スイッチさんの映画レビュー・感想・評価

スイッチ

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金の国 水の国(2023年製作の映画)

4.0

希望と平和を描いた物語は、このご時世だからこそ刺さるものがあったように感じる。
また作品のメッセージ性を補強する出演者さんたちの演技がとても良かった。賀来賢人さんと浜辺美波さん、キャラクターに沿ったピ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

主人公体力あり過ぎだろ…などのツッコミ所はあるが、「トラウマとの向き合い方」を新海監督なりに誠実に描いた作品だと思います。
過去作に見られたMVっぽいダイジェストや童貞感丸出しのフェチ描写がかなり抑え
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

様々な技術の普及によって演者たちの負担は軽減されたが、それでもデンジャーゾーンで命をかけて真の映画を追求し続けたいという気概を見せつける、非常にトム・クルーズらしい熱い映画だった。
映画館(コックピッ
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.0

自分にとっての希望を失ったジョンが繰り広げる終盤の血みどろな戦闘シーンは良かったが、サクサク進みすぎるが故にのめり込めなかった部分はあるし、メキシコカルテル絡みのよくあるストーリーも退屈だった。

キングスマン(2015年製作の映画)

4.3

堅苦しさを排し、派手なスタイリッシュアクションやポップなグロテスク表現によってエンタメ性を追求した最高の映画だった。
話がテンポよく進みつつ、個性的なキャラクターたちをしっかりと活かしきっていたのも非
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.7

一部を除いた原作再現のクオリティの高さや、原作とは異なるレッドフィールド兄妹とアンブレラとの関係性は良かった。
しかし特に盛り上がるシーンはなく、ストーリーやキャラクターの描き方も中途半端だったので、
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

格好良くもあり不気味でもある強烈なオープニングから始まり、重厚なサスペンスや純粋な恋愛模様など多くの魅力が盛り込まれた傑作だった。
弱っちいダニエル・クレイグを救うルーニー・マーラという、フェミニズム
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.7

ダークな色調でありつつも神々しさを感じさせる映像に終始圧倒されっぱなしで、これだけでも観る価値があったと断言できる。
4時間という長尺で展開される魅力的な各キャラクターの描写や大迫力の戦闘シーンもめち
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.0

謎だらけでドキドキさせられた序盤の展開は面白かった。
しかしテンションの上がらない中盤以降のストーリー、カメラを役者に寄せすぎて見にくいアクションシーン、各々が全く魅力的に見えないキャラクター描写など
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.5

一枚一枚の静止画によって構成された作品だが、映像で物語る以上の面白さを伴った不思議な作品だった。
またSF映画でありつつもSF的な映像美術が見当たらず、それによって一層リアルさを感じられる仕上がりにな
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

2.5

割と意外性のある冒頭の展開は結構好きだけど、以降はどんどんつまらなくなっていって非常に残念。
ターミネーターというコンテンツにワクワクすることはもう無いなということを認識してしまった。

トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.8

事実と異なる点は多少あるだろうが、真珠湾攻撃に至るまでの経緯が日米双方の視点で描かれていて勉強になったし、大迫力の戦闘シーンも素晴らしかった。

全体的にドラマティックな要素が薄めで硬派な作品だったよ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

2.1

後付け情報によって展開されるミステリーに何のカタルシスも感じられない上に、登場人物一人一人の描写も弱いのでとことん面白くない。
出版業界に警鐘を鳴らすという意味では存在価値のある作品なのだろうが、一本
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ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.2

登場人物に1ミリも共感できなかったり無意味な殴り合いが何分も続いたりと欠点だらけの映画だが、それらの欠点にツッコミを入れながら楽しく観れるようなエンタメに仕上げたカーペンターの手腕がとにかく素晴らしい>>続きを読む

トールマン(2012年製作の映画)

2.7

退廃的でダークな雰囲気や二転三転するスリリングな構成は非常に良かったが、着地があまり良くない。
そのラストに至るには各家庭の貧困状況やネグレクトなどの描写が不足しているし、独善的な犯罪を肯定するかのよ
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V/H/S ネクストレベル(2013年製作の映画)

3.3

前作と比べると映像のクオリティが上がっていて、文字通りネクストレベルに到達した秀作。
様々な恐怖を手軽に摂取できるのがこの作品の強みで、ゾンビの視点で描かれる2本目のエピソードと、様々なジャンルのごっ
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.0

ギャグがシンプルにつまらなかったりキャラクターに魅力を感じられなかったりと、微妙な要素がちらほら…。
とはいえ丁度いいテンポで気合いの入ったグロテスクなアクションシーンが流れるので、映像に関しては結構
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バンパイアハンターD(2000年製作の映画)

