる描写があっても、考える隙を与えないくらいすごい力で突き進む。パワーで押し切ってる感じなんだけど、途中で心>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.6

今から約20年前にあった実際の事件の映画化。硬派な内容だけど、エンタメとして楽しめる要素もあり、法廷のシーンはリアルで臨場感があった。渡辺いっけいのきょどりっぷりと詰める吹越満は、未見の人にはぜひ見て>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

タイムループ物だけど、会社内の同じ部屋でほぼ話が展開する小さな物語。なのにすごく面白い。最後はちょっと良い話に着地して、ちゃんと伏線も回収される。社畜感がリアル。
主演の円井わんが魅力的。マキタスポー
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.6

fukaseは本気で俳優やったら良いと思う。この役があってた、というのはあると思うけど、想像以上に良かった。

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

佐藤健、すっごい良かった。
他の俳優陣もとっても良いんだけど…
事件の真相って部分に関して、現作あるようなのでしょうがないと思うが、清原果耶演じるかんちゃん(若い普通の女の子)が普通の体格のおっさん2
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.6

本当に良い映画。
モダンスイマーズの『だからビリーは東京で』鑑賞後、ずーっと後を引きまくってたので、この映画を観て魂に養分を注ぎまくった。

バグマティ リバー(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2年前エベレストを目指して行方不明となった登山家の兄を、ネパールから届いた絵葉書を頼りに探す妹の物語。

栗城史多さんの最後のエベレスト登山に同行した監督とカメラマンが制作した映画で、栗城さんへの想い
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.5

そういえば、子供のころって、現実の世界とは別に自分だけの世界があって、その境目があやふやだったなー、と思い出した。
自分ルールで話すから、悪気はまったくなかったけど、思った事をそのまま言葉にして、しょ
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余命10年(2022年製作の映画)

4.2

小松菜奈が大変なことになってる。見目麗しくおババの私でも惚れるレベルな上に、芝居が素晴らしくて何度も泣かせにくる。
こういう映画では、「はい、ここ泣く所!」みたいな押し寄せる厚かましいお涙頂戴に興ざめ
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