なし崩し的に飛行機事故の救世主となったコソ泥と、勘違いから事故の英雄としてマスコミに祭られた浮浪者…
こういうキャプラ喜劇の復刻みたいな話だと、この時代はトム・ハンクスが良く主役を演じてたが、ここでは>>続きを読む
寝取り趣味のある悪芸者。
新珠三千代とかのが合ってそうな役柄だが、淡島千景のきゃるんとした顔でやられるとこれはこれで破壊力高し。
ファムファタールというか、キャリアの中でもだいぶ悪人寄りだな。
大火事>>続きを読む
喧嘩別れの後、いつもの定食屋でつい2人分のカレーを注文してしまう淡島千景。
森繁の連れ子にハイカラに思われようと、ルー語みたいな英語を使うのも可愛いすぎる。
森繁はまあ、いつも通り。
冒頭数秒観た瞬間に高カロリーを覚悟したが、案の定脂ぎっていた。
まず菅原文太のキャラクターがすごい。女に対する性暴力を凄まじく嫌悪し、博徒のくせに「みんなが同じことやるのが気持ち悪い」という理由で仁義>>続きを読む
高林陽一のザ・ATGな作風は苦手だが、これは結構ケレンが効いてて悪くなかった。
加賀まりこが神妙な顔で出てきたと思ったら、母乳吹き散らしてパフパフしただけで笑った。
水原ゆう紀とテレサ野田も美しい。>>続きを読む
良く言えば良心的、悪く言えば優等生映画。
トビー・マグワイアは30~40年代モノが似合うね。
一応は勝新や雷蔵が出てくるのだが、 中村鴈治郎・浪花千栄子・三益愛子ら親世代の怪物俳優たちにはまだ相手にならない若さ。
ネオリアリズモみたいな冒頭から始まり、勝新が出てくると話が明るくなり、雷蔵が出>>続きを読む
「かつての恋人に似ている」というだけの理由で見知らぬ男女を助ける無頼漢。
ザ・長谷川伸というような湿った話で、池広一夫らしい軽快さは感じられないが、クライマックスの建屋崩壊はド派手な撮影。
俳優が下敷>>続きを読む
切腹大好きマン三島由紀夫の予行演習。
(『人斬り』に続く)
スナッフフィルムと大して変わらんが、短いのはよし。
初めて見た長谷川一夫映画がこれだったな。
見た目から声からオッサンにしか見えない長谷川一夫が女形なんで、夢芝居じゃんとか大衆演劇みたいとか思ったが、最終的には気にならなくなって感心したのを覚えている。>>続きを読む
市川崑の映画はいつも数年先の時代を進んでいる。
これなんか60年代の映画に見える。
(1958年公開なんだから所詮数年じゃん、と思うかもしれないが、この時代の数年は大きい)
キャストも一流揃いで今の>>続きを読む
序盤、いかにもジュリア・ロバーツでござい!みたいな蓮っ葉な演技に辟易したが、気がつけばのめり込んだ。
あのインテリ助っ人集団はやたら目の敵にされてたけど、別に悪い事してないような。
テーマの重さに反>>続きを読む
ノーラ・エフロンというとロマコメ脚本家という印象だったけど、こういうしみったれた中年恋愛モノも書くのね。
同監督の過去作『愛の狩人』からそのままと歳食ったようなニコルソン、まるで成長していない。
中>>続きを読む
『ノーマ・レイ』の二番煎じかと思いきや、こちらは実話で敵も巨大。
色々言われがちなメリル・ストリープだけど、こういう演技を見るとやはり抜きん出てると思う。
バイセクシャルである主人公の恋人の一人にカ>>続きを読む
クソ続編かと思ってスルーしてたが、動物パニック映画だった『ウイラード』から一転、少年との感動友情モノになっていた。
主人公の少年ダニーは、スピルバーグ映画に出てきそうな夢想系いじめられっ子。
でもとて>>続きを読む
リンダ・ブレアにメチャクチャやらせる映画なんていっぱいあるし、今更…
途中で飽きたが、変な爆乳ネタで少し笑えた。
タイトルだけで内容が察せる。
中学時代、友達とツタヤでタイトルだけ見てキャッキャとネタにしてた頃に想像してた内容と寸分違わない。これで2時間は長い。
1996年にもなって『サイコ』パロディってなあ…寒>>続きを読む
子供の頃、巨大イカのシーンが読みたくて原作を読んだらあまり出てこず、なんか捻くれたオッサンがひたすら世を恨んでてあまり面白くなかった。
(今読んだら間違いなくネモ船長に感情移入すると思われる)
