watosonmanさんの映画レビュー・感想・評価

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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.1

相変わらずのクレヨンしんちゃんクオリティ。
まじめにおバカなことをする。



今回描かれていたのは、競争社会を取り巻くそこにいる人たちの苦悩。

勝たなければ、何者かにならなければ、すべて無価値で、
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.8

安定のピクサークオリティ。

火、水、風、木の四種が共存する世界が舞台。
ボクらの世界の複雑さ、分かり合えなさを想像するし、アメリカではより身近なことなのかなと想像した。



いろんなテーマが幕の内
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

4.1

ファッションのコレクションは最後にデザイナーが登場してフィナーレを迎える。

しかしマルタンマルジェラは挨拶はおろか、顔も姿形も明らかにされていないデザイナーで謎に包まれている。

そのマルジェラ本人
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.9

ウェス・アンダーソンはファッション誌などで知り、彼の作品ということで観てみた

そのせいか洋服やセット、色使いに目がいってしまったが、独特の世界観が際立つ。

舞台のよう、ナレーション形式で続くため、
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.2

ボンドルドが「君たちの旅に呪いと祝福を」と言う。


本来意味のまったく違う言葉。

しかし旅には、生きていくことには呪いと祝福があり、ある人はそれを呪いと呼び、またある人はそれを祝福と呼ぶ。


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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

社会は分断されている。
普段そう聞くと頭では理解できるが、体感としてはピンと来ない部分がある。
そのピンと来ない部分とは接する機会の無さ、知らなさである。

そしてその知らなさとは、知らないだけではな
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.9

予想した通りにいかない東野圭吾、ガリレオシリーズ。
今回ももちろん想像とは違う物語展開なのはさすが。

ある一人の人が(今回の場合は事件だったけど)所属していた集団からいなくなるということが、周囲の人
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ブラザー・ベア(2003年製作の映画)

3.8

ディズニーアニメーションの型を忠実に守り、表現力の高さを感じる。

ネイティブ・アメリカンの精神性や世界観が織り込まれて、実は世界はもっと区別されていない一体感を持った場所なのではないかという思いにな
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メリダとおそろしの森(2012年製作の映画)

3.6

物語には現実を風刺する力があるが、好まれる物語や型みたいなものがあるのもまた事実。
そして物語にはこれまでスポットライトが当たりにくかった関係性に光を当てることができるという強みもあり、2012年に王
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.9

世界観やキャラクターの設定、動かせ方はやはりさすが。

冒険を通して周囲との関係や願い、持ち合わせているものを確認していく物語。

亡くなったお父さんと再会したいという兄弟がどんな形でお父さんと再会す
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.6

個人的に好みの作品。

人を形成するのはその人の記憶であり、その時の体験、感じたことでその人ができている。
漠然とそう思っていたけれど、それが可視化され、キャラクターになり、物語になっていることに感動
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M(1931年製作の映画)

4.0

古い映画ではあるが、描き方や演出などは引き込まれるものがあるし、時代の風を感じることができる。

特に1930年代のベルリンはこの後ナチスの台頭を許すことになり、法や権力、市民による私刑などのテーマも
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少年の君(2019年製作の映画)

4.3

イジメ、貧困などを扱った重いテーマの映画ではあるが、最後まで連れていってくれる、そして登場人物がどうなるのかを観たい気持ちにさせてくれるいい映画。

暴力や暴言などで身体や心はもちろん傷付く。
しかし
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

ピクサークオリティ。

父と息子から、母と娘というモチーフは年々増え続けている中の先陣のような作品。

レッサーパンダが何を表しているのか。

それは観た人の思うところであるだろうし、私のレッサーパン
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.8

リズミカルで躍動感のあるアニメーション。
そして何より感情豊かな表情に心が動かされた。

エンターテイメント、ディズニーという圧倒的な型の強さを感じる。

時をかける少女(2006年製作の映画)

5.0

夏になると観たくなる映画。

生きるとは記憶の連なりであり、それは一度きりでやり直せない。
しかしタイムリープによってそれが触れるという設定。


主人公には主人公の使い方が見られるが、観てる人には観
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.1

はつらつとした子ども、エネルギッシュな青年を描いてきたこれまで。
しかし不良から引きこもりへと姿が変わる2000年代初頭の主人公は、優柔不断で弱虫で意気地なし、じぶんの身体も始めはうまく扱えない女の子
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.9

安定のピクサーという印象。

ボクらが傷付くのはじぶんが受け入れられない時。
それが飾り気のないものであればあるほど。
そして出会うこと、探すことを辞めてしまう。
一人が好き。孤独が落ち着くと言いなが
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

