クリンクルさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

クリンクル

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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

5.0

ドッグヴィル、マンダレイで使っていたデヴィッドボウイのyoung americansから最終曲fameを使った予告編を見て、「この予告作った人センスあるなぁ」と思っていたらアニメーションもヒトラーもメ>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

5.0

恐らくエンドゲームと並行してかそれほど時を経ず撮影された筈だが、その反応すら見通して作られた本作にアッパレ
オープニングで揶揄するようなアメコミ映画に熱狂的な観客に対して「ちょっと待った」という声をあ
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

2.3

無味無臭。
感動も落胆もない
ただただ平坦で何も心動かされない
口に入れて味のしないものは不味いものよりも酷い
記憶にも残らないし作り手の意図も受け取れない

登場人物がどんなキャラクターなのか、何を
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.8

カメ止めの二匹目のドジョウを狙ったような宣伝を見かけたので絶対乗るまいと思ってスルーするつもりだったけれども、近所の映画館で見たことないほど最速で上映が終わるということで逆に興味を持って鑑賞

世間ほ
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前評判とMCUほどコントロールできてないX-MENシリーズということであまり期待はしていなかったけれど、かなり面白かった

前作ではマグニートーのエピソード以外では忌み嫌われる者としてミュータントとい
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.5

ゴジラが地球の味方、ギドラは侵略者。
ゴジラに息子を殺され憎む父、ゴジラのやったことには意味があると考え行動する母とその娘。

って作品の構図は滅茶苦茶好きだし、母の考えはぶっ飛んでる良識人的で面白か
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.5

渡辺謙もヒロインも話にまったく必要ないし、なんだこの映画

っと思っていたがそれが良い
ポケモンが実写化してるって喜びと可愛さだけで何時間でも見てられる
子供の頃図鑑で見て知っていた動物たちを初めて動
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.0

正直に言って良作ヒューマンドラマのレベルだった
この設定が特別だったという人には心に残る一本にはなりそうだけれども自分含む日本人にとっては既視感がありすぎる映画なんじゃないかなあ、と思う

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

5.0

『タクシードライバー』も『キングオブコメディ』も主人公の頭はイかれてるので引き合いに出すのはちょっと違うかな と
というのも今作主人公は至って常識人
次第に正気じゃなくなってくるけども

しかし、
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

5.0

評価の割に日本で殆どの作品が鑑賞できないクレール・ドゥニ
ロバートパティソン主演ということで初劇場公開作品なのかな?


宇宙船舞台で赤ちゃんが登場するという異様さ
赤ちゃんと言えど陰部が映ることにも
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作サノスの勝利は納得のいくものだった
最愛の娘を失ってでも生命の未来のために個人の感情抜きにランダムに命の選別をしたサノス
一方アベンジャーズはサノスの野望を阻止するために仲間を殺そうとしたり、感情
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

5.0

実話がベースになっているという事だが、話は実に寓話的だ
物語として一応の結末も悪役がコケにされ、罰を受けてスカっとするものになってる

だが、待ってくれ目を覚まして欲しい
現実にはKKKを非難しない大
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

MCUで悪者として登場してるロナンとその部下が仲間としている時点でサスペンスになっているかは疑問だが、一人でパワーバランスを崩壊させる強すぎるヒーローを描くのにこの舞台設定は大正解だった
付いた陣営が
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.9

映像の洪水。
コミックと3Dの今まで観たことのない映像の融合には『マッドマックス』以来の多幸感に浸れた
レゴムービーコンビプロデュースだけあって乱造されたスパイダーマンシリーズをメタ的に描き、サム・ラ
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バンブルビー(2018年製作の映画)

4.0

トランスフォーマーシリーズとしては間違いなく最高傑作
でも、青春映画としては…

これでも薄めているとは思うのだけれども、正直言ってトランスフォーマーシリーズであることが雑味だった
地球の話は面白いの
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運び屋(2018年製作の映画)

4.9

近年のイーストウッド監督作はJエドガーを最後に「どうしちまったんだよイーストウッド!」っと言いたくなるほど、以前にあった上質な空気感、作品を俯瞰するイーストウッドの視点が欠落しているように感じていた>>続きを読む

トリプル・フロンティア(2019年製作の映画)

4.8

JCチャンダー監督の『オール・イズ・ロスト』と『アメリカンドリーマー』が狂おしいほど好きなので、楽しみに待っていました

しかし、あらすじを読んで正直「バカっぽい・・・」と思ってしまった

と、期待値
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ダンボ(2019年製作の映画)

2.8

『ダンボ』ジャパンプレミア
Filmarks 様に招待して頂きました
米公開前に招待して頂いてとても幸運なことで気が引けるけども正直な気持ちを書きます

同族の象から嫌われ、人間からは酷い扱い、更に
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グリーンブック(2018年製作の映画)

