すんまさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

すんま

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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.2

姿が見えないけど触れる不思議。霊かなって思ったけどそうではなくて、まさに“ソレ”。うつされた自分以外、誰にもソレが見えない。自分にしか見えない恐怖ってどれくらいのものかな。信じてもらえても仲間には見え>>続きを読む

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.8

高校卒業後、社会に出た若者たち。想像より現代社会は厳しい。家賃を払うために仕事をする日々。好きな道を進み、好きなことをして自分らしく生きることって何だろう。世間では素晴らしい仕事でもやりがいがあるかは>>続きを読む

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.7

夢への挑戦。失敗を恐れ、折角のチャンスも棒に振ろうのする。若い頃はコネって嫌悪でしかなかったけど、大人になった今だとそれも一つの道だと思える。でも自分の力で進みたいアレックスの気持ちも痛いほどわかる。>>続きを読む

プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角(1986年製作の映画)

3.8

行かないと、人生に何か足りなくなるというプロム。青春時代の思い出を誰と作るかも重要。同級生たちの目を気にする気持ちもわかる。その中で自分を信じる人を信じると、しっかり意見を言える魅力的なアンディをはじ>>続きを読む

ボヴァリー夫人とパン屋(2014年製作の映画)

3.6

ジェマに惹かれるマルタン。彼だけが小説の結末を知る。観察や妨害する姿が可笑しい。小説のエマと隣人のジェマの違いとは。現実的だけどセクシーで自由奔放な彼女は皆に愛されていた。最後も悲観的より爽やかに感じ>>続きを読む

ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)

3.2

結婚に夢を見ていたエマ。医者で平凡な男に退屈な毎日。何かを待つ彼女の愚かな行動。そして罪悪感を失う。彼女は理想を語り彼らは現実を語る。退屈だから愛を求めて依存する。「君には貸せない」…それが彼女。自分>>続きを読む

ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)

3.7

進む道の結末が失敗すると嘆くグザヴィエ。人生は単純ではなく複雑で予測不能。哲学者の「人生とは刺繍だー…」とあの人の「複雑なのが普通」の言葉。刺繍のように若い頃は綺麗な表しか見えなくても裏を見たら絡まっ>>続きを読む

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年製作の映画)

3.7

歌を好きになった少年ジョニー。聖書より賛美歌を。ある人の死により父親との溝はさらに深まる。成功するも転落し、ようやく自身のトラウマと対面。いい子の兄と兄を愛した父。認めてもらおうと意識してるのが切ない>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

地球の5つの都市。タクシー運転手と客の交流。どの物語も下車後が気になる。アキが言うようにキビしい世の中だけど、また朝が来て1日が始まり夜になり1日が終わる。日常的な生活で出会う対照的な両者。人種、国が>>続きを読む

メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

3.7

メリーに恋する男たちは自分に自信がない。だから出会いの瞬間すらも偶然を装うため、嘘を仕込む。嘘が何重にもなり後戻りができない。対するメリーはそんな男たちが好きではないけど、見た目で判断しない彼女は騙さ>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.8

虚栄の世界。まともな幼少期を過ごせなかった彼が15歳になり、同じ年の子たち以上の経験をし成長する。大人たちの自由すぎる情事やドラッグ、葛藤や苦悩を目の当たりにする。音楽・ロックを愛しすぎると傷つくのは>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.7

正しい努力で改善される状況を、間違った努力でもっと悪化させる。若く無知で無謀、ある意味純粋。進む道が一つなくなれば絶望。簡単に薬物に手を出す理由がやけにリアルで、なんて弱い人たちだろうと思った。普通に>>続きを読む

パリ、恋人たちの2日間(2007年製作の映画)

3.3

アメリカ人とフランス人。ミステリアスで白黒よりもグレーを選び、恋愛が自由なフランス人。白黒はっきりさせたいし過去の恋愛も知りたいと思うアメリカ人。国によって文化が違うように恋愛観も違うことがよくわかる>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.8

弱い者にはやたら強くなる。第一印象最悪。異常なビリーの父母。運悪く巻き込まれるも逃げないレイラ。二人の関係の変化。モーテルで距離が近くなり戸惑うビリー。背中を丸めて包み込まれるビリーを見たとき、虚勢を>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.7

質素な生活を送る敏腕会計士クリスチャン。スーツの上からでもわかる体格の良さ、冷静沈着で天才的な頭脳を持つ彼だが、周りと会話が噛み合わない。高機能自閉症。個性的な彼のストーリーも並行して明るみになるクリ>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.0

ディズニープリンセスで一番大好きなベル。もちろん美女と野獣、作品そのものも大好き。ストーリーもキャストも名曲の数々も素晴らしい!結末を知ってても十分楽しめたし、感動した。外面の美ではなく内面の美を。外>>続きを読む

ドッグヴィル(2003年製作の映画)

3.7

美しい女性グレース。町の人々の本能が剥き出しに。しかも無自覚で罪悪感もない。個人の価値観で善が悪に、悪が善に。人間が弱い、傲慢だからと本能に従うことを許せるか?パパのいう規範も大切。美しい町にいる人々>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

専門家がゴジラを解明するのに意見交換、政治家が法律を制定したり、会議のシーンが多くても全然飽きない。ゴジラの破壊も迫力あった。自衛隊の自主防衛を初めて発動、しかも生物に対して。これが生物でなく災害なら>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

