やまモンさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

やまモン

やまモン

映画(368)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①アニエス・ヴァルダの処女作である。

②描かれているのは日常。2人の今後の人生について話し合うシリアスと、日常の長閑さが絶妙なコントラストとなっている。

③かつて
>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.0

[美しい香港の思い出]

美しい音楽と、赤と緑を基調とした色彩で、香港という土地と、その時代を描いている作品である。

トニーレオンとマギーチャンが正統派の東洋的な美男美女であることから、他愛のない内
>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①世の中にはどうしよもない人々がいる。彼らは同じような境遇の者同士で固まる傾向にある。これは、彼らの経済状態が類似しているからである。

②経済状態は子供の学力に直結
>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.2

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①かなり好きな作品。映像作品ではあるが、舞台を観ているかのような印象である。

②のん、こと能年玲奈の演技力と表現力にほぼほぼ依存している。脇を固める俳優も素晴らしい
>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①インドなどにおける伝統的な制度とそこから逸脱しようとする現代的な思想の相克が描かれている。

②私たち現代日本人からすると、インドの農村の伝統などとんでもないことで
>>続きを読む

ドラゴンへの道(1972年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①コロッセオでのチャック・ノリスとの戦いが余りにも有名である。

②ノリは割とコミカルであるが、しっかり死人は出る。また、主人公も容赦なく敵を仕留めている。

③ブル
>>続きを読む

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①内容的には因果応報ストーリーである。

②勿論、古さを感じさせるが、単純であるが故の良さのようなものを感じる。

③カメラワークなどは素晴らしい。

④いざという時
>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.8

[ストーリーとしての人生]

「女は女である」とは対照的に、モノクロの世界で淡々と時間が経過していく、「静」の要素が強い作品である。

アンナカリーナも、こちらの作品では可愛い、と言うよりは美しいと言
>>続きを読む

反逆のメロディー(1970年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①某漫画の某海軍大将のスタイル、渋すぎる原田芳雄

②コンプラなんてクソ喰らえ。ジャリジャリした昭和の空気は心地良い。

③地位も名誉も富もクソ喰らえ。大切なのは己の
>>続きを読む

天外者(2020年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①三浦春馬が既に故人であるのが残念でならない。昨今の俳優は線が細く頼りない者が多いが、彼からは骨が太く、逞しい印象を受ける。

②日本が貧しく、今とは比べ物にならない
>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

4.0

[アンナカリーナ]

由来西洋人を可愛いと感じることはあまりないタチなのである。

しかし、この作品のアンナカリーナは、文句無しに可愛いと思う。

しかも反則級に、である。

この作品は、ジャン=リュ
>>続きを読む

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ストーリーに疾走感があり、あっという間に時間が過ぎてしまった。

②様々な点で時代考証が破綻しているものの、面白いのでまぁ、許せてしまう。

③小難しい理屈抜きに面
>>続きを読む

燃えよドラゴン ディレクターズ・カット版(1973年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①誰もが知っているであろう、ブルースリーの代表作である。

②「考えるな、感じろ。」、「板は反撃してこない。」などの名言は必見である。

③特に、「板は反撃してこない
>>続きを読む

しなの川(1973年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①由美かおるの裸体がクローズアップされがちな作品である。
(実際にアマプラの解説にも内容よりも裸体が、、、との記述あり。)

②個人的には、由美かおるは確かに美しいが
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①劇場では観賞する機会に恵まれなかったので、自宅で観賞した。

②スマホで観たのが悪かったのか、あまり作品に没入出来なかった。

③というか、メッセージ的なものを沢山
>>続きを読む

ゼイラム(1991年製作の映画)

3.5

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①正しい昭和のSFという雰囲気が漂う作品である。

②電気街と言われた頃の秋葉原を偲ぶ。

③電気工事士は素晴らしい資格だと思った。

そばかす(2022年製作の映画)

4.0

[欠落もまた個性]

世の中には沢山の人間がいる。

そして、それぞれが皆、自分は十全な人間であり、まともであると考えているだろう。

しかし、それは思い込みにしか過ぎないのかもしれない。

誰しも何
>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①平凡に見える人の中には、ヤバい人もいるというお話です。

