さいらーさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

4.4

なぜ世界の犯罪者どもはよりにもよってこのリーアム・ニーソンを敵に回してしまうのか……。

と思わずにはいられない、もはや一つのジャンルになってしまったリーアム・ニーソン映画。
ところが、今回のリーアム
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.3

ロック様の映画は心の中でツッコミを入れながらもなんだかんだ「まぁロック様だしな」と受け入れてしまうから面白い。
ゴリラのジョージとロック様の友情映画。

映画には三体の巨獣が登場する。ラストではその中
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.8

"何もしないこと"は最高の何かにつながる。
くまのプーさんという作品、そしてなによりこの『クリストファー・ロビン』が掲げる最大のテーマがそれだ。


すっかり歳をとって仕事人間になってしまったクリスト
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くまのプーさん 完全保存版(1977年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

クリストファー・ロビンの予習にと思い久しぶりに見てみたくなった。
するとどうだろう、子供の頃にビデオテープが擦り切れるほど見ていたのを思い出した。プーの一言一言、印象的なシーンや台詞や歌なんかはびっく
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ほぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


変態メガネことシェーン・ブラック監督の持ち味であるブラックでシュールなギャグが映える、プレデターの新たな境地。
『プレデター』の直接的な続編として微かに繋がりを感じさ
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劇場版 フリクリ オルタナ(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「フリクリ オルタナ」は間違いなくフリクリだったが、「フリクリ」ほどフリクリではない。……何を言ってるかわからないと思うが、見た人ならわかってもらえると思う。

映画は全6話のOVAを纏めて一本にして
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パワーレンジャー(2017年製作の映画)

4.0

スーパーヒーローのありきたりなオリジンストーリー感は否めないが、要所要所でしっかりと興奮できる堅実な創り。


5人居るキャラクターのうち、常にレッドとブルーにスポットが当たりがちなのが気にはなるが、
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ザ・リチュアル いけにえの儀式(2017年製作の映画)

4.3

北欧の山奥を舞台に4人のおっさん達が次々と狂気じみた出来事を体験してSAN値がどんどん削られていくクトゥルフ、というかラヴクラフトリスペクトな作品。

構成がまるっきりラヴクラフトで、主人公のおっさん
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.8

スピルバーグはいつだって僕らオタクの味方だった。今でこそオタク文化には陽の光が当たっているけれど、昔はもっと暗い世界だった。日本在住の僕が子供だった時でさえそうなのだから、スピルバーグの人生でのオタク>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.3

ぶっ飛んだ内容のただのコメディかと思いきや……。ドイツの時事ネタや世相を反映した風刺が怖いほどに鋭い。
一度見れば、ヒトラーが現代に蘇ったら……?というのを割と真面目に考察して作られた作品だというのが
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ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.5

これまでに二度リメイクされた名作「ミイラ再生」、その三度目のリメイク作品。
最も有名なのは二度目のリメイク作「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」だろう。

結論から言うと、

演出→ホラー
脚本→コメデ
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃幾度となく繰り返し見た「ジュマンジ」のリブート作品であり、待望の続編である。

ジュマンジの魅力を正しく継承しつつも、空想が現実に侵食した前作から一転し、空想の中に入るという思い切った設定を採
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鬼談百景(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

『残穢』の主人公「わたし」のもとに届いた百の怪談。いわゆる百物語の中から10話を様々な監督が短編オムニバス形式で映像化。語り部は共通して「わたし」こと竹内結子。そのしっとりとした語りは雰囲気を出すのに>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.1

「ほん呪」「ほん怖」系ホラー映画。
竹内結子演じる小説家が、読者から自身の元に寄せられた実話怪談を調査し、作品として執筆していく。
その中で注目した一通の手紙。最初はなんて事のない平凡な体験だったもの
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エクスティンクション 地球奪還(2018年製作の映画)

4.1

マイケル・ペーニャ主演、Netflix配信のSF作品。
予知夢で宇宙からの侵略を予感していた主人公。なんでもない日常が、ある日突然崩壊する。


作品を見ずにネタ明かしをされてしまえば「なんだそんな事
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.1

90年の「IT/イット」よりも遥かに恐ろしく、物語の構成も上手い。なにより子供編と大人編を別の映画として分けたのは英断だろう。
90年版は子供編と大人編を同時に一本の映画で描いた為に駆け足感が否めず、
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劇場版ポケットモンスター みんなの物語(2018年製作の映画)

4.0

「みんなの物語」という副題が表すように、本編でもサトシが唯一の主人公としては描かれていないのが好印象。
複数のキャラクターにそれぞれサトシと同じくらいのウェイトを置いて作られており、大人も子供もお姉さ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

娘がレイプされたうえ焼死体となって発見された事により、憤怒に囚われた母親ミルドレッド・ヘイズ。
重い病気を抱えながら、その事件を担当しているもののなんの手がかりも無い為に成果を全く挙げられず、ミルドレ
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.7

