このレビューはネタバレを含みます
『ベイビー・ドライバー』辺りを想起させようとした放題にまんまと乗せられてみたものの、特にパーフェクト感も薄く、原題の『Special Delivery』の方が、設定の「特送」の意で無理がなかったよな、>>続きを読む
開幕して早朝のルーティンの運動から始まり、その間、音楽はなく静かにモリコーネの息だけが響く中、インタビューをカットバックで挟みながら、仕事部屋へ移動。その室内には一切の楽器がなく、紙と鉛筆で仕事を始め>>続きを読む
思ったよりずっと実直な映画で良かった。
特に、スキャンダラスな画作りなしで、ほぼ台詞で回想させて印象的な情景カットと、むしろ笑っていた頃の被害者を中心にに観せるのは、不用意にトラウマを喚起させない意>>続きを読む
良いところもたくさんあるのだけど、脚本的、設定的な粗が多すぎだし、「多少の粗はエモい情感ドラマに仕立てれば切り抜けられる」という、韓国映画の悪い所がモロに出た展開に見え、途中からすっかり冷めた。
序>>続きを読む
この邦題、おかしくないか? タイトルの印象と全く違う映画だった。イタリア人、あいつらパッションでしか生きてないぞ、と。
日々の生活の描写も殆どなく、嵐の様に40年間が過ぎていくので、同世代の自分でも>>続きを読む
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原作未読。原恵一監督ということで観賞。
全編に渡って丁寧な演出で、特に序盤の登校拒否の描写は、主人公の状態を端的に表しながら、母親でさえ理由が分からず、家族が困惑した生活がずっと続けてきた様が、観客>>続きを読む
『ペルシャン・レッスン』に続き、駆け込みで観賞。
今泉力哉監督らしい、日常に埋もれがちな気持ちの襞を、丁寧に広げていく様な作品。
不倫に離婚に創作を辞めた作家、と、従来ならひりつく様な空気の設定盛り>>続きを読む
そろそろ終映が近いと、滑り込みで観賞。観れて良かった。
生き抜く為に、自分の能力をフルに発揮した事が、意外な形で結末に繋がっていくシナリオがお見事。
物語の中で、主人公と大尉の奇妙な友情が芽生えて>>続きを読む
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アロマンティック・アセクシャルなどの、名称や定義付けを敢えて避けたところがとても良かった。
佳純の、「自分が何者か分からない」という漠然とした不安が、より顕著に感じられ(一般化は危険とはいえ)、我が事>>続きを読む
年始に、昨年のベストなどをぼんやり考えていて『コーダ』の事を思い出し、そういえばオリジナルの本作をチェック出来ていなかったと、改めて観賞。
思い出し、というのは、公開直後に聴いたラジオでの、聾者の立>>続きを読む
年明け早々、精神性な純度の高い、繊細で静かな映画を観る事が出来て幸せだった。
冒頭の岸井ゆきのの背筋に、覚悟を感じた。
劇伴を使わず、音的な演出も極めて控えて、且つリアリティのある描写を徹底する事>>続きを読む
久しぶりのショーン・ペン監督作にして、自作での初出演作にして実の娘との初共演作。
ショーン・ペン演ずるジョン・ヴォーゲルは『インディアン・ランナー』のヴィゴ・モーテンセンを思い起こす役柄で、こう言う>>続きを読む
先日の『MEN』といい本作といい、邦題のサブタイで説明しすぎでしょ。『The Electricall Life of Louis Wain』は邦題にし難いのは分かるけど……。ウェインの名前だけでイメー>>続きを読む
クリスマスイブはどこも混んでそうなので、おとなしく家で見逃していた本作を観賞。
昨年末公開だから、1年後に観たことになる。今年のオスカーでオリヴィア・コールマンとジェシー・バックリーがそれぞれ主演、助>>続きを読む
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なんとも評価の難しい映画。観賞直後の感想は「なんじゃこりゃあ」と、ジーパン刑事のように叫んだ、いや嘘、呟いた。
最初に書いておく。邦題のサブタイは酷いネタバレ。あれは、観ているうちに観客が同じ顔と気>>続きを読む
イオンシネマのHFR版3D吹替え版にて。
シアタス調布のVESTIA シアターはRealDによる3Dなので、フィルター1枚分暗い感じ。ヌルヌル感は堪能出来たけど、オススメ出来ない。かといって、改めてレ>>続きを読む
終映しそうなものがスタックしていて、なかなか観れなかったけど、やっと『THE FIRST SLAM DUNK』を観た。
どえらいもんを観てしまった感。非の打ち所がない作品で、師走に至って個人的今年ベ>>続きを読む
無難に4とかにしてみたものの、いや、これにスコア付けるなんて無理でしょ。
ティペット爺さんの地獄巡りに同行して、頭がおかしくなる直前まで寸止めで、電波を浴び続ける感覚。
怒涛の如く押し寄せるイメージ>>続きを読む