2.5

久々にレビューを書きたくなった
『招かれざる客』のような好かれる黒人像映画、白人のヒーロー映画だという批判もあるようだが、自分はそうは思わない
この映画はヒューマンドラマでもなく、反差別映画でも道徳映
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

キュアロンが監督脚本だけでなく、撮影を自身でやるほどの思いがある作品
ほぼ全編パンですべてにピントがあったカメラは、ゆったりと横方向に動くか、または止まっている
高さもせいぜい人の目線程度で、上がった
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.5

刑務所でボクシングものだが、プリズンブレイクやロッキーのような爽快さはほとんどない
主人公はヤク中でかなりのクズだ
ヘロインのために人を殴ったり、仲間を売ってまで自分を守ろうとするような人間だ
しかし
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くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

2.5

部屋が雪国に繋がってるなんてどこのナルニヤ国物語だよって思っちゃうぐらい映画全体が既視感満載でなんの驚きもなくて前半は苦痛なほど退屈
親の喪失というテーマもキャラクターの魅力がなさすぎて一切心に響いて
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

5.0

完全にテーマらしいテーマ、主人公らしい主人公なしにストーリーが進むのだが、それでもメチャクチャ面白い
ポスターにもなってる吊り橋のシーンまでストーリーらしいストーリーもほぼないが、映画を観ていることす
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画だと期待して観るとガッカリするかも
サスペンス寄りのヒューマンドラマ
ジェフ・ニコルズ監督の『テイク・シェルター』のように遺伝、あるいは親から影響してかの統合失調症etc?のお話
自分と同じ
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.5

魔法を使えない人間を同じ種族だと思わないほどの差別主義者vs動物を尊敬して接する主人公

って構図は熱くて興奮するんだけどそれをちゃんと描けていたかは疑問
まず、物語全体で主人公たちグループの影が薄す
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

4.5

海外レビューの高さとは裏腹に公開規模が異様に少なくて疑問だったが、これは納得
登場人物が悪夢を見るという描写があるにもかかわらず、映画が悪夢そのもの
悪魔的につまらないという意味ではなくて、全編血塗れ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.5

PCで物語が展開して主人公が頭の良いアジア系なので見始めたときは、計算された緻密な映画だと思っていた
しかし、サスペンスの結末は割とリアリティがなくてぶっ飛んでいた
PCの画面上で展開するという窮屈さ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.0

うーん、音楽パフォーマンスシーンには興奮したし涙が出るほどだったけど、それが映画的な感動かと言うと違う
それはクイーンの楽曲やラミ・マレックの見事な演技による高揚感であって、あの部分だけ切り取って音楽
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

5.0

公開日に鑑賞してから大分咀嚼に時間がかかってしまったがやはりこの映画は傑作だ

というのもラストに拍子抜けや物足りなさを正直感じてしまったからだ
しかしそれは監督が意図したもので、世界の全てを私たちは
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

仰々しいポスターやキャッチコピーとは裏腹に完全にゾンビランドの監督の映画だった
ブラックや不謹慎な笑いが随所に詰め込まれてきて作中の命の扱い以上に話が軽い
MCU、デッドプールにさえ重さを感じるように
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.5

フィルマークス試写にて

ミスターインクレディブルの直後から始まる続編
前作同様アクション満載で笑えてキャラクターもかわいくて最高におもしろい映画

しかし、正直それ以上を期待してた
ディズニーピクサ
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菊とギロチン(2016年製作の映画)

3.8

今見るべき映画で作られるべきだったという声には完全に同意できるけれども、その思いを完全に昇華できるほどの作品ではなかった
まずそれは現代人の目線で完全に語られているということもあると思う
時々挟まれる
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

2.5

オギーの話ではなくそれを取り巻く人々の話にしたのは面白く、いわゆるお涙頂戴の感動ムービーにはなっていない

しかし、ラストで一気に冷めた
オギーを1人の人間として扱っていますよ!と喧伝するような作品に
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.5

海外誌で酷評されるほどの作品ではなかったけれどやっぱり薄い
初代のオマージュと引き継がれるテーマは良かったけれど、前作の疑似家族の関係の薄さ同様にテーマに深みを生むはずの主人公二人の抱えている罪とその
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

是枝監督が『誰も知らない』から命題的に常に描いてきたテーマの終着点がこの作品かもしれない
家族から、社会から見放された人間たちが疑似家族を形成する今作は『三度目の殺人』以上に寓話的で明らかなフィクショ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

2.0

前作は映画としての骨子がしっかりしていたのでデッドプールがハチャメチャなキャラクターでも物語がヘンテコになることはなかったが、今回は悪い意味でめちゃくちゃ
これじゃあ映画という世界から外れたことで面白
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