ドキュメンタリー映画ではないものの、主役3人を実際にタリス銃乱射事件での被害を防いだ本人達が演じるという前代未聞のキャスティングと、クリント・イーストウッド監督らしいアプローチで描かれた本作は、事件に>>続きを読む

劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い(2017年製作の映画)

4.4

Fateシリーズの中でもかなりのご長寿作品となったプリズマ・イリヤシリーズ。TVアニメで4期放送され、その4期ラストから直接繋がる物語。とは言え内容はプリズマ・イリヤの1話より前の時系列の話。
しかも
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

4.5

ラストバトルまでは今までの作品で最も地味な印象を受けたが、志々雄との戦いはそれを補って余りあるかっこいい殺陣と藤原竜也の名演技。
明らかに主役の佐藤健すらも食っているが、魅力的な悪役というのは作品の面
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

4.4

前作の敵は香川照之という個性派俳優だったが、本作の敵はそれに負けず劣らずの個性派、藤原竜也演じる志々雄真実と志々雄が率いる十本刀。
さらに十本刀の中でも強烈な印象を叩きつけてくるのが神木隆之介演じる瀬
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

4.4

殺陣のクオリティが非常に高く、とにかく見ていて楽しいアクションシーンが続く。
特に一対多数の流れるような殺陣は近年の邦画最高峰のアクションと言ってもいい。ワイヤーアクションの使い方も上手く、総じてアク
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

4.3

アガサ・クリスティ原作「オリエント急行の殺人」の映画化作品。
人気の原作なので度々映像化されているが、今までは最も見やすいのが古典的な名作である74年の映画だっただろう。

それから40年以上が経ち再
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

災害パニック映画だと思った??
残念!サスペンスアクション映画でした!



気象を支配した近未来テクノロジーの暴走により、全世界に異常気象が発生し人類に滅亡の危機が迫る……的な話を期待していたものの
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.7

まったくなんて最高なんだ!!
ライアン・レイノルズとかあらゆる映画業界事情とかX-MENシリーズの遍歴とか、この作品を100%楽しむ為には途方も無く多岐にわたる無駄知識が必要だけど、この映画を楽しめた
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スノーデン(2016年製作の映画)

4.7

ちょっとこれは凄い映画を見たぞ……という感想がまず浮かぶ。


米国の為に働きながら、米国が世界中の人々を監視している事実を知ったスノーデンは、国民とひいては世界の人々の為にその事実を公表する事を決意
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.6

邦題からは想像もできないような内容と完成度。B級ではない。
史実を基にしながら、ドキュメンタリーではなくある程度のエンタメ作品として仕上げなければならず、それでいて可能な限り忠実に再現した物語は思わず
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カーゴ(2017年製作の映画)

4.1

マーティン・フリーマン主演によるいわゆるゾンビアポカリプス系の映画。
一捻り加えてはいるものの、"よくある映画"の枠を超えられず……。簡単に言うとゾンビアポカリプス×ロードムービー。


ところどころ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.6

ハイセンスな音楽とハイセンスなカーアクション。カーアクションがあまり好きではない自分でも、最高に胸踊る映画体験だった。


ネタバレになるので明言は避けるが、この映画の結末が最高に好き。こういったクラ
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(2018年製作の映画)

4.2

初代、機動戦士ガンダム1話に繋がるように作られたTHE ORIGIN最終話。
厳密に言えばパラレルだが、細かい事は気にするな。

「誕生 赤い彗星」と題されたように、冒頭のルウム戦役はシャア・アズナブ
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦(2017年製作の映画)

4.0

最終章に向けての箸休め回。
印象的な戦闘はなく、メインとなるのは遂にコロニー落とし。

機動戦士ガンダムでくどい程聞かされたコロニー落としだが、今回やっとどんな経緯でどんなコロニーを落としたのかが描か
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜(2016年製作の映画)

4.2

機動戦士ガンダム 第0話
といった内容で、お馴染みのキャラクターや機体の登場と一年戦争の勃発が描かれる。
メインとなるのはジオンと連邦のモビルスーツの開発の話。

遂に1章冒頭以来の本格的なモビルスー
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

第3章にしていきなり物語が面白くなる「THE ORIGIN」。
遂にキャスバルはシャアとなり、士官学校での生活の中でガルマと親交を深めたり、優秀すぎるその実力を発揮したり……
そして一年戦争の発端とな
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア(2015年製作の映画)

4.1

前作「青い瞳のキャスバル」よりも更に落ち着いていて、めぼしい戦闘は一切ない。

それでもセイラ・マスというキャラクターの可愛さとその身に起こる悲劇で面白く見せてくれる。

そして池田秀一演じるまだ幼き
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015年製作の映画)

4.1

シャアの物語はここから始まる……と言うよりもまだ始まったばかり。
この時点ではシャアの物語というよりもキャスバルという少年の物語。

シャアというキャラクターの原点になっているのは確かだが、一本の映画
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