Pablitoさんの映画レビュー・感想・評価

Pablito

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

Netflixで鑑賞。魂揺さぶる作品。Jazzの演奏もそうだが、映像表現がエグい。演奏者の魂の演奏を表現する映像表現、そして観客の心情をしっかり乗せる物語構成、そしてもちろん演奏、音。映画館でIMAX>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

5.0

完成度が非常に高い作品だと感じた。以下、そう思った理由を三点挙げる。

1. キャラクターの再現度
非常に高かったと思う。特に、アシリパさんはサイズ的に大きかったものの、アニメの話し方等、上手く継承し
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.7

中野監督らしい映画だったと思う。
本作に出てくる人物の家族関係は非常に複雑だが、特に双葉さんは一層複雑な状況だったと思う。そんな中でも一生懸命子育てし、誰に対しても愛を持って接する姿が印象的だった。

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.8

是枝監督らしい問題設定ではあるが、個人的にはこの問題に対して回答が出ているため、そこまで深く考えなかった。
一つ、この映画を難しくしている所があるとすれば、結局真相が分からなかった所だ。確かに法廷が真
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.3

飛行機の中で見たが、最近こういう作品に惹かれなくなってしまった。
構図が完全に勧善懲悪で良い意味でも悪い意味でも単純すぎる構図だと感じた。

バービー(2023年製作の映画)

3.7

結論はいいとして、途中フェミニストがやりがちな男対女の対立構造になっていたのがあまり好きじゃなかった。
今の時代、アメリカの最高裁判所にも普通に女性判事がいる中で、明らかに紛争後のバービーランドは遅れ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.3

かなりゆっくりとした映画だった。改めてあらすじを読み、最後の木漏れ日の定義が説明された意味を考えた。日々のルーティンを繰り返すだけに見える生活は、解像度を上げると中身が毎回違う。仕事でのイレギュラー、>>続きを読む

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.5

ストーリー的には、もう少し家族の感動要素があるのかと思ったが、無かったため、個人的には少し期待と違ったが、ヨーロッパのクリスマスの世界観がよく表現されていて、ヨーロッパに行きたくなった。
個人的に、う
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正欲(2023年製作の映画)

4.9

とても良かったと思う。
原作も既に読んでいるが、性的指向が超少数派である登場人物たちの苦しみや悲しみと、繋がる事による絆や温もりを強く感じた。
原作を読んだ時から思っていたが、本作は「多様性」という言
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

良かった。二回鑑賞したことがあるシン・ウルトラマンと比較しながら見たが、やはり山崎監督の色がしっかり出た作品だったと思う。
シン・ウルトラマンはとにかく、リアルでテンポが速く、とにかく迫力がある展開と
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

設定が甘いと感じた作品。
そう思った理由7点。
1.主人公はなぜマヤが映った映像を信じた?
あの類の映像はいくらでも作れるし、映像が撮れているなら場所も特定できるはず。あれで騙されるような馬鹿が、潜入
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

本映画は、本作品だけだと謎が多すぎて評価が難しいと感じた。その理由は海江田艦長の本当の狙いが、本作だけだと読み取りづらいためだ。
最大の理由は、海江田艦長は原子力潜水艦一隻だけで独立国家を宣言し、日本
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的には謎が多かった印象の映画だった。以下個人的に本当によく分からなかった部分を上げる。
1. 主人公が生き方を決めるまでの心情変化
基本的なメッセージは伝わってきたものの、最後なぜその結論に至った
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アキラとあきら(2022年製作の映画)

2.6

飛行機の中で鑑賞。WOWOWの連続ドラマ版を見たことがあったため、同じストーリーの圧縮版な気がして、あんまり好きではなかった。
ただ、竹内涼真の演技は良かった。あと、母校が撮影場所で使われていたみたい
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.3

飛行機の中で鑑賞。
結構、脚本がしっかりしていた印象で面白かった。スーパーマリオブラザーズだけでなく、マリオカートの要素があったのが個人的に良かった。
キャラクターデザインも完璧で、さすが映画製作に任
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後まで見たから少し理解できたが、想像上のものを追いかけて死にそうになるアンナと、それを全く気にする素振りを見せない、受け入れ先の親戚がどうも最初は理解ができなかった。
親戚は放任主義なのだろうが、命
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.7

とても平和な作品だと感じた。
音楽がしっとりしていて、心地よい気分になる。
物語としても、特に大事件というようなものが起きるわけでもないし、ファンタジー要素があるわけでもないが、風間君と海ちゃんの関係
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

