キッチーさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

ガスパール/君と過ごした季節(とき)(1990年製作の映画)

4.0

いきなり、おばあちゃんが捨てられるという衝撃的な展開の今作。勤めていた鍵屋が倒産してから無職の二人組、ガスパールとロバンソンが、出会う人たちとのふれあいを描いた、とてもハートフルな物語。
と、言っても
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おいしい生活(2000年製作の映画)

3.6

いきなり金持ちになったら幸せになれるのか...ジョークは滑りまくり...下品な笑い方...付け焼き刃では、お里が知れてしまいますね。
前半のドタバタ喜劇は大好きな展開。テンポ良く楽しいのですが、中盤は
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.8

スペイン内戦の影響により、政治的な立場の違いから祖父と別れることになった父アグスティン。南部から北部の川沿いにある通称「かもめの家」に引っ越してきた彼と家族の物語。

幼い時は医師でダウジングも行う父
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戦火の馬(2011年製作の映画)

4.0

最初の持ち主アルバート・ナラコット(ジェレミー・アーヴァイン)と別れて沢山の人のもとを渡り歩くことになった馬のジョーイが主人公で、冒険の物語。

今作はジョーイの演技がホントに素晴らしくて目が離せませ
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フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

4.8

ずっと観たかったジャン・ルノアール監督のフレンチカンカン、ようやく借りることができたので鑑賞。
テクノカラーで撮られた味がある映像。色彩豊かで芸術的で素敵でした。

踊りだけのミュージカルだと思ってい
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狼の時刻(1966年製作の映画)

3.8

ベルイマンを観たのは4作目ですが、これは他とは違うジャンルの作品でした。
シュールな内容のホラー?音楽や効果音、それに笑い声が怖い...(゜゜;)

モノクロ映像の美しさはあるのですが、今作は不気味な
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ハーモニー(2015年製作の映画)

2.5

原作未読につき、あまり内容に入り込めなかった作品。
自我を無くしても健康で長寿の世界で生きるか、自我を持ち続けて争いや病のある世界で生きるか、考えさせられるような内容?なんでしょうか...ちょっと自信
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.5

心療内科に入院していたイブ(エミリー・ブラウニング)が街に出て、バンド仲間を見つけ一緒に過ごす、ひと夏の物語。

イブと、ライブで知りあったギターのジェームス(オリー・アレクサンダー)、彼が音楽を教え
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人生万歳!(2009年製作の映画)

3.6

年を取ってから妻と別れてダウンタウンに引っ越し、一人で暮らす皮肉屋で偏屈な老人ボリス(ラリー・デヴィッド)の元に21才の家出娘メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)が転がりこんでくる。観客に話しかけ>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.0

まだ、コリン・ファースも全然知らなかった頃に初めて観た映画。久々に見直してみました。

共演者もジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、マイケル・ガンボン、ティモシー・スポール
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.2

悲劇。
こんな映画をなんで作ったのか、意図が解らない。ホロコーストの被害者たちが喜ぶとも思えないし、ありえないフィクション。あまりにも軽率な父親の判断、あまりにも無知な家族、あまりにもありえない設定で
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

これは...ストーリーを楽しむというより、戦争を感じる映画でした。とにかく緊張感、息苦しさを感じました。

戦争ものはホロコースト関連に偏って観ていましたが、改めて第二次世界大戦の規模の大きさを知った
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シンデレラマン(2005年製作の映画)

3.6

シンデレラマンというあだなで人気があり実在したボクサー、ジム・ブラドッグの伝記映画。

若くして才能に恵まれたボクサーのジムは、拳を痛めて臨んだ試合で反則を犯し、ライセンスを剥奪され、日雇い労働者にな
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チャーリー(1992年製作の映画)

3.6

ロバート・ダウニー・Jr.がまだ20代の頃に出たチャーリー・チャップリンの伝記映画。

ロバート・ダウニー・Jr.はユーモアある表情の下に深い感情を隠しているような演技をするので好きなのですが、こちら
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

4.6

ジェイン・オースティン原作「高慢と偏見」の映画化作品。

温厚な父親、厚顔無恥だけど娘たちの幸せを強く願う母親と五人の娘たちのべネット家。賑やかで楽しそうな家族には、貧しい女系家族ならではの苦労があり
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ヘイフラワーとキルトシュー(2002年製作の映画)

3.6

色彩がカラフルでとっても可愛いフィンランドの映画。小さな姉妹と家族の話ですが、この年の姉妹に有りがちなエピソードに心が暖まります。お姉ちゃんが神さまに色々お願いするところ、キュンとしました(´∇`)♪>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.8

1950年代末頃から生まれたフランス、ヌーヴェルヴァーグを代表するジャン=リュック・ゴダールの初期の代表作。

一人のチンピラ(ジャン=ポール・ベルモンド)が自動車泥棒の末、警官を殺してしまい、捕まる
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パリ空港の人々(1993年製作の映画)

3.8

カナダとフランスの国籍を持ち、スペイン人の妻とイタリアに住んでいる初老の男性アルチェロ(ジャン・ロシュフォール)。カナダの空港でちょっと居眠りしてしまった隙に手荷物と靴を盗まれた彼は、それでも飛行機に>>続きを読む

