chitchipapaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

3.4

難しい内容ですが、むしろ内容を無理に理解しようとあがくと更に深みに填まってしまうような作品です。死を迎えようとしている老人の、脳裏に走馬燈のように甦る様々な人生の出来事を、我々が覗き込んでいるというこ>>続きを読む

アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.5

BS12を録画しての鑑賞。正体不明の麻薬元締めを追う警察の麻薬取締官の活躍を描いた作品ですが、主役は追われる側のデンゼル・ワシントンで、準主役が追う側のラッセル・クロウです。
この手のギャング、マフィ
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リオの男(1964年製作の映画)

3.2

BS日テレを録画しての鑑賞。
1964年当時としてはジャンポール·ベルモンドの身体を張ったアクションはそれなりにインパクトがあったでしょう。それと彼は本当によく走り泳いでいましたね。今ならトム·クルー
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フリー・ウィリー3(1997年製作の映画)

3.5

自然保護活動の児童向け教育にもってこいの映画です。前2作同様に美しい海洋の情景にも観ていて心が癒されますね。
気になったのは、密漁者がシャチを狩る理由に日本人がそれを食するからとの表現がありましたが、
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ジェロニモ(1993年製作の映画)

3.8

NHK BS-Premiumを録画しての鑑賞。西部劇ファンの自分にとって、また一つ印象に残る良質な作品に出会いました。
一括りに“西部劇”と言っても、ジョン·フォード監督やジョン·ウェイン等が活躍した
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いのちの停車場(2021年製作の映画)

3.4

主演の吉永小百合を初めとしてベテラン俳優では西田敏行、中堅どころの柳葉敏郎、若手売れっ子俳優の広瀬すずや松坂桃李といったそうそうたる顔ぶれを惜し気もなく投入した医療系人間ドラマですが、監督の意図するも>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.8

月面裏側の資源掘削基地に一人駐在する男の物語。待ちに待った3年契約満了の2週間前にトラブルが起こり、予想もしていなかったとんでもない展開に進んでいきます。
SFサスペンスなのでネタバレ厳禁!
星に取り
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リピーテッド(2014年製作の映画)

3.4

ニコール・キッドマンとコリン・ファースの共演が珍しいスリラーテイストのサスペンス映画で、それ故にネタバレ厳禁です。
中身や結論には触れられないので、インパクトがあったのが「ニコール・キッドマンのブルー
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栄光のランナー 1936ベルリン(2016年製作の映画)

3.7

NHKBS-Premiumを録画しての鑑賞。史実に基づくストーリーなので説得力があるとともに、競技大会の結果が判っているのに画面を観ながらハラハラさせる作画が上手いと感じました。
いずれにしてもオリ
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特攻大作戦(1967年製作の映画)

3.7

NHK BS-Premiumを録画しての鑑賞。いやー、1960年代の戦争アクション映画は味があって良いですね。
ドンパチ派手な演出よりもユーモアや権威に楯突く痛快さに心地よささえ感じてしまいます。
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愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

3.4

聾学校の講師とそこで働く聾唖者の女性が葛藤の末に結ばれる異色のラブストーリーです。
主演の女性を勤めたのは役柄同様聾唖者のマーリー·マトリンで、当作品が映画初演でありながらアカデミー主演女優賞を史上最
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クヒオ大佐(2009年製作の映画)

3.0

実在の人物の実際にあった結婚詐欺事件を題材にした映画という事ですが、コメディー色は強くなく、むしろ不気味な空気感を感じました。
それと湾岸戦争に日本を何らかの形で引きずり込みたいアメリカと、卑屈な日本
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.4

ハリウッド映画でお馴染みのマフィアもの。しかも最後にはFBIに内通して仲間を売り、証人保護プログラムにすがって細々と生きた実在のマフィアの物語には新鮮味を感じませんでした。古くはチャールズ·ブロンソン>>続きを読む

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(2015年製作の映画)

3.7

実在の作家と彼の才能を見いだした編集者の、出会いから衝撃的な別れまでを描いた作品で、主役は編集者役のコリン・ファースですが、作家を演じたジュード・ロウとのダブル主演と言っても良いでしょう。
長編小説を
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.2

タランティーノ監督の名作と聞いていて、長らく観る機会を待ち望んでいましたが、いやー実に面白かったです!
オムニバス形式、しかも時間軸を前後バラバラに配して、ラストで縦糸と横糸が繋がるという斬新さが光り
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セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

3.7

大学生活を同じ寮で過ごした男4人女3人の仲良しグループが、卒業後に再会して様々な葛藤や恋に翻弄され、反駁しあいながら最後には友情と絆を取り戻す青春群像劇です。
セント·エルモは彼らが集うバーの名前です
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.5

ハリウッドのコメディーとしては品性ある描き方に好感が持てました。
女性の魅力は外見ではなく中身、自分らしさに自信を持ってポジティブに生きれば自ずから幸せはやってくるといういかにも俗っぽいストーリーです
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アニーよ銃をとれ(1950年製作の映画)

3.6

実在したワイルド·ウェスト·ショーとこれまた実在の女性アニー·オークリーを題材にした有名なミュージカル映画で、主役のアニー役は当初ジュディ·ガーランドでしたが、監督との不仲や彼女の精神的問題からベティ>>続きを読む

バトルシップ(2012年製作の映画)

