TaiRaさんの映画レビュー・感想・評価

TaiRa

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モンスターハンター(2019年製作の映画)

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ストーリー性のない原作ゲームを映画化した方がWSの良さが出る。やたらとテンポが良い。

『モンスターハンター』の映画化として異世界転移を採用したのは正しい。ゲームを映画化する際に必要な世界観の説明、ル
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

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ウェルメイドなのかもしれないけど、飛び抜けた良さもあんまない。何か出版業界における問題もちょっと古い。

コンゲーム的な騙し合いが繰り広げられる訳ではなく、権力者たちが大泉洋に一方的にしてやられる展開
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有りがたうさん(1936年製作の映画)

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初期トーキー映画というのもあり、清水宏の役者へのスタンスがより極端。上原謙の独特な「ありがとーさーん」が耳から離れない。

バス運転手の「有りがたうさん」こと上原謙が乗客と共に街道を走るロードムービー
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暁の合唱(1941年製作の映画)

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初めて清水宏観た。役者の棒読み演出とか独特でかっこいい。

木暮実千代が女学校進学をやめてバス会社に就職する女性労働映画。石坂洋次郎の原作だけど何で「合唱」なんだろ。最初は事務員兼バスガールやって、そ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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三部作構想らしいので話も途中で終わる感じだった。印象としてはシリーズものの総集編一本目って感じ。

めちゃくちゃ凝った美術デザインで、アート系の世界観売りで来るかと思ったら、クソしょうもないギャグ(褒
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街の上で(2019年製作の映画)

5.0

全部観てる訳じゃないけど、これが今泉作品で一番かな。

「作りかけの下北沢」が映ってるのは、いずれ意味を持ったりするんだろうな。個人的にはあの工事だらけの風景にこそノスタルジィ感じるし。冒頭で宣言され
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

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この10年で100本くらいループもの作られてるんじゃないだろうか。意外と少ない複数人でのループ。

あまりにもループものが作られた結果として、ループが当たり前の人物を登場させたのが新鮮。「よくあるルー
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

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ループものの次は入れ替わりものっていう短絡さが良いと思う。

元々のタイトルが『Freaky Friday the 13th』だったらしく、要は入れ替わりものの『フリーキー・フライデー』と『13日の金
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ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

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メイヘムに関する知識がデッドの死体ジャケと殺人事件くらいしかなかったので物語自体も楽しめた。

『SPUN スパン』の頃のヨナス・アカーランドが帰って来た感じで嬉しい。青春映画として良く出来ていて、観
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

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スクリューボール・コメディやろうとしてるんだけど、多分資質的にラブロマンスの方が向いてる。

『婚前特急』覚えてないけど、こっちの方が面白いと思う。アスペ男性の成田凌とストーカー女子の清原果耶に、ペテ
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ビバリウム(2019年製作の映画)

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『世にも奇妙な物語』の一編で丁度いい。長編にするには展開が足りないしダレる。

住宅バブルと侵略SFを掛け合わせた寓話なのは面白いし、マグリット的なシュールレアリスム調の世界観も毒々しくて可愛いんだけ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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初監督作から『ザ・ライダー』を経て完成された手法。

現地の人間に当人を演じさせる前2作の手法とは異なり、プロの俳優、しかも熟練の名優を主人公に置く事で、彼女の異物感を描き出すというのは理に適っていて
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

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ドキュメント・ドラマの現代西部劇というより馬ドラマとして観た。馬がかわいい。

実在の人物に当人を演じさせるのは、それこそフラハティからイーストウッドまで長い歴史があるので特筆すべき事もないかな。もち
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ミナリ(2020年製作の映画)

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ユン・ヨジョンがお祖母ちゃんとして出て来る映画、今年で3本目だ。

クリスチャンであるリー・アイザック・チョンの想い出と聖書の引用で成り立っているので、無宗教の人間からするとピンと来ないと思う。ジャン
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

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色々あって話題にならなかったけど、ディズニー近作の中でも面白い方だと思う。

『モアナと伝説の海』と同じプロデューサーってのが大きいのかどうか知らないけど、今回も若干『ゼルダの伝説』っぽくて好き。東南
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あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

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歴代のディズニー短編の中でもトップクラスに傑作。

台詞なしのミュージカルだが、それが形式的な模倣に終わらず、ダンスをセックスのメタファーとして扱うなど、ジャンルへの理解が深いのが素晴らしい。老夫婦が
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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おつかれ、全ての庵野秀明。

どちらかと言えば『シン・式日』という作品だった。宇部の線路をポスターに使った事からも分かるように、精神的には同じ作品だと思う。庵野の帰還。必然的に結末も同じ。どちらも「虚
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

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311から10年経ち、それもコロナ禍真っ只中に観ると感慨深いものがある。

改めて考えると『ゴジラ』のリブートとして、ゴジラというキャラクターではなくゴジラという概念を創造し直したのが正解だった。庵野
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流星課長(2002年製作の映画)

