前作のプロットの雑な部分が減り、煮詰められた感じで各パートの意図が感じられ、さらにシンプルにまとめ上げられていて、前作よりずっと面白かった。
何よりメインコンセプトの、ライバルを似たような絆の深い兄>>続きを読む
予告ではスルーかなぁと思っていたけど、観ておいて正解。
主演のクリス・パインが何の能力も持たない、人間のシーフってところも良いし、細かいネタも楽しめた。あんまり難しい事考えずに、サラッと観るにはちょ>>続きを読む
主演2人の関係性の変化が、とても良かった。そもそもが私生活でもご友人同士だそうで、息ぴったり。
『ナイト・オン・ザ・プラネット』といい、タクシードライバーと客との会話って、どこの国にもあるんだな、と>>続きを読む
ブレンダン・フレイザーのオスカー受賞も納得の熱演で、終始圧倒された。
正直なところ、『レスラー』『ブラック・スワン』(個人的には後者もあまり……)までで、以降は、どうにも迷走している感が拭えなかった>>続きを読む
前作からの続きで、さらに梅安の過去に触れる内容。対して彦次郎は、前作ポストクレジットシーンに少し肉付けが加えられた程度。
どちらも人間性に触れる内容で良かったけれど、全体にはどうも盛り上がりに欠ける。>>続きを読む
リメイクだからと言って70年と時代も大きく違うのだし、比較で語るのはどうかとも思うが、セットはもちろん、シーンによってはモンタージュもなぞっている以上、やはり比べずにはいられない。
端的にいえば、黒>>続きを読む
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これは本作というより原作に対して、この題材をドラマに仕立てた試みは意義深い。自分を含め、当事者以外にはなかなか踏み込めない題材ながら、必ずなんらかの形で関わる事でもある上に、良識とか道徳的な意味でしか>>続きを読む
公開時、評判だったのは認識していたけど、なかなか都合が合わず観られなかったのを、続編公開のきっかけもあり、配信で観賞。
噂に違わず、アクションシーンは抜群に良い。伊澤彩織さんのガチ当たりが、リアリテ>>続きを読む
『シュレック』シリーズも前作もタッチしていなかったので、本作もスルーしようと思っていたのだけど、周囲の評判が非常に良かったため、翻意して観賞。
ドリームワークスのアニメ作品は『カンフー・パンダ』『ヒ>>続きを読む
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前作で完全にネタが割れてる上に、主演のイザベル・ファーマン(25)がそのまま、本作でも続投されると聞いて、どうするんだろうと興味を惹かれ観賞。
パンフを読む限り、実にアナログな創意工夫でファーマンの>>続きを読む
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公開同時にBDかDVDで観た(観賞直後にメイキングを観た記憶がある)のだけど、続編の観賞前に未見の家人に付き合って復習。
今観ると、エスターの凶行の表出がやや早すぎる気もしないでもない。雪の中で鳥の>>続きを読む
映画制作の裏側といいつつ、よくあるメイキング的なものではなく、本読みからのリハーサルに特化して、監督と主演男優ふたりの対決というか、小競り合いというか、意地とプライドとスノッブな自己主張なぶつかり合い>>続きを読む
面白かった。ニコラス・ケイジとペドロ・パスカルの相性がとても良い。
単にニコラス・ケイジの境遇を揶揄った様なネタ映画ではなく、この10年の仕事を選ばない姿勢の集大成の様な作品になっていて、意外と胸熱>>続きを読む
なんだか最近、ハシゴする作品がどうも意図せず、関連要素があったりして、ちょっと不思議。今回は自殺志願。
しかし、こんなに前向きな自殺志願者を描いた映画も、珍しく面白い。ある意味『The Son』の苦>>続きを読む
前作『ファーザー』の様な物を期待すると肩透かしだけど、それは意図的なものだと思う。
前作の様な、父の視点を追体験する様な技巧性は一切封印して、表層に見えるやり取りだけを拾ってる。それにより相互理解の>>続きを読む
我々世代からすると、正しく仮面ライダーリブートだったが、まさかここまで振り切ると思わなかった、というのが正直なところ。
旧シリーズと原作コミックというか、石ノ森作品全般へのリスペクトと、少年の頃に監督>>続きを読む
奇遇にも直前の『フェイブルマンズ』から地平線繋がり。
中学生か高校生の頃に、テレビで吹替版を観て以来かも。
長い道程の中で徐々に傷つき壊れていく真っ白なダッジチャレンジャー(かっこいい)が、まるでコ>>続きを読む
最も成功した映画人のひとり、スピルバーグの自伝的な内容でありながら、いかにして彼が映画に取り憑かれ、映画によって自分の中の何をコントロールしていたのかを描いた、どちらかというとスピルバーグ自身の姿を通>>続きを読む
