西村大樹さんの映画レビュー・感想・評価

西村大樹

西村大樹

1974年東京生まれ。日本映画学校卒業。アニメ監督・演出を続けつつ、実写の方へと戻ろうかと悪戦苦闘中。ライターなど、物書き仕事もたまにやっています。
https://twitter.com/taiki_nishimura

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メランコリック(2018年製作の映画)

3.0

アイデアが素晴らしい。ただ、あまり盛り上がらない。殺害する相手との物語を中盤あたりから入れていけばよかったかも。
ラストは、なんとも心地よい!

JKエレジー(2018年製作の映画)

3.5

どこかに行きたいが行けない自分。栄えていなくはないが、それほど栄えてはいない町。基本、そういう光景の映画が好きです(笑)
手放しで褒めたいシーンは度々あるものの、いまひとつ突き抜けない。それは、主人公
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守護教師(2018年製作の映画)

3.0

普通に面白い。しかし、なにかものたりない。
恐らく、政治の世界を絡めたのが重たくなってしまったのかもしれない。そこを削って、単純なサイコホラー路線でいった方がよかったかも。アクションも中途半端。
レン
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ハッパGoGo 大統領極秘指令(2018年製作の映画)

2.0

凄く中途半端。
演出の狙いは分かる。分かるのですが、もっと暴れてもよかったかと思う。
テーマと演出が乖離してしまった結果か。
エンドロールが始まってからが、1番の観せ場かも。

天気の子(2019年製作の映画)

4.5

『君の名は。』が好きではない自分。観るまで不安だったが、かなり面白かった。
甘いと感じる展開はある。でも、そう思うと音楽で一気に盛り上げてくれる!そういう意味では、音楽映画だとも言える。
マイナスポイ
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東京干潟(2019年製作の映画)

4.5

人生とは、なんて深いものなのか。
干潟に住むホームレスが語る、彼の人生がなんと興味深いものか。著名人ではない市井の人にも、語るべき人生があると再確認させられる。
変わりゆく東京の風景と、彼との対比も見
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暁闇(2018年製作の映画)

5.0

研ぎ澄まされた虚無が、スクリーンを覆った。
そこには花火の様に散りゆく青春があり、誰かを愛し愛されたい心があり、幻の光がある。
撮影が見事なのは、特筆したい。

素晴らしい感覚により作られた本作。まず
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

5.0

国家や思想を超えた、友情の物語。そこにあらゆる思惑が絡み、物語に深みを与えている。
中国を舞台にした前半は、正直タルい。それが変わるのは、北朝鮮へと行ってから。一気に緊張感が高まっていく。
見所は平壌
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.0

性同一性障害の苦しみが、文字通り痛々しく伝わってくる。ドキュメンタリーかのように望遠を使い、手持ちで撮影した絵も効果を生んでいる。
しかし、物語に起伏が欲しかった。それほど派手になるような物語ではない
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あいが、そいで、こい(2018年製作の映画)

2.5

懐かしい感じがする青春映画。昔は、こういう青春映画がいくつもあったんですよ……。
なのでか、少し物足りなかった。展開ぎある程度読めてしまったのだ。所々、面白い演出はあるのだが。後半の脚本は、もう少し整
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

5.0

青春映画である。しかし、生半可な青春映画ではない。
いまの日本で同じような概要の作品を作ったとしても、クサイ『金八先生』のような作品となってしまうだろう。友情があり、裏切りがあり、恋愛があり、別れがあ
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よこがお(2019年製作の映画)

5.0

軸になる事件は、発端にしか過ぎない。この作品の肝は「愛」である。
淡々と描く深田演出が見事。それが心に沁み、苦しくなってくる。行き場のない苦しみが。
時間が錯綜する前半は、映画を見慣れていないと混乱す
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シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

2.5

オーソドックスな話。登場人物が多く、物語が散らばってしまっている。人数を絞り、物語を掘り下げるべきだったかと。
笑える箇所は、いくつかある。編集のタイミングもよく、そこは良かった。

東京喰種 トーキョーグール【S】(2019年製作の映画)

3.5

テーマと娯楽性が見事に調和し、説明に終始していた前作より楽しめた。
多少、狙いすぎな感じがするところもあるが、漫画原作を活かすことを考えたら仕方がないか。
アクションの加工が少し気になった。何かの狙い
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アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲(2017年製作の映画)

3.0

素晴らしく下らない!バックボーンというか、元ネタを知っていたら終始ニヤケられること間違いなし!
トランプも出してほしかったが、前作から考えて難しいか。
応援?上映とかしてほしいなぁ。

ちなみに1番笑
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.0

中盤まで、脚本と演出が軽い。まるで喜劇を観ているかのような箇所も。カメラワークも軽く、もっと重みを持たせる演出ができなかったのか。
ラスト近くの展開は最高。見事としか言えない。この流れがなければ、スコ
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

5.0

なんと心地よい映画か!
絶対の構成がよく、編集も洒落ている。最初、音楽がうるさくも感じたが、時期にそれも気にならなくなる。脚本にもう少し足してほしい部分もあるが、許してしまいたくなる。
あらゆる要素に
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ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

