西村大樹さんの映画レビュー・感想・評価

西村大樹

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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

5.0

予想はしていた。しかし、予想を遥かに超えたところに到達した。
脚本の展開が見事。きちんと伏線が張られ、それを見事に回収していく。それにより捻れた家族への思いが、強く凶暴且つ残酷にスクリーンから押し寄せ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

脚本も演出も、とにかく上手い。特に脚本は、モノローグの使い方が見事。クセがあり好き嫌いが分かれるかもしれないが、自分はかなりハマりました。
小道具として散りばめられている文化の使い方やチョイスも上手い
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社葬(1989年製作の映画)

3.5

舞台を新聞社としたのがいい。物語に厚みを生んでいる。男たちが組織の中でもがく周りを、女たちがいるという構造も、きちんと機能している。
東映作品としては地味な部類かもしれないが、観たらハマる新しい任侠映
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デメキン(2017年製作の映画)

2.0

こうなるしかないよね……という展開。
尺が長すぎる。90分程度に納め、ナレーションベースにせず、統一の過程を見せるべき。
彼らの生活というか、日常を描きたかったのかもしれないが、どうもダラダラとしてし
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

本作最大の穴は、オチが最初で予想できてしまうことである。あそこまで匂わせず、すんなりと描けばよかったのに。
中盤まで物語が拡散してしまっていて、いまひとつ乗れなかった。次第に物語の核ができていき、ラス
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鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

4.0

なぜに映画館で観なかったのか!と後悔する。
最初はブラックコメディなのかと思うが、次第に残された人々の物語が辛く迫ってくる。
イヴの存在が見事。ラストに効いてくる!

仁義の墓場(1975年製作の映画)

3.5

匂い立つ、男の生き様!
とにかく、その一言に尽きる。
そんな中、芹明香が登場すると『色情めす市場』となるのは、彼女の力であろう。

新仁義なき戦い 組長最後の日(1976年製作の映画)

3.0

全体的に甘い部分があるシリーズだが、最終作はさすがに盛り上がる。
見どころは、やはり伊丹空港のシーンであろう。いまならば、絶対に撮影できない。

しかし、男の話しに絞ってほしかったな……。

あの頃。(2021年製作の映画)

5.0

題材としてハロプロを置いているが、描かれているのは、誰もが経験した「あの頃」の話。だからこそ、胸に迫るものがある。
ラストの展開で、観終わったあとに重い気持ちに多少なるので、そのあたりは覚悟を……。
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新仁義なき戦い 組長の首(1975年製作の映画)

2.5

なんだろう……。やはり、物語に女が絡んでしまうのが辛い。どこまでも血生臭い、男の話しであってほしいのだが。
ラストは「そこで?」という終わり方。次回作ありきということかな。

資金源強奪(1975年製作の映画)

3.5

冒頭から、一気に引き込まれる。とにかくテンポがいいのだ。
そこから先も、退屈せずにラストまで魅せてくれる。コメディ要素が所々あるが、それも心地よく効いている。

恐喝こそわが人生(1968年製作の映画)

3.5

なんといっても、編集の浦岡さんの力である。松竹ヌーベルバーグからATG作品へと活躍の場を広げていた浦岡さんの編集力!
脚本と演出も、東映カラーと松竹カラーが見事に混ざりあい、独特の雰囲気が醸し出されて
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新仁義なき戦い(1974年製作の映画)

2.0

スターシステムの弊害か、前シリーズと登場人物と混乱してしまう。
いちばん気になったのは、女の存在である。前シリーズに比べ、女が物語に絡んでくる。それが、どうも……。血生臭い男たちの物語を観たいのに!

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

3.0

久しぶりに観直したが、記憶よりも面白かった。
確かに、前作が物語的にはシリーズラストと言っていいだろう。本作は蛇足と感じる部分が多々ある。それでも面白く観られたのは、深作監督の演出力であろう。シリーズ
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逆転裁判(2011年製作の映画)

1.5

駄作。
確かに、三池監督に撮ってほしい題材ではある。でも、できたのは三池監督以外でも撮れたであろう内容。
『テラフォーマーズ』あたりもそうだが、三池崇史監督を何でも屋として雑に起用しすぎではないだろう
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ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲(2010年製作の映画)

2.0

無駄に金をかけ過ぎた作品。ライブシーンのカッコよさは、新しい三池演出を知った感じにはなるが、どうも設定に無理がある。
無理な設定を力技で持っていくのも、三池監督の才能だとはいえ、さすがにここまでくると
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龍が如く 劇場版(2007年製作の映画)

3.5

やはり、求めている三池作品はコレである。
物語の軸はしっかりとしている。そこに三池監督げやりたい放題の演出を付け加えた結果、やりたい放題のただニヤつくだけの映画となっている。
マンガ原作や推理小説原作
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ゼブラーマン(2003年製作の映画)

2.5

哀川翔をヒーローにしたかった、というだけの映画。
物語に一切の捻りがない。宮藤官九郎の脚本か?と疑いたくもなるが、逆にそのストレートさがヒーロー映画としての狙いなのかもしれない。
ただ、三池色も宮藤色
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仁義なき戦い 頂上作戦(1974年製作の映画)

