クリンクルさんの映画レビュー・感想・評価

クリンクル

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プリシラ(2023年製作の映画)

2.0

このタイプの映画を酷評するのは気が引けるのだけれどほんと申し訳ない、クッソつまらなかったです...

『マリーアントワネット』で人間としての王妃を、『ビガイルド』で『白い肌の異常な夜』を女性視点で描い
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.9

いつぶりだろうか
久々に心の底から面白いと思える日本映画に出会った

若松孝二、もちろん知ってる
足立正生、荒井晴彦、森達也も知ってる
しかし井上淳一、誰だ?

監督が交代した続編が碌なことにはならな
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

超良い!

ブレードランナーから新作は毎回IMAX初日で観に行くも世間の評判とは相反してガッカリして帰ることが定番となってしまった自分にとってのドゥニ・ヴィルヌーヴ

『メッセージ』では原作の超個人的
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

いつからハリウッドは道路を濡らさなくなったのか?
冒頭からサイレンで反射して光る地面の画の強さに釘付け
そこから明かされる謎の人物ドッグマンの過去
こういう過去を語っていく映画って「おいこの映画いつ現
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Here(2023年製作の映画)

5.0

映画を観ているとき(新作を観る時は特に)〜のオマージュだとか、〜は〜の手法だとか、もしかして自分が観ているのは過去作られたモノに近づくために行われている無意味な反復過ぎず、かつて以上の感動を映画から味>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

原作で文章による仕掛けがある以上は映画用に脚色しなくてはならないけども、原作のフェミニズム部分を抜き出して物語を広げたのは正解だと思う

しかし、それによって抜け落ちてしまったものも多分にある
映像的
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

4.0

『七人の侍』meets『用心棒』meets『銃夢』

本家スターウォーズが(『マンダロリアン』は別として)スターウォーズを参考にスターウォーズを作っていることを危惧している身としては、かつてルーカスが
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

2.5

手段と目的が混同してる…?

スプリット・スクリーン、画面分割がそもそも苦手、デパルマは好きだけどそのシーンはどうしても好きになれない
それでも手法としては同時に起きたことを見せるという点で『ジャッキ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

1.8

試写で観ておいてこんなこと書くのは気が引けるとこもあるけどフィルマークスの招待ではないので…

言っちゃいます、クッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッソつまんなかったです…

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宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

4.0

オカルトUFO中国映画という情報だけで観に行ったので超変な映画を期待していたんですが、いい意味でも悪い意味でも裏切られました
ある意味で中国版『カメラを止めるな』でした(劇中劇でした!ということではな
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

まあスコセッシ好きを飛び越えてスコセッシ教徒(塚本晋也監督が開祖)なので褒めないわけがない

っという冗談は置いておいて、過去の名作は勿論、新作も毎回傑作を撮ってしまうので教徒にならざるを得ないです。
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.8

正直、ジョンウィックシリーズもキアヌもチャドスタエルスキ監督も嘗めてたところがあったんですがごめんなさい。

超超超面白かったです…


1作目で普段運動してなさそうなロシアンマフィアボスにすら苦戦し
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.7

カワバンガァ!!

スーファミのゲームもアニメもそんなに観た記憶はないんだけど何故かそれぞれの得物も名前も覚えてたりするミュータントタートルズ(劇場のピンズもかわいくて買った)

使用楽曲のセンスも良
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

5.0

『タンジェリン』はめちゃくちゃ好きな映画だった
では『フロリダ・プロジェクト』はどうだったか、たしかに滅茶苦茶良い映画ではあったけれど前作の持っていた輝きは失われたように思えてしまった
『タンジェリン
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

5.0

上も下も右も左も、どこ見渡しても同じ様なやつが同じ様な奴と連んで絶対交わらない現代に贈る100年前のイニシェリン島。
優しさはおろか、衝突すらしない今こそ必要な映画かもしれない。

自分は『ハングオー
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

2.5

うーん…

自分的には原作スラムダンクの魅力の一つは良い意味で軽くてドライなところだと思っていたんだけど、この映画は重くてウェッティーすぎる!
ゴリが河田を相手にして自信を喪失したときに解決の糸口を見
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

5.0

この映画の価値観に乗って興奮して映画鑑賞するのもある種の楽しみ方ではあるけれど、コレは気狂いすぎる時代とその土地の狂った考えを信じてる救いようのない人々の話だよ!とは言っておきたい
自身の妄想に囚われ
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RRR(2022年製作の映画)