なかなかにキツかった。
本人の過ちが招いた受難なのは確かとはいえ、それがここまでの思いをしなくてはならない罪だとは思えない。その中で、確かな意思を持って足掻き、堕胎する事を遂行しようとする主人公と、>>続きを読む
台詞を必要最低限まで絞り、演者の表情や振舞いのすべてから読み取るように、観客を促した演出がかなり効果的で良かった。
「宮松」のスタント場面と現実を織り交ぜて観せ、「山下」の記憶の混在と見せながらも、>>続きを読む
久しぶりにこんなウェルメイドな、誰も不快にならない気持ちの良い映画を観て、心を洗われた思い。普段、そこまでファッションに興味のない自分でも、ドレスに見る夢のようなものを垣間見たように思う。
それでい>>続きを読む
久しぶりに楽しい仲間のやり取りが観れて、良かった。3が楽しみ。
でも、やはりもう少し後で、クリスマスが近付いてから観た方が良かったかも。
これはなかなかに深くて唸った。
窪田正孝が、彼にしか出来ない役をやっていて良かった。安藤サクラも温度感が絶妙で良い。絶妙と言えば、眞島秀和の嫌な感じがいちいち腹立たしく、ああ、こんな奴いるいる、とイ>>続きを読む
アダム・マッケイ製作という事で期待したけど、悪くはないものの予告のイメージから一つもはみ出ない、ちょっと残念なサスペンス風刺映画。
最初から不穏過ぎるからか、驚きが足りない感じ。前半に伏線か?と思っ>>続きを読む
面白かった。『ブックスマート』とは180度毛色の違う映画だけど、テーマ性というか作家性が一貫してる。特殊な演出も多く、随所にサブリミナルが仕掛けられているから、瞬きすると見逃すレベル。オリビア・ワイル>>続きを読む
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良くも悪くも新海さんの覚悟を感じた。
やってる事は『君の名は』も『天気の子』も、基本全部同じなんだけど。自分的には『天気の子』が一番しっくり来たし、納得度も高かった。
また、これを観て文句言いたくな>>続きを読む
予告から想像していたものと、まったく違う映画だった。
ミステリーとかサスペンスなのかと思ってたら、軸としては確かにそちら方向なのだけど、本筋はもっとラブロマンス寄りだった。
ラストは一筋縄ではいかな>>続きを読む
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予告から想像される様な取り違えをきっかけにした人間ドラマというには言葉が足りない、もっと深い所に潜る様な作品で、さすがのペドロ・アルモドバル、取り違えはあくまでモチーフでしかなかったか。
同監督製作、>>続きを読む
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よく練られたシナリオで面白かった。
ラスト辺りは韓国ドラマではお手のものの情緒的なラブロマンス風味で、やや食傷気味な印象なのだけど、前半のミスリードの作り方が巧い。
それだけだと平凡になりかねない、>>続きを読む
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うーん、期待しすぎたかもなぁ。
全体にはよくぞまあ前作の主演を失って、これだけの作品に仕上げたな、という思いもあるのだけど、同時にこっち方向に進めるなら、もっと突き詰めて欲しかったという気持ちで劇場>>続きを読む
タイミング的にそろそろ上映終了と思われるので、駆け込みに近いけど、観といて良かった。
ある意味『ブレードランナー』のレプリカントの記憶の部分だけ抜き出して、それを辿る旅という感じ。ヤンの記憶を通じて>>続きを読む
期待通り、すこぶる面白かった。
実に気持ちのいい勧善懲悪モノで最高に楽しんだ。
前作同様、適役の容赦ない感じからの、それをぶちのめすであろう拳をぶら下げて、マ・ソクト刑事が姿を現すと、思わず「待って>>続きを読む
デビッド・O・ラッセル監督は好きなんだけど、今作は自分的には今ひとつ。
各シークエンスやアイディアは面白いし、エマニュエル・ルベツキの画作りもカッコいいのだけど、モノローグが冗長過ぎて気持ちがダレて>>続きを読む
『ちはやふる』シリーズを観ていないので、小泉徳宏監督とこのチームの作と意識して観るのは本作が初なのだけど、題材もあってか実直で気を衒った所の少ない演出が好感だった。
特に水墨のシーン、昨今よく見かける>>続きを読む
続編の公開中なので、見逃していた本作をU-NEXTで予習したのだけど、面白かった。満足。マブリーかわいいw
変に超人的なアクションにせずに、あくまでリアルな肉弾戦に徹した辺り、分かってるなあ、と。特>>続きを読む
すこぶる面白かった!
デスマーチ中の小さい広告代理店という設定が、タイムループという使い古されたジャンルと絶妙に噛み合わさって、新たな世界を見せてくれる。
ほとんど一室しか出ないし、ネタ的にも使い>>続きを読む