どのシーンも強烈な皮肉と、示唆に富んだ描写に満ちていて、すごく面白かった。いや、正直なところ、面白かったと書くと憚られる感じもあるけど。極端に戯画化されたように見えて、それに笑っている自分はどうなのだ>>続きを読む
中段以降にネタバレを含みますが、基本的にオススメしたい作品でもあるので、なるべく核心を避けつつ書きます。
連載1話から欠かさず読んでいて、単行本も発売当日に必ず買い、コラボCDも映画化前に出た3枚は>>続きを読む
サイッコーに楽しかった。
序盤から爆笑してたけど、グランドシネマのIMAXスクリーンでありながら、後ろの数人の笑い声しか聞こえず、ちょっと心配になったり。
やりたい事を片っ端から突っ込んでごった煮に>>続きを読む
公開2週目に入ったばかりなのに、早くも軒並み1日1〜2回になってたので、またも慌てて駆け込み。
昨今流行りの、映画監督自身の自伝的映画の一本。意外な事に単独脚本は初だそうで。とは言え一躍名を上げた『>>続きを読む
主人公ラウラの傷心から始まり、半ば逃げるように(または注意を引くように)旅に出立するが、寝台列車で同室のリョーハはぶっきらぼうでデリカシーの欠片もない男で、と何もかもが不愉快でどん底なのだけど、長旅の>>続きを読む
久々の御大の新作ということで期待して観賞。
いや、別にマッドマックス的な物は微塵と期待していなかったけど、ちょっとこれは微妙だった。
ジンの語る物語の中に現れる、いずれも時代の中で影となった女性た>>続きを読む
皮肉屋のバーホーベンにありながら、極めて真っ当、直球で、ベネデッタという1人の妄想癖の強い実在の女性が、あの時代をどう生きたか、リアリティを突き詰めて描いた秀作。逆に、いつも見られるグロ描写や、アンモ>>続きを読む
白状すると、前日の睡眠不足と直前のビールで、迂闊にも所々落ちかけて迷走した。
と思っていたけど、後で考えるとそもそも迷路に誘われていた様な気もする。
話は筋が通っている様に思えて、あれ?という様な引>>続きを読む
都内終映ギリギリに滑り込み。
噂に違わぬタマヒュン映画で、手汗がエグい。
中央通路の柵の後ろの席だったので、無意識にその柵の支柱に足を踏ん張ってた。
やや、主人公の動機に共感し難いところもあるけど>>続きを読む
劇場で見逃していて、お預けになっていたのをようやく観賞。
想像以上に素晴らしかった。ギレルモ・デル・トロにしか作れない、いかにも彼らしいピノッキオだった。特に冒頭のピノッキオ誕生までの長い前振りから>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
MCUフェーズ5の1本目に当たる本作、それなりのボリューム感の映画ではあったけど、いかんせん全体に思わせぶりが過ぎて萎えた。
ジャネットの内緒にしていてなかなか話さないところから始まり、トドメはこの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
デイミアン・チャゼルからの鎮魂歌というか感謝状というか。それ以上でもなければそれ以下でもなかったな、と。
全体に強烈なイメージが続き、それ自体は特に抵抗なく受け入れられたし、観賞後には独特の寂寥感も>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作『おんなごろし』の忠実な再現。
肝心の豊川悦司の梅安は、姿、所作は良いけど、台詞がなあ……重過ぎるというか暗すぎるというか感情の起伏が薄いというか。決して役者として嫌いではないし、自分的に思い入>>続きを読む
素晴らしく面白かった。
凡そ、ここ数年のBased on true story と謳った作品の中で、断トツに気持ち良くエモい。中盤辺りからマジ泣きしてしまった。またクライマックスからエンディングへの流>>続きを読む
予告を観た時は、乳癌が発覚した少女中心の闘病物かと思っていたのだけど、もっとずっと母娘2人の女性の人生に、寄り添った映画だった。
だから序盤観賞中は、なかなか本題に入らないな、なんて浅薄にも思っていた>>続きを読む
そろそろ終映というところで滑り込みで観賞。
香港映画全盛期、頭おかしかった時代の回顧録。香港アクション映画の見どころNG集として観ても飽きることがない。
自分的には、ブルース・リーの真似をしていた>>続きを読む
映画のまち調布賞表彰式の後、そのまま『シャイロックの子供たち』の舞台挨拶付き先行上映があり、ついでではありますが観せていただいた。
最初のトーク、本木克英監督と編集の川瀬功さんの掛け合い、面白かった>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
一筋縄では行かないマーティン・マクドナー監督の新作。予告を観た時はまたケッタイな設定を、と思ったけど、これがまた『スリー・ビルボード』に負けず劣らず深く、舌を巻いた。
表面上はおじさん2人の諍いの物>>続きを読む