はみさんの映画レビュー・感想・評価

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

Netflixにて鑑賞。
今まで見た新海誠監督の作品の中で一番面白かった。
地鎮という、神様の存在はリアルに理解出来る。土地を鎮めるのは、もしかしたら、土地神様を敬い祀る人間の行為なのかもしれない。は
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.6

Netflixにて。『奇才ヘンリー・シュガーの物語 他3編』のタイトルで本作の他に『白鳥』『ネズミ獲り男』『毒』の4本の短編をまとめて視聴。
どれも、独特なパステルカラーで魅せる、まさにウェス・アンダ
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.5

終電を乗り過ごし、深夜の街を歩いて家路へ向かうという、いつもとは違う体験。その中で出会った人々…セリフは少なく、主人公の心情は観るものの想像に委ねられる。ストーリーも単純なようでいて、よくわからない部>>続きを読む

日日芸術(2024年製作の映画)

4.5

新宿K'sシネマにて鑑賞。障害や疾病などを抱えながらも自らの衝動の赴くままに表現行為を続け、それを日々の生きる糧にしている人たち…
落ち葉に息を吹きかけながら動物を折る青年、ロリータファッションに身を
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世界の終わりから(2023年製作の映画)

-

Netflixにて鑑賞。
ストーリーが無理あり過ぎ。結果、もったいない、というか、残念…
夏木マリさんが湯婆婆w

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.3

ラブコメシネマ。物足りなさはあるが、たまには、ぽわ〜んと気楽に観れる作品もいいかも…w 但し、見終わった後、何も残らないが…

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

作品のテーマはあくまで原爆を開発した一人の物理学者〈オッペンハイマー〉の半生であって、原爆そのものの是非を問うものではなかったというのが感想。核軍縮や非核化への流れに繋がってくれれば、と思ったが……

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

上空に巨大なUFOが常に存在するという非日常を日常として仲間と共に楽しい高校生活を送る主人公… このアンバランスが興味深い。ただ、それだけでなくその奥に深いストーリーが垣間見えて、謎も深まり…後章への>>続きを読む

猫と私と、もう1人のネコ(2024年製作の映画)

3.6

ヤングケアラーがテーマ。現実は想像を絶するシビアなものだと思うが、本作はその過酷さを必要以上に描かず、絶望よりも希望を見い出す作品に仕上がっていた。
本当は自身が援助を必要としているギリギリの状況なの
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インフィニット・ストーム(2022年製作の映画)

3.6

Netflixにて鑑賞。最初はこの遭難者が霊峰富士山にサンダル、短パンで登る外国人観光客と被り、ただ迷惑でどうしようもない奴と見ていたが、まぁ彼なりに事情があったわけで…
で、結局、助けた彼によってそ
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水平線(2023年製作の映画)

3.9

震災で妻を亡くし心に深い傷を背負いながら生きている主人公。無骨で不器用だが他人を思いやる優しさを持った男をピエール瀧が好演。安定の存在感だった。
人間の善意と悪意が交差する作品。その中でもマスゴミは本
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

1シーン1シーンは奇想天外で面白いんだけど…
なんだろう、例えが陳腐だが、美味しそうなものをたくさん振る舞われて嬉しいんだけど、メインの料理が出てこなかった。眼福だけど満たされていない感じかな…

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

決して「いい映画」とは思えないが「面白い映画」であることは間違いない。脚本の力によって最後まで緊迫した展開のまま引き込まれて行く。
ワンコの演技も素晴らしいw
自宅にまで押しかけるマスコミの過剰な取材
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かづゑ的(2023年製作の映画)

4.1

前回、同じポレポレで鑑賞した障害福祉サービス事業所に集う人々を描いた「フジヤマコットントン」同様、本作も「取材」ではなく「ありのまま」の姿を歳月をかけて丁寧に寄り添いながらリアルに映し出した作品。作り>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

Netflixにて鑑賞。主演の永野芽郁が良かった! 私が知り得る限りで今まで見た永野芽郁で本作が一番かも。
虐待やDV、自殺など世相を反映した内容だが、重いストーリーを寓話的に演出していたのが救い。さ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.6

以前WOWOWで放送されたものを録画していて、先日やっと鑑賞。ジャズには疎い私でも、楽しめた。好きなものにがむしゃらに突き進んでいくストーリーは素直に肯定できる。熱量がある作品。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.0

優しさに満ちていながら痛みを伴う作品だった。
52ヘルツのクジラの鳴き声は、あまりに高い周波数で他の仲間には届かない。それは私たちの社会でも聴こえない誰かのSOSと同じだ。
主人公はその声をキャッチし
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フジヤマコットントン(2023年製作の映画)

4.0

冒頭のシーンから惹き込まれた。朝、目の前に富士山が見える道を男性が一人歩いている。カメラはその後ろ姿を追っている。ナレーションも音楽も無く、ただ足音だけが心地よく響く…
男性が向かう先は山梨県にある障
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