3.3

B級映画と割り切って観れば、それなりに楽しむことが出来ました。面白さはCGや特撮の質の高さとかではなく、むしろ退役軍人や戦艦ミズーリ号を引っ張り出して無敵のエイリアン軍と戦わせる逆転の発想です。
有名
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イースター・パレード(1948年製作の映画)

4.2

ジュディ·ガーランド26歳、フレッド·アステア49歳と、何と23もの歳の差の恋愛ミュージカルですが、何しろ2人のダンスと歌の上手さに惚れ惚れします。その上手さも、単に上手という次元でなく、とことんショ>>続きを読む

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.0

ロシアンルーレットのシーンが余りにも有名な反戦映画で、ベトナム戦争の悲惨さや狂気を描いた作品は「地獄の黙示録」や「プラトーン」など数多くある中で、私的には一番胸に突き刺さった作品です。観終わった後に暫>>続きを読む

未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.2

イギリスにおける女性参政権獲得運動の実話を題材にした社会派ドラマで、史実はドラマチックなのでしょうが映画の描き方としては脚本に工夫が足りないように感じました。
やはり「事実は小説より奇なり」の喩え通り
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.7

タランティーノ監督作品だけあって斬新なストーリーですが、荒唐無稽な脚本も光ります。クライマックスの映画館の場面は、緊張感が高まって画面に釘付けになりましたが、歴史とは異なる展開と結末なので、観る側も「>>続きを読む

ダウントン・アビー/新たなる時代へ(2022年製作の映画)

4.0

このシリーズの素晴らしさは、舞台であるイングランド北部の景観の美しさ、ダウントン・アビーの貴族邸宅の豪華さ、とりわけ伯爵一家だけでなく召し使い達の生活までも丁寧に描いていて、更には登場人物一人ひとりの>>続きを読む

眺めのいい部屋(1986年製作の映画)

3.4

緩慢で抑揚の無い物語の進行の中に随所で上品なユーモアが隠されていて、知らない内にその世界観に引き込まれています。1986年と古い作品ならではの時代感というか、熟成されたワインのような味わいがある作品で>>続きを読む

追跡(1947年製作の映画)

3.1

ロバート·ミッチャムが若いので駆け出しの頃かと思いきや、既に30歳の時の作品でした。変わったテイストの西部劇だなと思いながら観ていましたが、物語が進んでも今一つドラマチックさが盛り上がらないままヒロイ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.3

ジュラシック·パークシリーズのオールスターキャストが再集結して、わやわやの脱出劇を長々と演じますが、もはや我々観客サイドの勉強効果が先んじているので大方想定内の展開に思えてしまいました。
一応これにて
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.2

NHK BS-Premiumを録画しての鑑賞。ミッション·インポッシブルの名脇役サイモン·ペッグ主演のコメディー映画ということで期待しましたが、それ程の笑いは引き出してくれませんでした。
はっきり言っ
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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

3.8

1930年制作の戦争映画で、第一次世界大戦のフランス戦線を舞台にドイツ兵の視点から戦争の悲惨さと不条理を訴えています。アメリカ映画でありながらドイツ人監督でアメリカ兵が一人も登場しないという至って特異>>続きを読む

若草の頃(1944年製作の映画)

3.5

主役のジュディ·ガーランド目当てで鑑賞しましたが、末の妹役のマーガレット·オブライエンに完全に持っていかれましたね。
この作品の撮影当時、マーガレットはまだ7歳で、この5年後に『若草物語』の三女ベス役
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ザ・インターネット(1995年製作の映画)

3.3

コンピューターやインターネットを題材とした作品ですが、1995年製作の古い映画なので今観ると仕掛けが古臭く感じるのはしょうがないですね。しかし個人情報が簡単に他人と入れ代わったり、改竄される恐怖は昨今>>続きを読む

フック(1991年製作の映画)

3.3

劇中、パンナムの旅客機が登場したので思わず「懐かしい!」と叫んでしまいましたが、それもその筈今から32年も前の作品なんですね。
ティンカーベル役のジュリア·ロバーツが、まだあどけなさが残っていて可愛か
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スタア誕生(1954年製作の映画)

4.2

映画ファンを自認する遥か以前から『オズの魔法使い』とドロシー役ジュディ·ガーランドの大ファンであったので、この『スター誕生』は私にとって必見の作品でした。U-Nextで見付けてやっと観ることが出来まし>>続きを読む

いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

3.7

原作『分別と多感』の作者ジェーン·オースチンを主人公とした映画『ジェイン·オースティン 秘められた恋』を観た後に、繋がりを確認したくて当作品を鑑賞しました。
作者の予告通りにハッピーエンドで良かったで
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ジェイン・オースティン 秘められた恋(2007年製作の映画)

3.5

19世紀初頭、日本で言えば江戸幕府末期のイギリスの片田舎を舞台にして、中流家庭の女性の婚活を題材にしているのが興味深い作品です。
主人公は題名そのものの女流作家“ジェーン·オースチン”、日本なら時代は
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ある男(2022年製作の映画)

3.6

サスペンスタッチの重厚なストーリーで、上質な脚本の下演技派揃いの俳優陣が観客をグイグイ物語の中に引き込んでいきます。
全編に亘り差別やヘイトに対する問題提起がされていて、石川慶監督の強い意思が見て取れ
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