4.0

実質、本作がシリーズの完結作と言ってもいい。それほど、ラストが見事なのだ。
青春時代を走り抜け、歳を重ね、それでもなお力で覇権を奪いあった結果……。なんとも虚しい最後である。
完結篇なんて、作らなくて
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BLUES HARP ブルース・ハープ(1998年製作の映画)

3.5

三池崇史による、青春映画の傑作!
オープニングで観客を映画の世界に引きづり込み、度々見せるエゲツないほどの暴力描写を挟みつつ、固い絆に結ばれたふたりを映し出す。
素晴らしいのは配役!本当にピッタリ!
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

3.0

見せ場だけを固めた作品で、いまひとつ物語にのめり込めない。
それでもセリフの端々に名言があり、深作演出のノりもよく観入ってしまうのは確か。
シリーズもの特有の、中弛みというやつか。

殺し屋1(2001年製作の映画)

3.5

なんといっても、暴力である!5分に1度は観られる、残忍な暴力描写!もはやこれを観るだけで、本作の価値があると言っていい。
三池監督の映像センスも冴え渡る。オープニングで一気に作品へと引き込んでいくのは
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

2.5

人間ドラマより、抗争劇が中心に脚本が組み立てられている。そのため、アクションシーンは深作節絶好調!なのだが、いまひとつ人間ドラマとしてノれない部分も。
その中にも光るセリフがあるのは、笠原脚本の力か。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.5

色々と言われているが、本作は反体制映画である。
反体制映画といえば。国家権力を相手にすると決まっていると思われがちだが、実際の体制は国家権力だけではない。盃を交わし、疑似家族となったヤクザの世界にも体
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.5

映画は魔物なんです。興味がなくても、そこで真剣に虚構を作ろうとする人の姿を見ていると、その姿に惚れてしまい自らもその仲間になりたいと思ってしまう。
本作で描いていることの一端は、それである。自分もその
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.5

前作は、想像以上の抗争劇。それが上手い!藤井監督の過去作品から想像できないほどのバイオレンス!手持ちカメラが少し気になるが、もしかして深作欣二監督を意識してか?
そして後半である。観ていて思い出したの
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

5.0

軸になる物語は、他の作品でも度々見かけるものである。素晴らしいのは、その枝葉だ。
罪とは何か?その罪は、受け入れられるものか?このテの物語もまた、他の作品で度々見かけるものであるが、軸になる物語により
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狂った果実(1981年製作の映画)

4.0

中盤まで、いまひとつ掴めない話しの印象だったのが、後半で一気に爆発する。
どこにも向けることができない怒りが、ついに爆発するシーンに、爽快感はない。逆に閉塞された自分の殻の中で暴れているかのよう。
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シッコ(2007年製作の映画)

4.0

マイケル・ムーア節とも呼べるエキセントリックな演出は鳴りを潜め、オーソドックスな取材を軸に置いている。
そのため、映画としてのダイナミズムが足りない部分はあるが、ラストまで一切退屈にならない。それは、
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性盗ねずみ小僧(1972年製作の映画)

3.0

ロケ、オープン、ステージ。どの美術も素晴らしい。しかし、ステージでの撮影は照明がその良さを殺している。テレビの時代劇を観ているかのような明るさで、その良さを引き立てていない。
演出と脚本が上手くマッチ
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あんにょん由美香(2009年製作の映画)

3.0

監督の話題は置いといて(苦笑)作品の内容に関して……。
日本でのパートは、それほど面白くない。林由美香の思い出話しは興味深いが、映画として観るほどのものかと……。
面白くなるのは、韓国に行ってからであ
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日本沈没(1973年製作の映画)

4.5

スペクタクル映画として、政治映画として、非常に優れた作品。脚本の流れが素晴らしいのだ。
どこでショッキングなシーンを入れたら、一気に引き締まるのか?化学的な講釈だけでは飽きてしまうが、入れ方が非常に上
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らいか ろりん すとん -IDOL AUDiTiON-(2021年製作の映画)

4.0

自分はWACK系アイドルを知っているので、その点でバイアスがかかっている評価になっていることは、ご了承を……。
AKBにしても、グループをドキュメンタリーとして捉えるのは難しい。だから、自然と対象とな
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

5.0

描いていることが非常に重いが、それを娯楽映画に見事に仕立て上げている。
家族を絡めたところに甘さを感じるが、公開規模を考えたら仕方がないか。他にも家族を描いた部分で穴は感じるものの、描いているテーマが
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君よ憤怒の河を渉れ(1976年製作の映画)

2.0

話し自体は、なかなか面白い。だが、それを物語に構築する段階で、メチャクチャになってしまっている。
とにかく主人公が万能すぎる。検察官が、猟銃から軽飛行機まで操るのは、無茶がある過ぎ。映画は嘘を吐いても
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

小津作品の中では、ダークな部類に入る物語。
演出的に、小津監督のこだわりが顕著に見られる。特に会話に関しては、ここまで特徴が出ているのも珍しいのではないだろうか。
物語の特異性を、自らの演出で中和した
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