スギノイチさんの映画レビュー・感想・評価 - 31ページ目

スギノイチ

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ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

3.7

初見。
人間、やっぱり「少数派にされる」ことが心底怖いんだな。
ましてやあんな気持ち悪い置換方法で。

この時期のSF映画だと、横並び&棒立ちの俳優たちを横から写しただけの間抜けな絵面が多いが、そこは
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テラー・ファーマー(1999年製作の映画)

3.5

尻からコカイン、エスカレーターでミンチ、四肢切断・破裂、その他諸々(糞尿など)。
”映画の映画”は嫌いだが、こうまでバカバカしいのは好きだ。
ひどいアバズレ女しか出てこなかったが、不思議とみんな可愛か
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候補者ビル・マッケイ(1972年製作の映画)

3.0

顔が良いだけの素朴な青年が、魑魅魍魎の政界へ放り込まれる…
フランク・キャプラの映画でよく見た光景だが、そこから周囲の善性や主人公補正を取っ払ったらこうなるという見本。

実際レッドフォードのようなル
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酔っぱらい天国(1962年製作の映画)

3.5

松竹喜劇だし、倍賞千恵子のかわいい酔っぱらい姿でも見れるのかなと思ったら、すげえ狂った話だな…
婚約者を撲殺しときながら倍賞千恵子を犯す津川雅彦はサイコだし、まんざらでもなく恋人気取りな倍賞千恵子はも
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ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)

3.0

ジェームズ・ディーンから連なるエディプス・コンプレックス克服の青春物語。
リヴァー・フェニックスから青春スターを受け継いだディカプリオ vs モラハラ親父デニーロ。
奇しくも『ブロンクス物語/愛につつ
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BARに灯ともる頃(1989年製作の映画)

3.5

マルチェロ・マストロヤンニ。
若い頃はいけ好かない色男の役が多くて鼻につくが、丸っこいオッサンになってからは可愛く思える。

父子で腕を組んだり食べ物を口に運んだり、こういう距離感はイタリア人特有のも
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パニック・イン・スタジアム(1976年製作の映画)

2.8

いつ観てもダレる映画。
『殺人者はライフルを持っている』のシンプルさを知った後だと、余計に贅肉だらけに見える。
殺しの描写は容赦なくて好きなんだけど。

地上最大の脱出作戦(1966年製作の映画)

3.5

米軍と伊軍、ある戦地で意気投合してしまった両小隊は、互いの上層部を騙すために戦争しているフリをする…
稀有なまでに平和的な戦争映画。

視察部隊の前でだけ好戦的な演技をするの、内部監査を受けるリーマン
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忘れるものか(1968年製作の映画)

3.0

死んだはずの友人が生きていた!そこにはギャングの陰謀が…
裕次郎と二谷英明による『第三の男』風味の何の変哲もないムードアクションだが、日活世界に星由里子がいるだけで特別な映画のように思えてしまうマニア
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彗星まち(1995年製作の映画)

3.0

『リバースエッジ』過ぎてびっくりした。
男女たち、ちょっとスカしすぎだゾ。

情婦(1957年製作の映画)

4.3

俺がどんでん返し「だけ」の虚仮威しが嫌いなのは、この映画が基準になっているからだろう。
マレーネ・ディートリッヒを初めて知ったのもこの映画。

グーニーズ(1985年製作の映画)

2.7

80年代キッズ映画は世代的に後追いなのだが、正直何が面白いのか分からない代物が多い。
その割に、ちょい上の世代からは超名作ぐらいの熱で扱われているので困る。
特にこれがその筆頭。

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.6

愛嬌のある鬼畜。
デニス・ホッパーにピッタリの役だな。

もっとワケワカメな映画だと記憶してたが、意外に「解」のあるサスペンス仕立て。
全裸のイザベラ・ロッセリーニと、翁の面のように顔を歪めるローラ・
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コンドル(1939年製作の映画)

2.8

何度か挑戦してるが、長い割に面白くない。
たまにショボい飛行機が離着陸する小屋でワチャワチャしてるだけのメロドラマ、観るのが辛かった。
ジーン・アーサーがケイリー・グラントを引き留めようとして撃っちゃ
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制服肉奴隷(1985年製作の映画)

4.1

男からも女からも虐げられ続けた少女の、自己防衛としての淫乱化。
性虐待を続けてきた義父を性的に上回ることで逆転する姿は痛快で哀しい。
唯一救いになりそうだった男子同級生との、最後の顛末が実に好み。
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赤い縄 〜果てるまで〜(1987年製作の映画)

3.0

SMボーイミーツガール。
期待してたが、石井隆モノにしては薄味。
SMプレイって見てる方は意外と退屈。

ラスト、雨の宙吊りショットは決め所なんだろうが、『御用牙』を思い出して笑っちゃう。

迷い猫/新宿♀日記 迷い猫(1998年製作の映画)

3.0

平泉成が夫殺しの妻にインタビューする…という体で、女の不貞と凶行が回想される。
90年代は、下手なバイオレンス映画よりピンク映画のが殺しのシーンが生々しい。

でも、バナナって普通に一日一本食わないか
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不倫日記 濡れたままもう一度(1996年製作の映画)