少し後>>続きを読む
初めてエドワード・G・ロビンソンの安楽死シーンを観た時は二十歳前後だったので、「ノスタルジーに囲まれて死ぬなんて滑稽!人間トシはとりたくねーな」なんて冷笑してたが、自分が歳を取るごとに、あの施設の魅力>>続きを読む
ジャンルホラーからニューシネマへ。
続編で大化けした珍しい一作。
こうなるとジャンル映画然としていたキャラクターも意味が出てくる。
ただ、いずれにしても70年代の復刻なので残るものはない。
それでい>>続きを読む
猟奇一家ホラーの復刻で何一つ新しくない。
続編のために存在してるような1作目。
明るく楽しいミュージカルが苦手なので、このぐらい酸味があると助かる。
主演俳優が『変質犯テリー』のアイツってのが良い。
ミュージカルにあるまじき辛気臭さを放つ。
かたせ梨乃が野蛮すぎて三田佳子より印象に残る。
ショーケンとの絡みはもはや動物みたいで胸焼け。
それにしてもショーケン、死んでも目を開けるのはやり過ぎ。
坂上忍もいるし、「ダウンタウンのはしご酒」で>>続きを読む
色物キャラがどんどん出てくるので『青春讃歌 暴力学園大革命』よりマシだが面白くはない。
漫画誌に残るカリスマ悪役・神竜剛次を演じるのが南条弘二って時点でもう駄目。
ラストバトルも、前座のカンフー使い戦>>続きを読む
このジャケ写を見ただけで駄作を確信してしまうけど、一応見てしまうのが悲しい性。
星正人演じる主人公は正義の番長なので、犯罪行為は許さないし授業中にふざける生徒を注意する。
敵対する岩城滉一はやりたい>>続きを読む
ピーター・ボグダノヴィッチてのは、俗っぽい映画オタクでありながらアメリカ映画離れした叙情的な感覚もあるんだな。
”敢えてのモノクロ”だなんてあざとく感じる手法も、どこか素朴で嫌味がない。
本編は”ア>>続きを読む
恋に勉強に一生懸命な大学生活!みたいな映画は大嫌いだが、これは一流大学が舞台だからか浮ついたところがなかった。
主人公と教授の関係からすると、”父親越え”物語といえる。
乗り越えるべき宿敵は自分の名前>>続きを読む
制作は相当ゴタついていたらしいが、それも頷ける出来。
「原爆症に悩むヤクザ」というのは新しいが、怒涛の説明台詞とご都合主義の連発。
自分から十朱幸代をレストランに誘っといて「俺に近づかない方がいい」は>>続きを読む
久我美子演じる”アコちゃん”が許せるかどうかで全て。
俺には無理。
アニメの世界からやってきたような女。
異国情緒のモロッコ・怪しい追跡者・あつかましい老夫婦…
導入はかなり引き込まれたが、意外とネタバラシが早い。
誘拐集団があまり凶悪にも有能にも見えず、終盤は少し消化試合気味で、その割に終わり方があっけ>>続きを読む
この手の無国籍アクションをして「ルパン三世の元ネタ」なんて書くのもいい加減自重したいが、これに関してはあまりにもハナ肇が銭形警部すぎる。
「バカモンそいつがルパンだ」的展開も頻出。
ブースカだのウル>>続きを読む
舞台は1972年のオークランド。
主人公の父親(ダニー・デヴィート)は、TVで映画案内人のようなことをしている近所の人気者。
近所のナチ青年へ『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』の文脈を持って反撃するの>>続きを読む
70年代のショーケンやニコルソンのようなデラシネ女、その生きて死ぬまで。
しかめっ面で悪態付き、どう見ても好かれるタイプではない。
人間社会はもちろん、自然にも縛られたくない究極派。
何度かレイプされ>>続きを読む
ある女の身代わりにされた女優が犯罪計画に巻き込まれ屋敷に監禁され…
40~50年代にありそうなサスペンスだなと思ったらリメイク元(『私の名前はジュリア・ロス』)があるのね。
クライマックスで『上海から>>続きを読む
小学生の頃に視聴覚室で見させられた。
視聴覚室映画→優等生的→つまらないというイメージがあってなんとなく再見してなかったが、あらためてロン・ハワードらしい実直な映画だ。
あれこれ苦難を経た帰還を前に>>続きを読む