てづかさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

-

面白い映画ではないし、長くてだるいなあと普段なら思うだろう。なにより本を燃やすという行為が許せなすぎる。

けど。

なんか一生懸命で切実な映画ではあると思う。
伝えたいことに関しては本当に真っ直ぐで
>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

-

失われていく自分への恐怖を映画自体が語っているのは感じた。めちゃくちゃな時系列。誰が誰だかも分からない。風に揺れる葉っぱ。
自分としては、認知症の方の視点で映画が撮られて、それが公開されて、観れたこと
>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

-

あんまり感想がわからない。
とりあえず、まずは、城田優で笑った。
ああいう感じ悪さあるもん。まぁずっと知ってるし好きではあるけど。

物語的には、まぁ、展開も読めるしなにも驚きはなかった。心臓出てくる
>>続きを読む

ハイ・ティーン(1959年製作の映画)

-

面白かった。
子供というほど子供じゃないが、かといって大人というには程遠い。そんなハイ・ティーンの子達と佐田啓二演じる新任教師との奮闘。そして終わっていく青春。

無駄に長いなと思ったラグビーシーンも
>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

-

それなりに感情移入もしたし過去の出来事を思い出してうわ〜と思うところもあったし、きっと楽しんだのだとは思うんだけど。
他の方も言っているように、宮本と女子高生の結末がフワッとしていてちょっとモヤモヤは
>>続きを読む

旅の重さ(1972年製作の映画)

5.0

スクリーンの中に過去の自分を見た。
辛かったときの、あの頃のわたしを見た。
でも、ひとつ自分でも驚いてることもあって。
哀れむでもなく共感するでもなく、こんなに一歩引いて古くからの友人のような気持ちで
>>続きを読む

田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版(1951年製作の映画)

-

キリスト教に関連するものをみるたびに、言ってることがよく分からん、と思いながらも、なんだかんだ言って心のどっかで興味はあるからついつい観ちゃう自分がいる。

自分自身も神の恵み、みたいなものに疑念を抱
>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

-

ただ一言、ダサかった。
軽妙を気取ってるけど全然軽妙じゃないし。
オシャレ気取ってるけど全然オシャレじゃないし。

ポスターの時点から何もカッコイイと思えなかったからちょっと敬遠する気持ちも元々あった
>>続きを読む

電送人間(1960年製作の映画)

-

なんか鶴田浩二って当たり外れあるのかな??
この映画の鶴田浩二はあんまり好きじゃなかった。なんだろなぁ。

中丸忠雄さんは出てきた瞬間から不穏で気味悪くて良かった。こういうのほんと似合うな。
元々の端
>>続きを読む

カムバック・トゥ・ハリウッド!!(2020年製作の映画)

-

映画愛とかを言いたかったんだろうなとは思った。

面白かったのか、つまらなかったのか、なんかよくわからない。
面白かったような気もするけど…明確にどこが面白かったとかどこがつまんなかったとか、そういう
>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

-

ずんぐりむっくりで見るからに強そうなラッセル・クロウが暴力に暴力を重ねていく様子が面白すぎた。
ブルドッグみたいな顔で睨んでくるし(笑)
にこやかな冒頭の態度も笑った。

暴力の種類はワンパターンだっ
>>続きを読む

暗黒街の対決(1960年製作の映画)

-

面白かった!!

清濁併せ呑む三船の渋さと可愛らしさと鶴田浩二との友情。
銃を前にしてあまりにも無常に散ってしまうけど、ラストの三船が銃を持ってないアピールをするのに繋がっていて素晴らしいなと思った。
>>続きを読む

荒野の七人(1960年製作の映画)

-

仲間集めのシークエンスがないのでちょっと誰が誰だか分からなかったけど、勝四郎だけはすぐ分かった。というか、勝四郎と菊千代を同じ人がやってんのかな?

仲間集めのとこ好きだったからそれが結構省かれちゃっ
>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

-

差別と戦争の話かな?とは思った
プログレのちょっと長めのpv観てる気分になった。音楽ずっとカッコイイ。
ドラーグ族を袋叩きにするシーンは音楽も相まって結構アガった。
冒頭の母親殺されるシーンに関しては
>>続きを読む

大学の山賊たち(1960年製作の映画)

-


始まってすぐ「終」の字が浮かんできた瞬間に笑ってしまった。なんだそりゃ(笑)
でもおかげで一気に物語の世界に引き込まれた。

ミッキーカーチスが飄々としていていい味出してる。
エキセントリックな越路
>>続きを読む

狼よさらば(1974年製作の映画)

-

以前に映画の内容を解説してもらったことがあるので、ブロンソン自身に暴力衝動が芽生えてくるという映画なんだって視点で鑑賞しはじめた。

1番初めに暴力に快感を覚えた瞬間のブロンソンの表情の揺れがとても良
>>続きを読む

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

-

話が入ってこなくて2回観た。

とにかく軍旗を取り返せっていう話。たかだか軍旗のためにたくさん人が死んでいく。

イーアルサンスーイーアルサンスーと繰り返すテーマ曲はとても印象的。
佐藤勝さんの音楽は
>>続きを読む

虹の橋(1993年製作の映画)

-

映画の中で起こっている事態だけをみると、まあ結構みんな辛い目にあっているんだけどテンポがいいからか鈍重さや野暮ったさは感じず。むしろそういう辛い中でも歯を食いしばって強く生きている姿が描かれていると思>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

