TaiRaさんの映画レビュー・感想・評価

TaiRa

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映画(3173)
ドラマ(22)

恐怖の報酬(1953年製作の映画)

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長尺が気にならないタイプの面白さ。ニトロ運ぶくらいヤバい仕事しないとどうにもならない底辺っぷりが徹底してる。

ベネズエラの小さな街へ流れ着いた男たち。金も仕事もなくバーの前で暇を潰す彼らに柵状の影が
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

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ジャングル気狂い映画というジャンルの代表作ですな。監督が一番狂ってるのでこれが一等賞かも。

アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの古典をリメイク。プロットの大まかな部分を継承しながら、ちゃんとフリードキン
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斬、(2018年製作の映画)

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平成の初めに塚本晋也は『鉄男』を作って、そんで平成の終わりにも金属とリビドーの映画を作って、作家性ってやつかね。

自主制作の低予算時代劇らしい話の小ささは良いと思った。小さな農村で暴力の連鎖が加速し
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プレイタイム(1967年製作の映画)

5.0

ジャック・タチのアヴァンギャルドアート超大作。高層ビル群の街並みを再現した超巨大セット「タチ・ヴィル」がとにかくスゲえ。

話らしい話はなくただパリの街をユロ氏がふらふら彷徨う。人探しがキーだが目的は
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ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

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ジャック・タチの色彩感覚とかアートセンスが爆発してる。

早朝の街を犬ちゃんたちが走り回るオープニングからして好き。謎インテリアの豪邸に暮らす家族の朝の風景、音楽に同期した形で道路を走って行く車の数々
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ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

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ユロ氏登場。前作に比べてぐんとサイレント寄りになった。

海辺へバカンスを過ごしにやって来た人々とユロ氏。海辺のホテルで起こる素っ頓狂な珍事。ユロ氏の独特の動きを創作したタチのセンスが光ってる。普通に
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のんき大将脱線の巻(1947年製作の映画)

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幾多の機会を逃して来たジャック・タチ作品デビュー、やっと。よく喋るタチ。

フランスの田舎町に移動遊園地がやって来てから去るまでの話。郵便配達人フランソワのドタバタ。後の作品で先鋭化されるサイレント喜
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来る(2018年製作の映画)

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中島哲也が12年ぶりに面白い映画作ったよ。

この10年で完全にダメなひと認定していたが、題材さえ合えばまだ面白いの作れるんだ。相変わらず下手なとこもあるけど。原作に倣って第一部は夫、第二部は妻、第三
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へレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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怖いとか面白いより前に厭なもの観たなぁという感覚に覆われる。

過去のホラー映画から恐怖演出や物語を多く持って来ながら、その二番煎じになっていない仕上がりは凄いと思う。ホラーと言うより厭な家族映画とし
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ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2018年製作の映画)

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なんか凄い事やってるぞ。アネモネはやはりエモい。

『ハイエボ1』はイマイチ何やってるのか分からない映画だったけど、今作を観た後なら遡って理解出来るかも。レントンの記憶の旅が直線的だったのに対し、今作
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白夜(1971年製作の映画)

5.0

最高に美しくてピュアで可愛くて切ない童貞ラブストーリーに泣く。ドストエフスキーの童貞力は底知れない。

何もしてない絵描きの青年は話し相手もいないので、日がな一日テープレコーダーに夢想を語りかけては再
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

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マンソン・ファミリーのシャロン・テート惨殺事件と『ヘルレイザー』と『マッドマックス』とニコラス・ケイジの悪魔合体映画。

林業やってるニコラスがカミさんと幸せに暮らしていたらカルト教団がコカイン改造さ
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GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)

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どんなに嫌われても僕は好きですよアニゴジ。僕はね。うん。多少は。

第1部は人間が戦略と勇気で、第2部はビルサルドが科学と合理性でゴジラに立ち向かい敗れた。第3部はエクシフが信仰と献身でゴジラに立ち向
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

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前作より泥臭くアクション寄りになった続編。

監督がイタリア人になったからかマカロニ・ウェスタンの空気も感じたり。と思ったら監督のステファノ・ソッリマは『復讐のガンマン』や『狼の挽歌』のセルジオ・ソリ
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群衆(1928年製作の映画)

5.0

非常に生っぽい人生の映画だった。

子供の時から将来を有望視されて来た人間がさて実際に大物になるかと言ったら、物事はそう単純には行かない。ジョニーは希望を胸にニューヨークへやって来て仕事に就き、女性と
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

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地上波カット版を雑に観たので6割くらいしか観てない気もするが。

一応ハリポタ世代なので前作『死の秘宝PART1』まではなんとか観てた。PART1から2観るまで7、8年近く掛かるとは。それまでの話、全
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PASSION(2008年製作の映画)

5.0

カサヴェテス再考と横浜ラブストーリー。

「秘密」という名のレストランに集まった同窓生たちの顔、顔、顔、が連なるのは『フェイシズ』を研究し撮っているようだし、いい歳の男友達三人が夜を駆け無人のバスに乗
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