1.9

これはあまり好きじゃなかった。
まず「借り暮らし」と言うが、返すわけでもなく、人間の持ち物を取り去り、時折、ピアスなど高価なものを取っていっているのだから、正直ネズミよりたちが悪いと思った。またジブリ
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.5

色々あって見られなかった映画だがやっと見られた。
他のジブリ作品と比べても子ども向けの色が強かった印象。個人的に印象に残ったのが、一人のおばあちゃんを除いて、ポニョたちが起こす不思議な現象を大人たちが
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これは単純に好きだ。
物語としても、あまり複雑な要素はなく、綺麗な描写を終始楽しめた。
しかし、あの両親、特に父親のだらしないことと、魔女姉妹の性格の違いが頭に残った。
あと気になったのは、ハクの元々
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

これは好き。
まず、作画がジブリらしくない、水墨画と浮世絵の中間のような雰囲気だった。それでも躍動感がある描写が所々あり、感動した。近年では見ないアニメーションなのに、この躍動感、見てて心躍る描写。宮
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.5

やっとアマプラで観たが、正直あまり好きではなかった。
庵野監督が好きな特撮要素が多かったが、やはりシン・ゴジラの時の本格的な戦闘シーンと比べると正直劣ると思った。映像表現に頼りすぎて、撮影での格闘シー
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.6

ジブリ作品の中でも一番好きかもしれない。主人公は不器用な感じだが、彼の人付き合いから繰り広げられるドラマは愉快だが、ロマンスもあって楽しく見られる。
そしてやはり夏のイタリアが舞台だが、美しい。先日、
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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.0

宮崎駿さんが監督をしていないせいか、ジブリ特有のファンタジー要素が少なく、青春純愛物語だった印象。最近のハイテクなアニメを見すぎているせいか、手描きでカメラを使って撮影されたであろうアニメーションが逆>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.1

イギリスで鑑賞。日本人としてはかなり複雑な感情になる映画。終始、原爆の製造やオッペンハイマー自身の栄誉等がゲームのように描かれていたような印象を受けた。しかも、かなり違和感があったのは、原爆の使用でア>>続きを読む

猫の恩返し(2002年製作の映画)

3.5

ジブリ作品だが、やはり宮崎駿監督じゃないと、結構印象も変わった。
なんか主人公が間抜けに思えてしまって、なかなか深く入り込む事ができなかったが、一連の経験は彼女の人生に大きな意味を持ったことは間違いな
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.3

Netflixにて初鑑賞。飛行機という夢を追いかけた主人公だが、時代の波の中で零戦を造ることになる。時代が違っていれば、違う飛行機を造ることができただろうが、やはり一人の人間にできることは限られている>>続きを読む

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

4.8

テレビアニメシリーズとは違い、ミュージカル要素もあり、結構違った印象を受けた。しかし、高揚感の中で終わったテレビシリーズから打って変わり、どん底から始まった時にはどうなる事かと思ったが、そこからの逆転>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

やっと先週末にヨーロッパで劇場公開されたため、映画館で鑑賞。久しぶりに新海作品を観たが、まさに映像の暴力。特に劇中で登場するご飯が美味しそうで美味しそうでたまらなかった。
ストーリー的には地震を止める
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.5

正直、あんまり好きなタイプの映画では無かった。なんか全てが茶番に見えて、(英国在住のため)Amazon.co.ukで視聴したが、見切るのに相当時間がかかった。ただ、これだけアジア系が多い映画が、オスカ>>続きを読む

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

4.2

一部だけだったけど、イギリスで見れて良かった。
相変わらず作画の暴力ありがとうございました。無限城の作画ヤバかった。

ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジブリの世界観は楽しめたが、個人的に不可解な部分が何点かあった。
まず、ソフィーが若くなったりまたお婆ちゃんに戻ったりするのが少し謎だった。基本的にハウルのことを思う瞬間は若くなる気がしたが、それだけ
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.1

ガンダム作品、久しぶりに見た。
正直話の流れがいまいちよく分からなかったが、地球に人間が住めなくなって、海外移住を計画する話、イーロン・マスクが言いそうなことだと思った。
また、絵のキレいさと劇中音楽
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最後の日々 生存者が語るホロコースト(1998年製作の映画)

3.7

ワルシャワ・アウシュビッツに行く前に予習として鑑賞。一言で言うと本当にエグい。以前、コテンラジオで、「ホロコーストは官僚が事務的にいかに一人でも多く、そして素早くユダヤ人を殺せるかどうかだった」みたい>>続きを読む

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

26歳にして初視聴。バルス聞けて良かった。
以下個人的に謎だった点。

1. ラピュタが最初に滅んだ理由
なぜ、ラピュタが滅び、王族が地上に降りることになったのか。地に根差していないという話もあったが
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