デビュー作から擬似親子がバリバリにテーマだったんですね。本筋に関係ないフィリップシーモアホフマンが強烈な印象。やっぱり凄い。
面白くはあるけれど。お行儀が、よい。ホームアローンを上級生、高学年むけに作り替えた、みたいな感じ。でもホームアローンのほうがもちろん面白い(ああホームアローンみたくなってきた。。)です。
このビジュアルでテレビ通販の成功物語とは思いもよりませんでした。まあ面白いけど。特筆すべきはイライラがピークに達してライフルを撃つときのジェニファーローレンス様の顔。あれはすごかった。
スミスはもちろん好きだけど、自分の青春にはいなくて、なんというかそれで良かったな、と思ってしまった。モリッシーまじ生きづらそう。これ以上自分を拗らせる余裕なんてないのです。
やっぱり最高。公開当時、松本人志が、これを「わからない」ってドヤ顔で言う逆張りをしていたのを覚えている。なんというかあれは、終わりの始まりというか、時代の転換点だったのだと、改めて思う。2000年代以>>続きを読む
手際良くもなくスッキリもしない復讐劇。と感想を抱いた後に、そもそも復讐劇は手際良くスッキリするべきなのか?と自問自答。正直に告白すると、ロミーシュナイダー目当てでした。
軽快で面白いなあ、くらいの感想をもった後に、本人の反省を反映した、世代の価値観アップデートを促した、映画であると聞き、やっぱりイーストウッド御大は偉大だなあと。
映画化される前からYouTubeに違法アップロードされていたこの討論会のファンでした。あれはたしか1990年代のテレビ番組だったと思うけど、そのときの芥氏と今回2019年の芥氏で、ずいぶん印象が違った>>続きを読む
これは絶対90年代の映画だろうと思った。ギリギリ、1999年。そういうことだと思った。失われた30年の、さらに後半20年かけて失われたアレがここにある。バブルの2日酔いと言われようが。自分の帰属意識は>>続きを読む
前世紀、人類は月に行った。今世紀中には、男女平等を裏表なく笑える日は来ますかね。カトリーヌドヌーブとマルチェッロマストロヤンニがファニーに演じてるのを愛でる作品。
これがリアルなのだとしたら本当に人間は恐ろしいし、リアルではないなら、もっとちゃんと現実を知るべきなのだろう。遠くでただ許さないことくらいしかできないし、しかもそれすら長くは続かない。
アメリカの理想。アメリカの父性。アメリカの正義。実際には彼の国の振る舞いは、このようなエンディングをとらないが、しかしこのようなエンディングの映画がつくられウケるところに、アメリカという国のややこしさ>>続きを読む
カントリーにはさっぱり疎いのですがこれは良かった。わたしの人生は速すぎると彼女は言ったが、むしろこの映画からは、人生は長い、ということを考えさせられる。ネガティブな意味じゃなくて。
格闘&シューティングゲーム要素に加え、もはや日本の格闘漫画(エアマスター)みたいな要素も入ってきた。多様性が求められる(からの本作なのかは知らないが)時代的な要請を、かなりいい感じに楽しんで消化してる>>続きを読む
ジャッキーカンフーアクション要素に加えて、横スクロール格闘ゲーム(ファイナルファイト)+シューティングゲーム(フォートナイト)みたいになってきた。まあ私はゲームやらないんですが。
何彼を犠牲にして何彼から逃げて逃げた先でまた何彼を犠牲にして、そうやって歴史上の芸術家なり傑作なりは創られていることにたいして、現代に生きる我々はどんな顔をすれば良いのか?…われわれはどこにいくのか?
野菜を切るようにサクサク悪党が死んでいく。ジャッキーのカンフー映画みたいで退屈はしませんでした。イッヌ。
めちゃくちゃ面白い。脚本が最高です。これぞニッポンという感じがする。だからあるあるとしても笑える。我々にはほんらい、ヒステリックなのも、ファナティックなのも、似合わない(だから耐性がなくて一気に絡め取>>続きを読む
ちょっと説教くさ過ぎるか。もちろんこの類の正義感と問題意識は一切否定しないし、例えば全部を個人の能力とかのせいにしがちな今の日本にはむしろ処方箋たり得るかも知れませんが(当時のアメリカはどうだったんだ>>続きを読む
鬱な「甘い生活」か。とにかく鬱。ソヴィエトとイタリアという組み合わせもなんか鬱。映像美もよけいに鬱。残念ながら調子あわず。でも、もっかい観てもダメな気もする。すぐに頭の中で違う話が勝手に始まってしまう>>続きを読む
偽装国際結婚以降が急によかったな。押し売りじゃない前向き感が心地良いです。
文句なしに素晴らしい。特にローラメイのキャラクターが最高。かつキャラクター同士の絶妙な関係性も最高。脚本とはこういうことだよなあ。2年連続アカデミー脚本賞と監督賞は伊達じゃないです。マンキウィッツ先生>>続きを読む
カンニングが題材でもオーシャンズ11くらいクライム映画としては楽しめました。仲間関係はオーシャンズとはある意味で真逆。
ゲットアウトに比べて、テーマというか対象は広がっているのに、設定の無理感も上がってるからか、ずっとちょっと一歩引いた感じで観てしまいました。それでも充分には面白いんだけど。
善業の為の悪業は、善業か悪業か。あるいは「政治は結果責任」だけで良いのか。しかしポピュラリストには、たとえ血祭りにあげられてもという程の、理念も覚悟もない。とりあえず自分は、権力欲のない大人になれてよ>>続きを読む
なんでこんなことになったのか。貧しさから戦争に加担した兵士だけではなく、戦時も平時も、ほとんど誰にも、なんで今こうなっているのかなんて、よくわからない。たぶん教祖様にもよくわからない。だからといって何>>続きを読む
家系図がどろどろぐちゃぐちゃすぎて流石に理解しきれなかったがそこは雰囲気で乗り越えました。草刈正雄の色男レベルが段違いすぎる。
人間が社会的生活を営めているのは、煎じ詰めると「我慢」によってギリギリ成り立っているだけではないかと、改めて思います。宗教は我慢を通す為の発明品だ。しかし、憎んでいない人しか殺せない殺人鬼にはどうすれ>>続きを読む
生物の観察は、面白い。ひとつひとつは風景にすら映えない脇役でも、歴史の主役なんかでなくても。人間はそんなことばかりに囚われがちだから、あえてタイトルを「昆虫記」とした、とかなんでしょうか。肯定も非難も>>続きを読む
いやはや。個人レベルで隠すべきことは、社会レベルでは明らかにすべきこと。いやはや。兎にも角にも、面白かったです。
ジェニファーローレンスの表情がとにかく凄い。今まで観た中でいちばん彼女の天才を実感しました。邦題なんとかならんかい。
最後の辞める辞めないの一悶着での説教なんかをみると、これは一時代の暴走族に限らず、部活だろうが会社だろうがたぶん軍隊も、全く同じ、我々の日本社会に蔓延る組織的メンタリティだろうなあと思う。「暴走族やれ>>続きを読む
健康でまだまだ若い我々はいつ終わりが来るのか知らない。けれどもいつか、そろそろ終わりだとわかる時がくるそのとき、こんな風にちゃんと怖がりながらも、穏やかに微笑んで日々を過ごせるだろうか。まだ全然想像で>>続きを読む
なんでも性のしわざにしてしまうフロイト先生とオカルティズムに興味津々のユング先生。治ればなんでも良いですよね。(精神分析学という流行病)