chitchipapaさんの映画レビュー・感想・評価

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マローダーズ 襲撃者(2016年製作の映画)

3.0

ストーリーの主題と伏線の分かり難さ、主役であるFBI捜査官の個人的な苦悩(奥さんの死)とこの事件との関係性など、余りに縦糸·横糸が絡まり過ぎて頭の整理がつかないままにラストの舞台メキシコに行き着いてし>>続きを読む

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.7

約1時間20分の作品ながら、フランス映画らしいゆったりとして濃厚なタッチの展開にどっぷり引きずり込まれました。
ラストがどうなるのか?特別なオチがあるのか?フランス映画故に安易なハッピーエンドにはなら
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コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.4

史実に基づくストーリーということですが、今から150年近くも前の事となればどこまでが事実でどこからが脚色かは観ていて分かりません。であるならば、映画として見せる(魅せる)ストーリー展開に期待したいとこ>>続きを読む

砦のガンベルト(1967年製作の映画)

3.1

NHK BS-Premiumを録画しての鑑賞。主演のロッド·テイラーがロビン·ウィリアムズにそっくりだなあと終始思いながら観ていました。
余り有名でない作品なので興味がありましたが、西部劇としては不完
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.2

やはりピーター·ラビットは田舎が舞台でないとその本来の味が出ませんね。無理やり第一作目の路線から脱却を図ろうとしてドツボにはまってしまったようですが、この手の童話は永遠のマンネリズムが心地良いものです>>続きを読む

虹をつかむ男 南国奮斗篇(1997年製作の映画)

3.2

『釣りバカ日誌』と『フーテンの寅さん』を足して2で割って、それに『北の家族』のキャストを足して、最後に更に3で割り戻すといった感じです。その答えは“ごった煮”で、インパクトに欠ける作品になってしまいま>>続きを読む

21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.1

2019年の公開以来鑑賞の機会を待っていましたが、ようやく昼のロードショーで放映されたので満を持して鑑賞しました。期待が大きかっただけに、落胆の度合いも大きいという残念な結果に終わりました。
警察モノ
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あかね空(2006年製作の映画)

3.5

昔の極道は堅気には手を出さないという義理人情に通じる所がありましたが、昨今のヤクザ、半グレは平気で市民に危害を加えますね。
内野聖陽は善良な市民(豆腐屋)と極道(賭場の親分)の二役を見事に演じ別けてい
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ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

3.6

2001年の9.11同時多発テロ発生直後、アメリカがタリバン掃討の為に12名の特殊部隊をアフガニスタン北部タリバン支配地域に派遣した極秘作戦を描いた作品で、史実に基づくだけに緊迫した戦闘場面の連続にハ>>続きを読む

カリートの道(1993年製作の映画)

3.7

演技派俳優アル·パチーノとショーン·ペンが夫々の存在感を遺憾なく発揮して、2時間20分を一気に観切ることができました。
堅気に成りたくても周囲がそれを許さず、堅気になれない中年ヤクザの悲しい宿命をアル
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アラン・ドロンのゾロ(1974年製作の映画)

3.4

怪傑ゾロの映画では様々な俳優がゾロ役を演じていて、アントニオ·バンデラスも有名ですが、私にとっては誰よりもアラン·ドロンのゾロが原点です。
観たのはまだ子供の頃ですが、甘いマスクに軽やかな身のこなしの
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.7

1940年代から70年代のアメリカ南部の街を舞台に、ユダヤ人の老婦と黒人の運転手との20年以上続いた交流を描いたヒューマンドラマですが、一言で“ハートウォーミング”という表現で片付けるのはうわべだけの>>続きを読む

遠い太鼓(1951年製作の映画)

3.5

先住民インディアンと騎兵隊の闘いを描く映画は所謂“西部劇”ですが、この作品の舞台が何と南部フロリダ半島という所が極めてユニークな西部劇?です。そういう意味では厳密には西部劇とは言えないかもしれません。>>続きを読む

ダウト 〜偽りの代償〜(2009年製作の映画)

3.5

知略と狡猾さに長けた上に刑事を見方につけたカリスマ検事の証拠捏造疑惑を暴くというテレビ記者の使命感や目的は理解できますが、よりによって裁判で自らが被疑者に成りすますというのは何とも現実離れしています。>>続きを読む

ティアーズ・オブ・ザ・サン(2003年製作の映画)

3.6

ブルース·ウィルスが前頭側頭型認知症と公表された直後のTV放映なので、アクション俳優としての彼の演技を目に焼き付けようと、思いを込めて鑑賞しました。
アフリカのジャングルを舞台に、アメリカ軍特殊部隊(
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救命艇(1944年製作の映画)

3.4

第二世界大戦終結間際の1944年公開のヒッチコックによるモノクロ映画で、Uボートに沈められた輸送船の生存者達が救命ボートという閉鎖空間で繰り広げる愛憎劇です。
極限状態に置かれた人間の性(さが)をヒッ
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胸に輝く星(1957年製作の映画)

3.8

ヘンリー・フォンダ主演の正統派西部劇ですが、人間ドラマとしてストーリー性もあって、なかなか良い味出ています。
悪役にリー·バン·クリーフも登場して、西部劇ファンには“美味しい作品”と言えますね。

さらばバルデス(1973年製作の映画)

3.6

BS日テレの正月映画を録画したままであったのを、ようやく鑑賞しました。
牧歌的でとても味のある作品で、観終わった後に余韻の残る良質な西部劇だと思います。
何をおいてもチャールズ·ブロンソンは西部劇が一
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闇の狩人(1979年製作の映画)

