とがりさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

とがり

とがり

映画(781)
ドラマ(13)
アニメ(0)

スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

携帯やパソコンのカメラにシール貼っておきたい。
映画ではスノーデンの行為に(当然ながら)肯定的なスタンスで、キャッチコピーにあるような”英雄か犯罪者か”というような描かれ方はしていない。
スノーデンの
>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

3.8

辞書編纂という知られざる世界をフィーチャーし、主人公の成長を描くドラマ映画。
一見地味ながら、仕事への熱意と努力が伝わる良作。
企画から出版まで20年弱という長い年月の中で、ブレずに仕事を続ける執念に
>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

IMAX字幕で鑑賞。
さすがにエキスポシティまでは行けませんね…

ダンケルクからの撤退作戦を英軍メインに圧倒的臨場感で描写した戦争映画。

陸と空からのドイツ軍の侵攻を何とか食い止めながら、ダンケル
>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.5

何か熱中できることがあって、それを誇れる人が1番幸せなのだと思う。

高校2年の11月、思春期の終わりと空虚な時間。青天の霹靂のように皆が知るニュース、「桐島、部活やめるってよ」
青春群像劇の良作。
>>続きを読む

アイアンマン3(2013年製作の映画)

4.0

アイアンマン3作で1番好きかもしれない。
アクションが映えるカメラワークが良かった。
ストーリーは2転3転して面白いが、最後は詰め込みすぎて回収しきれずモノローグでごまかしてしまった感。

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.5

エンタメとしてはやっぱり面白い!
烏合の集みたいだったヒーローたちが集結するところはワクワクする。
敵の空を泳ぐ骨の魚みたいなやつおしゃれで良かった。
ロキちゃんはコメディリリーフだね。

ストーリー
>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

3.5

どこで道を踏み外してきたのか、はなから道など無かったのか。目の前の闇を振り払い、光を求め、転げ落ちた果ての愚行録。

被害者夫婦を知る人々からの証言で、徐々に明らかになる彼らの実像、という構成は面白か
>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

4.5

CGで創られた惑星パンドラの美しさと世界観に圧倒されるSF映画の傑作。
1つ1つのシーンにどれだけお金かかってるんだろう…

ストーリーも、人類を敵側にした侵略戦争ものという感じで、上映時間の長さの割
>>続きを読む

八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.8

ちょっとメンヘラの永作博美がとても良い、ヒューマンドラマ。

ちょっとクレイジーサイコレズ感のある小池栄子の猫背も良かった。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.2

ボロボロの銭湯を残し、湯気のように蒸発した夫。
高校でいじめられ、元気をなくしていく娘。
それでも慎ましく、努めて明るく暮らす母に、残された命は3ヶ月…

死ぬまでにしたいことを決め、徹底して悔いなく
>>続きを読む

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.8

『遊星からの物体X』の前日譚。
前作の細かいところを「実はこうなってたんですよ〜」と見せてくれるのは嬉しい。
雰囲気も前作と同じ正統派SFホラー。

やはり正体を現す前の、エイリアンがこの中に紛れ込ん
>>続きを読む

アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.8

前作の脳筋敵役からは一転、頭脳派の敵役ミッキー・ロークとサム・ロックウェルのキャラクターがかなり好き。

テレンス・ハワードが降板してしまったのはちょっと残念。

アイアンマン(2008年製作の映画)

3.5

アイアンマン誕生とともにMCUの記念すべき1作目。

序盤のインセンの扱いやらラスボスの脳筋感やら納得いかない箇所はあれど、RDJにしかできないはまり役で、見事に個性的なキャラクターを作り上げることに
>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

2.8

2作目にしてDCEU株ストップ安。
ワンダーウーマンを観てからだと、ワンダーウーマン関連のシーンはグッとくるものがある。

シーンの1つ1つはカッコ良いしCGもアクションも気合い入ってるのが伝わるが、
>>続きを読む

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.0

ヘンリー・カヴィルのビジュアルはとても良いと思う一方で、物語全体のトーンが重め・暗めで入り込みづらい。

万人が思い描くスーパーマン像の最小公倍数ではなく、ザック・スナイダーの好みを前面に出したスーパ
>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.8

逃げ場のない南極基地でエイリアン(捕食したものに擬態する機能付き)とサバイバルするSFホラー。
とにかくエイリアンの造形がキモい。

中盤までエイリアン要素は少なめで、疑心暗鬼エイリアンはお前だゲーム
>>続きを読む

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)

3.8

菅野美穂の魅力炸裂、寂れた港町の女たちの物語。
イケてるやつから街を出て行き、搾りかすみたいな人間しかいないと嘆くなお子は、よくある田舎の美容室をやりながら、母と娘と暮らしている。
これまたよくあるダ
>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

3.7

コロンバイン高校銃乱射事件を題材に、事件前後の学校の様子を驚くほど淡々と、画面の中の主体を変えながら切り取っていく青春群像劇のような映画。

その場の空気感が伝わってきてもうなんかひたすら怖い。

紙の月(2014年製作の映画)