5.0

この映画の感想を正確な言葉にするのに少なくとも5年は必要な気もするが。『A.I.』以来、最もさびしい映画かと思う。

妻は夫に「なんだか怖い」と言って、引越しの準備にピアノをひとりで運べるか試してみて
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

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ニューシネマ現代版というより、ニューシネマその後という感覚。盛大な破滅も出来なかった男女の切なさ。

舞台は70年代テキサスだが、60年代にも50年代にも、場合によっては20世紀初頭にも見える様な時代
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空の瞳とカタツムリ(2018年製作の映画)

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荒井晴彦の娘である荒井美早が書いたオリジナル脚本を斎藤久志が監督した。今作のタイトルは、相米慎二が『風花』のタイトル案として考えていたものを持って来ているとか。

『キャロル』の作者パトリシア・ハイス
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

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続編への予習で再見。ながら見のつもりが思いのほか見入ってしまった。

ロジャー・ディーキンスの撮影はバキバキに決まっており、ヨハン・ヨハンソンの劇伴はこの上なく良い。改めて思ったが、これはアクション映
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search/サーチ(2018年製作の映画)

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年頃の娘を持つパパは日々不安でしょうがないですね。

全編PC画面で進行する映画は過去にもいくつかあるけど、その多くはチャットや動画配信なんかを使ったもの。今作ではPCを検索(Search)ツールとし
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第三世代(1979年製作の映画)

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戦争もなければ闘争もない第三世代の表象として。

オープニングから『たぶん悪魔が』の引用。登場人物がやたらテレビや映画を観る。第三世代のテロリストたちは理想もなければ大義もない、テロが目的となってしま
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

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ファスビンダーの恋人だったアルミン・マイアーの自殺を受けて作られた。

男娼の立つ川沿いの公園に夜が来る瞬間、長いテキストが画面を埋め尽くし、男と男のまぐわいを映す……が、男を買った男はオンナだ。「テ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

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映画に感動してるというよりクイーンの楽曲に感動している感じだった。

ブライアン・シンガー念願の企画だったのに撮影中にクビになっちゃって監督交代。これがどの程度影響したのか確認のしようがないのだけど、
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

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やっと実現した『狼よさらば』のリメイク。イーライ・ロスの職人監督としての素質が今までで一番出た作品だと思う。

リメイクに際し、舞台はシカゴになり主人公は医者になった。オリジナルはニューヨークからシカ
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狼よさらば(1974年製作の映画)

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ヴィジランテ映画の代表作だけど全然スカッとさせない怖い怖い映画ですね。

犯罪都市ニューヨークで暴漢に娘をレイプされ妻を殺されたおじさんが拳銃持って街のチンピラを処刑して回る。妻子を襲った奴らを見つけ
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

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16mmのザラついた夜に、赤と青のネオンの光が窓から侵入し、壊れちまった女と透明な男が寄り添って、そこに愛がある。

鬱病で家に引きこもってる女がいて、それの面倒見てる男がいる。女は母親から受け継いだ
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華氏 119(2018年製作の映画)

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中間選挙の日に観るのが良いだろうと思って。

マイケル・ムーアの集大成となっているのも皮肉な話で、要は彼が活動して来たこの30年くらいでアメリカは何も変わってないということ。今回は突撃取材スタイルでは
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ヴェノム(2018年製作の映画)

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こういう大雑把なハリウッド映画、昔よくテレビで観たな。

批評家受けが悪いとかコアファンの受けが悪いのは「こんなのヴェノムじゃない」からで、それ以外の一般層に受けたは「こんなヴェノムが観たかった」とい
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

5.0

キュアロンの新作観た流れで久々に再見。ゼロ年代の名作。

人類に子供が産まれなくなって十数年後のロンドンを舞台にしたSF映画。最近改めてこの映画の影響力を感じたりする。『ブレードランナー』以来、連綿と
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

多くの映画監督が一度は撮りたい、ないし撮らなければならないと思っている映画がある。自身の子供時代についての映画だ。

1970年から71年にかけて、メキシコシティはローマ地区に住む中産階級家庭とその家
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ムタフカズ(2016年製作の映画)

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バンド・デシネ原作を仏日合作でアニメ化。バンド・デシネmeetsジャパニメーション(死語)って感じ。STUDIO4℃だなぁってアニメーション。

原作者であるギョーム・"RUN"・ルナールと『鉄コン筋
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日日是好日(2018年製作の映画)

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森下典子の自伝エッセイを映画化。樹木希林という役者の凄味たるや。

やりたい事もなくて何の気なしにお茶を習い始めた女性の人生を二十数年間に渡って描いて行く物語。典子は従姉妹の美智子と共にお茶を習う事に
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

5.0

世の中がきな臭くなればなる程、観返したくなるのがこの映画。ちょうど観たいと思っていた時期に再公開。

第一次世界大戦末期、北フランスの小さな町。町を占拠していたドイツ軍が敗走する。イギリス軍がこの町へ
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スモールフット(2018年製作の映画)

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信頼と実績のWAG(ワーナー・アニメーション・グループ)製作による初のミュージカルアニメ。

まずスタッフを見ただけで醸し出される安心クオリティ。監督は『森のリトル・ギャング』などドリームワークスで主
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