takさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ビグルス・時空を越えた戦士(1985年製作の映画)

2.7

イギリスで人気があった連続冒険小説を映画化したタイムスリップもの。アメリカのビジネスマンが突然第一次世界大戦のイギリスにタイムスリップ。そこで英国空軍のパイロット、ビグルスと出会う。自由にではないまで>>続きを読む

昨日・今日・明日(1963年製作の映画)

4.0

父親の机の引き出しから、父が若い頃に観た映画チラシや半券が出てきた(詳しくは「ローマの休日」レビュー参照)。そうした物証(笑)と日頃の言動で、映画スターの好みがなんとなくわかってきた。「ローマの休日」>>続きを読む

ハーレム・ナイト(1989年製作の映画)

2.3

エディ・マーフィーが監督・主演・脚本・製作総指揮まで手がけたワンマン映画。黒人コメディアンの大先輩、リチャード・プライヤーが、孤児だった主人公を引き取るクラブ経営者シュガーレイ役にキャスティングされて>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.5

「昔、あるところに国があった。」
から始まる3部構成の物語。戦争、冷戦、そして戦争。人種も宗教も言語も多様な連邦国家だった旧ユーゴスラビアは、戦争を挟んで国家の体制も国境も変化していく。第二次世界大戦
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.7

警察音楽隊の裏側を面白おかしく見せる目的の、周防正行の「ファンシィダンス」的で矢口史靖の「スウィング・ガールズ」ぽいお話と思っていた。いやいや、もっといろんな要素を詰め込んでいる。コメディだけどサスペ>>続きを読む

ローズ家の戦争(1989年製作の映画)

3.0

ダニー・デビートが「ロマンシング・ストーン」シリーズで気心の知れたキャストで撮った、すさまじい離婚劇。突然離婚を切り出した妻と未練タラタラの夫が、持ち家をめぐって争う様をブラックユーモアたっぷりに描い>>続きを読む

ラム・ダイアリー(2011年製作の映画)

3.0

ジョニー・デップの友人だったジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの自伝的小説の映画化。報道記事というと出来事を客観視して書かれることが一般的に思うが、トンプソン氏のスタイルは一人称を用いた自分の言>>続きを読む

殺したいほど愛されて(1984年製作の映画)

3.3

ナスターシャ・キンスキー主演作がふと観たくなってセレクト。むかーし観てるはずなのだが、驚くほど内容を覚えていなかった。あの頃ダドリー・ムーア苦手だったからか、夫婦の機微が当時まだわからなかったからか。>>続きを読む

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)

3.7

「ロッキー4」本編に使われたシーンやカット、台詞にシルベスター・スタローンは不満があった。コロナ禍でできた時間で再構築に挑んだ作品。本国では2021年に限定公開され、配信なしとの触れ込みで日本では劇場>>続きを読む

グリース2(1982年製作の映画)

2.8

大ヒットしたミュージカル「グリース」の2年後という設定の続編。

ライデル高校のツッパリ(死語?)グループ、バイクを駆る男子のTバードと女子のピンクレディーズ。転校してきた主人公マイケルは、ピンクレデ
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.9

シングルマザーの主人公アンは引越しの間保育園に娘バニーを預けたが、迎えに行くと姿がない。兄スティーブンが駆けつけ、園の関係者に尋ねるが誰もバニーを見ていない。警察の捜索が始まり、入園の記録がないこと、>>続きを読む

フェーム(1980年製作の映画)

4.2

アラン・パーカー監督の音楽ものは大好物なのにこれまで何故か観ていなかったのが「フェーム」。実は何度か挑んだのだけど途中で放棄していた。映画館で集中できていたらこんなことはなかっただろう。BSPの録画で>>続きを読む

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.6

「天空の城ラピュタ」は、ジブリアニメの中でも繰り返し観てしまう好きな作品の一つ。宮崎駿はアクション描写がほんっと上手い。それが発揮され、世代を超えて楽しめる名作だ。僕は初公開時に「名探偵ホームズ」と二>>続きを読む

ティガームービー/プーさんの贈りもの(1999年製作の映画)

3.0

「くまのプーさん」シリーズは子供の頃から好きだった。大人になった今観ると、”何もしない”をしているプーにとても癒される。リラックマに癒されているのに通じる感覚なのかな。

本作はシリーズ初の劇場用作品
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.7

前作もなかなかの出来だったが、第2作はダイナミックなアクションが楽しめる娯楽作となっていた。1作目の時は、山崎賢人くんの喋りが今どきヤンキーにしか聞こえなくて、今ひとつ乗り切れないところもあった。どう>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

3.9

この映画を観た時点で松本大洋の原作は未読だった。”あー、口のきき方もしらねぇ、目的意識も希薄な高校生のお話かぁ”と思って観ていた。ところが、スマイルの闘志がくすぶり始め、個性が豊かすぎる登場人物たちが>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

2.9

ダニー・ボイル監督の映像センスや構成力は確かに面白い。でも、関わり合いたくない奴らの関わりたくない日々をこうも描かれると、この映画にも関わりたくない気持ちにだんだんなってくる。すぐにキレて暴力的になる>>続きを読む

愛のメモリー(1976年製作の映画)

3.5

ブライアン・デ・パルマ監督初期の作品。幸せなホームパーティの夜に、愛する妻子を誘拐事件で失った主人公マイケルは、失意の日々を送っていた。数年後、事業のパートナーであるロバートと商談で訪れたフィレンツェ>>続きを読む

グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー(1989年製作の映画)