3.5

めちゃくちゃ楽しかった
特にあのダンスシーンはこれに勝る映像体験はないんじゃないかってぐらい興奮したし、ここで提示される平和の形にも涙が出るほど感動した

しかし、終盤に差し掛かるにつれて段々と居心地
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

『ゲット・アウト』も『アス』も凄い映画で面白かったけれど「彼ら」の映画感は否めなかった

しかし、これは「俺」の映画だ!
何も考えず見ても『宇宙戦争』のように興奮し恐怖できるエンターテインメントだし、
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激怒(2022年製作の映画)

2.3

オープニングクレジットはカッコ良かったし音楽も良くて、前半は「おっ、いけんじゃん」なんて思ってたけどアメリカに行く辺りから不穏に

前半はどこに連れていかれるかわからないライド感があったけれど、それ以
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

1.2

酷すぎてダメなところを一つ取り出して批判することが困難なぐらいの作品

アサイラムに予算100億円ぐらい渡して作らせたんじゃないかと疑うレベル

女神の継承(2021年製作の映画)

4.8

入念に練った計画は成功するものだと、いやちょっと失敗しても「Don't think.Just Do」でやってくれる筈だと思ってた。しかし…

そう、〝逆〟トップガンマーヴェリックのような映画だった
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

まず言いたいのは自分はかなりのワンピースファン、そしてそれ以上に映画ファン

観る前に懸念してたのは楽曲数から予想されるようにadoのジュークボックス映画になってるんじゃないか?ってこと
その嫌な予感
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

5.0

前作『女子高生に殺されたい』は「女子高生を性的なものとして描きたい!」「猟奇的な女子高生を観たい!」という欲望を逆算から作った言い訳のような映画で嫌いだったんだけれども本作は驚くほど良かった、良すぎた>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

5.0

ニコラスケイジ主演で珍しく高評価!って情報だけ聞きつけてで鑑賞

最初は豚版ジョンウィック?豚版ビューティフルデイ?微妙だなぁ…なんて思いながら観ていたけれども思わぬところに連れてこられて思いがけず落
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

1.5

クッソクッソクッッッッッッッッッソつまらなかった
グリーンバックの血の通ってない空虚な映画
狙いまくったギャグが滑り倒してるうえに何度も繰り返されて悲惨

真面目にやった結果めちゃくちゃ面白いことにな
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

2.5

社会問題を見事に戯画化して魅せた本作


いや、それ本当に出来てる?
『パラサイト』のように現実の格差社会を映し出してる?
『懲罰大陸USA』のようにフィクションを使って現実のこと以上に暴力について語
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夜を走る(2021年製作の映画)

5.0

やっと日本の閉塞感、生き辛さというか最早地獄と言ったほうがいいんじゃないかという現在を映像化してくれたなあという感じ

経済は失われた30年に突入しおそらくはあと何十年と失われるだろうし、地震をはじめ
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オルメイヤーの阿房宮(2011年製作の映画)

4.5

うるせぇ!!!
その後すぐに妻にうるさいとか注意するけどうるせえのはてめえだよ!
突然大声出すやつはうぜえ!ということをこれでもかとわからせてくれる
スクリーンの向こうに行けるならブン殴りに行きたいぐ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

もしかして自分は映画館でハリウッド大作を観たことがなかったんじゃないか?
そう思わせてくれるほどの高揚感、興奮、感動…

映画館で映画を観るということはこんなに素晴らしいのか、いや生きてるということは
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.8

サプライズ偏重のフェーズは終わり、映画を観る喜びが再び


前回のスパイダーマンに心底ガッカリしたのは、その喜びって本当に映画を観て感じたことなの?という疑問があったから
試写で観た際の歓声と拍手には
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

家族ドラマを撮らせたらマイクミルズの右に出るものはいないんじゃないか?
あまり比べたくないが、他の家族ドラマが全て表面的に感じるほどスタート地点からキャラクターたちの既に持っているものが違うし、恐らく
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

2.0

自分の考えは大体作り手側と同じ方向だと思うが別に映画として面白くはない

作り手側のシニカルさは本国ルーマニアではこの国で受け取る以上のものがあるのだろうけれど、残念ながら響いてこなかった
『ドント・
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インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

5.0

まあ本当に凄すぎる映画
CG全盛の時代に映像を見て驚くなんてことはほとんどなくなったけど、あの一連のシーンにはその場で叫んで拍手したくなるぐらい驚愕し感動した
パンフレットにも書いてあるような配給立場
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.5

自分がハリーポッターシリーズファンでないから深〜い設定に気づけてないだけかも知れない
しかし、何もかもが下手くそで機能してなくないか???

「ノープランで行く」このセリフは映画に対しての免罪符なのか
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パリ13区(2021年製作の映画)

5.0

正直言って好きなタイプの映画ではない
セックスしまくりで自分とはあまりに程遠い世界だし、なんならそれについて興味すらない
しかし、この多幸感はなんだろう?

「自分はこのために生きてるんだ」とか、「も
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