-

ブロンソン超かっけえ!!!!!!!!!
やたらとドアップがうつるからなんかもう圧がすごい。
悲しい過去をサラッと最後の最後で解説程度に出すあの感じが好き。
ウエスタンだから観る前は男の世界的なのをイメ
>>続きを読む

暗黒街の顔役(1959年製作の映画)

-

これも三船がチョイ役で出てた。
アンタみたいなカッコイイ一般人いるもんかと思うが。ていうかチョイ役なのに最後まで存在感ありすぎるし。カッコよすぎなのよ。

途中まではあんまりハマらなかった。
スピード
>>続きを読む

結婚のすべて(1958年製作の映画)

-

始まりのナレーションからして、大好きだと思ってしまった。
あんまりよく知らないしホントになんとなくだけど、岡本喜八監督っぽいな〜って。岡本喜八監督の作品は今の時代にみても全然古臭くないし、新鮮味すら感
>>続きを読む

人間の條件 完結篇(1961年製作の映画)

-

何度も何度も苦境に立たされ様々な罪を背負いながらも、何度も何度も立ち上がって生きるために奮闘する梶。状況はいつも絶望的だ。希望が見つかっても、その全てが打ち砕かれる。
戦う理由すら分からないなかで、帰
>>続きを読む

人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年製作の映画)

-

軍隊内部でもまた色々な人間の嫌なところを見せつけられ、仲間の死を目の当たりにする梶さん。もう本当に次から次へと酷い話で…。

奥さんとの面会シーンが切なかった。
いつ会えるかも分からないなかで、あるが
>>続きを読む

人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年製作の映画)

-

工人と所長の間で板挟みになる仲代さんが可哀想だった。
特殊工人600人が汽車からゾロゾロとまるでゾンビみたいに出てくるシーンはすごく怖かった。
男600人の中に女30人が入れられるとこも…。

工人た
>>続きを読む

お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方(2021年製作の映画)

-

あれ?…なんか、いい映画なのか?と思った瞬間すかさずノイズが入ってくるような映画だった。

でもいのちの停車場を観て私が怒っていたところをほとんどこの映画が回収してくれてたのは意外だった。

いつはじ
>>続きを読む

いのちの停車場(2021年製作の映画)

-

人にムビチケを押し付けた手前、先陣きって観に行かないとという罪悪感に駆られて鑑賞。

こういう映画だから正直最初から何も期待していなかったしそれは正解だったと思っている。が、意外にも劇場のご高齢の方が
>>続きを読む

ふたり(1991年製作の映画)

-

少女たちが子供から大人に成長するまでの物語。

大林さんの映画は海辺の映画館と転校生しか観れてない。でもなんとなく海辺の映画館にも本作にも死の匂いがベースにある感じはする。

これもとにかくずっと死の
>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

-

すんごい怖いんだけど、正直めちゃくちゃ面白いと思ってしまった。

終始一貫して不気味な雰囲気で音楽とかも不安を煽ってくるのに、ところどころで笑るシーンがあったり。

殺し方が突拍子なすぎて面白くなっち
>>続きを読む

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

-

今よりずっと小さい頃に観たんだけどほとんど覚えていなかったのでこの機会に映画館にて鑑賞。

正しい人なんかいない。誰もがみんな間違えている。ただ、その自覚をしているかしていないか。
だからこそ、この映
>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

5.0

「俺にはボクシングしかないんだ!!」という映画だった。ボクシングを題材としたこういう映画を私はずっと観たかった。

松山ケンイチ演じる瓜田は努力家であるが負け続けのボクサー。一見パッとしない主人公。な
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

-

やっぱり感じたのは生きることと死ぬことだったかなと思う。
人との出会いと別れと、それによって積み重なっていく思い出と。それによって生じる悲しみや喪失感と、喜びや充実感。それら全部は無くならないから、自
>>続きを読む

アウステルリッツ(2016年製作の映画)

-

てめえら、足元に広がる血の海の深さを知りやがれ!!!!という監督の心の叫びが伝わってくるような映画だった。

どんな教科書よりもこの映画1本みせたほうが余程気づきに繋がるんじゃないかと思う

たくさん
>>続きを読む

粛清裁判(2018年製作の映画)

-

面白かったと言ってしまうと語弊があるかもしれないけど、これは見応えがあった。

ありもしない罪を捏造された人たちの最終陳述、その胸中を思うと怒りが込み上げてきた。
思ってもない謝罪を口にして途中で言葉
>>続きを読む

国葬(2019年製作の映画)

-

卒業式の校長先生の話ずっと聞いてる感じ。
あと、入場から整列するまでの生徒たちをずっと観てる感じ。

ほんとにずっと葬式と並んでる国民の画が続く。

正直ほんと観てるの辛くて苦行か?とも思ったけど、よ
>>続きを読む

無頼(2020年製作の映画)

5.0

生きることと死ぬこと、それぞれの生活、それぞれが持つ人間の背景というものを「ヤクザ」という狭い社会で息苦しくもそうとしか生きられない人間たちを通して描いた映画だった。


産まれた境遇、貧困からその生
>>続きを読む

直撃!地獄拳(1974年製作の映画)

5.0

こういう映画特有なんかな??タイトルの出し方が好きすぎる(笑)

全編通して、「いい顔の俳優ばっか集めてなにやってんの??(笑)」と言いたくなる感じなんだけど、「しっかりバカやってんなぁ」とも思ってし
>>続きを読む