takさんの映画レビュー・感想・評価

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チリンの鈴(1978年製作の映画)

4.0

2009年、生息地の美術館で「やなせたかしの世界」展が催された。長男(当時9歳)は未就学児時代にアンパンマンにどハマりして育ったので一緒に出かけた。やなせたかし氏は戦争で正義の脆さと飢餓を経験した。飢>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

子供向けの世界名作文学全集めいた本が自宅にあった。買ってくれた親には申し訳ないが、兄妹3人で繰り返し読む本は偏っていた。妹たちのはお気に入りは「秘密の花園」と「若草物語」。四人姉妹の誰に感情移入したの>>続きを読む

ローマでアモーレ(2012年製作の映画)

3.7

ヨーロッパが舞台のアレン先生の作品はおとなしい印象がある。確かに過去にもイングマル・ベルイマン監督みたいな静かで物憂げな作品群(例えば「私の中のもう一人の私」や「セプテンバー」)もあった。でも最近のヨ>>続きを読む

黒豹のバラード(1993年製作の映画)

3.5

「ニュージャックシティ」のマリオ・ヴァン・ピープルズが、史上初黒人による西部劇に挑んだ作品。西武開拓時代には黒人カウボーイは実際にはたくさん存在した。ハリウッドで製作され続けた西部劇では、こうした事実>>続きを読む

オルカ(1977年製作の映画)

3.6

スピルバーグの「ジョーズ」が大ヒットした後、70年代後半には動物が人間を襲う様々な映画が製作された。小学校高学年だったけどよく覚えている。犬、熊、蜂、ミミズ、ピラニアとかいろんなものがスクリーンの向こ>>続きを読む

シューティング・スター(1997年製作の映画)

2.8

ポップなポップなフランス製犯罪映画。とは言っても、ヨーロッパ映画らしいオシャレな雰囲気や人間模様を期待すると、完全に裏切られる。そんなのは無縁な世界。英米文化かぶれじゃね?とは言い過ぎか。

麻薬の売
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17歳(2013年製作の映画)

3.7

澤井信一郎監督は、原田知世主演作「早春物語」のパンフで「17歳が嫌いだ。だから17歳を痛めつけてやろうと思ってこの映画を撮った。」との文章を寄せている(「早春物語」のレビュー参照)。確かに17歳って扱>>続きを読む

少林虎鶴拳(1978年製作の映画)

3.3

清朝末期、少林寺の焼き討ちから物語は始まる。主人公洪煕官(チェン・カンタイ)を始めとする少林寺の弟子達は焼き討ちから逃れたのだが、 師匠はロー・リエ演ずる白眉道人(「キル・ビル」に登場してたカンフーの>>続きを読む

ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983年製作の映画)

3.7

ジェームズ・ボンドこそ男子の理想めいた刷り込みをされて育ったtak少年。「ユア・アイズ・オンリー」の頃には、007シリーズは家族で楽しむものと化していた(変な一家ですみません😅)。
👨🏻「でもやっぱり
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BODY/ボディ(1992年製作の映画)

3.1

マドンナが主演したエロチックサスペンス。心臓の持病を抱える大富豪がセックスの最中に死亡。セックスを凶器とした殺人なのかが問われ、真相解明の舞台は法廷へ。スキャンダラスな本筋に、意外と正統派な法廷サスペ>>続きを読む

セイ・エニシング(1989年製作の映画)

3.8

80年代青春映画といえばジョン・ヒューズ監督だった。好きな作品はいくつもある。あの人の映画は、人生のわずか数日、いや数時間が、登場人物たちにとって大きな成長をもたらす瞬間を切り取ってきた。青春時代にそ>>続きを読む

L.A.大捜査線/狼たちの街(1985年製作の映画)

3.4

ウィリアム・フリードキン監督は、70年代に評価の高い作品を次々に手がけ、快進撃だった。80年代に入って目立たなくなったが、その時期に発表したのが本作。

ロサンゼルスを舞台にしたハードなポリスアクショ
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エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS(1995年製作の映画)

3.3

少年チャンピオンで連載されていた古賀新一の原作は時々読んでいた。チャンピオンって、これと「恐怖新聞」のせいでホラーが載ってるコミック誌のイメージが強くって、いくら手塚治虫や永井豪作品が載っていても買っ>>続きを読む

007/オクトパシー(1983年製作の映画)

3.4

ロジャー=ボンド第6作。前作のシリアスなアクション路線から、ロジャー時代らしいエンターテイメントへとシフト。特にアクションでも活躍する大勢の美女軍団を観たければ、シリーズ中唯一の該当作。謎の女性オクト>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.7

ピーター・ウィアー監督は、異文化や異なる価値観が出会うことをテーマにしている方だと思う。少数民族だったり、異国人だったり、独特な先生だったり。そこで生まれるミラクルがこれまでも様々な感動を生んできた。>>続きを読む

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.0

アダムスのお化け一家でヒットを飛ばしたバリー・ソネンフェルド監督を起用した、SFXエンターテイメント。製作はスピルバーグのアンブリン社。UFO事件の裏で活躍する"黒服の男たち"とその組織を描く。それに>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

4.8

キャメロン・クロウ監督は、15歳でローリングストーン誌の記者をやっていた経験がある。映画「あの頃ペニーレインと」は、そんな自身の経験を元にした青春映画の秀作。付け加えるなら、人生において音楽に夢中にな>>続きを読む

シャドー(1994年製作の映画)

3.3

90年代のハリウッド映画は、翻案や他国のコミックの映画化、リメイクが多かった印象があった。良きものを語り継いでいるとも言えるけど、世界から拾ってきたネタを製作費をバックにSFXでお色直しをして、これが>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.8