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.2

あまり調べずに、ジャケ写と題名から、若い女性のロードムービーかなと思って借りてきましたが、想像と全然違い、サスペンスでした。

離婚し無職の女性が列車に乗る度に別れた夫の家や近所の憧れていた夫婦の家を
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.8

あまりにも可憐で美しいAI、エヴァ。思わず恋をしてしまうような人型ロボットは作ってはいけません...という教訓のような映画でした。
本当は怖い話なんですけどね~、私もアリシア・ヴィキャンドルの可憐さに
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高台家の人々(2016年製作の映画)

3.4

原作の少女漫画は未読でしたが、コメディというより、ギャグ?ってシーンが多くて吹き出すこと数回、可笑しかったです♪

綾瀬はるかさんのコメディは ホタルノヒカリ以来でしたが、こういう役は上手ですね~、時
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.7

様々ないたずらを仕掛けるハッカー集団が大物ハッカーに認められたくて行ったハッキングで致命的なミスをしてしまい、命を狙われることになり、大物ハッカー逮捕に協力する条件で捜査当局に保護を求めるが...
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超高速!参勤交代 リターンズ(2016年製作の映画)

3.3

超高速参勤交代の続編で帰り道。想定外の速さで赦された老中・松平信祝(陣内孝則さん)の逆襲が始まる。
湯長谷藩に戻るだけではなく、敵と戦わなければならなくなったお殿様・内藤政醇(佐々木蔵之介さん)、たっ
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.4

白血病の12才の娘アリシアの願いを叶えたい無職の父親がとった行動...精神を病む女性バルバラが更なる不幸に落ちていく...そして絶望のエンディング。
不幸の連鎖をサラッと見せる映画。
父親が相談した女
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メリンダとメリンダ(2004年製作の映画)

2.9

あらすじをきちんと理解していて役者の演技を楽しむ映画だと思いました。

マンハッタンのビストロに集まった劇作家が、同じような設定で悲劇と喜劇の物語を作って話すというストーリーで、劇中劇2本を並行して走
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

今作は、ワンダーウーマン=ダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)の生い立ちから、悪に立ち向かうヒーロー誕生までの物語。

ワンダーウーマンが悩んだり後悔したりするシーンはあまりなく、自分の信じる道をひた
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

ライアン・ゴズリングの演技...寡黙なのにダークヒーローっぷりが凄い、クールでハードボイルドな主人公を好演。一見、お洒落な映画のようなのですが、時折画面の端に出てくるグロい表現にも驚かされます。
彼の
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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.5

時代劇であり、活劇であり、ラブストーリーであり、コメディであり、ライトなロードムービー。釣りバカ日誌の本木克英監督なので娯楽色が強い作品です。
ちょこちょこ笑えましたし、自分的には楽しめました。しかし
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ジェイン・オースティン 秘められた恋(2007年製作の映画)

3.9

この場所、この時代の建物や男女の装いが美しく、そして美しい男女の恋を素敵な映像で見せてくれる映画でした。
ジェイン・オースティンをアン・ハサウェイ、彼女と恋に落ちる男性トム・ルフロイをジェームズ・マカ
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.8

ニューヨーク、ブルックリンを舞台に黒人差別と人種の対立を描いた映画。コメディのような会話が続きますが、笑い事では済まない感じです。
前半からフラストレーションが溜まるシーンが続き、ラストに爆発するまで
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処女の泉(1960年製作の映画)

4.2

スコッセシ監督の沈黙サイレンスを観た後で今作を鑑賞。あまり考えずに借りてきましたが、こちらにも神様の存在を問うシーンがありました。ベルイマン監督らしく観やすい映像、ストーリーもシンプルです。ラストでち>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

何故、これほど過酷な試練を与えながらも神は何も語ってくれないのか。江戸初期のキリスト教宣教師の苦悩を強烈に描いた遠藤周作の小説をマーティン・スコッセシ監督が映像化したハリウッド大作。

迫害されても信
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東京物語(1953年製作の映画)

4.0

「晩春」「麦秋」と並んで原節子さんの紀子三部作となっている今作を鑑賞。ローアングルの固定カメラで撮影された小津安二郎監督の代表作ですが、今作はロケも行ったようで、尾道、東京、熱海、大阪の映像もありまし>>続きを読む

青空エール(2016年製作の映画)

3.8

爽やかな青春ラブストーリー。変に複雑になってなくて観やすかったです。元気を貰える気がしました。
キャストも良かったです。竹内涼真さんの笑顔、土屋太鳳さんの頑張ってる感がいいですね。上野樹里さんの吹奏楽
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.7

音(音楽)と映像(アクション)が見事に組み合わさっていて臨場感が凄い。ノリノリで音楽を聴いていて、ついつい手足が動いてしまう、踊ってしまう感覚(最近はあまりありませんが...)に似ているのかもしれませ>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.0

主人公の少女アナの純粋さゆえの行動が健気でいじらしい。疑うことを知らない少女、映画や姉の言葉を信じてしまう少女に危うさを感じる。あの大きな瞳は何を見ていたのだろう。

養蜂家の父親、どこか落ち着きがな
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