4.5

自分の中にある暴力への憧れが、沸騰した!あと少し、脚本が細やかであれば完璧であったのに。
なにも考えるな!自分の中の獣と向き合え!という感じか。
傑作。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

1.0

ひたすら、主人公にイライラする。ひとりで悩み、それで周辺にまで悪影響を与えているだけにしか見えない。
感覚に訴えようとしているのは分かる。分かるけれど、その感覚があまりに自分のものと離れすぎている。
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いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46(2019年製作の映画)

3.5

凄くよくまとまっている。
アイドルドキュメンタリーのカギは、アイドルに思い入れがない監督なのではないだろうか。アイドルを知らないからこそ、その距離感と見つめ方が絶妙なのではないだろうか。
気になるのは
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博徒外人部隊(1971年製作の映画)

3.5

本作の公開は1971年1月12日。沖縄返還協定が調印されたのが1971年6月17日。それが発効され日本に返還されたのが1972年5月15日。ということは、本作はまだアメリカ占領下の沖縄でロケをしたとい>>続きを読む

魔界転生(1981年製作の映画)

2.5

これぞ角川映画!と叫びたくなる。
物語としては全端的に急ぎ足で、要点だけを描いている感じがする。同時に、ダレ場が無く最初から最後まで、少ししつこすぎるほどに(苦笑)暴れまくる。
当時の日本映画……とい
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ファミリー☆ウォーズ(2018年製作の映画)

1.5

パワーはある。しかし、それで押しきれていない。
暴走したいのは分かるが、それがまとまっていない。なので、全体を観ると作品としての面白味がない。
尺わ長くしてもいいから、物語をもっと足してほしかった。

温泉しかばね芸者(2017年製作の映画)

3.0

映画館で観たら面白く感じつつも、1800円の価値があったか悩むであろう。しかし、配信で観たらドンピシャリ!
このタイプの映画は、映画館で真剣に観るより、友人とDVDか配信で酒を飲みながら観るのが正解な
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アントキノイノチ(2011年製作の映画)

3.5

遺品処理員を主人公にしたのは素晴らしいアイデア。ただ、そのアイデアがあまり効いていなかったように思う。
メインのふたりの経験は、物語の大切な要素ではある。しかし、それを語らせるにしても、せっかくの遺品
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新聞記者(2019年製作の映画)

5.0

語るテーマが太く軸にあり、それを映画という娯楽に落としこむために緊張感がある脚本と演出が支えている。
多少の中だるみと、狙いすぎな照明・カラコレが気になりはするが、作品全体から考えたら些細なことか。
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.0

予想と違い、ウィットに富んだ作品だった。
その部分はなかなかシャレていて面白いのだが、アクションが物足りない。その残酷さとユーモアの落差があった方が、作品としてより輝いたと思うのだが。
全体の構成は、
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書くが、まま(2018年製作の映画)

3.5

脚本に少し気になる点があったが、それよりも評価したいのは演出である。
間合いが凄くよく、映像で語ろうとする意思を強く感じる。撮影もよく、空間を上手く使っている。
ラストは蛇足だったかも……。

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

-

いまのところ、今年観た映画で最低な作品である。
物語自体は面白いのだが、脚本が表層をなぞっているだけ。演出でなんとかすればまだしも、間合いがなく監督が自分に酔っているだけ。ベッタリついている音楽など、
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Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN(2019年製作の映画)

4.0

自由の国、アメリカ。そこに横たわる、差別という厚い壁。
人々は平和を求め歌い、踊る。我々、日本人が知らない悩みを打ち消すために。
音楽パートが上手く溶け込んでいる構成が素晴らしい。ただ、もう少しアメリ
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ヘドローバ(2017年製作の映画)

2.5

暴力の存在が軽い。その快感!
タイトルは秀逸。でも、脚本が弱い。暴力描写は素晴らしいのだが、そこで押し切るならばもっとやってほしかった。

凪待ち(2019年製作の映画)

5.0

究極に優しい映画。
前半、少し単調で不安になる。中盤から次第に盛り上がり、ラストではスクリーンを抱きしめたくなる!
なんとかしたくても、なんともならないことがある。いろんなことがあって、それでも信じて
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風に濡れた女(2016年製作の映画)

2.5

神代辰巳監督へのオマージュとも言える作品。
コメディタッチのシーンが、上手く合致できていない感じが。ラストの展開は、ポルノとして見事だが。
間宮夕貴は素晴らしい。

鬼灯さん家のアネキ(2014年製作の映画)

5.0

物語自体は、それほど意外性のあるものではない。順当と言ってもいい。問題は演出である。
冒頭からしばらくは、ちょっとエッチな青春コメディである。それが徐々に今泉監督の世界へと引きずり込まれる。モニターか
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月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)

3.5

女性監督だからこそ、この視点で作れたのであろう。男性監督ならば、言葉は悪いがもっと雑念の入った作品に仕上がっていたであろう。
まるで透き通った水の中で演じられている光景を観るようだった。清水だからこそ
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.5

長久監督の前作を観たときに感じた、長編の方が向いているのでは?という想像は正しかったようだ。
脚本がいい。ゲームのように生きる彼らが現実と触れ、次第に何者かになっていく姿が描かれている。演出のセンスは
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