3.8

導入は単なるスワッピングものでしかなく、主演女優たちの演技もひどい。
舐めかけてきたところにジャンル横断びっくり展開。

これは読めなんだ。
没個性的なタイトルも罠。
(改題されてるようだが、こっちの
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少林寺三十六房(1977年製作の映画)

3.5

カンフー映画は苦手だが、これは面白かった。
腱鞘炎持ちとしては、80キロの鉄球で手首を鍛える特訓が一番きつそうに見えた。

メインは修行シーンのため、終盤20分の時点でようやく仲間集め→ラスト5分でラ
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少林寺木人拳(1977年製作の映画)

3.0

へえ、整形前のジャッキーてこんな顔だったのか。
設定は少し珍しかったが、後半は完全にいつも通りで飽きた。

”木人”を使った特訓、「イジメのアイデアに使われそうだな」と嫌なことを考えてしまったが、リア
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ステップフォード・ワイフ(1975年製作の映画)

3.6

『ローズマリーの赤ちゃん』に似てるなと思ったら、どうりで同じ原作者か。
独身の自分からすると、あんな夫婦生活なら一人のほうがマシなのだが、世の夫たちからすると無くもない願望なんだろうか。
(そうじゃな
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ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)

3.0

友情のストーカー。
レイ・リオッタ辺りを使ってストレートなスリラーにしても成立しそうだが、コメディ風味にしないとケーブルガイの造形があまりに身につまされてしまうか。
映画オタクの大半はジム・キャリー寄
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スピード(1994年製作の映画)

4.0

子供の頃ぶりに鑑賞。相変わらずとんでもない面白さ。
これとか『ダイ・ハード』とか、「ハリウッドアクションは最初から最後まで面白くて当然」というベンチマークを作ってしまった罪深い作品でもある。

終盤は
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時代屋の女房2(1985年製作の映画)

2.8

前作がオールタイムベスト級に好きなので、監督も俳優も違うこの続編のことは今日まで敬遠していたが、ようやく鑑賞。
藤木悠&藤田弓子による居酒屋夫妻以外のキャストは総入れ替えだが、やってることは前作と同じ
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荒野に生きる(1971年製作の映画)

2.9

ストイックすぎる。
これに比べると『大いなる勇者』でさえ娯楽映画に見えるな。

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.0

ニューシネマの中でも純度の高い部類に入るんだろう。
コワルスキーという男は、俺には少し崇高すぎた。

鮮血の記録(1970年製作の映画)

3.4

野村孝はドライな無国籍アクションも良いが、こういう怨念渦巻く復讐劇を描かせても強い。
インパールの生き残りである小林旭が、戦地で自分を陥れた岡田英次に復讐するべく付け狙う。
兄弟分が田村高廣、ヒロイン
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マタンゴ(1963年製作の映画)

3.5

子供の頃ぶりに再見。
水野久美がとんでもなくエロいということを今更知る。

ラストの久保明がこれ見よがし過ぎて笑ってしまう。

緯度0大作戦(1969年製作の映画)

3.0

グリホン・大ネズミ・コウモリ人間…怪獣図鑑の後ろの方に載っている3軍怪獣たちに会える。
静止画ではそれなりに見えたグリホンだが、動いているところはぬいぐるみにしか見えなくてガッカリした思い出。

特撮
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小さな目撃者(1970年製作の映画)

2.7

大統領暗殺を目撃した男の子を巡るサスペンス・スリラー。
少年の話を大人は判ってくれないため、どんどん被害は広がっていく。

お祖父ちゃんは有能だが、姉のスーザン・ジョージとその彼氏が役立たず過ぎてイラ
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ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー(1974年製作の映画)

3.0

いかにも70年代な映像とキャストは悪くないが、それだけでもある。
作家たちによる同時多発的な革命がニューシネマだったが、この映画からはスタイルの模倣しか感じられず。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.5

その後拗らせ映画マニアになってから「岩井俊二?ケッ」みたいな態度を装ってしまったが、まさに中学時代この映画を友達と観たときは「俺たちの世界がある!」と感銘を受けていた。
(よく考えたらこれ以外観てない
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暴力教室(1955年製作の映画)

3.7

多国籍に分断された教室内。非協力的な職員室。
『フリーダム・ライターズ』ってほとんどコレのリメイクに近いな。
そういう映画の不良生徒役にシドニー・ポワチエがいるというのも運命的。
(本作のオチは現代だ
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夫婦秘戯くらべ(1976年製作の映画)

3.4

不能に悩む中丸新将が、宮下順子と小松方正の夫婦セックスを覗き見ることでそれを克服しようとする喜劇。
小松方正のちゃんとしたセックスシーンは珍しいかも。
宮下順子との泡プレイがエロい。
それにしても、E
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.3

ジェームズ・マンゴールド、全面的な支持はできない監督だがこれは悪くなかった。
ウーピー・ゴールドバーグ先生が患者たちをまとめ上げる…みたいな展開ではなく、あくまで少女たちが影響し合うというのが良い。
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ピンクのカーテン3(1983年製作の映画)

3.0

3作目ともなるとレビューもガクンと少ないが、物語もいよいよ佳境。
原作漫画同様に兄妹は一線を越え、そして並行する近親相姦兄妹も本格的に登場。
原作では、直子とその兄が強烈過ぎて続編漫画『ピンクのカーテ
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