すずなさんの映画レビュー・感想・評価

すずな

すずな

映画(68)
ドラマ(0)
アニメ(0)

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

単独作としては行き当たりばったり感が目立ちますし、ダニエル・クレイグのボンドの魅力であったエレガントな画面・映像もあまり見られず。
ただ、やはりシリーズの総決算としてしっかりと落とし前をつけた、その点
>>続きを読む

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

ド派手ながら小技の効いたアクションシーンは必見。たださすがに冗長かも。

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.0

話題先行の感はありますが、映画自体もけっこう良作です。今をときめくキャストたちがとにかく華があり、何より山田裕貴(ドラケン)は素晴らしい!保護者ポジションの不良……という難しい役柄を見事に演じきってい>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.0

全体としてはドラマに乏しい印象……。「怪奇現象とは関係なくヤバイ奴」が物語の推進力になってしまうのも何だかなあ。

「手を繋いで砂浜を歩いてくるシーン」のおぞましさなど光るところはあるのですが。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

主演二人のイキイキとした魅力、キレのいい廃ビルアクションがとにかく最高!日本にもこんなに動ける女優(そしてそれを撮れるスタッフ)がいる……と嬉しくなる一作。

ただ緩慢さと「二人ならでは」の薄さが気に
>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.0

評判の良さから年柄にもなく鑑賞。結論としては確かにこれは面白い!

個性的なキャラのミステリーを展開させつつ、「青春」の色々な側面を織り込ませているのが上手いですね。子供の共感、大人の郷愁をどちらも満
>>続きを読む

唐人街探偵 東京 MISSION(2020年製作の映画)

3.5

どこか懐かしい軽薄でゴージャスな娯楽映画。とりあえず観光地巡っとけ〜!!という勢いの良さがうらやましい笑

お話は正直粗いですが、キャラはどれもチャーミングで良いですね。名作や傑作ということではないも
>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

5.0

予告編で「ああこういう感じの話ね……」と思った印象を完全にひっくり返してくる快作!アクション映画を見馴れた人ほど楽しめるはず。

テンポ良く展開される理不尽ドラマは一人で観るにはもったいない。娯楽を娯
>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.0

怪獣バトルおよび彼らの間に芽生える絆(?)はグッとくる。本当に怪獣が好きな人が作っているんだなあ、と思わせてくれます。

反面、あんまりにも人間パートが退屈。ジョークが滑りっぱなしなのがとにかく痛い。
>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

4.0

シリーズ最後のお祭り騒ぎ。アクションは相変わらずキレが良く、何より新田真剣佑の肉体的な説得力が素晴らしい。縁の現実離れした戦闘力を納得させられる役者が他に何人いるでしょうか。
とはいえちょっと「祭り」
>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.5

抜刀斎(≠剣心)の圧倒的なカッコよさ!アクションシーンに定評のあるシリーズですが、本作の「手加減のない人斬り」はこれまでと一段レベルが違いますね。
オリジナルストーリーでいいので新選組との戦いはもっと
>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.0

面白くなりそうな雰囲気がビシビシ……!というところから、思ったより盛り上がらず終わってしまうのが残念。

序盤はそれぞれに思惑がありそうなキャラが次々と現れ、期待感はどんどん煽られていきます。大泉洋、
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかくここまでたどり着けたこと、明確な着地だったことが嬉しい!これまでの作品内外の混乱を「ちゃぶ台返しでなく止揚的に」解決したのは本当に素晴らしく、説教臭くない前向きなエネルギーのある映画でした。>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

4.5

スタイリッシュな演出、交叉する思惑がとにかく面白い!序盤は説明が続いてやや退屈ですが、各陣営が絡み始めてからは驚きと笑いの連続。
複雑な群像劇ながら、キャラの特徴が掴みやすくて分かりやすいのも良いです
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

エンタメ全振りの快作。細かいテーマやメッセージはいい、とにかく観客を楽しませよう……という、基本にして意外と最近は少なかった王道さが嬉しい。
大人が見るにはピュアすぎてこそばゆい感もありますが、一方で
>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

2.5

どうしてこうなったという感じのシリーズ二作目。

「事件の大小」なるテーマ、犯人の主張、主役たちの言動、どれをとってもボンヤリしている上に納得できません……。
特に酷いのはテーマ面。小さい仕事も大事と
>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

賑やかさとシリアスさが上手く共存していて楽しい作品。
警視総監の存在によって、単純な「偉いやつは悪い」に陥っていないのも好感触です。犯人の地味さも逆に不気味で面白いですね。

なんといっても華のあるキ
>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.5

知人女性が「男側が勝手に盛り上がってロマンチックだと思い込む情けない話じゃん」と"酷評"していたのが非常に印象的な映画。

この作品が面白いのは、彼女の評は完全に的を射ていること。そう、本当に情けない
>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