スーツを着たクセのある男たち。小さな疑惑の芽。どんどん繋がり暴走していく。欲望が剥き出し。他人を信じない男が信じたもの。予測できないラストで力なく崩れたときの彼の気持ちが痛いほど伝わる。流血シーンも多>>続きを読む

アポロ13(1995年製作の映画)

3.7

月へ降り立つという夢。何度も訓練を重ね、いざ飛び立つもトラブル。呼吸、温度、食料、排泄…どれも生きていく上で必要なことだけど、それが全て機能するかわからないのが宇宙。宇宙飛行士たち、地球の人たち、全員>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

3.8

文才に才能のあるクロードを伸ばしたい一心だったジェルマン。クロードとある家族の交流。作文はいつしか小説になり、想像か真実か境目がわからなくなる。ジェルマンは彼に操られ呑まれていき指導者としての枠を超え>>続きを読む

P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

3.8

当たり前にいる人を失う喪失感。喧嘩の内容を思い出し、もっと伝える言葉があったと後悔。自分、母親、仕事、友人、全てが嫌になる。彼の手紙に導かれ、立ち止まっては泣いたり、思い出を振り返ったり、徐々に普通を>>続きを読む

ライジング・フィアー(2016年製作の映画)

3.4

誰かを信じるのは簡単ではないけど、少しでも信じていたら、事件に違和感を持ってくれてたら、被害は少なかった。はたして誰が裏切り者か。FBIがろくに調べもせずに電気ショックしたのには悪い意味で笑えた。1人>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

格式高い高級ホテルのコンシェルジュ、グスタヴ。一流の彼はいつ、どんな時でも紳士でマイペース。突然怒ったり起伏も激しいけど、自分の無礼はきちんと謝罪する正直な人。ロビーボーイのゼロは保護者兼師匠であり友>>続きを読む

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.7

鐵造の夢は目先ではなく、日本の将来を見据えている。同業者に妨害されても、やり方が汚いと言われても、我が道をいく。嫌な仕事も進んでする。敗戦した日本を復興させるため尽力する姿は男性の方が共感できそう。仲>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.8

赤ちゃんの感情はヨロコビのみ。成長してカナシミやイカリ、ムカムカ、ビビリが増える。性格にも色んな形がある。怒りや苛立ち、恐怖が無く、全てが喜びってどんな人生になるか。時にはかなしみを共感し励まし合うこ>>続きを読む

RENT/レント(2005年製作の映画)

3.9

貧困や病を抱える人々。去年の家賃すら払えない。でも彼らが歌う姿は明るく、力強くて真っ直ぐで、笑顔が絶えない。かけがえのない友の死。「52万5600分、貴重な瞬間。人生の1年をどうやって測る?」エイズに>>続きを読む

デザート・フラワー(2009年製作の映画)

3.8

ソマリアの遊牧民族だった少女が、スーパーモデルへと転身した実話。モデルとなった彼女の華やかさの裏にある、幼少期の悲痛な経験。それが彼女の生まれた世界。小さな世界を飛び出し、知った世界と故郷との違和感。>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

1人の夢が2人の夢になった。嫌いなものが好きになった。今まで雑音に掻き消されていたジャズが耳に届くようになった。でも夢と現実は違う。選択の瞬間、何を選ぶか。ラストの微笑み、その後の切ない顔。自分が望ん>>続きを読む

TOMORROW パーマネントライフを探して(2015年製作の映画)

3.8

人類が滅亡する恐れがある…。それは遠くない未来。食、エネルギー、お金、、悩みは尽きない。みんながよりよく過ごせるには、何が必要か。自分たちには何ができるか。世界中の人々が自分たちにできることを自分たち>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

3.8

ポール捜査官のジレンマ。正義の下で悪人を裁く彼らを逮捕するのが仕事なのに、と。ポールの倫理観は揺らぐ。神の啓示を受けた兄弟の気持ちを理解しつつ、神父に助言を求め、その言葉で決意したポールはこれから神を>>続きを読む

沈黙のアフガン(2016年製作の映画)

2.5

なかなか救出されないジェイクたち。ツッコミどころ満載な銃撃戦を間にはさみ、ヴァスケズはジェイクたちを救出しに敵地へ戻る。あの小さな爆弾を一発で狙えたなら、もっと大きな標的(敵の兵士)なんて容易いはず。>>続きを読む

ブロークン・イングリッシュ(2007年製作の映画)

3.3

美人で魅力的なのに男と縁がないノラ。愛し愛される男性と出会えたと思っても失敗する。私の欠点が何かと嘆くノラ。欠点はないのに、焦っては不安になる。歳を重ねるほどロマンチックな台詞も素直に喜べなくなる。で>>続きを読む

ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)

3.5

恋人の生死が決まる20分間。最初はローラ、次はマニ、そして3度目の正直。バッドエンドから走馬灯のあと、また最初から始まる。同じ時間軸を走るローラだけど、足を引っ掛けられてこけたその数秒が、その後の結果>>続きを読む

ソードフィッシュ(2001年製作の映画)

3.7

思い込みがもたらす効果。ほんの少しの情報で操作される。最近の映画はハッピーエンドでつまらないといったガブリエル。そんなガブリエルの発言や幽霊、ジンジャーの存在…。張り巡らせていた罠に引っかかったのは、>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.8

家族や友人と過ごした幸せな日が、一気に崩れ去る。警察がきた原因は“喧嘩騒動”。足を洗っても、過去はなくならない。恨みを買っていても、その恨みがいつ返ってくるかは分からない。彼の人生が元々“普通”であっ>>続きを読む