5.0

オールタイムベストに入る傑作アニメ映画。
SFとゴシックホラーが融合した独特の世界観で展開される西部劇が実に見事であると同時に、美麗なビジュアルのキャラクターをスタイリッシュに魅せるアニメーションや壮
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.4

様々なアイデアを取り入れつつコミカルに仕上げられたアクションは面白かったし、ガンアクションも相変わらず格好良かった。
素手での戦闘シーンのダサさはジョンが疲弊している様子をしっかり表現できているからビ
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狼の死刑宣告(2007年製作の映画)

3.4

警察が無能すぎたりギャングがきっちりトドメを刺さなかったりとツッコミ所が多いが、ケヴィン・ベーコンの復讐者として覚醒していく演技は実に見事。
駐車場での長回しチェイスや素人視点での銃描写など、他では見
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.7

花束のような尊さと儚さで満ちた素敵な作品だった。
とてつもなくリアルで親近感を覚える恋愛描写や生活描写には胸を打たれたが、近年のサブカルチャー史との連動や文体的なセリフにもセンスの良さが垣間見える。

バイオハザード ヴェンデッタ(2017年製作の映画)

1.3

3回観てやっと酷さを理解した。
格好良いだけで何の感動も無いアクションやウィルス散布を阻止する作戦の杜撰さは相当酷いが、レオンやBSAAの人たちを人命を軽視するクズキャラクターとして描き、バイオが長い
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.4

命の価値が肌の色によって決まるという馬鹿げた不条理の実態をありのままに描いた良作。
死に向かって行く者たちと彼らを救おうとする者たちの懸命な生き様が心に刺さる。
キャストの演技も大変素晴らしいが、ジェ
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

1.3

幼年期編が足早なダイジェストで消化されたのは残念だが、原作からの細かい改変や最高に盛り上がる青年期編はかなり良かった。
しかしオチで全てが台無し。「大人になれ」という説教も、その後の取って付けたような
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト入り確定!
残虐性に満ちた容赦の無い戦場が舞台となったことで戦争の悲惨な実態を印象付ける社会派の面が強くなったが、それと同時にランボーが大暴れする爽快感との両立を絶妙なバランスで成り
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

4.7

この作品を成り立たせているトリックは早い段階で明らかになるがそれが欠点にはなっておらず、むしろそれ以降の加速した絶望感や痛々しさが生む極上の不快感は素晴らしかった。
途切れぬ緊張感や徹底的な残虐性を9
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アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

3.9

博打と出任せによるゴリ押しで逆転を狙う自己中クズ主人公の身勝手さは良い意味で不快極まりなくて好きだし、ラストの大勝負でギャンブラーとしての意地や根性を見せつけるのも熱い。
Netflixが世に放つ、荒
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.8

シンプルな一本のストーリーを軸に、あらゆる面においてハイレベルに仕上げられた作品だった。
主人公に寄り添うようにして撮られた映像や様々なロケーションをシームレスに繋げて見せる技術、そしてそれらによって
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

金持ち一家が貧乏一家に騙されていく過程がコメディタッチで描かれていて面白かったが、途端にその様子をガラッと変えて予想もできない結末へ向かうのも素晴らしかった。
何気ないシーンが、貧富の差によって生じる
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

5.0

かつての映画業界が犯した罪に対するフィンチャーの怒りを脚本家であるマンクを通じて表現し、映画作りに対する真摯な態度を見事に描き尽くした傑作。
所々に見える『市民ケーン』へのリスペクトも素晴らしく、フィ
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.0

オンラインゲームを通じて描かれるハートフルなコミュニケーション描写がとにかく素敵だった。
各登場人物の心情とゲーム内のアバターの表情や行動がリンクしていたのも、シンプルながら分かりやすくて良い表現技法
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

フィクションとドキュメンタリーを混在させた斬新な構成が見事だった。
犯人たちの計画性の無さにはイライラするのだけど、「現実は映画のように上手くはいかない」というメッセージを映画という媒体を通じて発信す
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

2.0

意味の無い時系列操作のせいでテンポが悪い。
その上一人一人のキャラクターの描写も弱いので、彼らを通して描く女性たちの自立というテーマの主張も弱い。
映像はカラフルで素敵だが、ハーレイ以外のキャラクター
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監視者たち(2013年製作の映画)

2.5

主人公のズバ抜けた記憶能力を活かせているシーンが少なく、警察と犯人がただ追いかけっこするだけの作品になってしまっていて退屈だった。
また主人公と他のメンバーとのやり取りも少ないので捜査班全体の結束力を
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.8

ドラマの下地として愛や恨みを採用したのは良いと思うのだけど、それがダラダラと続くのは退屈ではあった。
しかしダイナミックなカメラワークやアイデア満載の派手なアクションは素晴らしかったし、特に冒頭で主人
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