3.1

昭和の大スターを惜し気もなく投入した松竹時代劇ですが、重厚さと悠長さの紙一重の分かれ目という意味で悠長さが際立ってしまいました。メリハリの無い展開に2時間半の長尺が苦痛に思える時間帯もあり、このストー>>続きを読む

ミス・ポター(2006年製作の映画)

3.9

レネー・ゼルウィガーって味がある女優ですね。『ブリジット·ジョーンズの日記』でファンになりましたが、『シカゴ』や『ジュディー 虹の彼方に』でも難しい役柄を見事に演じ切っています。
どの作品でも孤独なが
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ウエスタン(1968年製作の映画)

3.3

BS日テレの放送では有に3時間は越えていて、途中に流れる悠長なメロディーと更にブロンソンの吹くハーモニカのこれまた意味不明の旋律に眠気をそそられました。
一体誰と誰が敵で、誰が正義で誰が悪党なんだ?!
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.2

ジェイソン・ステイサムのアクション映画としては至極並みの作品で、現金輸送車襲撃モノとしても目新しさは感じられません。
息子の仇討ちという脚色のわりに、胸をすく爽快感とか、やり遂げた達成感もなく、最後に
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L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

3.5

極悪非道のギャングのボスと特命警察官の戦いを描いた映画としては、ケビン・コスナーの『アンタッチャブル』が懐かしいですが、この作品もストーリーのコンセプトは全く同じです。おまけに老警官ショーン・コネリー>>続きを読む

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.3

オリヴィア・ハッセーがジュリエットを演じた1968年公開の『ロミオとジュリエット』に胸をときめかせた世代としては、このレオナルド·デカプリオの『ロミオとジュリエット』は騒々しすぎて、辟易しながら観てい>>続きを読む

雲霧仁左衛門(1978年製作の映画)

3.6

江戸の大泥棒“雲霧仁左衛門”と火盗改めの捕物帖で2時間20分持つのかしらと思いましたが、その懸念は良い意味で外れて、随分と凝った脚本に唸らされました。
後半、尾張名古屋に舞台が移ってからの展開は予想も
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U-571(2000年製作の映画)

3.5

所謂“戦争モノ”の中でも潜水艦が舞台の映画は個人的に大好きです。
密室の緊張感と駆逐艦との頭脳戦、船長の決断力など、脚本家の腕の見せ所ですね。
この映画には有名一流俳優こそ出ていませんが、ストーリーと
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.4

子供向けTV番組の名物司会者と売れっ子雑誌記者の不思議な人間関係を描いていますが、これを“友情”と言うのはちょっと違うかなと···
事実に基づくストーリーということですが、不思議な空気感の中メリハリ無
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ショコラ(2000年製作の映画)

3.8

まさにミントの効いたビターチョコレートのような魅惑的な世界観に引き込まれてしまいました。
北風と共に現れ、街の人々を解き放ったアヌークは、まるで西風に乗ってやって来たメリー·ポピンズのフレンチ版とも言
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ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)

3.4

てっきりイーストウッドお馴染みの西部劇かと思って観始めましたが、カウボーイショーの一座のロードムービーでした。
イーストウッド晩年の社会派ドラマのような生真面目さや重厚さがなく、個性派揃いの仲間達と繰
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.7

子供の頃、初めて読んだ本が『オズの魔法使い』。その映画がTVで放送されているのを観て大興奮したのを今でも忘れません。世界中を虜にしたドロシー役のジュディー·ガーランドの晩年を描いたのが当作品です。
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母と暮せば(2015年製作の映画)

3.4

BS12の正月特番「吉永小百合特集」を録画して、昨日の『母べえ』に続いて当作品を鑑賞しました。残念ながら『母べえ』の方が良かったですね。
吉永小百合は絶対的な安定感ですが、一方の二宮和也はやはり“アイ
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母べえ(2007年製作の映画)

3.7

戦争に“良い戦争”も“悪い戦争”もありません。そしていつの世も戦争の一番の被害者は“弱い者”であり、“市井の一般市民”です。
この映画はそのことを平和ボケした私達に思い出させてくれる良質な作品と言えま
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ある愛の詩(1970年製作の映画)

3.4

音楽含めて余りに有名な映画なのでてっきり観た事があると思っていましたが、何と初見であることが判りました。
アメリカン·ニューシネマの名作の一つで、カトリックが求める良妻賢母型の女性像から脱却して、意思
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

3.2

原作を読んだことはありませんが、想像するに味があってメルヘンチックでミステリアスな雰囲気の小説なのでしょう。それで映画化を考えたまでは良いのですが、実写版映画にしたのが失敗であったと思います。
このス
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花のお江戸の釣りバカ日誌(1998年製作の映画)

3.3

お馴染み『釣りバカ日誌』すーさん、浜ちゃんを江戸時代に置き換えて描いたドタバタ喜劇で、取り巻きの鈴木建設の重役陣もちゃんといつも通りにイヤミな役回りを演じていて、全く違和感無いですね。
この手のシリー
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天井桟敷の人々(1945年製作の映画)

3.8

フランス映画の最高傑作と言われる伝説的な作品を観ることが出来ました。ナチスドイツ占領下のパリで撮影されたというのも驚きですが、劇中語られる会話がエスプリと品格に溢れています。
また劇中劇の形で演じられ
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