takさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.5

コミック原作ものは実写映画化が難しい。観る側にはビジュアル面である配役にもストーリー運びにも、原作の固定されたイメージがつきまとう。新規エピソードや独自のキャラクターを追加すれば、映画独自の試みを称さ>>続きを読む

ストレンジ・デイズ/1999年12月31日(1995年製作の映画)

3.4

製作当時としては近未来の1999年の大晦日、ダンスミュージックと激しいロックをバックに繰り広げられるサスペンス。ジェームズ・キャメロン製作、元妻キャスリン・ビグローが監督した、迫力ある映像エンターテイ>>続きを読む

オー!ゴッド(1977年製作の映画)

3.5

初めて映画館で観た一般の外国映画は何だろう🤔。記憶を辿ると、おそらく小学生の時。母親が連れて行ってくれた「モダンタイムス」のリバイバル、夏に「スターウォーズ」を観たはずだ。そして確か秋に「アバ・ザ・ム>>続きを読む

沈黙の艦隊(1995年製作の映画)

3.3

潜水艦映画にハズレなし、とよく言われる。確かに「深く静かに潜航せよ」「海の牙」から「Uボート」「クリムゾン・タイド」まで見応えのある秀作が多い。「沈黙の艦隊」の実写映画化はどうなんだろう。90年代に大>>続きを読む

冒険者たち(1967年製作の映画)

4.5

アラン・ドロンは飛行機乗り、リノ・ヴァンチェラはカーエンジニア、ジョアンナ・シムカスはアーティスト。それぞれの夢を持ちながら破れた3人は、アフリカの海に沈んだまま見つかっていない財宝の話を耳にする。そ>>続きを読む

グランド・マスター(2013年製作の映画)

3.5

僕ら世代は、小学生でブルース・リーの存在を知り、中高校生の間にジャッキー・チェンに夢中になった。ジャッキー端役だろうが、出演していればどんな凡作でも僕らは観たし、野球中継が中止になったらテレビ各局はジ>>続きを読む

アリス(1990年製作の映画)

4.0

80年代のウディ・アレン作品は素敵な映画ばかりだけれど、なんか生真面目な印象がある。イングマル・ベルイマン調に物語を哲学的に掘り下げてみたり、お子様を主人公に懐古趣味に走ったり。そんなアレン先生が当時>>続きを読む

オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

3.1

80年代コンピ系サントラをこよなく愛する私。ジョルジオ・モロダーの手による楽曲がズラリと並んだ本作のサントラ盤も当時からお気に入りだった。しかし。恥ずかしながら本編を観たことがなくて💧。

あの頃、僕
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

4.4

ポスターで勝手に恋愛ものと思い込んで、さらにおとぎ話の様な純度の高いファンタジーと聞いて、公開当時から敬遠していた。しかし岡田麿里が携わった他の作品にあれこれ触れて、胸を熱くしたもので、これは観ておく>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.4

アガサ・クリスティの「ハロウィーン・パーティ」を原作とする、ケネス・ブラナー=ポアロの第3作。前作の「ナイルに死す」がセット撮影や仰々しい演出だったから、次作はどうなるのかと案じていたのだけれど、オー>>続きを読む

ライフ・オン・ザ・ロングボード(2005年製作の映画)

3.7

好きなことを新たに始めたり、楽しんだりに、早いも遅いもない。そしてそれを通じて人は成長することができる。いくつになっても。日々これでいいのかな、なんてふと考えてしまう僕らに勇気をくれる素敵な作品だ。2>>続きを読む

お嬢さん探偵 ときめき連発!(1987年製作の映画)

2.9

80年代に"ボディビル界の百恵ちゃん"と呼ばれて人気のあった西脇美智子と、グラビアアイドル水島裕子を主役に据えたロマンポルノ作品。にっかつが続けてきたこの路線も末期の頃だから、誰を脱がせたって話題に注>>続きを読む

ビリージーンの伝説(1985年製作の映画)

3.4

80年代青春組には、ヘレン・スレイターというと「スーパーガール」や「摩天楼はバラ色に」のヒロイン役が思い出されることだろう。本作は日本未公開作で、「スーパーガール」の次に出演した青春映画。

弟のバイ
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

今敏監督のデビュー作にして衝撃作。傑作「パプリカ」が大好きなのと、本作のキャラクター原案を尊敬する江口寿史が担当していることから、ずっと観る機会が欲しかった作品。2023年9月にFilmarksが全国>>続きを読む

ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

4.0

ケベック州の湖のほとりにある母の友人の家を訪れた一家。もうすぐ14歳になる主人公バスティアンは、母の友人の娘16歳のクロエと同じ部屋で過ごすことになった。年上の女子への憧れにも似た気持ちと、同じ10代>>続きを読む

図書館戦争 革命のつばさ(2012年製作の映画)

3.8

有川浩の原作は読破。ミリタリー色と権力に立ち向かう姿にアツくなりつつ、ラブコメ要素に胸キュン(死語)。これ以上ない適任キャストの実写映画化とドラマも制覇。フジテレビのノイタミナ枠で放送されたアニメーシ>>続きを読む

ブロンドの標的(1993年製作の映画)

2.0

美女2人に振り回された挙句に破滅していく青年を描くエロティックサスペンス。ボールドウィン兄弟出演作は、どうも共演女優とイチャイチャする役が目立つ。妬み半分で観るけれど、上映時間が進むにつれて妬みゲージ>>続きを読む

テルミン(1993年製作の映画)

3.6

東西冷戦という時代に翻弄されたテルミン博士の生涯、そして楽器テルミンのその後を、90分弱の時間で描く話題のドキュメンタリー。この映画全編を通じて僕の心に浮かんだ言葉は、”ギャップ”だ。