②冴えない男性が、ロシアンマフィアと戦うことになるというストーリーは、奇想天外ですが爽快です。

③ストー
>>続きを読む

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ブルースリーの遺作、というか大半は死後の撮影であることから、死後の世界の話といった趣の作品である。

②主人公とブルースリー自身がリンクしているため、現実と架空の境
>>続きを読む

ラ・ブーム(1980年製作の映画)

4.0

[ソフィー・マルソー]

思い出せば、中学生の頃、はじめて美しいと思った西洋人がソフィー・マルソーでした。

こちらはそのソフィーのデビュー作品ということで、どちらかと言うと、美しいではなく可愛らしい
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

[あの時代の空気感]

中学生の頃に読んでいた漫画が動いている!

ということで、連載リアルタイムの世代には、否応なく刺さる作品ではないかと思いました。

井上雄彦先生のキャラクターそのままなので、作
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

[あの日の前と後と]

新海誠監督の最新作品ですが、前作の「天気の子」が素晴らしい作品でしたので、今作への期待も必然的に高まります。

相変わらず、ストーリー展開のテンポが良く、話がサクサク進行してい
>>続きを読む

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

4.5

[人生を何かに置き換えるということ]

登山家、山野井泰史の人生を、本人の言葉で振り返るドキュメンタリーである。

山野井の過去と未来、そして今の想いが語られていく。

しかし、それは単純な人生観に止
>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①OLのドロドロした人間関係を、不良のナワバリ争いに置き換えてみた、アイデアの光る作品である。

②キャラクター設定が面白すぎて、内容はあまり入ってこないが、特に問題
>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①黒木華と柄本佑の何ともスッキリしない感じが逆にリアルな男女関係の微妙な雰囲気を醸し出している。

②内容的には他愛のない話ではあるが、よく考えると、裏切りの応酬であ
>>続きを読む

サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

4.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①田中絹代さんの存在感が際立った作品である。

②リアルすぎて、作品と現実の区別がつかなくなる。まるで、ドキュメンタリーを観ているかのような錯覚に陥る。

③栗原小巻
>>続きを読む

テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①酒の席の話題で平たい顔族が登場したのがキッカケとなり、気になって観賞するに至った。

②顔が濃い日本人がローマ人を演じているが、全く違和感が無い。しかもローマ語話し
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①時間と空間を行ったり来たり。クリストファー・ノーラン全開の作品である。

②多分映画館で観ても理解出来なかったであろう。Amazonprimeに感謝である。

③時
>>続きを読む

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ブルースリーの肉体はやはり本物の武道家である。明確に当てていないが、拳など危険であることが一見して分かる。

②主人公は確かに強いが、後先考えず、かなり酷い男である
>>続きを読む

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.2

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①昭和と平成の狭間で生まれた昔懐かしい作品であり、私がガンダムに目覚めたキッカケでもある。

②平成をスルーして令和の今、再び観賞して確信した。この作品は傑作であると
>>続きを読む

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.8

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①逆襲のシャアから13年、やはり捻くれていたハサウェイが主人公の作品である。

②ハサウェイは逆襲のシャアを引きずっており、その拗らせ具合が、アムロやシャアを思わせる
>>続きを読む

はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①恐らく、三重県の某島をモデルとしたものと思われる。

②佐藤二朗の作品には、敢えて間抜けとも思えるような独特の間が散りばめられており、独特の暗さや緊張を生み出してい
>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.7

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①ゴーストバスターズからおよそ30年後の世界のお話である。

②80年代のイケイケな感じを懐かしく感じつつ、現代の寂れたアメリカに無常感を感じる。

③過去の伏線回収
>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.0

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①心を揺すぶられる良作であった。

②音楽の本質とは音に魂を乗せることである。

③使用するものはなんでも良い。大切なのは、そこに魂が込められているかということ。
>>続きを読む

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.5

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①三国志を徹底的に笑いものにした、痛快な作品である。

②古典は後々の脚色が普通なので、実際はこんなものだろうみたいな感覚は、案外的を射ているのかもしれない。

③大
>>続きを読む

引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.6

自宅にて観賞
(簡易レビュー)

①参勤交代や転封で貧困となる江戸時代の大名の現状をコミカルに描いている。

②リストラなどの状況も割とリアルで分かりやすい気がする。

③星野源のナヨナヨキャラは
>>続きを読む