1,500レビュー到達
今後ともよろしくお願いします😊

 ◇

初公開の1980年に地元の映画館で観ているのだが、当時中坊の僕は単発の映画として歯切れの悪すぎる結末に唖然とした。続きがどうなるのか、
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小説吉田学校(1983年製作の映画)

4.2

教科書で教わる歴史も大切だけど、僕らは現代史をもっと学ばなければいけない。映画をあれこれ観続けていると、心底そう思う瞬間がある。日本の歴史についても然りだ。

DVDを所持していたが未見だった「小説吉
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ダイヤルM(1998年製作の映画)

2.5

アルフレッド・ヒッチコック監督作「ダイヤルMを廻せ!」(1954)のリメイクということになっているが、実際はストーリーの一部を拝借しただけでまったく別の物語と思っておいた方がよい。ヒッチ版と比べると話>>続きを読む

楽園追放 - Expelled from Paradise -(2014年製作の映画)

3.7

長男からのおススメ作品。人類のほとんどが肉体を捨ててデータ化され、ディーヴァと呼ばれる仮想空間で理想的な生活を送る未来。そこに突然地球からの不正アクセス。メッセージの内容は人類が生活可能な惑星を探す旅>>続きを読む

RAMPO(奥山バージョン)(1994年製作の映画)

3.4

奥山和由氏はホームドラマや人情喜劇中心のイメージが強い松竹映画に波乱を起こした。80年代から90年代にかけて、外部プロダクションと組んだ作品、新人監督を多数起用し、これまでにないジャンルの作品を手がけ>>続きを読む

ベルリン・シャーミッソー広場(1980年製作の映画)

3.7

大学時代に熊本市立図書館で催されたドイツ映画上映会で鑑賞した一本(詳しくは「67番地の子供たち」のレビュー参照)。

中年の建築家が、ベルリン市街地再開発の反対運動をやっている20代の女性と出会う。そ
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アラベスク(1966年製作の映画)

3.4

「雨に唄えば」「パリの恋人」「シャレード」などスタンリー・ドーネン監督作がけっこう好き。これまでなかなか観る機会がなかった「アラベスク」をBSプレミアムで鑑賞。007映画でお馴染みモーリス・ビンダーが>>続きを読む

家族の庭(2010年製作の映画)

3.0

マイク・リー監督が、ある夫婦とその家に集う人々の悲喜こもごもを、四季の風景を交えつつ描いた作品。コメディとジャンル分けされているのだが、それが間違っているのではない。一般的にゲラゲラ笑わせてくれるコメ>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

5.0

言わずと知れた大傑作。角川映画初の作品となる本作が1976年に公開されて以来、メディアミックスによる大規模な宣伝が主流となり、まだお子ちゃまだった僕もここから始まる一連の角川映画には思い入れがある作品>>続きを読む

北の桜守(2018年製作の映画)

3.3

かつて日本領だった樺太。戦争末期、ソ連の侵攻でその地を追われ、過酷な経験をした母と息子が生きた戦後が描かれる。

ビジネスで成功を収めつつある息子の元に役所から電話が入る。それは一人で暮らす母の様子を
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社葬(1989年製作の映画)

3.4

「日本の新聞はインテリが作ってヤクザが売る。」との字幕、地方で繰り広げられる激しい販売合戦の冒頭が強烈なインパクト。ところが映画はそんな販売戦争がテーマではない。社長派と会長派に分かれた社内の激しい対>>続きを読む

バターフィールド8(1960年製作の映画)

3.2

エリザベス・テイラーがコールガールを演ずるアカデミー主演女優賞受賞作。

男の間を飛び回っていたヒロイン。立ち直るきっかけと思った恋の相手は妻のいる実業家だった。彼もまた妻や妻の一族が経営する企業との
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熱いトタン屋根の猫(1958年製作の映画)

4.0

牧場を営むビッグダディの誕生日に息子夫婦がやってくる。長男夫妻には多くの子供たち。即席楽団が退院してくるビッグダディを迎えようと待ち構える。足を骨折してアルコールに溺れる次男ブリックは、美しい妻マギー>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

4.2

小中学生でスピルバーグに未知との遭遇してしまった僕ら世代の映画ファンは、スピルバーグのフィルモグラフィーを追いかけて育ったようなところがある。初期の作品が放送されたらテレビの前にかじりつき、監督を担当>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

2.5

ラッセル監督作はなんか中途半端なイメージがある。シリアスに受け止めていいのか、それともクスッと笑わせたいのか、何が見せたいのか見えてこない(個人の感想です)。じれったい思いをしている間に終わってしまっ>>続きを読む

影なき男(1934年製作の映画)

3.3

ダシール・ハメット原作の名探偵ニック・チャールズシリーズの第1作で、洗練されたコメディ風味のミステリー作品。

失踪した発明家。彼の関係者に起きる連続殺人事件。引退したはずの探偵が引っ張り出され、協力
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チャップリンからの贈りもの(2014年製作の映画)

3.3

チャップリンが亡くなったのは1977年のクリスマス。各局は追悼番組を次々に放送した。映画好きな父親がホームビデオに録画したチャップリンの「キッド」と「街の灯」は繰り返し家族で観た。翌年、地元の映画館で>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.1

映画観た後に無性に人恋しくなることがある。映画館を出て誰かの声が聞きたいと思ったり、特定の誰かを思い出してとっくに手元にないはずのつながりを感じられるのものを探してみたり。

「パリ13区」も僕にはそ
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