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『キューティーハニー』でやろうとした事が成功している。

庵野秀明の陽性な部分。「エヴァ期」を終え、新しいタームに入ったのが分かる。カットの速さは後の『シン・ゴジラ』にも通ずる。乗客エキストラの中には
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

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庵野秀明にとってこれ以上に重要な作品ないのでは。

2000年12月7日公開なので、20世紀最後の日本映画の一本(翌週『バトル・ロワイアル』公開というのが激アツ)と言える。つまり20世紀最後の庵野秀明
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

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赤い海から始まるので実質エヴァ続編。日本初のデジタルシネマという点と変なカメラワーク以外は割とまとも。

庵野秀明が『エヴァンゲリオン』直後になぜ村上龍なのか、なぜ援助交際なのか。実質的に『エヴァ』と
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

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初めて「DEATH(TRUE)²」観た。「Air/まごころを、君に」は14年ぶり2回目かな。初見時、別にこれで充分じゃんと思った。今も若干思ってる。『シン・エヴァ』観たら変わるかな。

「DEATH」
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DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

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庵野秀明初の総監督業。庵野が顔出しウルトラマン役。

自主制作の同人特撮だけどミニチュアのクオリティとかやたら高い。メカはペーパークラフトで作ったみたいだが凄いな。ワンダバの場面もちゃんと説得力ある撮
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

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原作から30年、映画から20年経ってるけどテーマは未だに古びない。ウォール街や兜町の奴らは別に変わってないしね。

ウォール街のエリート証券マンが夜な夜な殺人を嗜んでいるというブラックコメディだけど、
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クラッシュ(1996年製作の映画)

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初見時の印象が「えろい」しかなかったので再見したら、やっぱ只々えろかった。

まずタイトルクレジットがめちゃくちゃカッコ良い。歪んだクロームで出来た文字が車の様に列を成してこちらへ近付いて来る。ハワー
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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日本の階級社会やシスターフッドを描いた映画として、こういうバランスはあまりないかも。

以前、旧華族の家の子と話す機会があって、それがまぁ中々に面白い話だったのだけど、当人は色々と大変そうだった。一般
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

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めちゃくちゃ庶民的な話。親の介護とか借金とかでずっとおじさんたちが困ってる話。

「現代の山水絵巻」ってあるように、自然の見せ方、横スクロール撮影なんかは力が入ってる。河岸をぐるっと移動する長回しなん
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樹海村(2021年製作の映画)

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近年の長編Jホラーで一番面白いのでは?あんま観てないけど。

『犬鳴村』はそこそこ楽しめたくらいだったけど、今回は普通に面白かった。あとちゃんと怖かった。まずコトリバコのデザインが良い。クローネンバー
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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任侠映画を前フリにするのは良いけど、時間かけて描くならちゃんと面白くして欲しい。

1999年のチンピラ編と2005年のヤクザ編で一時間近く使ってるんだが、ここが普通につまらなかった。藤井道人の作品初
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ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

5.0

オリジネーターとの単純比較は出来ないが、洗練という意味では怪獣映画の最高傑作かと。同時に日本産侵略SF映画の最高峰でもある。

前作から更に推し進められたリアリズム怪獣映画の究極系。人間パート、怪獣バ
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

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デンマークの農家で小津、みたいな。監督が小津キッズらしい。

基本的に台詞が少なく、序盤は淡々と農家の日常生活を描写して行く。その中で繊細に主人公の心情の揺れを見せる。叔父さん役は主演女優のリアル叔父
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

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風刺にはユーモアが必要なの忘れてないか。というかそのまま過ぎて風刺になってない。

超現実的な閉鎖空間モノなので『CUBE』とかの類似なんだけど、その点ではこれと言って目新しさがある訳でもなく、言いた
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藁にもすがる獣たち(2020年製作の映画)

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90年代に散々作られたやつ。一定の面白さは確約されてるけど、凄い面白い訳でもないっていう。

金の必要な男が大金の入ったバッグを拾ってしまう話、借金返済に苦しむ男が金策に駆けずり回る話、ある事情で金が
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あの頃。(2021年製作の映画)

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アイドルやオタクというものを中心に置き過ぎない選択は、今作に関しては良かったと思う。そういうのをガッツリ描いたのも観たいけど。

近過去を扱う青春映画なので、下手するとノスタルジーどっぷりな内容になっ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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役所広司が良いのは当然として、太賀や六角精児がとても良い。まぁ、役者の頑張りが見え過ぎなきらいはあるが。

役所広司と佐木隆三を通して西川美和が今村昌平に接近してるのかな、と思ったがやはりテイストは違
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

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内容は東映ヤクザ映画で、ルックはコッポラやベルトルッチ。そんでもって切ないBLでもあった。

朴正煕大統領暗殺事件の裏側を創作した政治サスペンス劇。というより正ヒロイン=パク大統領を巡ってキム部長と警
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