まるでひとりごと、独白のように会話が進む。
ボク達が普段いかに言葉を追い、意味に重きを置き、その返答、じぶんがどう振る舞うかの我執にとらわれているかを教えてくれる。

人と話すとは。人の話を聞くとは。
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カーズ(2006年製作の映画)

4.2

トイストーリーがアメリカの子どもたちの憧れがカウボーイから宇宙飛行士へ変わったのを描いたように、カーズでは工業、製造業からITへの変化を描き、街の栄光と衰退とそこにいる者たちの気持ちを描いた。

凄ま
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.6

作画、声優、音楽、原作どれも一流でハイクオリティな作品。
しかしあまり心は動かなかった。

すごくプランニングされた何かと、そうされているが故の思いや伝えたいことの少なさをボクは感じてしまった。

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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.1

人の社会はどれほど発展しても内と外という線を引き、区別することをやめられない。
そして引かれた線の外側には人々が見たくないもの、触れたくないもの、生きることの生々しさ、湿度のようなものが置かれ、それら
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

口コミにあった「プラダを着た悪魔」「ジョーカー」のような映画というのは頷けた。

かっこいいということは「鳥肌が立つ」や、「シビれる」という身体感覚であり、その身体感覚から発生しているものは他者の価値
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.7

物語が気持ちいいのは、ある視点から見た人たちの日常が変化したり、思いが通じたり、うまくいったり、幸せになったりするからで、映画を観てるボクらもそうやって世界や日常を見ている。


この映画も大英帝国か
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ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師(2021年製作の映画)

4.2

世界の片隅にいる偉人の活動を垣間見るドキュメンタリー。

じぶんではないものの影響を大きく受け、じぶんたちの生命や暮らしが脅かされる恐ろしさとやるせなさ、そしてその影響は遠い国や地域の人の生活や欲望と
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

普段どれだけボクたちが脚色され、演出されたものを観てきたか。
そしてだからこそ心躍るものであったことを教えてくれる作品。

しかしほんとうに生きるということや日常というのは、この映画の中にある平坦な、
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.1

きれいごとが通るのは、きれいなところにいるからである。



人が置かれた環境からの影響をどれだけ強く受け、またそこからの引力が強いのかを、そこに居ながらじぶんを変えるということのむずかしさを思い知ら
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.9

観る人に変な忖度のない、作家性が強い作品が久しぶりだったので、そのことに少し感動した。

現在AIやテクノロジーの進化が目まぐるしい中で、今を生きるボクらに問いかけられている大きな問いの一つが、「何が
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.2

コミカルな設定から滲み出る本質を感じさせる映画。

好かれることを目指すと、人はどこかでぶつかったり、苦しくなってしまう。
だってそれは相手の気持ちや心のことだから。

人と関係性をつくる、愛するとい
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映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

4.0

アニメシリーズの続編で、かつ完結編。
五つ子の姉妹のところに家庭教師に行くことになった主人公という設定で作品が始まるのだが、この設定が冴えない男の子がかわいい女の子たちになぜかモテまくる妄想全開物語の
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名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

4.0

映画というスペクタクルさ、緊張感、派手さがアニメ放映とは大きく違う。

コナンの良さはやっぱりキャラクターの魅力。
原作コミックスが100巻を超えられたのも、新キャラが作品に厚みを持たせてくれているか
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

一つ一つのカメラワーク、その画の中の色彩の美しさに目をひかれる作品で、美意識を感じた。

一人一人の心の奥深さと、二人の間に流れる時間とその意味合い、惹かれ合う二人でもその意味は全然違うのだということ
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ディオールと私(2014年製作の映画)

4.0

老舗メゾンの裏側を、フラットで無色な目線で忠実にドキュメントしていたように思う。(なんとなくファッションドキュメンタリーって制作者のセンス出そう感を感じるため)

省人化が進む世の中だが、たくさんの人
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ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言(2020年製作の映画)

4.0

凡庸なる悪がどう成り立つのかを描き出していたと同時に、ある方向からだけ責めることもまたむずかしく、それぞれの価値観世界観があり、何かが悪い、良いと実線を引かないことによって、凡庸なる悪に近づかないよう>>続きを読む

となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.0

手塚治虫の漫画は中学生が読むと中学生なりの、大人の方なら大人の方なりの、老人なら老人なりの感想を持つ作品が多いが、この作品にもそのような多層的な見方ができる奥行きが感じられた。

幼稚園児も老人もそれ
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.8

「ノートルダムの鐘」や「シザーハンズ」の時のような心持ち。

そしてそれがじぶんが住み、暮らしている現代であるからこそ、ざわつかない人の方が少ないのではないか?

主人公という存在が映画をどの角度から
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