4.2

宮沢りえの佇まいにやられてしまう至高のクライムドラマ映画。
序盤の化粧品を買うシーンから徐々に破滅の匂いが濃くなり、観ていられなくなるほどの居心地の悪さ、気持ち悪さを感じるも、宮沢りえの演技がこちらを
>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

IMAX 3Dで鑑賞。

『マン・オブ・スティール』から始まったDCEUはしかし、マーベルに押されっぱなしで去年のジャス誕とスースクでもう色々地に堕ちた感がありダメかと思った矢先、今年のDCEUは全く
>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.8

主人公・ミシェルのレイプシーンから始まるジャンルレスの怪作映画。

ミシェルの傷だらけの人生の一幕を切り取っただけのような単純な構成の映画だが、冒頭のレイプシーンしかり、”日常”を描くことがそのまま狂
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハイパー曼荼羅CGアクション映画。
この魔術による空間の歪ませっぷりを表現したCGがもはや主役。

ストーリーはオーソドックスなヒーロー誕生譚、という感じだが、ラスボスっぽい暗黒次元の支配者さんが小物
>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.0

エドガー・ライト無念の降板も、エンタメとしての完成度の高い1作。
冴えないおっさん主人公のヒーロー映画は面白い。

8人の女たち(2002年製作の映画)

3.8

雪に閉ざされた邸館を舞台に、ゆる〜いミュージカルとシリアスなストーリーで進行するミステリー映画。
原作が戯曲らしく、ワンシチュエーション、1人1曲歌って踊る縛り、と映画というよりも舞台劇の趣き。

>>続きを読む

フレンチ・ラン(2015年製作の映画)

3.5

凄腕スリとCIA捜査官が成り行きでコンビになってパリを駆け回るアクション映画。

信頼関係が芽生えそうで芽生えない感じが良かった。

アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.3

迫力満点の暴走列車と、何とか止めようとする現場の運転士と車掌、状況把握と関係各所との調整に奔走する操車場、お約束的に無能な上層部…
エンターテイメントと化したニュース映像を前に、事故の当事者さえプレイ
>>続きを読む

キサラギ(2007年製作の映画)

3.5

脚本の妙が冴えるワンシチュエーションミステリー。

遅れてきた清純派アイドル・如月ミキの一周忌を企画し、集まったファン5人。
それぞれ如月ミキに対する思いを抱えたまま、ぎこちなくも一見和やかに会は進行
>>続きを読む

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.8

連続殺人事件で騒然とする雪の街、そこに暮らす少年・オスカーは、ある夜謎の少女・エリと出会う。
サスペンスとホラーの皮を被ったボーイミーツガール的ジュブナイル映画。

憎たらしい子役たちの演技がとても良
>>続きを読む

スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

南フランスの別荘、気晴らしに来た中年女性と招かれざる奔放な娘…
燦々と降り注ぐ陽光、綺麗な水を湛えたプール、開放感の影に潜む一抹の不穏さ…
そしておっぱい…
水も滴る瑞々しいおっぱい…
雰囲気の作り方
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

俺の名前は”Baby”…今日も耳鳴りが止まねえ…音楽だけが俺の相棒、ドラテクだけが稼ぐ手段、借金返したと思ったら”不運”と”踊”っちまったか!?
炸裂する中二感!スタイリッシュすぎるカメラワーク!いち
>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.5

母親と息子の、互いへの”受け入れがたさ”を顕在化したドラマ映画。

食べ方が汚い、同意を反故にする、物忘れが激しい、服やインテリアのセンスがない…
愛しているが許しがたい母の実像。
同時に母も、分かり
>>続きを読む

MUD -マッド-(2012年製作の映画)

3.5

川辺に暮らす14歳の少年・エリス。
川を渡ったところにある無人島で、木の上に打ち上がったボートと、謎の男・マッドに出会う。
マッドはある女を待っているというが、街中では殺人容疑でマッドの指名手配がかか
>>続きを読む

ジュリエッタ(2016年製作の映画)

3.0

ジュリエッタの半生を通して、母と娘のこじれた関係性を描くドラマ映画。
ペドロ・アルモドバル監督にしてはやや物足りない印象。

アイム・ソー・エキサイテッド!(2013年製作の映画)

2.5

ペドロ・アルモドバル監督が肩の力を抜きすぎたシチュエーションコメディ映画。
ギャグが全体的にエロネタに偏っていて下品。
ミュージカルっぽいのかと思っていたらダンスシーンが中盤に少しあるだけで、あとは緊
>>続きを読む

Dear フランキー(2004年製作の映画)

3.6

終始落ち着いた雰囲気で描写される、息子と母と見知らぬ父の物語。
ジェラルド・バトラーの、得体の知れなさと善良さを両立した演技が良かった。

アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)

2.5

思っていたのと違う着地点で、そうくるか〜〜(天晴れ)ってより、なんでそうくるの……(困惑)という感じなので残念。

主人公が誰にも頼れない(と自分で思い込んでる)中、連続殺人鬼の次の犯行を何とか止めよ
>>続きを読む