この政治家は核のボタンを押す!その前に殺さなきゃならねえ!、という道端で叫んでるパッカーンおじさんと変わりないような話を泣ける映画にしたクローネンバーグ流石。
ポール・ニューマンが並々に注がれた酒をこぼさない様に飲む、あの仕草のみっともなさ。
黙って写真を撮っている時、静かに正義感が芽生えるあの瞬間。
落ちこぼれ弁護士が被害者の尊厳と自身の尊厳を守るため>>続きを読む
階段落ちに泣く。
「階段落ちのヤス」を演じたスタントマンも奥さんが妊娠してたという。
不器用にしか生きられない男と女と男の物語。
雨が降った東京を歩くとブレードランナー気分。良い映画は現実にも侵食して来る。
人間らしく生きようとするレプリカント対ロボットの様に殺し仕事をこなすデッカード。期限付きの命に変わりはない。
驚異の変身シーンは、言わずもがな。
ゾンビになった親友とのやり取りなどのランディスらしいコミカルな部分、あの呆気ない終わり方、陽気なエンディングテーマ。ギャップの巧さ。