3.4

この映画のタイトルになっているグレート・ボールズ・オブ・ファイヤー(邦題は火の玉ロック)は古いロックを知らない人でも聴いたことがあるかも。「トップガン」でトム君の相棒グース(アンソニー・エドワーズ)が>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.4

好意的な評をあまり聞かないし、先に観に行ってた職場のお姐様方はその後話題にもしないから、こりゃ楽しい映画ではない?という先入観でおそるおそる劇場へ。ロックが流れるガーリーテイストな映画と聞いていたから>>続きを読む

あなたにも書ける恋愛小説(2003年製作の映画)

3.1

ロマコメが無性に観たくなって、
未見だったロブ・ライナー監督作「あなたにも書ける恋愛小説」鑑賞。

ルーク・ウィルソン演ずるスランプで借金まみれの小説家アレックスは、
返済期限までに新作を書き上げなけ
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メイド・イン・ヘブン(1987年製作の映画)

4.0

もう一度観たい!と切に望んでいるのだが、この映画DVD化されていない。アラン・ルドルフ監督が手がけたファンタジー映画、「メイド・イン・ヘブン」である。

天国で出会った男女。二人は一緒にいることを望む
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

巨大な虫が出ると聞いて怖気付いていたけれど、ファーストデイに参戦してきた。

そもそもマイケル・クライトンの原作は、科学が恐竜を蘇らせるというロマン追求の一方で、テクノロジーがもたらす危機への警鐘が根
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ベンジー(1974年製作の映画)

3.4

動物が出てくる映画に感動させられることは多々ある。80年代育ちなもので、「子猫物語」や「南極物語」がヒットしていた様子は強烈に覚えている。「マリリンに逢いたい」に至っては予告編だけで泣いた(爆)。本編>>続きを読む

新・片腕必殺剣(1971年製作の映画)

3.7

ジミー・ウォング主演のヒット作「片腕必殺剣(原題:獨臂刀)」と同じく、隻手となった武闘家を主人公にした復讐劇。監督は正続2作品と同じく、バイオレンスの巨匠チャン・チェ。

二刀流で名を知られるようにな
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ピクニック(1936年製作の映画)

3.8

モーパッサン原作の物語を、ジャン・ルノワールが美しい田舎の風景でフィルムに焼き付けた短編。未完の作品で、ピクニックに行った先の場面だけが撮影されている。ナレーションで説明が添えられて、加わるべきはずだ>>続きを読む

ツーリスト(2010年製作の映画)

3.2

「善き人のためのソナタ」のドナースマルク監督が、大スター共演で撮ったサスペンス映画。正直なところ、この手の映画に出ているアンジーは苦手。あの割れた唇と自信たっぷりの表情を見ると、なんかやらかす人、フツ>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.3

えーと、別にミュージカル嫌いじゃないし、ヒュー・ジャックマンが苦手でもないのだけれど、この映画に関する世間の盛り上がりをちょっと冷めた目で見てた。だって、僕は「スターウォーズ」より「雨に唄えば」を繰り>>続きを読む

ロックアップ(1989年製作の映画)

3.2

シルベスター・スタローン が刑務所内の異常なまでの不正に立ち向かうバイオレンスアクション。勧善懲悪のシンプルなストーリーだが、そのストレートな作風に引き込まれる。

監督のジョン・フリンは、タランティ
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ヌイグルマーZ(2013年製作の映画)

3.0

いろんなままならぬ状況に鬱憤が溜まっていた。今映画館で観られる映画で、もっとも気分転換(現実逃避?)できる映画って何だろ?と考えたその時の僕は、よりによって井口昇監督、中川翔子主演「ヌイグルマーZ」を>>続きを読む

コラテラル・ダメージ(2001年製作の映画)

3.2

2001年9月の同時多発テロの影響で、爆破テロ場面があるこの映画は、改変や公開延期をせざるを得なかった。

シュワルツェネッガー演ずる主人公は消防士ゴーディ。映画冒頭、彼が火災現場で活躍している様子が
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黄昏(1981年製作の映画)

4.2

自分が後期高齢者と呼ばれる年齢まで映画ファンを貫いていたら、もう一度観たいと思っている映画がある。マーク・ライデル監督の「黄昏」だ。ヘンリー・フォンダ、キャサリン・ヘップバーンという往年の大スターと、>>続きを読む

デストラップ・死の罠(1982年製作の映画)

3.7

あれ?これ初めて観る。どうやら観たつもりになってたみたい。マイケル・ケイン主演の密室劇だから「探偵スルース」と記憶がごっちゃになってたのかな。「ローズマリーの赤ちゃん」「ブラジルから来た少年」「ステッ>>続きを読む

キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.4

ミシェル・アザナヴィシウス監督は、これまで「アーティスト」「グッバイ、ゴダール」と映画への愛を示してくれた。特に「アーティスト」はサイレント+モノクロで撮られ、クラシックへのリスペクトあふれる秀作だっ>>続きを読む

良いおっぱい悪いおっぱい(1990年製作の映画)

3.0

初めての出産を控えた夫婦を対象にした保健所の催しに参加したことがある。父親母親教室めいたものだ。
👩🏻‍🦱「妊婦がいかに重たいものを身につけているのか体験してみましょう!はい、じゃあいちばん前のあなた
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シノーラ(1972年製作の映画)

3.2

「荒野の七人」などで知られるジョン・スタージェス監督とクリント・イーストウッド が組んだウエスタン。撮影は「ダーティハリー」のロバート・サーティーズ、音楽ラロ・シフリン。初見は1993年に地上波放送>>続きを読む