2.5

一貫した視座が無いために混乱した作品。

本筋と関係ない米軍や家族のくだりや、執拗な当時の政権批判を描く一方で、本来の主眼であるべき「現場職員の頑張り」は明らかに描写不足。
「何のために何をしてどのよ
>>続きを読む

ライオン・キング(2019年製作の映画)

2.5

映像の「すごさ」は確かですが、魅力的には映らなかった。

無機物にさえ表情を持たせるのがディズニーの素晴らしさなのですが、リアル化するともちろんそれは失われてしまう。これなら、普通の実写ドキュメンタリ
>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.0

スピード感のあるカメラワークが魅力的!中国のアニメ表現の進化を感じる一作です。
可愛らしくも多面性のあるキャラクターたちも良いですね。

ただ単作として見ると、さすがにキャラや要素を詰め込みすぎで散ら
>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.0

キャラクターは最高!だけどストーリーがいまいち……。

登場人物の魅力は光っています。豪華キャストを集めただけあって、それぞれのキャラ立ちが半端なく、関係性も面白い。特にケイト・ブランシェットがカッコ
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

正直ちょっと間延びした印象。
主演二人の魅力や、当時のハリウッドの空気感には当然惹きつけられます。ただ、それにしてもぼんやり進むシーンが多く、退屈に感じてしまいました。
そういうシーンにも、分かる人に
>>続きを読む

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

5.0

全シーンの画面と選曲が最高。色使いや構図がとにかく美しく、見惚れる。
テーマも非常に面白い。誰もが考えたことのある「もしもあのとき……」を万華鏡のように映し出す、映画の表現力をフルに活かした作品です。
>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.5

個人的にシリーズベストの一作。
キャストの瑞々しさと成長のバランスが良いですね。後のシリーズはどんどん暗くなってくるので、魔法学校のワクワク感もここがピークかな。

何より、単作として話がキレイにまと
>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

表現の圧倒的なカッコ良さ!序盤の煉獄さんの技からとにかく画面映えがすさまじく、引き込まれました。アニメの技術というのは本当に日々進歩していますね。
後半の展開は(原作からして)少し唐突だし、エモーショ
>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

屋外バレエシーン(屋上含め……)がいずれも美しく絶品。高尚な芸術と思われがちなバレエの野生的・肉感的な側面を感じました。
映像美と音楽は文句なし。登場人物の心情や展開にはやや唐突感があるかも。

パッチギ!(2004年製作の映画)

4.5

在日朝鮮人を「かわいそうな被差別民」と一方的に描かず、シンプルな青春ドラマにまとめているのが効果的ですね。
「普通の日本人」と同じように善い面も悪い面もあり、楽しいことも悲しいこともある。だからこそ、
>>続きを読む

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

4.0

どこか懐かしい雰囲気が良いですね。台湾の「日本っぽいけど日本ではない」感じが新鮮。
ラストの"キスシーン"も最高。地味ながら丁寧な佳作です。

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

「え、じゃあもうこの話終わりじゃん!」というところから何度も転がされる脚本が巧いですね。

サスペンスですがショックシーンもほぼ無く、万人が楽しめる印象。ただその反面、地味さは否めないかも。

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.0

曲が地味かな〜。一作目はとにかく曲が魅力的な一方で、お話や世界観は正直ヘンだったので、音楽の強みを失うとかなり厳しいですね……。"Lost in the Woods"には笑いましたが、それも一発ネタに>>続きを読む

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

4.0

もう世界中で言い尽くされていますが、とにかく曲のチカラがすごい!名曲に次ぐ名曲。
お話はちょっと大味かつ変ですが、MV集と割り切っても(笑)名作と言って良いのではないでしょうか。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.5

美しい町並みとエディ・レッドメインの「なよカッコよさ」が本当に魅力的。
ただ一方でストーリーは弱め。ぼんやりした事態に主人公がぼんやり関わる感じ。ヒットしたら続編も出したいけど、でもそれなりに一作でま
>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

5.0

映画史に残る感動的なラストシーン。
設定自体は珍しいものでもないですが、「天国ではみんな……」のワンフレーズが本当に秀逸。作品全体に幻想的な印象を与えています。
登場するキャラクターがどれも気持ち良い
>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

キャスト、音響、映像など隙なく良質な一作。
曲エピソードの挿入がやや散漫ですが、とはいえどの曲も知ってる+名作なので許せてしまうのがズルい(笑)
幅広い層にオススメできる一作。

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

時間逆行シーンの「トンデモだけどスタイリッシュで綺麗」というバランスはさすが。

ただ、お話としては「演出でない」難解さが目立ちます。時間逆行シーンの分かりづらさは演出ですが、普通のシーンも誰が何を何
>>続きを読む

>|