丁寧にじっくり創り上げた作品。エリセ監督の映画への愛情がこちらにも伝わってきた。
ワンシーンごとが絵画のように美しく、キャストの重厚な深みのある演技にも魅せられ、169分の上映時間は飽きることなく、満
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

青みがかった独特な色調で始まり、それが自分の家から親戚の家へと向かっていくと、しだいに光がさした明るいトーンへと変わっていく。その繊細な映像表現が少女の心情と重なって、詩情あふれる作品に…
今までおか
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.8

確かにチョコレートは不思議な力があるのかもw これは、チョコが食べたくなりますね。
「ダウントン・アビー」のカーソンさんが出演されていたのは嬉しかった。
魅惑のチョコレートに満たされて、これぞ、ファン
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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.7

紛争地帯の現状を、教育を受ける事も出来ない貧困社会の現実を… 映画で世界を知る事が多い。
この作品もそうだった。
当たり前のように平和を享受している日常を、改めて思い知らされる。自分の周囲だけでなく
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.3

西部開拓時代のオレゴン。1820年代という事は日本の江戸時代だけど、江戸の町の方がはるかに華やいでいたんじゃないかと思うほどの未開の地。そこに初めの牛がやって来た。で、ファースト・カウなんだけど、タイ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

大都会の片隅で慎ましく暮らしている中年の一人暮らしの男。側から見たら負け組に映るかもしれない。だが、人の幸せに一定の基準なんて断じてないと、この作品は語っている。
実際、主人公は日々の楽しみを持ちなが
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

最初の1カットを観た瞬間、「あ〜カウリスマキだ〜」と嬉しくなった。『希望のかなた』から6年ぶり、あの独特な映像のライティング、ノスタルジックな北欧フィンランドの雰囲気、無愛想が魅力な登場人物、そして、>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.2

試写にて鑑賞。19世紀末フランスの片田舎に建つシャトーを舞台に、当時の厨房で作られる美食の数々。食材の美しさ、特に調理する過程の流れるような動きは圧巻で、画面に釘付けになる程、惹きこまれた。出来上がっ>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.7

東京国際映画祭にて鑑賞。自分は他人とは違う。その違和感から疎外感を感じ、自身が存在することにも自信が持てない…そんな生きづらさを抱えた人たちが、絞り出すように訴えるセリフが胸に刺さって、メモを取りなが>>続きを読む

7人の女たち(2021年製作の映画)

3.4

Netflixにて鑑賞。
雨の休日、自宅のリビングで寛いで視聴するにはこのくらい軽めの作品でもいいかもw
イタリアらしさが散りばめられたコメディ。食事のシーンで、イタリア女性の食べっぷりが印象的。

さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

4.0

Netflixにて鑑賞。
ラスト、息子と出会い過ごした日々の回想シーンが圧巻。 息子の存在全てが愛おしい、でももう抱きしめる事が出来ない… 切ないほどの母性が胸に迫る。
死の床につく息子に「一生懸命生
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母へ捧げる僕たちのアリア(2021年製作の映画)

3.6

U-NEXTにて鑑賞。
南仏の避暑地の片隅に移民が暮らす集合住宅。社会からはみ出しているような兄達だが、昏睡状態の母親を自室で介護するなど、家族間の絆は強い。社会の風当たりは14歳の末っ子にも容赦がな
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北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

3.0

U-NEXTにて鑑賞。
実話を元にした作品。主人公の教師も本人が演じ、他のキャスト全員、村の住民を起用している事でリアイリティに富み、ドキュメンタリー映画かと思った。ただテーマの捉えどころが曖昧で、結
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東京オアシス(2011年製作の映画)

3.7

U-NEXTにて鑑賞。
東京を舞台に、主人公の女優がふとしたきっかけで出会う3人の人とのいっときの交流を、3つのオムニバスで描いている。ショートストーリーなので、それぞれがいい塩梅に軽めで心地よい緩さ
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.7

伝統工芸を守る、残す… 継承者の人々にとって部外者からは想像できない重みがそこにはあるんだと思い知らされた。
漆器が出来上がるまでの工程、手間のかかる作業の実態が本作を鑑賞する事で知り得た。職人の技に
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茶の味(2003年製作の映画)

3.9

U-NEXTにて鑑賞。この手の映画は好物。ちょっとマニアックなサブカル系の匂いのするシュールで乾いた笑い…好きです。
でも、奇抜過ぎず、ほのぼのとした優しさに包まれる。映像ものどかな里の景色が美しく、
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ラストサマーウォーズ(2022年製作の映画)

1.0

U-NEXTにて鑑賞。全てがB級以下。主人公の母親役の女優さんが、あまりに・・・(以下、自重)

草原に抱かれて/へその緒(2022年製作の映画)

3.7

モンゴル社会の一端や人々の暮らしの営みを映画を見ることで多少なりとも知り得たことが収穫。そして何よりモンゴルの大自然…山も湖も樹木も花々もなく、ただただ広がる果てのない大地。それでも美しい。大地に沈み>>続きを読む

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