旅するランナーさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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i ai(2022年製作の映画)

4.0

【森山未來&マヒトゥ・ザ・ピーポー監督舞台挨拶付上映】

パンクでファンキーで破天荒な生きざま。
上映前にあった舞台挨拶での、監督によるコメントや立ち居振る舞いから、感性に訴えかける類の作品だろうなと
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.0

【きれいなおねえさんは、好きですか】

みんな大好き、きれいなおねえさん、ダコタ・ジョンソンがマーベル作品に登場。
ってことで、期待ふくらませ、待ってました!な一作。

そんな期待とおりの、きれいなお
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.2

【子 丑 寅 卯 with me!】

これほど、ミニマルでオフビートな西部劇は見たことありません。
「明日に向かって撃て!」を観た時の目新しさに近いものがあります。

西部開拓時代のアメリカ、オレゴ
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スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

3.9

【ムービー・ランズ・スルー・イット】

ロバート・レッドフォードxブラッド・ピット共演作。
レッドフォード監督作「リバー・ランズ・スルー・イット」で「第二のレッドフォード」としてブレイクしたブラピにと
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ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

4.6

【クローネンバーグ中毒】

今観る方が、より面白くなっています。
映像に更なる刺激を求める中毒性の描写は、現代を予言しているようです。

1980年代のデイヴィッド・クローネンバーグ監督は凄かった。
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ヴィクラムとヴェーダ ヒンディー語版(2022年製作の映画)

4.5

【インディアン・アフェア】

塚口サンサン劇場で、タミル語版・ヒンディー語版イッキ見。

凄腕の警官、ヴィクラム。
ギャングのボス、ベーター。
二人の対立と対話。
インド伝説の神々にちなんだ名を持つ警
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ヴィクラムとヴェーダ(2017年製作の映画)

4.3

【きっと、馬くいく】

塚口サンサン劇場で、タミル語版・ヒンディー語版イッキ見。

凄腕の警官、ヴィクラム。
ギャングのボス、ベーター。
二人の対立と対話。
インド伝説の神々にちなんだ名を持つ警官とギ
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

3.8

【ヒョンビンのパワ~!】

北朝鮮のエリート捜査官と韓国の刑事がコンビを組むアクション「コンフィデンシャル/共助」の続編。
やはりヒョンビンはカッコよく、ユ・ヘジンは味がある。
今回は、そこに更にFB
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復讐の記憶(2022年製作の映画)

3.4

【イ・ソンミン観察バラエティ】

アルツハイマー老人による復讐劇。
50歳台のイ・ソンミンが80歳の老人を演じています。
姿勢とか動きとか、すごく研究して老人に扮しています。
けど、老人に変装したアス
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もしかしたら私たちは別れたかもしれない(2021年製作の映画)

3.4

【もしかしたら君たちは似ていたかもしれない】

日本のドラマのような韓国映画もあるんだなぁ。
30代になっても公務員を目指しながら就職浪人を続けるダメ男。
彼を支えるために自らの夢を諦めて生計を担う女
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.0

【ニュービョンホン】

日本で言えば、ニュータウンの団地でしょうか。
大災害により荒廃した韓国・ソウルが舞台。
唯一崩落を免れた一棟の住民たちによる、生存のための共同生活。
私たちは選ばれたのだと、他
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エグザイル/絆(2006年製作の映画)

4.5

【ジョニー・トー漢の絆セレクション④】

最も”漢の絆”に相応しい映画。
中国返還を3日後に控えたマカオを舞台に、裏社会に生きる5人の漢たちの絆が描かれます。
お馴染みのメンバーが集結して、ジョニー・
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.6

【52ヘルツのクジラたちの声を邪魔するもの】

52ヘルツのクジラ。
誰にも届かない声。
そんな孤独な声を優しく受けとめてくれる、魂の番(つがい)と出会えるのか。
母親からの愛を受けられない二人の巡り
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.6

【タランティーノの源】

タランティーノ監督のデビュー作。
今でも色褪せない面白さ。
冒頭、マドンナの曲についてわちゃわちゃダべったり、チップについてしょーもない言い合いをしたりしながら、今ではキリン
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.7

【無理だべーと2023】

1878年、オーストリア皇妃エリザベート40歳の1年間を描きます。
美貌の皇紀というイメージを叩き壊す、ヴィッキー・クリープスの怪演が見ものです。

精神的にも肉体的にも苦
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熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

4.6

【パナヒは、いる】

イラン人監督ジャファル・パナヒが自分自身を演じています。
イラン政府から映画製作と海外渡航を禁じられているため、国境近くの小さな村からパソコンを使って遠隔操作で助監督に指示を出し
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.5

【悪なき殺人事件】

オシャレでキュートな犯罪コメディ。
映画プロデューサー殺人事件を巡り、騒動を巻き起こす3人の女たち。
「8人の女たち」などのフランソワ・オゾン監督が、往年のハリウッド映画っぽく、
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エレクション 死の報復(2006年製作の映画)