優れた彼の研
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爆竜戦隊アバレンジャー 20th 許されざるアバレ(2023年製作の映画)

3.3

当時のリアルタイム世代の感想が多いので、当時のお父ちゃん世代も感想書かせていただきますw。

スーパー戦隊は長男が未就学児だった頃から数年間一緒に楽しんでいた。まあ自分はゴレンジャー世代なんで、基本好
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リオの男(1964年製作の映画)

3.5

休暇でパリに戻ってきた航空兵のアドリアンは、フィアンセのアニエスの家を訪れる。パリでは南米古代文明の像が持ち去られる事件が起こっていた。アニエスの父である教授が発掘に携わっていたことからアニエスは事件>>続きを読む

キャリー(2013年製作の映画)

3.2

"リブート"の名の下で過去の作品のリメイクが相次ぐハリウッド映画。ブライアン・デ・パルマ監督の名作ホラー映画を、クロエ・グレース・モレッツで撮る・・・とニュースを聞いたとき、「モールス」の次がこれかよ>>続きを読む

ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.6

オーケストラの指揮者として名誉ある賞を受けたドニ・デュマール。母とビジネスパートナーの元妻は祝福してくれたが、偉大な指揮者である厳格な父フランソワ・デュマールは会場にも現れなかった。そんな父の元に一本>>続きを読む

007/美しき獲物たち(1985年製作の映画)

3.6

「ノー・タイム・トゥ・ダイ」観た後、第1作から再鑑賞していた007シリーズ。ロジャー=ボンド編最後の1作を残して中断していた。2023年9月からシリーズのレストア版上映が始まる!と狂喜乱舞する007フ>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

4.0

製鉄工場の事故をきっかけに時間が止まり、空間的にも閉鎖されてしまった町。大人たちも子供たちも変わらないでいることを強要される。大きな変化を望むと空がひび割れ、その空の隙間を狼の頭をした煙が巻き起こって>>続きを読む

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.7

ノーラ・エフロンが関わった映画にハズレは少ない(個人の感想です)。「ジュリー&ジュリア」を観る気になったのもその信頼があったからだ。これまでの映画でも見られた、2つの舞台の同時進行(「めぐり逢えたら」>>続きを読む

フィガロ・ストーリー(1991年製作の映画)

3.3

発売される新車宣伝の為に、劇場映画が製作されたことは極めて珍しい。映画「フィガロ・ストーリー」は日産が1991年に世に出したコンセプトカー、フィガロの為に製作された。長編コマーシャルフィルムの先駆けと>>続きを読む

SAND LAND(2023年製作の映画)

3.8

映画が終わってシアターを出たら、中学生男子たち数人が興奮気味に感想を話していた。

😺ドラゴンボール以外の鳥山明初めてだ!
😹すっげえよかった!ラオさん最高。
😼原作読んでみたくねぇ?きっといいぞ。
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電影少女(ビデオガール) VIDEO GIRL AI(1991年製作の映画)

3.0

白状する。僕は坂上香織のファンだ。でも正直なところ露出が多くなってから好きになったし(恥)、とどめは「ウルトラマンコスモス」のシノブリーダーだった😅。真弓倫子共演の「卍」やらVシネ「ヤンママトラッカー>>続きを読む

サイコ4(1990年製作の映画)

2.9

深夜のラジオ番組。その晩のテーマは「母親殺し」。生放送のその番組に殺人予告の電話がかかってくる。その声の主はノーマン・ベイツ。彼は次々と殺人の記憶について語り始めた。

映画の肝はノーマンが語る少年時
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サイコ3/怨霊の囁き(1986年製作の映画)

2.8

ヒッチコックの名作にして怪作「サイコ」には続編が製作されている。第2作が83年に製作されたのにも当時なんで?と驚いたけど、あれはまぁそれなりにオリジナルへの敬意も感じられて、思った程悪いとは思わなかっ>>続きを読む

脱出(1944年製作の映画)

3.9

聞くところによると、アーネスト・ヘミングウェイの原作はこんな英雄物語ではなく、けっこう情けない主人公なんだとか。それをヴィシー政権下のフランスが統治する島を舞台に、自由フランスの闘志を手助けする気骨あ>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.7

原作が長いだけに、この実写映画化も長いシリーズになっちゃうのだろうか。でも山崎賢人がおっさんになる前に撮らないと話が進まないぞ。大沢たかおも毎回体型を整えるの大変だろうしw。それはさておいても、次も映>>続きを読む

現金に手を出すな(1954年製作の映画)

4.1

フレンチノワールの先駆けとも言える「現金(げんなま)に手を出すな」。今回初めて観た。

主人公の初老ギャング、マックスを演ずるジャン・ギャバン。「地下室のメロディー」や「シシリアン」で演じた暗黒街の大
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卍 まんじ(1983年製作の映画)

3.2

谷崎潤一郎の原作にある園子と光子の同性愛部分だけを切り取って、ソフトポルノ路線に仕上げた作品。園子の夫こそ登場するが、光子につきまとう綿貫は登場せず、主役二人にフォーカスしている。それだけに惹かれ合う>>続きを読む

卍 まんじ(1964年製作の映画)

4.0

谷崎潤一郎の原作に最近手を出した。今までいろんな映像作品があったけど、ビジュアルにばかり気を取られて純粋に物語を味わう心の余裕がなくて。ちゃんと原作を読んでみたくなったのでした。全編、園子が「先生」と>>続きを読む

キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.5

トム・クルーズが年齢と戦うかの如くアクションに挑んだ姿も、ジャッキー・チェンが様々なアイディアのアクションに誰よりも先に挑んだ姿も、映画ファンの心に深く刻まれている。そのさきがけでもあるバスター・キー>>続きを読む