3.7

【ジョニー・トー漢の絆セレクション③】

「エレクション 黒社会」の続編。
今回の主役は、ルイス・クー演じるジミー。
そのためか、全体的に地味。

会長選挙に出馬する気なんてなくて、ビジネスがうまく行
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.7

【憑依ルイス&ザ・ニュース】

オーストラリア出身のYouTuber、ダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟が監督してる、降霊ホラー。
SNSでバスってる降霊術「#90秒憑依チャレンジ」の中毒性と危険性が
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

【君が手にした黄金について】

満州をめぐる人間ドラマを描いた小説「地図と拳」で第168回(2022年下半期)直木賞を受賞した、小川哲が2023年10月に出した新刊が「君が手にするはずだった黄金につい
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.5

【人生の難局を向かえたら南極へ】

ケイト・ブランシェットが、人付き合いが苦手な主婦を演じます。
でも、そこはやはり、ケイト・ブランシェット。
失踪して南極へ向かい、本来の姿を取り戻す。
抑圧された妻
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.3

【あなたはいつも見ているだけなの!】

1923年、関東大震災直後に千葉県福田村(現野田市)で起きた実際の虐殺事件。
差別意識、飛び交うデマ、勘違い・行き違いが引き起こす惨劇。
香川から来た子供連れの
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.7

【He】

ガイ・リッチー監督xジェイソン・ステイサムによるスパイアクション。
イギリスの諜報機関・MI6の敏腕エージェントという役どころ。
100億ドルで闇取引される危険なブツ「ハンドル」を追跡・回
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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

4.1

【愛の魔力】

原題が「WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT?」なので、ティナ・ターナーの歌を思い浮かべてました。
でも、全く関係ないみたいです。
ティナの歌の邦題は「愛の魔力」
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エレクション 黒社会(2005年製作の映画)

4.4

【ジョニー・トー漢の絆セレクション②】

♪手に入れろ、ドラゴン棒を!
香港黒社会の跡目争い。
長老たちの選挙で決まる、新たな会長。
ロクとディーの一騎打ち。
合せて、あこぎなロクディーなし。
大ボス
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.3

【獅子奮迅の中国アニメ】

春節に合わせて、塚口サンサン劇場で上映してくれました。
心の吠える声が聴こえるような音響をありがとうございます。

中国の伝統芸能である獅子舞を題材にした長編アニメーション
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

2.5

【ボーっとしておそれいります】

アリ・アスター監督×ホアキン・フェニックス。
ということで期待大であった今作。
「哀れなるものたち」並みに摩訶不思議な世界が展開されます。
ホアキンも全裸で頑張ってま
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ヤマドンガ(2007年製作の映画)

3.8

【どろどろえん魔くん】

「バーフバリ1・2」「RRR」のS・S・ラージャマウリ監督による2007年作品。
主演は「RRR」のラーマ役N・T・ラーマ・ラオ・ジュニア。
同年公開のテルグ語映画で興行成績
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サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者(2019年製作の映画)

3.9

【Jai Hind(インドに栄光あれ)!】

19世紀インドでイギリス軍と戦った領主ナラシムハー・レッディを描く歴史アクション大作。
インド人の団結を促し、果敢に大国に立ち向かい、インド独立への道筋を
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プシュパ 覚醒(2021年製作の映画)

3.9

【おじ様は認めます】

日本の三味線の棹にも使われる最高級材、紅木。
この紅木の密輸で成り上がる男プシュパ。
こいつの激動の人生を迫力満点に描くエンタメ作品。

2021年インドNo.1興収映画。
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.7

【美しきパートナー関係】

19世紀末、フランスの片田舎。
料理への情熱で結ばれた美食家と料理人の愛と人生。
「青いパパイヤの香り」「ノルウェイの森」「エタニティ 永遠の花たちへなどの名匠トラン・アン
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ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)

4.1

【ジョニー・トー漢の絆セレクション①】

強盗、殺し屋、人質、警察による、マスメディアを巻き込んだドンパチショー。
香港の街中・マンション内での銃撃戦・爆破が本気のド迫力。
ガンガン撃ちまくり、ドカン
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

【瞳をとじかけて】

「ミツバチのささやき」「エル・スール」のビクトル・エリセ監督による31年ぶりの長編映画。
もう無いものと思っていた、待望の新作です。

映像や音楽によって呼び起こされる記憶。
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

【夜空ノムコウ】

瀬尾まいこの同名小説を読んで、周りの人の気持ちにそっと寄り添える、そんな人間になりたいと思いました。
PMS(月経前症候群)の女性と、パニック障害の男性の、ちょっとコミカルでハート
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.8

【年末アニメ】

今敏監督による人情モノ。
クリスマスの夜、ホームレス3人組がゴミ置き場の中からひとりの赤ん坊を見つけるところから始まる、母親探し。
その奔走ぶりが、笑えて泣ける。
丁々発止のやりとり
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

【哀れなる男たち】

ヨルゴス・ランティモス監督作品は、
「籠の中の乙女」
「ロブスター」
「聖なる鹿殺し」
「女王陛下のお気に入り」
と、ほぼ観てきました。
中でも、今作は、最も美しく、最も残酷で、
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